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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2009-01-01-Thursday 新年明けましておめでとうございます

何だかここ最近、正月という気分が感じられない。

風情が無いというのか、余裕が無いというのか・・・。元旦も他の一日と同じ一年の内の唯の一日にしか過ぎないという感覚なのであろう。古来の日本人が持っていた感性をないがしろにしてしまうようで寂しい限りである。

さて、去年の2008年は歴史上、大変動の年という様に後年表現される年になるであろうと思われる。丁度半世紀前の私が生まれた1958年(昭和33年)という年も戦後の大変動の始まりの年であったと思う。昭和33年という年はそれを象徴するような出来事(東京タワー完成・長嶋茂雄巨人軍入団・一万円札発行 など等)が多かった年である。ちょうど50年という区切りで20世紀的な高度成長という考え方の終わりを告げられたのではないだろうか。

歪(ゆがみ)という字は「不」と「正」が重なった字である。だから正しくないから歪みが生じるのである。

過剰な効率化や市場原理は、人間の心を歪めてしまう。余裕を奪ってしまうからだ。人間には無駄なことも必要なのである。それを無くしてしまうから心を病んでしまうのである。

金、金、金の世の中を振り返る時がようやく到来したように思う。


■2009-01-02-Friday 原理

金は天下の回りもの

お金の原理というのは回って初めて生きるのである。

誰かが必要以上に貯め込んだり、囲ったりするから回らなくなるのだ。お金がお金を生むという20世紀型の金融の考え方はどこかが変である。モノを生産することのないホワイトカラーの人間が机の前のコンピュータに向かってボタン一つでバーチャルなお金を右から左に動かすだけで巨万の利を得たり、逆に損失をしたりということがもてはやされる時代がようやく終わりを告げようとしている。金融関係の人間は毎日毎日、ハイ&ローみたいなギャンブルをやっていただけだ。心が休まる時が無い。

この変な事態がつい最近までもてはやされていたことが、人間の正常な思考を奪っていたのである。

人間の尊厳は働くことで保たれる。生活保護などのいわゆるセイフティネットは必要ではあるが、それでは人間の尊厳を保てない。ワーキングシェアでたとえ給料が安くてもまず職業を持つことである。それには価値観を変えることが必要だ。20世紀的な「金絶対主義」が改まらなければ、ワーキングプアが増えるだけである。

人手を掛けた農業や漁業や林業などの第一次産業を見直すことが鍵になると思う。こんなことを書くと、国際競争力がどうだのこうだのという人が出てくる。安い食料を得るには自動車や電気製品などの工業製品を輸出し、儲けた金で安い農産物を輸入すれば良いという考え方の人間だ。しかし、自動車や電気製品はアメリカがコケタだけで総崩れになってしまったではないか。人間は動物である。食べなければ生きていけないのである。日々楽しく美味しいものが食べられれば十分満足なのだ。


■2009-01-03-Saturday テレビ番組

正月のテレビはつまらない。

じゃぁ〜いつものテレビは面白いのか?と聞かれれば、毎日のテレビがつまらないとしか答えようがないほどクダラナイ番組ばかりである。

スポンサーの企業が不況で厳しくなれば、真っ先に削られる予算は広告宣伝費であろう。番組制作に掛けるお金が少なくなるから、ギャラの安いお笑い芸人ばかりを使った、これまた経費の掛からないクイズ番組や歌番組ばかり、いくら上手くても芸人の歌など聞きたくもない。つまらないから視聴率が落ちる、視聴率が悪いとスポンサーが付かない、掛ける経費が少ないと面白い番組が作れない、これでは悪循環である。

テレビ各局は地デジで莫大な投資を強いられたと聞く、そこに持ってきてこの不況である。今年はテレビ局の破綻なんて事態が起こるかもしれない。

唯一そんな正月のテレビで毎年楽しみにしているのが、箱根駅伝である。今年も我が母校駒澤大学が優勝候補の筆頭ということでとても期待して見ていたら・・・。

今年は残念なことに13位で、しかもシード落ちという屈辱であった。10人の選手を揃えることがいかに難しいかということが分かった今大会であった。

初優勝した東洋大学は若い1,2年生が活躍した。特に5区の山登りでは、東洋大の一年生の柏原竜二がもう破られる事がないであろうといわれた順天堂大学の山の神今井正人の記録を47秒も更新する区間新記録で引っ張った。その後の早稲田大学との優勝争いは見所が多かった大会である。

大会直前の東洋大学の陸上部選手の痴漢事件で出場が危ぶまれたことがバネになって結束力が強まったのであろう。

優勝争いをしているチームの勢いと、往路で完全に優勝を諦めてしまった駒澤大学とでは復路の選手の頑張り具合が違ったように感じた。人間を奮い立たせるモチベーションは実力以上の何かを出させてくれるのだろう。


■2009-01-04-Sunday ネットショッピング

ネットオークションにハマってしまった。

年末年始にすることがないので、ネットオークションでもやってみるかとゴルフのパターのところを検索した。

いやぁ〜面白くてすっかりハマってしまった。何が面白いって、大好きなPING社のパターのスコッツディール・アンサーという型のパターが一本1円で売りに出ていたのである。

前から欲しかったパターだったし、パターを色々な角度から写した写真が3枚付いているので、ある程度商品の状態が把握出来るので安心なのである。十分な商品知識があればモノの適正な価値が判断できる。

PINGのスコッツディールの復刻版なら状態が良いものなら30000円くらいはするはずだ。それが1円とは・・・。そう思って入札に参加したのである。最初は10円で入れた。すると直ぐに「あなたが最高額入札者です」というメールが入ったので、読もうと思った瞬間に「高値更新」という新しいメールが入った。それを開いてみたら100円という値段を付けた人がいるという案内メールである。「そりゃぁそうだろうなぁ〜」と思って110円という値段で入札しようとしたら、自動更新とやらでドンドンドンドンと値段が上がって行くではないか、仕組みが良く理解できないまま結局2000円という値段で再入札し終わったらまた「最高額入札者」というメールが来たので一安心して他のパターを見ていたら、またすぐに「高値更新」のメールが入った。以後、数時間にわたって同じ様なことを何度か繰り返している内に段々と熱くなってしまったのである。意地になってしまい「最高値を付けて絶対に落札してやる」という気になってしまったのだ。結局このパターは13000円で落札したのだが、PING社のパターは他に500本近くが出品されている。最初にもっと丁寧に全部のパターを調べてから入札に参加すれば良かったなぁと悔やんだ。

他のパターを調べている内に、仕組みが少しずつ理解出来てきた。入札には「終了日時」というのがあるので、欲しいものがあっても前回の様に値段を競い合うのは愚の骨頂で出品者を喜ばせるだけだということだ。狙った獲物は値段を釣り上げずにそのまま放置しておいて、気の無いふりをしておいて、ライバルが対応出来ない「終了日時」ギリギリに最高値を入れたら良いのではないかと気が付いたのである。早速それを実行してみることにした。

今度の入札は同じPING社のスコッツディールアンサーだがヘッドの材質がベリリュームカッパー製のものである。制作された本数が少ないので希少価値があると思ったのである。それが終了日時30秒前で8000円の値段であったので、終了日時ギリギリの10秒前に8100円で入札したから「やったぁ〜」と思ったのだが、何と終了日時が0秒から急に10分間延長されたのである。「何だこれは?」と思ったのだが、この間に相手は9000円という値段を付けてきた。ここまで来たら負けたくはない。意地でも落札してやると思って、また10秒前に9100円で入札してやった。今度こそ落札したかと思ったらまた10分間の終了時間の延長である。一体どうゆう仕組みになっているのだろう。結局3回も延長されて結局10500円で落札したのだが、何だか割り切れない気分である。

もう少し仕組みを研究する必要がある。

それにしても、このネットオークションというのは面白い仕組みである。コンピュータを持っている人間なら誰でも不要なモノを日本全国を相手に商売することが出来る。これでは素人の一億総無店舗販売の商人化である。ますますプロの店舗を持っている商人の商売がやりづらくなる。そもそも店舗に経費を掛けなくて済むし、嗜好性の高いモノは人口の少ない地方都市では成立が難しかったが、全国民が相手なら誰か彼かは買いたいという人間が出てくるだろう。地方都市でも十分に成り立つ手法である。

これまで、商売は人口が多くないとダメだと思っていたが、一部の商品によっては制約はあるもののネット販売の拠点というのは生活費が安い地方都市の方が有利に働くかもしれない。後は送料の問題だ。

ひょっとすると商売の形態が変わってしまう可能性を秘めた商売である。注目しておきたい。


■2009-01-05-Monday 評論家

評論家はズルイ!

日曜日のテレビで討論番組を見ていたら、評論家達が皆、アメリカの市場絶対主義が今日の金融破綻を招いた。アメリカがやってきたことは間違っていた。と論評していた。

アレアレ、この連中はついこの間まではアメリカはすごいだとか、規制を無くせだとか、投資をしなくてはいけないだとか、グローバル化が大切だとか言っていた連中ではなかったのか?

アメリカがこけた途端に180度言ってることを変えるなんてズルイやつらである。いやはやなんとも厚顔無恥な連中である。

事後にあれこれ理由を付けることはたやすいことだ。欲しいのは事前の策を述べたり、実行したりすることである。こんな程度の評論家しかいないから、日本の経済が良くなるはずがない。

政治家もパフォーマンスばかりで全く実体を伴っていない。この未曾有の経済危機をこんなことで乗り切れるのだろうか?

もっとまともな人はいないのか?


■2009-01-06-Tuesday 物騒

最近タクシー強盗が増えている。

タクシー業界は近年、規制緩和で数が増えたこともあるし、不況をいち早く感じている業界であるはずだ。ニュースなどでも景気が悪くなるとタクシーに乗る人の数が極端に減るということは毎度お馴染みの光景でもある。つまりタクシーは規制緩和と不況のダブルパンチで収入が激減している業種なのである。

そのタクシー運転手を襲う強盗事件が立て続けに起きている。タクシー運転手を襲ったところで手に出来る金額はたかが知れているだろうに。それなのに何故?

運転手の方にしたって2〜3万円の金で命を落としたのでは何とも馬鹿馬鹿しい限りに違いない。

他人のお金を殺してまで奪う人間が多く出てくるとは物騒な世の中になったものだ。

社会のセーフティネットである生活保護などが十分でなければ、罪を犯して刑務所に入った方が楽であるかのようなバカな考えを起こす連中が増えてくる。

刑務所ではキチンと栄養を考えた三食が付くし、仕事もあるから最低限度の健康的な規則正しい生活が送れる。ホームレスのように泊まる場所の心配も無いし、冷房が付いているかどうかは知らないが、暖房はあるだろうから凍え死ぬ心配もいらないだろう。刑務所に入った方が安心して過ごせるし、不健康な身体も健康的になるだろう。軽犯罪で出たり入ったりは面倒くさいし、刑務所も満員になったら軽犯罪の人間から先に出されるらしい。殺人事件を起こしても一人なら死刑にはならないから、長く入っている為には殺人が一番だ。などという胆略的な思考回路で重大犯罪が増えるのなら、それは国の責任が大きいぞ。

こんなバカな考えを起こさせない為にも、人間の尊厳を保つ為としての仕事が重要なのだと思う。自棄を起こされたら善良な市民がビクビクしながら生活を送らなければならなくなる。そんなことの為に警察官を増やすようなこれまたバカな方策は採らないで欲しいのだが・・・。


■2009-01-07-Wednesday ビジョン

ビジョン無きリーダー

を持った部下は不幸である。

勢いのある時というのは行き当たりばったりの政策でも、良い方に良い方にと転がって案外と上手くいくことが多いものである。それが奇跡なのか運なのか才能なのかはよく判らないが・・・。

しかし、勢いが止まって一旦悪い方に転がり始めるとトコトン悪くなってしまうものでもある。人生には事あるごとに打つ手打つ手が裏目になる時というものがあるものなのだ。

そんな時にはリーダーが長期ビジョンを持っているか否かに勝敗が分かれる。

勝って勝って勝ちまくっている勢いが強い時には論理などが入り込む余地が無いほどに興奮しているから部下がついてくるが、立ち止まって冷静になっている時には、皆が納得できる論理を持っていなければ他人はついてこないものだ。化けの皮は落ち着いた時に剥がれるものなのだ。

現在はまさに立ち止まっている時である。必要なのは希望の持てる長期ビジョンなのだ。それが示せないリーダーには立ち去ってもらわなければ皆が不幸になる。


■2009-01-08-Thursday 毎年のデータ

学生時代から毎日のデータを

手帳に書き続けて記録している。妻は「几帳面な性格なのね〜!」と褒められているのかバカにされているのか判らない反応であるが、18歳の時から日記代わりに書き続けているのでいまさら止められないのだ。日記を書くよりは遥かに楽だから毎日のスケジュール、昼食、夕食の献立など等を書き記している。後日に貴重な資料になると確信しているのだ。

さて、今年も正月に去年のデータをまとめてみた。公表できるデータ(妻からは献立を公表したら離婚すると脅されているので非公開)としては、

酒を飲んだ日が193日、飲まなかった日が173日、温泉に入った日が238日であった。

一昨年の同じものは、飲まなかった日が242日、温泉に入った日が253日であったから、お酒に関しては少し増えた。と言っても一昨年までの過去10年間では飲まない日が30〜50日程度であったのだから、これでもだいぶ控えているのだが・・・。

北の屋台を辞めてから、外(飲食店)ではほとんど飲まなくなった分、金銭的にはかなり安上がりである。飲食店での一回に掛かる飲み代が4000円平均だったとすると300日で120万円にもなる計算だ。家で飲んでいる分を高目に計算しても買ったお酒の代金は3万円も掛かってはいない。その差はなんと117万円だ。10年では1170万円かぁ〜! ウ〜ン!そう考えると何とももったいなかったなぁ〜。


■2009-01-09-Friday JCの後輩

JCの後輩が訪ねて来た。

4日に開催されたJCの新年交礼会の席で今年度の『「OMOIYARI」の心推進委員会』の委員長を務めるという小林くんと副委員長を務める坂本くんの二人から事業を始める前に私の教えを乞いたいとの要請をうけ、9日に我が社に訪ねて来た。

事業を推進する前になるべく多くの先輩諸兄のご意見を伺いたいと言うのである。今時なかなか殊勝な心掛けの青年である。

私がJCを卒業してからすでに10年が経過しているから、時代も変化したし人間の気質も変わったように感じる。当時と同じ手法が通用するとは限らないので、「こうやったら上手く行くなどというアドバイスは出来ないが、私はこうやったという事実なら教えられる。それを参考に使えるなら使ってほしい。」と述べて2時間ほど話した。

最近の若者(この言葉を使うようになったら年をとったということだ)は勉強をしなくなったように感じる。本(活字)というものをほとんど読まない。しかし、小林委員長は私たち「十勝場所と環境ラボラトリー」が作った「まちづくり・ひとづくり提言集Ⅱ」を商工会議所の図書室で見つけて、私が執筆した文章を読んで話を聞きたいと思ったのだと言うのである。

なかなか他人を喜ばせる事を知っている青年である。そう言われれば悪い気はしないし、話を聞きたいと言われれば時間を作るものである。

過去に作った資料等を参考にして欲しいとプレゼントした。

若者は先輩をもっと活用すれば良いのである。無料で教えてくれるし強力もしてくれるのである。他人を上手く使う術をもっと学び、実践することである。人脈というのは時に甘えることで活きるものなのだから。


■2009-01-10-Saturday マジック教室

14日から始めるマジック教室

の申し込み状況の連絡が入った。

定員15名のところ現在19名の申し込みがあるが、超過している4名はどうしたら良いかという連絡である。用意した会場が狭くて15名が限界だし、駐車場の用意が間に合わないので、申し訳ないが「キャンセル待ち」ということにしてもらった。

こんなに人気があるとは嬉しいことだ。マジックはお金を掛けないつもりになればほとんど掛けずに身近かな品物を使い、場所もどこでも披露できるので不況の時には手頃な趣味になるのだろう。指先を動かすことはボケ防止にも繋がるから老人にとっても良い趣味になる。

今日現在、まだ、受講者リストがきていないので受講者の年齢が判らないが、何をどうやって教えようかとても悩んでいる。一度に15名の素人に教えるのは至難の技なのである。

せっかくその場で覚えても、自宅に戻ったら忘れてしまうというのがほとんどの人が経験する最初のマジックを習った時の反応なのだ。

テキストを作ろうとして、絵を描いてみたが、絵のセンスの無さに愕然とした。大学生時代に後輩の為に私が作ったテキストをもう一度使うことにしようとしたが、全くの素人向けのテキストではないから今回の受講者には少々難しい。やはり1から作り直さなければならないだろう。

この休日を利用して作れるだけ作ることにした。


■2009-01-11-Sunday 読売新聞

読売新聞から執筆依頼が来た。

読売新聞北海道総合版に「風向計」というコラム欄がある。960字程度の文字数で執筆者6人で順に書いていき月に一度の掲載予定であるという。

以前に北海道新聞社の朝刊の全道版のコラム「朝の食卓」には2003年1月〜2006年12月までの4年間に37編のコラムを担当させてもらったし、現在は十勝毎日新聞社で「論壇」というコーナーを担当させてもらっている。公器である新聞に自分の文章が載るというのは怖い反面、名誉なことだし、やりがいもある。

このブログに書いているような事をもっと面白く書こうと考えている。

第一回目の掲載日は2月13日の予定である。

このブログの読者の方にも是非ご拝読願いたいと思う。


■2009-01-12-Monday 成人式

二女が成人式に出席した。

私も妻も二十歳の時は東京の学校での大学生だったので、地元の成人式には出席していない。

私は大学の所在地が世田谷区であり、当時、姉と一緒に住んでいたのは池袋だったので、豊島区には友人もいないから出席しても面白くないと思い参加しなかった。

一昨年は長女も大学の日程で出席できずに東京に戻ったので、我が家では二女が初めての成人式への参加である。二女は成人式に出たいからと1,2年で単位をほとんど取得してきたのである。

近年、荒れる成人式のニュースを見ていたので少しは心配したのだが、今年の成人式は全国的にも大人しかったようである。

ニュースでは、成人式に出席する二十歳の女性の振袖はほとんどがレンタルで購入する人が極端に減ったと言っていた。ここにも不況の風が吹いている。もっとも、振袖を買っても他には着ていく場所が無いからまったくの無駄になる訳で、ある意味賢明な選択であろう。それでも振袖一式のレンタル料、着付け料、写真代などを総合すると10万円程度は掛かるであろうから親にしてみれば結構な出費である。

二女の友人で成人式には出席せずに、二次会の同窓会から出席する女子が居たとのことを聞いた。

親が離婚していたり、経済的に苦しい家庭では、晴れ着を着ることは難しい。平服で成人式に出席するのは躊躇いがある。カジュアルな服装に着替える同窓会からなら参加できるというのではないかと推察した。

働いている成人の中には自分で晴れ着の費用を負担して出席した人もあるだろう。親に負担してもらって出席できることを当たり前と思ってもらっては困る。少しは親に感謝してもらはなくては。

それにしても、成人式のニュースを見ると、全国のどの女性も皆同じに見えた。男性は個性を出そうとしている奴は何か勘違いをしているようだし・・・。私は成人式に出ていないから当時の成人式がどうだったのかはまったく判らないが、当時もあんなもんだったのだろうか?

精神的には当時よりも幼くなっているように感じるのは自分が年を取ったせいなのだろうか。


■2009-01-13-Tuesday 不況?

日本も不況だという。

ここ連日の報道で世界的な経済不況が日本にも大影響を与えていると言っていた。

あれあれっ!昨年の10月頃のサブプライム・ローン問題でリーマン・ブラザーズが破綻した時には、日本はバブルの崩壊を経験しているし、サブプライムローンの問題は日本にはたいして影響はしない。とほとんどの評論家が言っていたのではなかったのか?

円高になって輸出関連企業が軒並み業績が悪化して、かのトヨタでさえ赤字になったという。何といういい加減な評論家達なのだろう。まるで予測が当たらないではないか。これでは根拠の無い占いとたいして変わりがないではないか。

これまでに何度もこのブログに書いてきたことだが、市場原理主義や効率主義は人間を幸福にはしない。分かりきったことなのに、こんな事態になるまで、ほとんどの評論家は、市場原理の導入や規制緩和は必要だと言っていた。それが、どうだ。皆、「行き過ぎた市場原理や規制緩和は悪い」と言い出した。後出しジャンケンよりも程度が悪い。よく恥ずかしくないものだ。恥を知らないから評論家がやれているのかもしれないが・・・。

それにしても、去年の北京オリンピックが終わるまでは、日本の企業も儲けていたし、役員報酬だって上げてきたはずだ。内部留保金だって相当持っているはずなのに、一番最初にリストラをしてしまう態度はいただけない。

もっと長期的視点で物事をとらえなければ企業の存続は難しいだろう。昨日のニュースステーションでアメリカのシリコンバレーの新興の会社が電気自動車「テスラ・ロードスター」の販売をしている場面が出て来た。(このネーミングはおそらくエジソンに対抗した天才科学者ニコラ・テスラから取ったのだろう。)

地球環境問題などから電気自動車の開発が自動車会社の社運を賭けた事業になるという報道である。

こんなことは10年以上も前に分かっていたことだ。

私たちのグループ「十勝場所と環境ラボラトリー」は1996年から日産自動車と組んで電気自動車の開発をしようとしていた。日産を立て直すにはこれしかないと張り切っていたのに、日産の業績がもっと悪くなり、当時一緒にやっていた日産自動車の人は全員リストラされてしまい、この事業は98年に頓挫してしまった。

「コストカッター」として有名なゴーン氏が日産の社長になったからだ。

ゴーン氏の手腕で当時の日産も甦ったかのごとき印象であった。しかし、コストをいくらカットしても時代に合った商品を世に出さなければ車は売れないし、企業も続かない。今日のこの自動車不況で日本のメーカーで一番先にダメになるのはおそらく日産だろう。環境問題に対応する車の開発を怠ってきたからだ。

自動車を開発して販売までするには最低でも4〜6年の歳月が必要だという。儲かっている時に次の手を打てなかった企業は存続は厳しいのだ。

帯広市も同じである。「環境モデル都市」に認定されたと喜んでいるが、実体はお寒い限りだ。そもそも私たちと96年当時から一緒に推進していれば名実共に世界の環境都市になっていたものを・・・。

長期的視点に立った経営というのは難しいものだ。


■2009-01-14-Wednesday 十勝の景気

今朝の新聞ではソニーが

14年ぶりの営業赤字に転落するという記事が載っていた。

また、帝国データバンクが13日発表した2008年の企業倒産件数が12、681件で前年比15.7%増、数値比較可能な2001年以降最多、この内上場企業の倒産が34件で戦後最多を更新、負債総額は前年2.2倍の11兆9113億円だという暗澹とさせる記事が載っていた。

世の中を眺め回してみると、どこもかしこも景気が悪いという話ばかりである。先日も自動車産業衰退の話をこのブログに書いたが、かつて隆盛を極めた、繊維・鉄鋼・炭鉱や造船などの基幹産業だって時代の波で縮小していったではないか。未来永劫栄華が続く産業などあるはずがない。自動車業界もしかりである。これらの企業と同じ様に無くなりはしないが、衰退し縮小し、合併したり倒産したりしてやがて企業数が減っていくのだろう。別に大変だ!大変だと慌てることはない歴史の必然にしか過ぎないのである。

十勝は第二次産業の工業が昔からほとんど無い地域である。だからかつて鉄鋼や造船で栄えた室蘭や炭鉱で栄えた夕張などの、産業城下町的な栄光と衰退は無かった。農業を基盤とした安定的で地道な発展があっただけである。人間は食べなければ生きていけない動物なのである。食料を生産しているところは不況に強い。私は十勝はこれが幸いしていたと思うのである。その分、バブル好景気の影響も無かったに等しいし、不況の風もそう強くは吹かない地域なのだ。

だが、景気は「気」からで、全国的にダメだ、ダメだと言われていると、皆が財布の紐を締めてしまう。

こんな時こそ、未来に対する「夢」のある事業を手掛けて欲しいものだ。そうすれば人々の気も良くなって財布の紐が緩み景気が良くなる。但し、利益を地元に還元する企業に使うことが肝要なのだ。


■2009-01-15-Thursday マジック教室2

14日夜に第一回目のマジック教室を開催した。

帯広では大学を卒業してすぐに開催したことがあるから28年振りの開催である。今回の受講生の名簿が直前まで手元に届かなかったので、どんな人が受講するのか分からなかったのだが、会場に行ってみて驚いた。何とその28年前の受講生が居たのである。

「あれからずっと、何時マジック教室を再開してくれるのかと心待ちにしていた」と言うのである。何とも嬉しい言葉だ。これでは張り切って指導しなくてはならない。

今回の受講生の年齢は9割方60歳よりも上で、平均年齢は67歳くらいになる。しかも、これまで全くマジックをやったことがないという人たちが3分の2である。この状況で15人を一人で教えるのは至難の技である。

案の定、当初に考えていた内容とは違った展開になってしまった。テキストを用意したのは少しだけ複雑な一種類のマジックだけで、後は目の前で実演して見せれば何とかなるだろうと簡単に考えていたのだ。

ところが、これが大間違いであった。サービスのつもりでごく簡単なお遊び的なロープマジックを実演してみせたら、これが出来ないのである。「あっ、失敗した。余計な事をしなければ良かった。」と悔やんだが後のまつり。その後に教える筈だったマジックの指導を急遽取り止めて予定になかった事を教えることになってしまったのだ。

結局、半数の人がうろ覚え状態のまま、終了時間が来てしまった。このまま生徒がうろ覚え状態のままでは、先生の私としての気分がよろしくない。次週までにテキストを作成することを約束して終了した。

今後の課題として、覚えが早い人と遅い人をどうやって一緒に、両者に不満なく授業を進められるかを考えなくてはならない。教える以上は皆にマジックを好きになってもらいたいからだ。

ウーン、難しい課題だ!せっかく増えてきた髪の毛がまた減ってしまうかも・・・。


■2009-01-16-Friday 職業

新聞やテレビのニュースでは就職難が言われている。

派遣切りで、住む所もない人が溢れているという。

一方、私が暮らす北海道では、酪農や農業従事者等の職業の人手が不足していると言われている。住む所も食事も用意している。農家だから食事も新鮮で美味しいはずだ。但し、朝3時起床だとか、肉体的に過酷だとかの理由で敬遠されているようなのである。

何だか釈然としない。かつての3Kと言われたような過酷な職業には就きたくないということなのだろうか?

それでいて、職業が無い。というのはどこか変ではないのか?

田舎暮らしが嫌だという人もいるだろう。辛い仕事は嫌だという人もいるだろう。しかし、それは今現在、そういう場所に暮らしている人、その種の職業に従事している人たちに対してとても失礼な言動だろう。楽して生活したいと言っているのと同じにしか聞こえない。

確かに今回の様に急に職を失った人たちに対する政府のセイフティネットとしての社会保障は緊急対策としては必要だし重要だ。

しかし、いつまでもそれに甘えて、日本国内に従事者が不足している職業がまだ沢山あるのに、「職業がない。保障せよ」というのは甘えてはいないか?

今回の経済不況が百年に一度のものなら、これまでの20世紀的価値観とライフスタイルを根本から考え直してみる絶好のチャンスなのかもしれない。

皆さん!十勝は良いところだよ。おいでよ!


■2009-01-17-Saturday 同窓会

高校の同窓会の新年交礼会が17日にあった。

毎年この時期に当番幹事が持ち回りで担当する同窓会の一大イベントである。今年の担当幹事は柏葉7期と30期で、私の卒業期柏葉26期も4年前に担当した。

今年は不景気のせいなのか、はたまた演出が悪いせいなのか、まったく盛り上がりに欠けた新年会であったように思う。

今年も妻と二人で参加した。妻とは高校の同期生であるからだ。同期生の参加者は私たちを含めて6人だけ、女性は妻だけであった。去年は18名ほどの参加であったから3分の1に減ってしまったことになる。

二次会には6人全員で行ったが何とも寂しい同窓会であった。一緒に行った同期生からは「坂本たち夫婦はいつも一緒だなぁ〜。坂本の行くところ漏れ無く女房が付いて来る。飽きないか?」とからかわれた。

他の連中は女房とはなるべく離れていたいのだそうだ。

ウ〜ン確かにそう言われれば結婚以来23年間、家庭でも仕事でもいつも一緒だなぁ〜。

一人になれるのは、妻がやらないゴルフの時ぐらいだが、妻が「今年からゴルフでも始めようかしら」などと恐ろしいことを言い出した。

ある先輩からは、「夫婦でゴルフをやっても一緒に回ってはいけない。夫婦喧嘩の元だぞ」とも言われている。果たしてどうなることやら・・・。


■2009-01-18-Sunday チェッ

またまた映画を観て来た。

日曜日に何にもすることがないので映画を観に行こうということになった。私は「007」が観たいと言ったのだが、妻は「チェ28歳の革命」が観たいと言うのである。

仕方なく妻の観たい方に付き合うことにした(させられた)。

妻曰くは、この映画の前評判が良いからだそうだ。

日曜日の昼の上映、3番シアターで自由席であったが、観客は40名ほどでまぁまぁこの種の映画にしては入っているほうである。

2時間以上の長い映画であり、私にとっては、とても退屈でつまらなかった。妻も観終わってから、つまらなかったと言っていたから面白くない映画であることは間違いない。

ただ、一点良かったのは、キューバ革命への視点がこれまでと変わったことである。これまでアメリカ政府側からの視点でしか見ていなかったが、やはり情報は多面的でなければならないと感じた。

共産革命というのは、指導者が権力を握ると、とたんに独裁者に変貌するのが常であると思っていた。指導者が権力者になると清廉な人柄を保ち続けられることは難しいのだろう。毛沢東もスターリンも金日成も然りであったが、カストロやチェはどうやら違ったようである。

夜にキューバの現状を紹介するテレビを見てまたまた感心した。次回作「チェ39歳別れの手紙」も観る事にしよう。


■2009-01-19-Monday

今年の十勝は大雪だ!

例年雪の多い道央や道北はさぞかし積もっていて大変だろうと思っていたら、多いのは道東だけでその他の北海道の地域は例年より雪が少ないという記事が載っていた。気温は全道的に例年よりも高いという。

それにしても、今年の十勝は雪が多い。10日は一日で33cmも降ったし19日は11cmも降った。もはや雪の捨て場所や積み場所がない状態である。これ以上降られると除雪作業は雪を高く積み上げなければならないから体力的にシンドイことになる。もともと痛めている腰にはとても辛い作業になる。

この除雪の大変さのことを雪の降らない地域の人に言ってもピンとこないらしい。雪はただ白くて綺麗なものだと思っているようだ。

まちづくりの一つに「コンパクトシティ」というものがある。帯広も標榜しているが、雪国では人口減少という要因以外に、除雪費用の増大というものがもう一つの要因になっている。無闇に街を拡大すると、道路、上下水道、電気といった社会インフラの整備も必要だが、造っただけで費用が終わりになるわけではない。維持費(メンテナンス)も掛かるのである。そこに更に冬の除雪が加わる。土地を所有しているがそこに住まずに空き地にしている場所がかなりあるが、そういった場所の前まで除雪をしなければならないのである。

隣が空き地だった場合は、町内会で除雪するか、市役所に文句を言って除雪させるかしかないだろう。しかし、町内会組織は機能していないし、市役所だって除雪費用がふんだんにある訳ではないから、市街地から遠く離れた場所の除雪は遅くならざるを得まい。

つまり、有効に使える土地があるのに、それを使わせずに間を空けて飛び地にして開発するとそういう事態がおこるのである。

人口が増加している時代なら飛び地が埋まる可能性もあるが、人口減少時代ではますます飛び地だらけになってしまう。

だから土地の開発許可を安易に与えると後世にツケを回すことになるので慎重にしなければならないのだ。

雪ひとつでもこれだけの問題が出てくるのだから、まちづくりにはしっかりとしたビジョンが必要なのだ。


■2009-01-20-Tuesday 死刑

闇サイト殺人3被告に

名古屋地裁で死刑の求刑が出された。当然の判決であると思う。

この事件は名古屋市で2007年8月24日深夜に帰宅途中の女性を路上で車に拉致し、現金やキャッシュカードを盗んで、カードの暗証番号を聞きだす為に愛知県の駐車場でハンマーで何度も殴り、絞殺して、岐阜県の山林に死体を遺棄した事件だ。

犯人の3人はインターネットの闇サイトで、面識がないまま集まって犯行をおこなったという前代未聞の事件であった。

捕まった後も一切の反省や謝罪がなく、仲間同士で罪をなすりあっている輩である。

犯人の3人とは何の接点もない善良な女性を、いきなり拉致して殺害する行為には人間性のかけらも見られない。殺された女性は「何故、私がこんな目に遭わなければならないのか」理解できずに死んでいったことと思う。理不尽この上ない犯罪である。

この女性は母一人子一人で、婚約者もいた。何の罪もない幸せな家庭が鬼畜のせいでいきなり地獄に落とされたようなものだ。

目には目を、歯には歯を、ではないが、死刑でも唯の絞首刑では罪の重さに比例していないように感じる。昔の「市中引き回しの上、のこぎり引きの刑」が妥当なくらいだ。

3月18日に判決が言い渡される予定だが、いったい裁判官はどんな判決を出すのか。俗説では一人を殺しても死刑にはならないと言われているが・・・。

恐らくたとえ死刑判決が出たとしても弁護士が控訴するのだろうから最終判決は最高裁まで争うのだろう。しかし、その間の被害者側家族の心情は一時も休まらないだろう。人権派と言われている弁護士は被害者の人権よりも犯罪者の人権の方が大切であるかのように映る。冤罪の可能性が無い事件なら、それ相応の罪は速やかに与えるのが当然だと思うのだが・・・。

この裁判は裁判員制度にも影響を及ぼす裁判になるだろう。


■2009-01-21-Wednesday オバマ

アメリカに新大統領オバマが就任した。

初の黒人の第44代大統領である。

史上最悪の大統領ブッシュの後だし、アメリカ経済はこれからどん底に向かうところだから、国民の熱狂的な歓迎の仕方も分からないではないが、期待が大き過ぎるのもなんだか可哀想な気もする。

就任演説では国民の「責任」という言葉を何度も使っていたが、大統領を選んだのは国民の直接選挙だから、大統領側からも「私を選んだのは貴方達国民なのだから協力を・・・」という「他人任せ」ではダメだという意味が含まれているのだと思う。

翻って、日本では3代続けて、国民の審判を仰いでいない首相が迷走を続けている。国会という場所で野党議員から漢字の読み書きを揶揄されるような情けない首相だ。野党議員の程度も低過ぎる。もっと他にやるべき事が沢山あるだろうに。国会議員の質があまりにも酷いから、その代表の首相がこんな程度でもよいのかなぁ〜という感じである。同じ上手く行かないにしても、自分達にも選んだ責任があるという自覚を国民が持てるように、首相も選びたいものだ。

オバマ新大統領が経済政策として掲げているものに「グリーン・ニュー・ディール」政策がある。かつての大恐慌時代にルーズベルト大統領が行った公共事業の大盤振る舞いの「ニュー・ディール」政策に習ったものだろう。ただし、公共事業といっても環境問題対策に重点を置くからグリーンなのだ。

すでに20世紀的ライフスタイルは破綻した。21世紀的ライフスタイルとは環境に配慮した生活である。過渡期には多くの矛盾が噴出するだろうし、保守派との争いも激化するだろう。しかし、新たな経済を立ち上げるには環境問題を旗印にするしか世界中の人間の共感を呼び起こせないのである。つまり「環境」という大義名分が絶対に必要なのだ。

日本もこの分野でならかなり活躍できると思う。だが付け焼刃の思い付き政策ではダメなのだ。目先のことではなく長期的な視点で21世紀的ライフスタイルを構築し、実行する必要がある。日本にも信念を持ったブレないリーダーの出現を待ち望む。


■2009-01-22-Thursday 子供の体力

全国の子供の体力調査が発表された。

文科省が全国の小5生と中2生を対象とした「全国体力・運動能力・運動習慣調査」の結果を発表したが、何とも情けない数字が出て来た。

体育の授業以外の運動量が1週間に60分未満だった生徒が小5生男で11%、中2生男で9%、小5生女で23%、中2生女で31%だというのである。1週間に60分未満だと!これだとほとんど身体を動かしていないことになるではないか!

その中でも驚いたのは、北海道が全国平均で女子は最低の47位、男子は下から5番目の43位であることだ。何と情けない!

私が小中学生の頃は、休み時間の10分間でも鉄棒やウンテイにぶら下がったり、走り回ったものだ。放課後は野球や水泳やスケートなどで、それこそ1週間どころか1日で軽く60分は超えていたものだ。

何故なんだろう?どうしてこんな事になってしまったのだろう?

親が危ないからと子供の活動を制限するからだろうか?

とにかく最近の若い連中は身体を動かさなくなっている。このままなら正月に見た映画「ウォーリー」に出てくる未来人の様になること必至である。

妻や子供達が、私のことをこの映画に出てくる船長の体型だと笑ったが、私が肥ったのはここ15年位のことで、子供の頃は痩せていたんだぞ!

このままいくと、俺の体型を笑える者は居なくなるだろうなぁ〜。


■2009-01-23-Friday 歴史的転換点

以前にこのブログで2008年が歴史的転換点に

なると後世言われるであろうと記した。つまりそれは2009年が折り返しの年にあたるということでもある。

今朝の読売新聞の1面トップ記事に「新日鉄過去最大の減産」というのが載っていた。最近のニュースはトヨタしかり、新日鉄しかり、製造業が大幅な減産になっていることを伝えている。

20世紀的な価値観はあらゆるモノを過剰に造り過ぎてきた。今日の減産のニュースはその転換点(ターニングポイント)が訪れたということであろう。

環境問題ではよく「持続可能な成長」という言葉が使われるが、未来永劫に成長し続けることは不可能な話だと思う。2008年で20世紀的な経済モデル(物質的に豊かな未来の創造)は破綻し、これから21世紀的な経済モデル(精神的に豊かな未来の創造)が始まるということだろうと思う。

この21世紀的経済モデルの核は「環境」にならざるを得ない。

20世紀の失敗に学べば、投機的なバブルを起こし易い、実体経済を伴わない金融の暴走などといった事態を引き起こさないようにある程度の規制を設ける(当然だが行き過ぎた規制はよろしくない)ことになるだろう。

20世紀的経済モデルの信奉者は、世界は良くも悪くも「グローバル社会」になったのだから、日本の企業は新興国に進出すれば良いのだと言うだろうが、それは20世紀的価値観の延長線上の考えでしかない。

世界の富を集めよう、貯めようなどという考え方自体が間違っている。

21世紀的経済モデルは、原点に帰って、「お金は天下の廻りもの」でなければならないと思うのである。それにはお金に対する考え方を改めなければならない。そもそも「お金がお金を生む」という考え方自体が間違いの基なのではないだろうか。

本当に必要なお金さえ持っていれば良いのである。

人間は持ち慣れない大金を手にするとクダラナイことに湯水の如くに使っては最後はT.K氏のように犯罪者にまでなってしまうものだ。人生を狂わせるお金の魔力から一時的にでも解き放たれる精神的余裕が必要なのだと思う。


■2009-01-24-Saturday 冬の雨

冬なのに雨が降った。

23日の午前中までは雪が降っていたのに、午前11時頃から時ならぬ雨に変わってしまった。しかも午前中の雪が3cm程は積もっていたのでシャーベット状態にグチャグチャになってしまい除雪は重くてかなわない。しかし、早目に除雪しなければこのまま気温が下がって凍ってしまったら今度はツルハシが必要になる。手が付けられない状態になる前に除けておかなければ後々大変なことになるのでしょうがなく頑張った。

しかし、一晩過ぎて気温が下がって凍ったら街中大変な騒ぎになるだろう。路面はスケートリンクと同じ状態にツルツルになるからだ。

夜に近く(100mほど)の温泉に歩いて行ったら、人が歩いた凸凹状態のまま凍っているので歩きにくいことこの上ない。綺麗に除雪した我が家の玄関前は鏡のようにピカピカでツルツル足が横滑りする。股が開いて転びそうになったのを堪えたら股関節を痛めてしまった。

1月末に開催される「おびひろ氷まつり」の雪像や氷像は、この雨でダメになってしまうだろう。氷像は雨が当たると白濁してしまい。氷の透明さが失われてしまうからだ。何とも罪作りな冬の雪である。


■2009-01-25-Sunday 町内会と007

町内会の新年総会に出席した。

これまで一度も町内会には出たことがなかったが、町内会長をやっている市議会議長のU野T郎さんと、5日のJOの新年交礼会の帰り道が一緒になり、道すがら「君の義父のNさんから、高齢だから町内会の会計監査の役を降りたいとの申し出があった。ここは貴方に代わりを務めてもらうしかない」とのこと、義父の代わりならと仕方なく了承した次第。

今朝はまたまたの降雪で午前中は雪かき、昨日の雨で凍った上にうっすらと積もったパウダースノーはツルツルで恐ろしい。もう雪を積み上げる場所が無くなってきたので上へ上へと雪山が高くなる。少しの降雪でもこうなると重労働だ。雪かきならぬ雪積みで一汗かいた後、11時から町内のお寺「蓮承寺」での町内会に義父と妻と3人で出席した。

我が家が所属する新生町内会は所謂「連れ込みホテル」が5軒もある抜群の環境だ。町内にはマンションやアパートもあるがそこの住民はほとんど加盟していないから町内会は老人ばかりである。犬の散歩の時に挨拶をかわす程度のお付き合いでしかないが、出席して初めて顔と名前が一致する人が大勢いた。きっとどこの町内会も同じ様な状況なのだろう。現代の若者ばかりになったら町内会は無くなっているかもしれない。

総会は12時半に終了したので自宅に戻ったのだが、することがないから妻と映画を観に行くことにした。今度は「007慰めの報酬」である。007は過去の作品を全部観ている。いつも一歩先を行っている秘密兵器(必ず何年後かには現実の商品になっている)とチョットのお色気が嬉しい映画だ。今度の映画はボンドが007になる前の段階の設定の映画であるから過去の作品との辻褄が合わない部分がある。今回出てくる最新装置が過去のものよりも数段テクノロジーが進んでいるからだ。

前作からの続きものだが、前作「カジノロワイヤル」の詳しいストーリーは忘れてしまっているので、なかなか解釈が難しい場面が多かった。前作を観ていない妻にとっては何やら意味不明の映画になったようである。

全作品を観ている私にとっては、ボンドがいかにして女たらしになっていくのか興味があったが、その片鱗を窺わせる描写もあってなかなか面白かった。まだ無骨さが残っている設定のボンド役にはダニエル・クレイグはピッタリの役者だが、あの顔で女たらしのボンドは合わないのではないだろうか?また次作でボンド役を変えるのだろうか?それとももう原作が枯渇しているから止めちゃったりして・・・。


■2009-01-26-Monday 駒大同窓会

駒大の同窓会の新年会があった。

今日の18時から役員会(8名)が坂本ビル6階の事務所で、19時から坂本ビル1階の居酒屋いろはにほへとで新年会(14名参加)が開催された。

今年は駒澤大学の同窓会十勝支部が設立されてから10年目にあたるので昨年から記念事業を考えていたところ、12月に映画「禅ZEN」の話が出て来た。駒大総長の大谷哲夫先生が原作「永平の風 道元の生涯」を書いたという縁で十勝でも上映が出来ないかという相談が舞い込んだのだ。1月10日から全国一斉上映ということなのだが北海道はまだ札幌しか決定していないので是非帯広でも上映して欲しいという話である。その後旭川と函館の上映が決まったが道東の都市では上映予定がないのでなんとかならないか?という強い要請である。

我が社(坂本ビル)の東側にプリンス劇場という古い映画館がある。この映画館は以前には「いせき興行」さんが運営していたが、帯広に他社のシネコンが進出する際に運営している全ての映画館を閉鎖してしまった。その後単独で残ったプリンス劇場をNPO団体の「シネとかち」さんが譲り受けて自主運営している映画館なのでここの責任者に相談したら、前評判の良い映画なのでOKという返事である。

さすがに1月10日には間に合わないが2月28〜3月13日の2週間ならなんとかなるというのでお願いすることにした。

映画館のシステムは全く判らないが、同窓会で300名分のチッケトを買い取れば良いということである。

十勝には曹洞宗系のお寺が27寺あるし、そこの住職は皆、駒大の同窓生だ1寺10枚を買ってもらえば残りの30枚くらいは何とかなるだろうという単純な計算でスタートさせた。決算は果たしてどうなることやら・・・。

当日売りのチケットは1700円、前売り券は1300円のところ同窓会が発行するチケットは特別料金1000円である。同窓生に限らず一般の方もこのチケットを購入すれば1000円で観る事が出来るのである。販売は明日から、販売時間は月〜金の10:00〜17:00までプリンス劇場の東側の坂本ビル6階の事務所で扱っているので観たい方は是非ご購入を。


■2009-01-27-Tuesday 選挙は?

国会で2次補正予算案が成立した。

定額給付金を巡って、ねじれている衆議院と参議院では意見がまとまらずに結局、優位にある衆議院の議決で可決された。

麻生総理は定額給付金同様に消費税のアップにも固執しているようだが、少し意地になっているのではないのか?

プライドを傷つけられたので、何がなんでもやってやる。それが首相の権限だ!とばかりに国民や国会議員に見せつけたいのだろう。なんだかとても子供じみているように感じる。

福田、安倍、麻生と3代続いた世襲議員の子供っぽさだけが継承されているようで侘しい限りだ。日本の政治家ってこんな程度の人間しかいないのかね。

山形県の知事選で現職の齋藤弘氏が新人の吉村美栄子女史に負けた。齋藤氏とは2年前にとある一泊二日の会合でご一緒して以来、毎年同じ会合で顔を合わせているが、彼のおこなっている政策には共感できるところが沢山ある知事である。知事とは名ばかりの御仁が多い中で、まともな知事さんだと思っていた人が負けたのである。しかも一番選挙に強いと言われている現職二期目の選挙で、さらに相手候補はたいした準備期間もないまま突入した選挙戦でである。

麻生総理は中央の選挙とは関係ないと強がってた発言をしていたが、内心は相当焦っていることだろう。

このまま、衆議院の任期満了まで選挙をやらないでいても自民党に勝ち目は薄い。そうなると定額給付金が国民の手元に配られる4〜5月頃に解散して選挙でもする腹なのだろうか?

結局、定額給付金は経済対策でも生活支援でもなく、自民党と公明党の選挙用のバラマキ資金だったのか!

でもいくら金をバラマイても、まともな政治をやっていた山形県の齋藤知事でさえ負けたのだ。こんなフザケタ政治をやっている自民党が勝てる要素はまったくないだろう。


■2009-01-28-Wednesday マジック教室3

マジック教室が終了した。

今回の「かちまいアカデミー短期集中かんたんマジック教室」の3回分を今日で終了した。

今回の教室は、家庭にあるものを使ってのお金の掛からないマジックという趣旨だったので、紙ナプキン・ロープ・ハンカチ・新聞紙のマジックを教えた。

毎週連続で教えるのは久し振りであったが、自分一人で黙々と練習するよりも人に教える為に練習する方が良く身に付くということが判ったのはなによりの収穫であった。

最初は「どうしてこんな簡単なことが出来ないのだろう?」と多少イライラもしたのだが、教え方によって生徒の理解度が随分と変わるのである。

教え方を工夫することは、社会の色々な場面でも役に立つ。

今回の教室がとても好評で、生徒さんたちが次回もやって欲しいとの要請をかちまいアカデミーの事務所にしたとのことで、事務所からも要請を受けたのでまたやることにした。今度は4〜6月の三ヶ月で6回(毎月第二・第四水曜日18:00〜19:30)の講習である。トランプマジックを教えようと思っている。一回に3種類の簡単なトランプマジックを教えると6回で18種類のマジックを覚えることになる。これだけ覚えれば人前でも演じられるようになるだろう。テキスト作りが大変だが、本を見直すことにもなるので自分自身の練習にもなる。久し振りにマジックの血が騒ぎだした。


■2009-01-29-Thursday 誕生日

今日は私の誕生日

今日で51歳になる。ついに新しい四半世紀に突入であるが、自分では50年も生きてきたという実感が全然湧かない。精神年齢も20歳ぐらいで止まっているみたいだし・・・。

これまでの50年間を振り返ってみると、自分では他人よりもかなり濃い人生を歩んできたように思う。

22歳まではプロマジシャンを目指して修行した。

27歳で結婚して、28歳の時には父の会社のビルを「子供のビル」に改装する計画を立てたが失敗。

同じく28歳の年に青年会議所に入会し、まちづくり活動に目覚めた。34歳の年に父が死んで社長になって、自社ビルをデパートから「飲食店ビル」に変え、青年会議所では「国際環境大学」設立のプランを立案した。

38歳の年にその国際環境大学構想から「十勝環境ラボラトリ(TKL)」を設立し、41歳の年に「北の屋台」構想に着手、43歳の年にオープンさせた。

49歳の年にTKLを解散し、北の屋台からも退いた。

自分なりには34歳から49歳までは実に忙しく且つ充実した人生を歩んでこれた。普通の人間ならばこんな経験はめったに出来るものではないと思う。とても恵まれていた四半世紀であった。今もその時に出来た人脈のお陰でとても楽しく過ごせている。

残りの人生はおまけとして、もっと面白く生きてやろうと思う。


■2009-01-30-Friday 丸井今井

百貨店の丸井今井が破綻した。

かつての北海道経済の雄デパートの丸井今井が29日に再生法を申請し事実上破綻した。負債総額は502億円とのこと。

デパートが構造不況といわれて久しいが、地方百貨店の雄であり、北海道経済の象徴的存在が破綻したショックはかなり大きい。

大手書店のジュンク堂が12月にオープンしたばかりだから再建を楽しみにしていたのに・・・。

子供の頃、札幌市に遊びに行くと丸井今井と三越に行くのがとても楽しみだった。

帯広にも藤丸というデパートが我が家の目の前にあったから、デパートが毎日の遊び場であったが、やはり札幌のデパートと帯広のデパートでは雰囲気がまるで違っていたのである。

かつて田舎の子(帯広の都心から離れたところに住んでいる子の意味)が中心街に行くことを「まちに行く」という表現を使っていた時代があったが、私にとっては札幌のデパートに行く事が「まちに行く」ことだったのだ。

当時は「まちに行く」時はチョットお洒落をして出掛けたものだった。普段着ではまちに来なかったのである。それぐらいデパートは「ハレ」の場所だったのだ。だから「晴れ着」で出掛けたのである。

個人的な嗜好でいえば、当時(40年ほど前)北海道のデパートでマジック売り場があって、しかもディラーといわれる実演販売員がいたのが唯一丸井今井だけだったのである。小遣いを貯めては、休み毎に札幌に行ってマジック用品を買うのがとても楽しみだったのだ。

札幌はつい先日、すすきの「ヨーク松坂屋」が閉店したばかりだし、最近では駅前の「そごう」がビックカメラに替わっている。

百貨店の経営は難しい時代になった。

ネットショッピング等が流行れば益々厳しくなるだろう。時代の流れとは言え恐ろしいものだ。

帯広は地方百貨店で唯一残っている藤丸が健闘している。帯広市民がもっと藤丸を盛り立てなくてはならない。帯広からデパートが無くなったら商店街はお終いだ。

便利さや安さだけを追求していったら、結局最終的に損をするのは市民なのだから・・・。


■2009-01-31-Saturday 20世紀少年2

映画20世紀少年第2章を観てきた。

去年9月中旬に第1章を観たら面白くなり、原作の漫画が読みたくなって古本屋に駆け込んで全巻(24巻)大人買いをして1日で読みきった。家族の全員がこれは面白いと、すっかり20世紀少年にはまってしまった感じであった。早く映画の第2章が観たくて初日に妻と息子と3人で観に行ったのである。

第1章の時には原作を読む前だったから、ワクワク感があったが、原作を読んでしまうと、あぁ、ここは原作通りだ、ここは原作と違うなとついつい原作との比較が邪魔をして第1章ほどは楽しめなかった。

しかし、なかなか面白い。さすが「トリック」の堤監督は上手い。

それにしても、この映画を観ると新興宗教が恐ろしくなる。恐らく漫画の原作者はオウム真理教の地下鉄サリン事件にヒントを得てストーリーを作ったのだろうが、その他の新興宗教の要素も混ぜ合わせているようだ。世の中が不景気になると、神頼みが増える傾向にあるらしいから、この100年に一度の不景気で新興宗教も信者をかなり増やすのだろうなぁ。

帯広にも続々と新興宗教の道場が建設されている。でも、帯広にそんなに大勢の信者がいるのだろうか?

神頼みも数打ちゃ当たるで一人でいくつもの教団に入っていたりして・・・。