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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2011-05-01-Sunday GWいろいろ

フィギュア・スケート

女子シングルは安藤美姫がキム・ヨナを抑えて優勝した。前日のショート・プログラム(SP)を見ての感想を書いておいたが、やはり、安藤の演技の方がキム・ヨナを上回っているように見えた。モチベーションに差があったのだろう。愛の力は大きい。

浅田真央は今回のフリー・スケーティング(FS)でもトリプルアクセル(三回転半)にこだわってミスをした。気持ちと言うか発想というかをリセットしなければ、いつまでも引きずりそうに感じる。真央ちゃんはかなり頑固なのかもしれないなぁ〜。

GWは私はどこにも行く予定がない。これは例年のことで、我が家は、両親が商売をしていたから、子供の時からGWにどこかに遊びに行くということはなかったのだ。GWにどこかに遊びに行っても、どうせ混んでいるし、料金は高いし、サービスは悪いし、というのが父のいつもの言い訳だった。子供の時から、脳味噌に刷り込まれているから、GWにどこかに遊びに行こうかと云う気にはなれないのだ。育った環境というのはおそろしいものである。

昨日の土曜日に本屋に行って本を数冊買い込んで、ベッドに寝転びながら読んでいる。

何もしない休みが続くと、曜日の感覚がなくなるし、寝てばかりだと身体がなまるように感じる。

私にとって連休は、あまり嬉しいものではない。

おまけに今日は朝から雨が降っているので犬の散歩にも出たくない。このままではきっと、肥ってしまうのではないだろうか?

ゴルフの練習でも始めるとするかと書いたところで、郵便局から小包が届いた。

長女が所属するフィギュア・スケートの「神宮アイス・メッセンジャーズ・グレース」のチームメイト、荻田さんのご両親から、4月8・9日にフィンランドの首都ヘルシンキで開催された「第11回シンクロナイズド・スケーティング世界選手権大会」の模様を撮影したDVD4枚と玉ねぎ一箱が一緒に送られてきた。

荻田さんは趣味でビデオの編集をしておられるので、DVDの中身はBGMから字幕まで入っていてプロ級の腕前だ。恐らく、撮影している時から編集する時のことを考慮しながら写しているのだろう。

去年のアメリカ・コロラドスプリングスでの第10回世界大会の時にも編集したDVDを頂いていて腕前のほどは十分に判っていたので、今回、私はビデオカメラを持って行かなかったのだ。というよりも私が撮影したビデオは家族に、何を写しているのかサッパリ判らんと、とても不評だったので・・・。

荻田さんのDVDは今回の出来も実に素晴らしく、今日の昼間はDVDを見て過ごしたのだった。

荻田さんから頂いたタマネギで、オニオンスープを作った。こういう料理は得意なのである。今晩は早目に食事を済ませて、温泉に行って、夜は「JINー仁」とフィギュア・スケートのエキシビションを見なければならない。

このエキシビションというものがあるスポーツというのは、私が知っている限りではフィギュア・スケートしかない。オリンピックの時でさえエキシビションをするのだから、もはや伝統というか習わしと云うのか・・・。

上位になるつもりの選手は、自分の競技のSPとFSのプログラム以外にエキシビション用のプログラムを用意しておかなくてはならないのだ。これは選手にとってはすごい負担だと思うが、逆に、名誉なことでもあるのだろう。

浅田真央も恐らく準備していたのだろうが、7位に終わって、披露することは叶わなかった。これも逆に辛いことだろう。

浅田真央の今後はトリプルアクセルの呪縛からいかに逃れるかだろう。

彼女の頑固さを変えるには、年寄りの佐藤コーチでは難しいのかも知れない。安藤美紀のモロゾフコーチのようなハンサムな男性コーチが必要なのかも知れないなぁ〜と、つぶやいたら、妻から、男って皆〜んなそういう風にしか見ないのね、と蔑んだ目で睨まれた。

でも、案外、これが真理なのかもと私は考えている・・・。


■2011-05-02-Monday 祥月命日

今日5月2日は、

父、圭司の祥月命日である。

1927(昭和2)年7月生まれの父が亡くなったのが1992(平成4)年であるから、満64歳のまだまだ働き盛りの歳で亡くなった。

もう既に19年が経ったことになる。時が過ぎるのは早いものだ。

父が死んだ後も、GWに何処にも出掛けられないという理由がここにもある。

まさか父の祥月命日に、長男である私が、家を空けて遊んでいる訳にはいくまい。5月2日は、これまた丁度GWのど真ん中ときているから、前後も含めてGWは帯広を離れることが出来ないのだ。

我が家の人間は、皆、残された家族にとって実に不都合な日に死んでくれる。私の祖母は1984(昭和59)年の大晦日12月31日に亡くなった。

当時、父は「もうあと半日生きていてくれれば、扶養者控除の税金が1年分違ったのに・・・」と言っていた。年賀状も既に出しているし、喪は1日だけで終わったから、翌年も普通に年賀状を出したし等など、何とも不思議な感じがしたものだ。

父もGWに遊んでいないで仕事しろと言っているのかもしれないなぁ〜。

父が亡くなって19年だから、今日は「○年忌」というのはない。今日はGWだが平日だから仕事のある兄弟姉妹はお参りできなかった。この辺も中途半端な日なのである。

お坊さんにお経をあげてもらって、私は会社に出社した。

すると不思議なことに、札幌の伯父の末娘で東京に嫁いでいた、いとこの息子が帯広に転勤になったと、家族連れで挨拶に来たのだ。

いとこに会うのは何年振りのことであろうか?

父が久し振りに引き合わせてくれたのかもしれないなぁ〜。

夕方に長女が東京から帰郷してきた。

飛行機はGWだというのにガラガラだったとのこと、帯広空港も、この3月末から待望のダブルトラッキング(JALとAIRDOの2社)になったばかりだというのに・・・。


■2011-05-03-Tuesday 初ゴルフ

今日は、今年の初ゴルフだった。

妻と娘は、妻の両親と一緒に札幌に行った。

妻の姉の娘(妻の姪)に今年子供が生まれた。妻の両親にとっては初ひ孫である。現在、札幌に帰省している、その姪っ子夫婦等がGWに帯広の妻の両親の家に遊びに来たいと言っていたのだが、大勢で来られると何かと大変で、血圧が上がってしまうから、こちら側から会いに行くということになったのだ。妻は付き添い、娘はツイデである。

だから、今日は私一人だけなので、朝からゴルフのスケジュールを入れた。今年初めてのプレイである。

場所は帯広国際カントリークラブ。朝から晴れてはいるが、風がものすごく強い。新聞によると帯広でも瞬間最大風速21.9メートルもあったと言うからいかに強い風だったかが判ろう。

初ゴルフがこの強風下でやるとは面白い。

今年最初の第一打はフォローの風に乗って300ヤードの素晴らしいドライバーショットであった。395ヤードの中の1番で残り90ヤードまで飛ばしたのだから気分が良い。

力まずに打てたのが良かったのだろう。いきなりバーディーチャンスに着けたが、パットがイマイチ決まらない。1番〜4番まではフォローの風だったのでパー・パー・ボギー・ボギーとマズマズの成績である。

5番谷越えのアゲンストでティーショットが大スライスであわやOB、そこからバンカーに入れてしまった。

このバンカーには砂がほとんど入っていない。土の上の球を打つような感じで、トップしてホームラン、球はグリーン奥のOBに消えた。

打ち直しもまた同じにOB。ここで9打を叩いてからくずれた。

まともなアゲンストの風だと、210ヤードをスプーンで狙ってシッカリ当たっても180ヤードしか飛ばないのだ。

ハーフは48打も叩いてしまった。後半も風に悩まされた。155ヤードのショートホールを5番アイアンでしっかり打っても届かないのだ。

でも最後は林越えのティーショットをドライバーでティを目一杯高くしてフォローの風に乗せてショートカットしてみたりと面白いことを色々やれた。後半はOB一つで44打。まぁ、いきなりやったのだからこんなもんでしょう。

今日一緒に回った連中から5日もゴルフに誘われたが、7日にコンペがあるから断わった。身体の反応が鈍っているから、今回のゴルフの筋肉痛は2〜3日後に出て来るだろうからだ。

でも自宅に戻ったら腰が痛い。今日は早く寝ることにする。


■2011-05-04-Wednesday 今日

昨晩は私一人だったので

夜中の2時過ぎまで本を読んでいた。

「日本のまつろわぬ民 漂泊する産鉄民の残痕(水澤龍樹著)新人物往来社刊」という新刊である。

ちょうど去年の今頃、高田崇史の「QEDシリーズ」が気に入って全巻読破したが、それに通じる内容の本で、いわゆる「鬼」「河童」「天狗」の正体とは何かということが書かれている。

私は、「不思議」というテーマで「奇術」や「手品」本の収集をしているが、「妖怪」や「忍者」なども研究対象のひとつである。

私の解釈では「奇術」を行なう者が、これらの名称で呼ばれるようになったのではないかと思っているのだ。

この本の中にも「奇術」「手品」という文字が何度か登場するので、面白くて2時過ぎまで読んでいたのである。

だから、目覚めたのは9時半であった。

雨が降っていたので、犬の散歩はお預けにして、朝食を作って一人で食べた。

食後にまた別の魔術関係の本を読んでいて、寒いなぁと思って、ふと窓の外を眺めると、何と雨が雪に変わっているではないか。少し積もってもいる。十勝は5月の連休過ぎにも例年のごとく雪が降る。

昼は馴染みの蕎麦屋に行って、蕎麦を食べ、本屋に注文していたマジックの本を受け取りに行った。

2:13帯広駅着の列車で妻と娘と妻の両親の4人が札幌から戻ってくるので、駅まで迎へに行った。この時点で雪は雨に戻っていた。

娘が大量に撮っていた玄孫の写真などを現像に行き、そのままジンギスカンが食べたいというので「北海道」に行く。

5日の昼に我が家の庭で、焼肉パーティをやる予定でいたのだが、明日も寒そうなので急遽中止にしたからだ。

身体中が臭くなったので、温泉に行って4日は終わり。

何だか一人でいる方が、ユックリ本が読めて、いかにも休日という感じがするのだが・・・。


■2011-05-05-Thursday 頂点

長女が幼い頃の、

幼稚園から中学卒業まで、帯広でフィギュア・スケートを習っていた川原泰子先生に、近況報告を兼ねてお会いしたいと言うので、5日夜に妻が場所をセットした。

川原先生の旦那さんが、私も同席するなら一緒に飲もうと言うので私も急遽、同席することになった。

川原先生の旦那さんは、川原正行さんで、スピードスケートで世界チャンピオンになったことのある方だ。同じ帯広出身のオリンピックメダリスト清水宏保選手のコーチとしても有名な人だ。帯広が誇るオリンピック選手の一人でもある。

何度か、このご夫婦とは一緒に飲食をする機会がこれまでにもあったので、私も同席することにしたのだ。

帯広の飲食店は連休中だというのに空いていたから、2名の追加もアッサリと受け入れてくれた。

川原泰子先生はフィギュア・スケートが盛んな名古屋の出身で、現役の頃は日本では1・2位を争う選手だった人だ。川原正行さんと結婚して帯広に嫁いできたが、帯広はスピードスケートは盛んだが、フィギュアはあまり盛んではなかったから、帯広に取っては宝の持ち腐れ状態であった。

その先生に最初に習ったお陰で、娘のスケーティングは癖がなく綺麗だと、仙台でも東京でも褒めてもらえるそうだ。やはり、最初にどんな先生に習うかによって、癖の有る無しが分かれるようだ

川原正行さんは、さすが世界の頂点を極めたことのある人で、酔うほどに含蓄のある言葉が飛び出てくる。

この日も「癖の有る選手は幼い頃は強いが伸びない。若い頃に癖の無い選手は伸びる延びしろが広いのだ」「選手というのは、本人の才能はもちろん重要だが、誰と出会って、誰に習うかでも大きく違ってくる」と言っていた。

5人でかなりの量のお酒を飲んで楽しいひとときを過ごした。


■2011-05-06-Friday

生肉を食べた人が・・・

焼肉チェーン店「焼肉酒屋えびす」で発生した集団食中毒事件では、生肉の「ユッケ」を食べた人が、4人も亡くなったというニュースが流れた。

それも、患者らが石川県、富山県、福井県、神奈川県の4県から出ているという。

生肉って恐ろしいもんなんだなぁ〜。

私は、「生」が苦手だ。魚も刺身ではほとんど食べない。酢飯が付いている寿司ならば食べられるが、いわゆるヒカリモノと言われる種類は苦手だ。肉も生では食べられないから、馬刺しも一切れ食べるのがやっとである。ましてや牛の生肉はまだ食べたことがない。食べようという気にもならないから、今回の食中毒事件のニュースを見て、そんなに生肉が好きな人がいるのかと思ったほどだった。

ネットのニュースによると、4月18日に放送された日本テレビ系の「人生が変わる1分間の深イイ話」という番組で、今回の食中毒事件を起こした「焼肉酒屋えびす」を紹介して絶賛していたという。事件が起きたのがこの放送日直後の21日や23日だったから、この番組を見て、この店に行って食中毒に当たった人もいるかもしれないというのだ。

それよりも、驚いたのが、厚生省には牛肉の生食用肉販売の衛生基準があるのだが罰則規定がないということだ。しかも牛肉の生肉の出荷実績がないというのだ。馬肉にはあるというのに・・・この意味が良く判らない。きっと、牛肉を生で食べることを想定していなかったのかもしれない。

客は、作っている調理場を覗くわけにはいかないのだから、店を信用して任せるしかない。当然ながら店側は企業倫理として、客の口に入るものには安全で安心なものを提供しなければならない。

安さを追求するあまり、本来なら捨てるような悪くなった肉を、こともあろうに生肉用として提供したのではないかと疑われてしまうだろう。

しかし、他の国なら判らないが、この日本という国においては、安いということは安全ではない、ということにはならないだろう。

日本人なら誰もが安心しきって食べているだろうと思われる。

私は生肉は食べたことがないからよく判からないが、一口食べてみて、これは腐っているとか、変な味がするとかが判らなかったのだろうか?

以前に賞味期限のことについても書いたことだが、他人を信じ切るよりは、自分の舌を鍛える必要があるのではなかろうか?


■2011-05-07-Saturday ウ〜ン!?

2日未明にアメリカが、

パキスタンに潜伏していたアルカイダの創設者のビンラディンの隠れ家を急襲し殺害したというニュースが流れた。

応戦抵抗したから射殺したとか、武器は携帯していなかったが抵抗したから射殺したとアメリカの情報も変わったが、ビンラディンの娘の証言では庭に連れ出されて射殺されたという情報もあるようだ。

その後も、いろいろな情報が錯綜している。どれが本当なのかは今のところハッキリしない。

ただ、いずれにしろ主権国家であるパキスタンに対して、情報が漏れる可能性があるからと、通告もしないで急襲するというのは如何なものだろうか?

相手が法を守らないテロ集団だから、アメリカも法を守らなくても良いのだということにはならないのではないだろうか?

新聞によると、法を守って対応すると莫大なお金が掛かるから、お金のの問題ではないか?ともあったが、それだと後々問題が出てくるだろう。

今後も報復に対する報復テロが起きるのではないかと心配だ。

それにしてもだ。たしかオバマ大統領は就任直後にノーベル平和賞を受賞していたのではなかったか?

ノーベル平和賞受賞者が殺人計画の許可を出したなんて、ブラックジョークにもならないだろう。最近のノーベル平和賞受賞者は政治的な傾向が強いように感じる。これでは価値が半減してしまうどころか、逆の評価になりかねないと思う。

今朝の新聞に、菅首相が静岡県の浜岡原発の全面停止を中部電力に要請したという記事が1面トップに出ていた。

菅首相というのはどこまでも派手なパフォーマンスが好きなご仁なのだなぁ〜。

私も原発は(いずれは)止めるべきだと思っているが、今回の菅首相の要請は唐突に過ぎるのではないだろうか?

閣僚間で話し合ったような形跡もなく、菅首相が突然に海江田経産相を呼び付けて指示したという記事の内容であった。

指示された中部電力側も対応がまるでできないまま菅首相側がマスコミに発表したようだ。

いくらやることが正しくても、下準備なしに唐突にトップダウンでやってしまっては逆効果だろう。菅首相はそうとうに焦っていて、満足な状況判断が出来ていないのではないか?

今回の指示は、菅首相のリーダーシップの発揮というよりは、独裁的な迷走と捉えられる危険の方が大きいだろうと思う。

今後このような人間が日本のトップにいることの怖さの方が浮き彫りにされて、よりいっそう菅降ろしが早まるのではなかろうか?

確かに、地震がいつ起きるかは判らない。新聞に載っていた浜岡原発の写真は海岸からすぐ側で津波が来たらひとたまりもないようだから、早目、早目に対応することが必要だろう。だが、なぜ、昨日なんだ?

福島第一原発事故の直後ならまだしも、2ヶ月も経ってからではいかにも中途半端だ。

おそらく菅首相は官邸でも、一人ぼっちなのかもしれないなぁ〜。

かなり危険な精神状態なのかもしれない。


■2011-05-08-Sunday 痛風

只今の時刻早8日朝の4時、

痛風の発作が起こり、痛くて痛くて眠れないので気晴らしにこのブログを書いている。

4月13日に発作を起こして以来、今日まで収まっていたのに・・・。

昨日は、今年2回目のゴルフであった。3日に今年初めてのゴルフをプライベートでしてから、今日が2回目、天気予報では午後から全道的に雨模様だという。今日のゴルフは青年会議所のゴルフコンペ「じゃがいも」の第一回目で、午後1時からのスタートであるから、普段なら止めるところだが・・・。

今朝は、早朝から嬉しい事があった。先月の26日に自宅に送られて来た古書の目録に、30年間探し求めていた本を見つけたのだ。

もちろん私が7000冊も収集しているマジック関係の本だ。マジック関係の本を専門的に出版していた力書房刊の「ファンカード・プロダクション(エドワード・マルロー著、高木重朗訳)(昭和33年発刊)」という薄い24ページの本で定価が300円の本である。

大学生時代から懇意にしている古書店から送られてきた目録にこの本の名前を見つけて狂喜したのだった。

すぐに注文したのだが、この古書店は「目録発送後、約10日後に抽選で買える、買えないが判明する」システムなのである。早い者勝ちではないのだ。

実はこのシステムは有難かった。私がかつて贔屓にしていた古書店は、やはり目録を送付してくる店なのだが、こちらは早い者勝ちのシステムなのだ。遠い北海道に暮らしていると、郵便物の到着には関東方面とは2日程のタイムラグが生じる。だからいつも目録でマジック関係の本を見つけて、ただちに注文しても、いつも先を越されて買えないことが多かった。この古書店の親父に公平なシステムにしてくれと依頼したが、変更は出来ないと言われたので、この古書店との付き合いは終了した。

そういった意味では、今回、注文した古書店のシステムは有難いのだが、他にマジック本の収集をしている人とカチ合ってしまうと残念なことになってしまう。

今回は、30年も探し続けた本だから、どうしても手に入れたかったのだ。それが、7日午前中に届いたので、今日は何か良い事があるんじゃないかと期待していたのである。

ゴルフは午後1時からのスタートだし、雨模様だから練習は出来ないと思って、市内の馴染みの蕎麦屋でユックリ蕎麦を食べてからゴルフ場に向かった。今日は何だか朝からツイテルから、こりゃ〜ホールインワンでもやるかもしれないと期待して出向いたのだが・・・。

30分前の12時30分にゴルフ場に到着したが、どうも雰囲気が「じゃがいも」のコンペの様子ではない。どうやらゴルフ場の場所を間違えてしまったようだ。例年、じゃがいもの初回は「十勝カントリー」で行われていたので、てっきり今日も十勝カントリーだと思い込んでしまったのだ。

あわてて帯広国際カントリーに向かった。

車で15分ほどの距離なので十分間に合ったが、気持ちが急いてしまって平常心ではなかったようだ。スコアは最悪で、100ヤード以内の寄せの距離感が全く無い。この日は東スタートでいきなりトリプルを叩いて45打、中に入ってからは深い霧が立ち込めて来て時間ばかりが掛かってリズムに乗れず47打、表彰式にも出ないでサッサと自宅に引き上げた。

夕食後に、雨で身体が冷えていたので、温泉に行って汗を流して来た。帰宅してから、左足の親指の付け根あたりが、何だかムズムズとする。そのまま寝たのだが、夜中の2時に激痛が走って目が覚めた。

「アッ、こりゃ〜また痛風の発作だな。でも13日以来発症していなかったのに・・・」と思って、アレコレ原因を考えてみた。

たぶん、雨の中のゴルフで足先が冷えたのと、その後の温泉のサウナで水分補給が不足したいたのであろう。

朝方は嬉しい事があったが、夜は逆に痛い思いをした。

良い事ばかりは続かない。禍福はあざなえる縄の如しである。


■2011-05-09-Monday 痛風その後

痛風の発作を

起こしたのが土曜夜未明だ。前回の発作の時には痛み止めの注射を打ってもらって痛みは数時間後には治まったのだが、今回は日曜日なので病院は休みでそれが出来ない。

コンピュータで検索して治療法を探したら、痛みのある患部を湿布して冷やし、水分を沢山補給して、オシッコをするしかないらしい。

前日の夜に行った「サウナ風呂は厳禁」となっている。激しい運動や大量の発汗は発作を誘発するのだそうだ。もっと早くに調べておけば良かった。

素人だから、オシッコと汗とで尿酸を体外に排出すれば良いと思い込んでいたのだ。だから、サウナ風呂もいつもよりも長目に入っていたし、途中の水分補給もしなかったのが災いしたようだ。4月13日以来しばらく収まっていた発作を誘発してしまったようである。

それにしても、痛風とはよく命名したものだ。風が吹いても痛いとは聞いてはいたが、何もしていなくても痛いのだから堪らない。

これはやっかいな病気になってしまったものである。

以前は痛風の人を「うまいもんばかり喰っているからだ」とバカにしていたのだが・・・。いざ自分がなってみると、その辛さがよく判る。

夜中の2時に起きてから、やたらお茶と水とスポーツドリンクを飲み続けて、昨日一日で20回以上もオシッコに行った。その甲斐あって、何とか夕方の6時頃にはやや痛みが収まり、普通に歩けるようになってきた。

「ビール」「焼鶏のレバー」「サウナ風呂」と大好きなものが、段々と遠去かるようである。何か悪い事でもしたかなぁ〜?

9日午後に医者に行って来たら、サウナ風呂は水分をしっかり補給するならOKとのこと。あぁ、良かった〜。


■2011-05-10-Tuesday 花見

9日夕方から、

十勝毎日新聞社の、いわゆるゲストハウスで花見の宴が開催され、妻と二人で出席してきた。

例年、勝毎の花見はこの時期に開催されるが、ここ最近は妻と一緒に出席するようになっている。

他の人曰く、「坂本の居るところ、もれなく妻が同席している」と、最近は言われているが、このところ私の行くところには妻が付いてくるようになっているから、私の肩身はますます狭くなる一方だ。

今年も、十勝中の政治家から経済人、マスコミ関係者など等、著名人が招待されているようであった。例年のことながら、大変な経費と労力であると感じる。

しかし、地元の人間のコミュニケーションと情報発信の手法としては素晴らしい方法であると感心している。

桜を見ながら、お酒を飲みながら、食事をしながら、いろいろな方々と会話をする機会はなかなか少ない。

我々夫婦は18時過ぎから参加したが、もうすでに会場には100名ほどの客が来ていた。段々と客が増えて来て、19時頃には200名ほどにもなったろうか。今年は、去年よりは温かいが、それでも外に立っていると身体が冷えてくる。

さんざん食べて、飲んで、挨拶したので、20時に会場を退けて来た。例年、0時過ぎまで宴が続くというからホスト役は大変だ。

こういう役割を担ってくれる会社があるということは、十勝の大きな財産である。こういう宴席から新しい何かが生まれることもあるだろう。

今年は、東日本大震災で、石原都知事は花見の自粛をと言ったが、関東方面とは桜の開花に1ヶ月の差はあるが、こういう時だからこそ、花見でもして気分を新たに、頑張ろうという気分にしなければいけない。

いつまでもジメジメしていては日本全体が沈んでしまいかねない。

そういう意味でも、今年の勝毎の花見は意味があったと感じた。

さぁ、明日からまた元気を出して頑張ろう!


■2011-05-11-Wednesday 苫小牧

母の用事の付き添いで

10日は苫小牧市まで自動車を運転して往復して来た。

6年程前にも同様の用件で、母の付き添いで苫小牧まで往復したことがあったが、その時には、私は車の運転が大嫌いなので、列車で千歳市まで行き、千歳駅からレンタカーを借りて苫小牧市内まで行ったのだった。

6年も経つと、さすがに母の足腰もだいぶ弱くなって、駅などの階段の上り下りが辛いというので、今回は帯広から自動車を運転して行ったのである。

高速道路は占冠までが去年の内に開通しているが、私はこれまで清水までしか運転したことがない。そこから先は乗せてもらって1回だけ通ったことがあるだけだ。そもそも、あまり運転をしないから私の車にはカーナビというものが付いていないし、道路地図も古いものしか持っていない。まぁ、それでも道路標識を見ながら行けば何とかなるだろうと思っていた。

行きはスムーズに間違えることなく行く事が出来た。

ただ、最初の高速道路に乗る「帯広ジャンクション」で、高速道路はまだ無料だから、ゲートもそのまま通過すれば良いのかと思っていたので、発券機があることを知らなかったのだ。発券機からかなり離れた場所に車を停車させてしまったので、窓を開けて身体を伸ばしても、発券機まで手が届かない。車を降りて券を取ろうとしたら係員の人が出てきて渡してくれた。私の様な無知な人間がかなり居るようで慣れた感じであった。

先方さんとは午前10時半に苫小牧市内でという約束なので、知らない道で迷ったら困るからと思い早朝6時半に家を出た。4時間もみておけば十分だろう。

行きはスムーズに行ったから、3時間ちょっとで到着した。母が軽く何かを食べたいというので、会合場所を確認してから、喫茶店を探したが見当たらない。会合場所の隣にホテルがあったので、そこに入って食べることにしたのだが、9時半過ぎというのは中途半端な時間で、朝食が終了して11時からの昼食までの準備時間で空いていないというのだ。

ホテルのロビーの自動販売機でコーヒーを買って飲んで、15分前に会合場所に向かったのだった。

2件の用件は1時間半ほどで終了した。丁度、昼時になったので「苫小牧には何か名物の食べ物でもありませんか?」と聞いたら「ホッキ貝くらいしかない」という。

道路サイドのレストランにでも入ろうかと考えたが、適当な店が見当たらないので蕎麦屋に入って食べた。お土産でも買って帰るかと思って聞いたら「三星のヨイトマケという菓子が有名だ」というが何処に売っているのか判らないから、結局そのまま帰ることにした。

苫小牧はホスピタリティというか、苫小牧を宣伝しようという気がないのではなかろうか?

来た道を帰るつもりが、前を走っていた大型トラックで道路標識が見えずに千歳空港の手前のバイパス道路に乗り損ねてしまった。仕方ないので千歳市内まで走って、道東道の高速に乗ってきた。

高速道路は、千歳東ー夕張と占冠ー帯広までしかない。夕張ー占冠間はまだ繋がっていないのだ。

これが繋がったら、随分便利になるであろう。そうなったら十勝の人間は皆、札幌に行って買い物してしまうのだろうなぁ。

便利になるのも良いが、帯広が廃れてしまうのも困りものだ。

繋がる前に、何等かの手を打たなければならないと痛感した。


■2011-05-12-Thursday 震災2ヶ月後

昨日11日は

東日本大震災の発生から2ヶ月が経過した。

依然として、福島第一原発は終息していないし、被災地の復興も遅々として進んでいないように感じる。

今朝のテレビでも「仮設住宅」の不足をキャスターが嘆いていたが・・・。

「仮設住宅」には少なからず疑問を感じている。「仮設」というからには、いずれ数年後には壊す建物だろう。

何故に、そのすぐに壊してしまう仮設住宅の建設を推進しなければならないのだろうか?

東北地方の建物は、北海道同様に土台がしっかりと造られているはずだから、土台があまりシッカリと造られていない関西圏だったのと、直下型が重なった阪神淡路大震災よりも建物被害は少ないと思われる。

被災地の近くには、まだ完全に埋まってはいないアパートやマンションだって沢山あるだろうし、廃業したホテルだってあるだろうと思うのだ。建設途中の建物だってけっこうあるはずだ。

何故、そこに被災者を入居させないのだろうか?

いずれ壊す建物を建てるよりも、現在、未使用の建物を活用する方法って考えられないのだろうか?

どうも、そこには利権の臭いを感じてしまうのだ。

中心街がシャッター通りになってしまった街というのは全国各地に沢山あるはずだ。

今回、地震や津波の被害を受けた地域のすぐ側の街にだって沢山あるだろう。そこにとりあえず入ってもらえば一石二鳥のように思うのだ。

緊急避難として体育館にとりあえず入るのは仕方がないが、2ヶ月経った今も、そのまま体育館住まいというのは、あまりにも知恵と融通が無さ過ぎる。

今回の震災を機に、日本人の生活スタイルを変えようというなら、コミュニケーション豊かな商店街などを復活させるような方法を取るべきなのではないだろうか。

拡散した地域を、再び集約させて活気を取り戻すに機会にしてはどうだろうか?

また、元に戻すだけでは、これまでの拡散と変わらないだろうと思うのだ。

人口が増え続けていた成長期には、土地が無いから、人が本来住んではいけないような場所にまで人が住むようになったのではないだろうか?

ここ最近の洪水、山崩れ、土石流、液状化等の災害が起きている場所は、埋め立て地や山を削って作った場所ではないのだろうか?

津波が来ない場所、崖崩れなどが起こらない場所、洪水に巻き込まれない場所に、住むように、この震災をキッカケにしなければ、亡くなった方々に申し訳ないのではなかろうか?

エネルギー問題も含めて、これからの「まちづくり」の発想の転換を大胆にする機会にしなければならないと強く感じている。


■2011-05-13-Friday 春なのに

ここ2,3日は天気が良くて温かい。

11日に行われた帯広信金のゴルフは快晴で風も少なく絶好のゴルフ日和であったのだが、スコアの方はサッパリであった。

まだ今年3回目だから、100ヤード以内の寄せの距離感がまだ戻っていないのだ。まぁこれから回数を重ねれば徐々に回復に向かうであろうと期待している。帰宅してシャワーを浴びたら、日焼けしていたので驚いた。

夜は十勝毎日新聞社の趣味の講座でマジック教室の指導である。今回の講座は「かんたんカードマジック」ということでトランプマジックを教えている。

マジック教室を終えて帰宅し、春夏用の洋服を出して着てみたら、また腹周りが肥えてしまったようで、ジャケットのボタンが締まらないのだ。妻に、新しくジャケットを買って欲しいとねだったのだが・・・、返ってきた返事は「痩せなさい!」だった。

「貴方はたくさん洋服を持っているんだから、痩せればまた着られるじゃぁないの。私なんか娘が置いていったお古を着ているのよ!」と言う。

「君は娘の服を着られるかもしれないが、俺は肥っているから息子の服は着られない」と言ったのだが、まるで取り合ってもらえないのだ。

娘と体型が変わらないと自慢しているのか、ただ単に私の肥り過ぎを批判しているのか?

先日、アルバムを見ていた妻が昔の私の写真を見て「昔は痩せていたのに・・・、今とはまるで別人だ。これじゃぁ詐欺だ」と言うから、「君との結婚生活が幸せ過ぎて、幸せ肥りをしたのさ・・・」と心にもないキザなセリフを言ったら妻が黙った。どうやら満更でもないらしい・・・と思ったのだが、フンッと鼻で笑われた。


■2011-05-14-Saturday 現金強奪事件

12日未明に東京の立川市で

6億円を強奪されるという事件が起きた(この文章は13日午前に書いている)。

マジックを研究していると、自ずから探偵小説などのトリックが好きになる。それが高じて作家になった人に、推理小説作家の泡坂妻夫さん(ペンネーム)がいる。泡坂さんはマジックの世界では超有名なアマチュアマジシャン厚川昌男さん(本名)(名前がアナグラムになっている)その人でもあるのだ。『(注)「アナグラム」とは文字を一旦バラバラにして組み直すことだが厚川さんの場合は一旦ひらがなの「あつかわまさお」を「あわさかつまお」に順番を組み替えて、それに音が合う漢字を当て嵌めてペンネームにした』

私も推理小説を読むのが大好きだ。漫画、名探偵コナンの冒頭のセリフの逆の「身体は大人、頭脳は子供」だが・・・。

ニュースや新聞によると、2人組が、わずか20分間の犯行時間で、実に手際が良い(いや良過ぎる?)。しかも、この警備会社が入居しているビルは、住宅街の近くのようだし、外見もそれらしい建物ではないように見える。その場所に、この日に6億円強もの現金があることを知っている人間の数は内部の人間も含めて少ないだろう。

しかも、窓の鍵が去年の12月から壊れていて無施錠状態だったし、警備システムの電源も入っていなかったというから更に驚きだ。この情報を知らなければわずか20分間での犯行は不可能だろう。

警備会社も警備会社だ。それだけの金額を預かる警備会社の場所として果たしてその場所が相応しいのか検討しなかったのだろうか。警備の人間もたった一人だけで、しかも仮眠していたという。

過去にこの警備会社は、03,08年の2度も被害にあっているというのに過去の経験がまるで活かされていないようだ。

ビルのオーナーも鍵が壊れていると言ってもらえれば直ぐに修理したのに何故・・・とコメントしていた。

他人の金、しかも超高額なお金を預かる会社としての意識の低さはあまりにもヒドイ。

これは、完全に内部の者、若しくは元内部の者の犯行であろう。

現金被害では過去最高額だとテレビで言っていたが・・・、昭和43年の府中の3億円強奪事件とは時代が違う。あの頃は高卒の初任給がまだ1万円だった時代だ。現代の貨幣価値に換算したら30億円以上ではないのかと思う。表面に現われる数字の比較だけを単純にして、多いか少ないかを比べられないだろう。

犯人はすぐに絞り込まれるとは思うが・・・。


■2011-05-15-Sunday 愛犬バニーちゃん

我が家の愛犬バニーちゃん

(黒ラブラドールレトリバー♀)がこのところやけに元気だ。

今年で15歳になるから、ドッグイヤー(犬は1年で7歳分老ける)で計算すると105歳ということになるのだが・・・。

去年の暮にはもう死んでしまうかなと思うほど弱っていたのに、4月に夫婦でフィンランドに行く時にドッグトレーナーの村中さんに預けてから復活した様だ。

2年前の5月20日にもう1頭飼っていた白ラブの♂のサニー君が13歳で死んでから1頭だけになってしまった(人間も犬もオスが先に死んで残されたメスはその後長生きするようだ)。2頭居た時は、気に入らないことがあると、サニーをイジメて(サニーはいつも突然、バニーに吠えられて「僕何か悪い事でもしたでしょうか?」と困惑していたからこれで寿命が縮まったのかも・・・)、ストレス解消をしていたのに、1頭だけになってから刺激が少ないようでスッカリ老け込んでしまっていたのだが、ドッグトレーナーの所で色々な犬と出会って元気になった。犬もコミュニケーションが大切なのだろう。

でも、さすがに足腰は衰えているようで、散歩に出掛ける時のたった2段の段差でも転んでしまうので、最近は抱きかかえて降ろすのだが、生意気にも「私はまだそんな歳じゃぁない」とでも言いたげに抱き上げられるのを嫌がるのである。プライドだけはまだあるようなのだ。

散歩も長距離は辛いようだから、最近は我が家の町内一周だけにしているのだが、それでもヨロヨロとふらついたり、最後はヘタリ込んで座ってしまうこともあるほどだ。それなのに、朝夕の散歩は必須なようなのである。

歳を取ると人間も犬も同じな様で、やたらと朝が早い。6時には起きて、散歩に連れて行けとベッドの横に、わざと大きく足音を立てながら寄ってきて冷たい湿った鼻を私のほっぺたにくっ付けて起こすのである。

無視してそのまま寝ていると、その内に癇癪を起して、自分の寝床やトイレをグチャグチャにするのだ。段々と気が短くなっているようだ。

「待て!」や「お座り!」などの命令も耳が遠くなったフリをして聞こえないかのように、言うことを利かないのだ。都合の悪い時は聞こえないフリをするのも人間の老人と一緒だ。

まっ黒な犬だからこれまでは表情が判りにくかったが、最近は顔の周りに白髪が増えて、表情が判るようになってきた。

最近のバニーの楽しみは、私が風呂上がりに食べるアイスキャンディのおすそ分けで、私が風呂上がりに冷蔵庫の扉を開けると、たとえ寝ていてもハッと気が付いて起きてくる。

最後の一口をあげるのだが、それまで私の横に座っておとなしく待っている。この時だけは言うことをきくのだ。

15年間も一緒に暮らしているとすっかり家族の一員である。バニーは後どれくらい生きてくれるのだろうか?


■2011-05-16-Monday 福島第一原発その後

昨日になって

実は、福島第一原発の1号機は、3月11日の津波の直後に炉心溶融していましたという発表があった。

分析した結果、昨日になって判明したということなのだが・・・。

巷の噂では、最初から津波の直後に炉心溶融したのではないかとズッと言われ続けていたが東電はデータ不足で判らないと繰り返していた。

一昨日は1号機は目指していた冠水というか水棺というのか、水で完全に覆うという方策は水漏れが地下に3000tも溜まっているから見直すというし、3号機では、圧力容器の上部で急激な温度上昇があるともいう。

一部の原子力の専門家によれば、3号機は再臨界の可能性もあって、そうなるとかなり危険な状態になるらしいが、東電は再臨界は起きにくい状況だと説明している。

どうも東電は情報を小出しにするから、何が本当で何がウソなのかよく判らない。これでは日本国民の多くは、いや世界中の人々が信用しなくなって当たり前である。

これまでの危機管理では、後から、状況が悪くなっていくのは、ヨロシクナイ発表の仕方だというのが定説になっているのではないのか?

最悪の状況を想定して、それに備えておけば、その後はその状況よりは良くなるのだから安心し易いのだが、逆をやると、人々の不安と不信感は頂点に達してしまう。

東電も政府も、実にマズイ対応の仕方ではないのだろうか?

そのくせ、菅首相は、第一原発の終息行程表のスケジュールの日にちは変えないと公表している。そんなこと無理だというのは、誰でも判る理屈だろうに意地を張っているのか、それとも単にバカなのか?

昨日のニュースでは義援金はまだ支払われていないとのことなのだが、これも一体これまで何をやっているのか?

メディアは政府は無能だ、無能だと騒ぎ立てているが、これでは、その通りだと感じてしまう。もう2ヶ月も過ぎたのだから、そろそろシッカリやってもらいたいものだ。


■2011-05-17-Tuesday 結婚記念日

昨日16日は

私達夫婦の26回目の結婚記念日であった。

去年の25回目のいわゆる銀婚式の時には、子供たち3人がメッセージ付きの豚の人形等をプレゼントしてくれたのに、今年は何もない。

中途半端な年数の結婚記念日なぞ祝っている暇はないということなのか。私も親の誕生日までは覚えていても、結婚記念日などは知らないから、子供というのは、まぁこんなもんなのだろう。

夫婦としても、昨日は別段、日常生活とは違ったこともしなくて、外食した訳でもなく、昼食は持参したお弁当だったし、夕食も自宅で妻が作った食事を母と一緒に3人で食べただけであった。

まぁ、よく続いているねということしか感想もない。

アッ、そういえば、ひとつだけあった。

昼食後に、私のブレザーを買いに藤丸百貨店に行ったことだ(買い物はなるべく地元でしなければならない)。昨晩、春夏用の洋服を出して着てみたら、いずれもウェスト周りがきつくて着られなかったので、妻も「痩せなさいヨ!」と文句は言うものの、痩せようというつもりはあっても、急に痩せられる訳じゃぁなし、チンチクリンの上着では、さすがに可哀想だと思ったのか、買ってあげると言ってくれたのだ(金を払ったのは私だが・・・)。

今年、私達夫婦は53歳で、26年間の結婚生活である。人生の約半分を一緒に暮らしていることになる。しかも、妻とは同級生結婚だから、小学校から知っている仲だ。26年間となると親と一緒に暮らした期間を過ぎたことにもなる。本当によく飽きずに続いているものだ。

子供たちにとっても親の夫婦仲が良いことが、安心の第一であろうと思う。家に帰ってくると落ち着くというのだ。そういう意味では、我が家は理想的なのかもしれない。


■2011-05-18-Wednesday 銀行は

母が銀行の自分の口座から

現金を降ろしてきて欲しいと言うのだが・・・、

ATMでキャッシュカードで降ろそうかと思ったら、母はキャッシュカードは持っていないと言う。

以前に同様の用件で銀行に行った時には、本人でなければ降ろせないと言われてスゴスゴと戻ってきたことがあったので、2度手間になるのも嫌なので、今回はまず銀行に電話で確認してから行くことにした。

すると、キャッシュカードを作っておけば、本人でなくても1日に100万円までなら降ろせると言う。

それ以上の額を降ろすには、通帳の名義人の本人確認が必要だと言うのだ。「足の悪い年寄りが銀行に一人で行けなくて、息子が代わりに降ろしに行くことは可能なのか?その場合は、どのようなモノが必要なのか?」と尋ねたら、「口座名義人の本人確認用の免許証か保険証、通帳、印鑑と降ろしに来る方の本人確認ようの免許証等が必要」とのこと。80歳過ぎたら免許証を持っている人は少ないだろうに・・・。

本人確認ていったって保険証には写真が付いていないから、それで本人確認になるのだろうか?という疑問も湧いたが、とりあえずそれは横に置いておいて・・・。

この際だから、母にはキャッシュカードを作らせておいた方が今後の事を考えたら便利だと判断した。キャッシュカードを作るには本人そのものが必要だろうから、それなら本人を直接、銀行まで連れて行く方が何かと手っ取り早いと思い、母を連れて銀行まで行って来たのである。

俺れ俺れ詐欺や搾取などの犯罪に備える為の方策なのだろうが、何とも面倒くさくなったものだ。

我が家はまだ、私や妻が居るから良いが、一人暮らしの老人で足が不自由な人だったら銀行に行くのも大仕事であろう。もしも多額の現金を降ろした帰りにヒッタクリにでも合ったらどうするのだろうか?

銀行を出た後に犯罪に会っても、銀行は知ったこっちゃないとでも言うつもりなのだろうか?

銀行のやっているこの種の犯罪防御策というのは、お客さんの為に考えられたというよりは、銀行の責任だけは、とりあえず回避する為のものにしかみえないのだが・・・。

たとえお客さんがどんなに不便を感じようとも、犯罪に会ったお客さんから訴えられた場合には、「銀行の責任は果たしていますよ」というつもりなのだろうか?

何だかそれなら向いてる方向性が違うのではないのだろうか?

サービスとホスピタリティの差があるように感じる。

銀行はもっとお客様の便利を図りつつ、犯罪防御の策を講じるべきであろうと考える。

母を連れて銀行に行った帰りに、母が一日遅れの結婚記念日のお祝いをしてあげると言う。銀行からお金を降ろして来たばかりだから懐が温かいという訳だ。母と妻と3人で、六花亭本店2階のレストラン「ホーム」に寄った。ここの先代はかつて我が家の店子さんだった店である。

久し振りにおいしい洋食を食べてゆったりした気分になった。

お勘定の時に母に払わせたが、店の人は事情を知らないから、年金生活の老人に払わせたと思われたかもしれないねぇ、恰好悪かったかなぁと笑ったのであった。


■2011-05-19-Thursday 世の中〜

植木等の唄に

「世の中〜間違ッとるよ〜」という歌詞があった。確か青島幸男の作詞ではなかったかと記憶している。

母の家の台所のテレビが故障した。シャープの液晶薄型19インチの地デジ対応のテレビであるが、音が聞こえるが画面が映らないというのだ。

直しに行ったが、私に判るわけがない。

テレビの背面に一杯付いているコードを外して、修理専門の業者に持って行った。

この業者は「お客さん、こりゃ〜基盤がイカレテますね。基盤を交換するには36、000円ほど掛かりますが、どうしますか?」と聞くのである。「エッ、36,000円!?」と思わず聞き直してしまった。

確か、テレビの新品で同じ19インチの地デジ対応型テレビが、新聞の折り込み広告では2万円台で売っていたと記憶していたからだ。

「3万6千円も掛かるなら、新品を買った方が安いんじゃない?」と言ったら、「そうなんですよ」とアッサリと言う。

こちらは折角、修理して使おうと思っているのに、修理代が新品の購入代金よりも高いのならば、買った方が良いに決まっている。

その足で、すぐ傍の電気屋に母を連れて行った。

19インチの薄型テレビは一番安いものが29800円であった。メーカーもシャープだし、これにしようと母が言うので、それを持ってレジに行ったら、「このテレビは液晶テレビで角度によって見づらくなる欠点があるが・・・」、と言う。確かに横にズレると黒くなって見づらい。動き回る台所に置くテレビだから角度に強い方が良いというので、もう一度探した。

今度は東芝のテレビで22インチで37800円というのがあったので、これに決めて買ったのだが・・・。

日本の一流メーカーのテレビが、修理代金程度の金額で買えるというのはどうも腑に落ちない。「世の中、間違っちょるよ〜」と言いたくなる。

帰宅して、母の家の台所でテレビのセッティングをしてあげようと思ったら・・・。

前のテレビとメーカーが違うし、背面の端子の位置が異なっている。説明書を見ても、以前のテレビに付いていたコードが1本余ってしまうのだ。

テレビはそのまま映るのだが、CATV等が映らない。

何度かトライしたが、結局出来なくて、帯広シティケーブルに電話して配線をしてもらうことにした。

私でも配線ぐらいなら出来ると思っていたのだが・・・。

何だかショックである。


■2011-05-20-Friday 18日

18日に定期健診があった。

毎年、会社で実施しているもので、胃(バリウム)、血液検査、尿検査、目、耳、心臓、肺のX線、身長、体重などを病院で調べてもらうのだ。

私も受け始めてから12〜3年になる。

医者の知り合いの中には、定期健診なんて何の役にも立たない、単なる気休めだと言う人もいるが、素人としては年に一度調べてもらって安心したいというのが人情というものだろう。

今回の健診で体重は72㎏で去年と変わらなかったのだが、ウェスト周りが4㎝増えていた。看護師さんからも、一昨年は88㎝、去年は91㎝で、今年は95㎝、順調に肥えてますね。と言われてしまった。

事前に書く問診票に、体調管理だったかダイエットだったか文句は忘れたが、医者の指導で改善するつもりがあるか?というような項目があって、「すぐにでも始める(?)」という様な項目に印を付けた。

確か去年も同じ項目に印を付けたはずだったが・・・。

体重が変わらずに、ウェストが太くなっているということは、身体全体の筋肉が落ちて、脂肪がお腹に集中しているということだろう。明らかに運動不足である。

最近は鏡を見る度に、我ながら恰好悪いなぁと感じる。

先日、洋服を買ったと書いたが、結婚したての時は、Y体で、その後順調に、AY体→A体→AB体→B体→O体へとサイズがあがっていっている。

毎年、家族で写す写真を額に入れて居間に飾ってあるのだが、それを見ると昔の私は別人である。26年間でよく肥えたものである。

今年は真剣に痩せようかと思っている。

18時半から帯広市内のワシントンホテルで、母校の柏葉高校の常任幹事会・総会が開催されたので出席してきた。私は同窓会の文化部長ということになっている。

会場に行ってみて受付で、私が欠席ということになっていた。先週の11日に開催された役員会の出欠確認のハガキに「11日水曜日はマジック教室の為欠席します。総会には出席します」と書いたのを、毎週水曜日はダメと解釈したのだと言う。

若い人のテーブルに席を作ってもらって出席することになったが、いつもの役員席と違って、かえって話題が新鮮で面白かった。怪我の功名というやつである。

宴会で東日本大震災の義援金の募金を行うという。若い役員がテーブルを回って歩いて集めていたが・・・。

この義援金であるが、震災後2ヶ月以上も経つと言うのに未だに被災者の手元に渡っていないというニュースを見たばかりである。

1800億円以上もの義援金が集まったというのに、政府、若しくは集めた赤十字あたりの組織は何をノンビリとやっているのだろうか?

公平にとか平等にとかの御託を並べているが、世界中の人々からの善意を何だと思っているのだろうか?サッサと役に立てなければ義援金の意味がないだろう。

義援金がすぐに被災者の手に渡ったり、支援活動などに使われていて、まだ足りないというなら、いくらでも追加で出そうという人がいるだろうと思う。しかし、2ヶ月以上たっても全然使われないなら、追加で出そうという気が大きく削がれてしまうのではないか。緊急性を理解しないで、公平に平等になんていうのは平時の理屈だ。

この辺が、菅政権の対応の不味さなのではないだろうか?

世間の人の、気持ちというものをまるで理解していないのではないか?

義援金の募集をみてふとそう感じた。


■2011-05-21-Saturday オイオイ!

オイオイ!と言いたくなるゾ!

東京電力さんよ。(この文章は20日午前中に書いている)

昨晩、東京電力から3月11日の津波襲来時の写真が公表されたというニュースが流れた。

エッ、今頃?!

日本中の大方の人間が同じ感想を持ったのではないだろうか。

どうして情報を小出しにするのだろうか?

当然のことながら、写真を公表した記者会見の場で、記者が「何故、今頃になって公表されたのか?」という様な質問を、細野豪志首相補佐官にしていたが、その答えがまたふるっていて「東電の関係会社の社員が撮影したもので、今まで出て来なかった」というような発言をしていたように記憶しているが・・・。

東電の関係会社の人間が撮影したのなら、真っ先に東電に持っていくはずだろうに・・・。それを今まで隠していて、今頃になって「こんな写真もありますが・・・、」何て出したらそれこそ、「バカ野郎!何でもっと早くに出さないんだ!」と叱責されるのがオチだろうと思うのが普通の感覚なのではないだろうか。

山本モナと路上キスした写真の言い訳とは違うんだということが判っていないのではないのか?

それと劇作家で内閣官房参与(一体何人いるんだろう)の一人である平田オリザが18日に韓国で講演した時に、福島第一原発から低濃度放射性物質の汚染水を海に放出したことについて「アメリカ政府からの強い要請で(海に)に流れた」と発言したという記事が新聞に載っていた。

平田オリザは内閣官房参与の中でも情報発信の担当だというではないか。

その後、今朝の新聞では、「私の発言が混乱を呼び、関係各位にご迷惑をおかけしました。当該の事実関係について知りうる立場にありません。撤回して謝罪します。」という談話を所属団体を通じて出したそうだが・・・、官邸側から謝罪するように言われたのだろうか?それにしても何とお粗末な顛末であろうか。

またまた、何が本当で、何がウソなのかが判らなくなってしまう。

政府にしても、東電にしても情報発信の仕方が、著しくマズイ。自ら最悪の状況に陥らせているようにしか見えない。少しは学習しろよ!チンパンジーだって学習するというニュースも同時に流れたが、これでは猿よりも悪いというか、チンパンジーに失礼かもしれない。

IMFのD・ストロスカーン専務理事が辞任したというニュースも流れた。前日のニュースではアメリカのニューヨークのホテルで女性従業員に性的暴行を加えた容疑で逮捕されたというニュースに驚いたのだが・・・。

前日のニュースでは、彼は嵌められたのではないかと思ったのだが・・・、これまたこの事件の真相は果たして???


■2011-05-22-Sunday サニー君の

5月20日は

13歳で死んだ愛犬サニー君(白ラブラドール♂)の祥月命日である。死んだのが2年前の2009年だから人間で言えば3回忌ということになる。早いものだ。

相方の黒ラブのバニーちゃんも同じ年だが、こちらは15歳になっても元気である。人間も犬もオスの方が先に死んで、残されたメスの方はその後も長生きする様である。

22日の日曜日は、午後から夫婦で映画を観に行って来た。例によって料金は夫婦50歳割引きで2人で2000円である。2時間30分を一人1000円で楽しめるのは実に安上がりな娯楽である。

観たのは「パイレーツ・オブ・カリビアン4生命の泉」。私は、こういう考えずに楽しんで観られる映画が好きである。難解なストーリーや暗いテーマの映画もたまには観るが、よっぽどの話題作でもない限り、自ら進んで観ようとは思わない。単純明快なエンターティンメントの娯楽作品が、ストレス解消にはピッタリしている。

4月に行ったフィンランドに向かう飛行機の中で観たビデオ「英国王のスピーチ」に出ていたジェフリー・ラッシュがバルボッサ役で出ている。これほど異なる役をやれるのだから彼は名優なのだろうなぁ〜。

ディズニー映画だから、子供が観ても大丈夫なように作られているだろうし、あまりグロテスクな場面はないと思うと安心して観ていられる。

非道徳的な海賊と敬虔な神父の心理描写の比較が面白かった。

このシリーズもこれが最後かと思って観ていたが、エンドロールの後に、何やら意味有りげなシーンがあった。若干の謎を残して終わる手法が流行りのようだ。恐らく続編を作るつもりなのだろう。

洋の東西を問わず、映画会社はヒット作に飢えているのだろう。最近はやたらと続編が多い。

昨日21日に、北の屋台に参加していた「農屋(みのりや)」の4人の農家のオーナーの一人から大量にグリーンアスパラとホワイトアスパラが送られてきた。この時期の地物の採れたてアスパラは甘くて美味しい。

大量に頂いたし、時間が経つと折角の新鮮なアスパラが不味くなってしまうので、直ぐに兄弟や妻の実家にもおすそ分けをした。

昨日と今日の夕食はアスパラづくしのメニューである。

こんな時は十勝は本当に良いところだなぁ〜と感じる一瞬である。

夜はバニーを久し振りにお風呂に入れてあげた。毛が生え換わる季節であるが、大量の毛が抜けて排水溝口に貯まったので取り除いていたら、妻がその毛であなたのカツラでも作れるんじゃないの?と言う。

バニーも老犬だからお風呂は疲れるのか、上がったらすぐに寝てしまった。この後は「JIN−仁」を見た。なかなか面白いドラマである。ドラマ終了後に妻がスカイプで息子と話したら、息子も昨日、同じ映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を3Dで観たと言う。3Dでは暗い場面ではよく見えず、しかも気持ちが悪くなったと言っていた。埼玉に居る息子の顔を見ながら無料で話が出来るスカイプというのは便利なものだ。


■2011-05-23-Monday なすり合い

政府、東電、原子力安全委員会などの

責任のなすり合いが始まった様だ。

21日に政府が発表した「3月12日の福島第一原発1号機への海水注入を中断した」際に、菅首相が班目春樹委員長からの「再臨界の危険性がある」との進言に従って中断したという内容に、当の班目委員長が猛反発して「再臨界の可能性はゼロではない」と言ったのだと政府に訂正させた件である。

新聞やニュースなどによると、3月12日の18時頃に菅首相は海水注入の検討を指示したという。これに対し班目委員長が再臨界の危険性があると進言した為、首相は再臨界防止の対策を含めて検討するよう改めて指示したのだそうだ。首相官邸での検討会議は19:30頃まで続いたが、東電はその前の19:04にホースやポンプが正しく作動するかどうかの試験注入を開始、順調ならそのまま継続させる予定であったが、官邸に居た東電担当者が、協議が続行中であることを伝えた為に19:25に注入を停止、この注入開始、停止はいずれも官邸には報告されていなかったということだ。

東電は口頭で保安院に連絡したというが保安院にはその記録がないという。

19:40保安院などが再臨界防止にホウ酸を加えた海水注入案を説明し、19:55に首相が海水注入を指示、海水注入が再開されたのが20:20だったという。結局この間(19:25-20:20)の55分間は海水注入が中断していたということが問題になっている。

私は原子力に関しては素人だから判らないが、この55分間の中断がその後の経緯にどのような悪影響を与えたのかということだろう。

①事故発生当時「私は原子力には強い」と言っていた菅首相。

②原子力の専門家としての班目委員長の進言内容が、他の専門家らは海水注入で再臨界は起こり得ないという発言に対して、政府発表に喰って掛かったが、基本的な内容はそう変わりがない。

③海水注入、停止の連絡をしたという東電。

④聞いていないという保安院。

私にはこの4者の責任のなすり合いにしか見えないのだが・・・。

私は、そもそもの問題は日本人が「言霊(ことだま)」に支配されている精神状態にあると思っている。

あらかじめ最悪の状態を想定しておいて、その最悪の状況に対処する方法を考えておけば良いのだと普通なら考えるだろうものを、最悪の状況を口にして会議をすると、その口にした状況が言霊となって現実になってしまうと考えるのが日本人の2000年間以上も続いてきたメンタリティなのだ。原子力という最先端の科学を研究している人間ですら、いまだにそうなのだから、一般人は尚のこと言霊に支配されているのだろう。

しかももっと悪い事に、口にしないばかりか、考えることもしない思考停止状態になる。それが今回の震災で頻繁に学者などが口にする「想定外」という言葉だ。想定外と言ってしまえば、それ以上のことは考えなくても良いことにしてしまうのだ。

阪神淡路大震災などの大きな地震が実際に身近に起きているのに、一旦、想定を決めてしまったら、今度はメンツという厄介なものが登場してきて、その想定を改めようとはしない。

今回の様な大きな災害が起きて初めて、間違いでしたと認める。こんなことは大ウソだ。学者は皆、知っていたし、判っていたはずだ。

起こるはずが無いと想定したのだから、それ以上の事態に備えるということは、その想定が甘いということになってしまうというメンツが邪魔をしたのだ。

自分たちのクダラナイ、メンツを優先し、人命を軽んじた学者たちや、東電関係者たち、そして政治家たちは大いに反省してもらいたい。

それが、このようなことで責任のなすり合いをしているのだから、レベルが知れようというものだ。

この国は救われない。


■2011-05-24-Tuesday 今時の政治家は

今時の日本の政治家は

危機感がゼロというのか、人の使い方というものを知らないというのか?

昨日の国会のことだ。

テレビのニュースで、菅首相と谷垣自民党総裁の論戦(あれを論戦と言うのかは甚だ疑問だが)を放送していたが、テレビ局としても長時間の放映には堪えられない代物だと判断したのだろう、ダイジェストの更にダイジェスト版で短く流しただけであった。

2人ともバカじゃないのか?

福島第一原発の事故はまだ終息の気配すら見せていない中で、しかも事態は益々悪化の一途を辿っている。

今のこの時期に、責任問題を追及して一体どうなるというのか?

現在も進行している事故現場では、いつでも不測の事態が起こりかねない状況にあるのではないだろうか。こんな時に、やれ海水注入を誰の指示で止めたとか、止めなかったとかなんて云う責任追及をやっていたら、現場で働くものは、後々に自分の責任問題になるから、萎縮してしまって自主的に動けなくなってしまうだろうに。

今回の一件は原発終息の邪魔にしかなっていない。

こんなことは終息の目処が立ってからやるべきだろう。

つまり彼等の行為は終息を速やかにしようというつもりが無いとしか思えない愚かな行為だ。人の動かし方も判っていないというお粗末なことだろう。

確かに、菅首相は無能なのだろうと思う。彼に任せておいたらトンデモナイことになりかねないと私も思う。今回の責任問題を追求して菅首相を退陣に追い込もうという気持ちになったのだろう。しかし、谷垣総裁の昨日の国会の質問は、菅首相の責任追及にもなっていないし、軽くカワサレテしまっただけであった。

むしろ、この時期に、こんな中途半端な質問をした谷垣総裁の汚点になっただけである。谷垣総裁はまるで状況が見えていないのだろう。

こんな程度でしかない2人が日本の民主党と自民党の党首なのだから、日本の政治家の質が判ろうというものだ。

ビートたけしのTVタックルという昨晩の番組を銭湯のサウナ風呂の中で見た。サウナ風呂だから8〜10分間程度、それも途切れ途切れにしか見ていないから、あまり言いたくはないが、この番組に出ていた石川某氏の意見には呆れてしまった。「福島第一原発は国際的な地震の基準に添って建てられたものだ・・・」などと発言していた。原子力ナンタラカンタラの特別顧問とか肩書きが付いていたが、当事者だろうに第三者的な意見をシレッと述べていた。

世界の地震学者が決めようが、何だろうが、地震多発国の日本なのに、世界の基準だからそれで良いとは何たることだ。こういう想像力の欠如している人間が原子力を推進していたことが恐ろしいことだ。

私は、原子力は安全だとか、安全でないとか、コストが安いとか、高いとかと云うことが問題なのではないと思っている。

問題の根本は以前にも書いたが「使用済み核燃料の処理を現代科学では出来ない」ということが問題なのだ。

自分たちは処理できないが、いずれ科学が進歩するであろう未来にその処理を依存し、自分たちは電力を使って享楽の限りを尽くす。という考え方が問題なのである。

子孫に、自分のツケを払わせる方法が正しいとは思えない。

原子力を推進しようと言っている人間は、このことをどう考えているのだろうか?

政治家等の欺瞞に呆れている。


■2011-05-25-Wednesday 気乗りが・・・

どうも気乗りがしない。

ゴルフのことである。

昨日24日はゴルフの「ジュエルクラブ」の本年度第一回目のコンペが十勝カントリークラブで行われ、17名が参加した。

今年は今日で4回目のコンペだが、練習の打ちっ放しにも全然行っていない。土日に天気が悪いくて寒いのと、スケジュールが合わないということもあるのだが、東日本大震災の影響が、私の心理面にもあるようだと感じていたのだが、どうやらこれは勘違いらしい。

去年の日記を読み返してみたら、去年の今頃も4回しか行っていないのだ。ゴルフのプレー回数は一昨年は50回で、去年は28回だったから、去年から回数が減ったということだ。

ゴルフでもやらなければ、運動不足で益々身体がなまってしまうし、健康の為にもゴルフくらいは年に40回程度はやりたいと思っているのだが、何故なんだろう???

昨日のジュエルクラブのコンペも1番のパー4でいきなり8打も叩いてしまって、最初のホールから気が抜けてしまった。練習もしていないのだから当たり前だが・・・。

前半が43打、後半も43打のグロス86打だった、HC8だからネットが78打で入賞にも程遠い。

唯一傑作だったのが、最終18番の左ドッグレッグのロングホールであった。ティショットが狙いよりも右に行って林を突き抜けて隣の9番のフェアウェーまで行ってしまった。2打目で18番と9番の間にある高い林越えを5番ウッド(クリーク)で狙ったが、ボールが少し木の枝に触れて右に戻り依然としてボールは9番側にある。3打目は残り90ヤード程なのだが目の前の林の木は混んでいて木々の間を抜くことは難しいので、SW(サンドウェッジ)で高〜い球筋で林越えを狙ったらヘッドアップしてしまい、トップしてしまった。ところが、このトップした低いボールが、混んでいる木の間を見事に木に当たらずに抜けてグリーンエッジまで行ってパーを拾ったのだ。同伴プレーヤーも呆れていたが笑ってしまうプレーであった。

帰宅したら、足も腰も痛い。身体がかなりなまっている証拠だ。少し身体を鍛えなければ。


■2011-05-26-Thursday 25日

昨日は朝から忙しい日であった。

まず、10時から十勝毎日新聞社で「北の大地de大道芸フェスティバル」の本年度第一回目の実行委員会が開催された。

事務局によると、今年はスポンサーも減りそうな気配で予算が厳しい状況だと言う。それにともない招聘する芸人の数は去年の9組11人から6組9人になるとのことだ。

最初の2001年から来てもらっていて芸人の選定や交渉もしてくれているファニー・ボーンズと金丸雪菜さんが、今年は平原まつりと同時期の日程でオーストラリアの大道芸フェスティバルに参加する為に、帯広には来られないとの予定であったが、雪菜さんは帯広のフェスティバルの為に、早目にオーストラリアから日本に戻って来て初日から居てくれるというし、ファニー・ボーンズも最終日には何とか顔を出してくれるというので、ひょっとすると最終日にはもう1組が増えて、ファイナルステージには登場してくれることになるかもしれない。

ファニー・ボーンズは帯広のファンから、今年も帯広に来て欲しいというメールや手紙が多数来たので、その要請に応えたいと言ってくれている。嬉しいことだ。

今年の招聘芸人は①ダメじゃん小出、②だいち、③GABEZ、④PLE-MIX、⑤マサトモジャ、⑥Anthony Living Space、+ ファニー・ボーンズという豪華メンバーである。

このメンバーの内、④、⑤、⑥の3組は帯広初登場であるから楽しみだ。

帯広の大道芸は、芸人さん同士が声を掛け合って来てくれるので他の地域の大道芸よりも人数は少ないが、ハイレベルな芸の持ち主ばかりだ。

きっと今年も面白いおまつりになることだろう。

17時から新しく日本都市計画家協会の北海道支部長になった室蘭工業大学の田村亨教授らが、帯広の話をいろいろと聞きたいというので、食事をしながら会合をもった。

私は18:30からマジック教室の指導があるので1時間半しか居れなかったが、総合振興局、市役所などからも集まって9人での会合になった。

帯広という場所は研究対象としてもなかなかユニークな場所であるらしい。東日本大震災の被害に合った地域も、これからの復興には新しいまちづくりの考え方が必要になると思う。今後のまちづくりの新しい流れを帯広から発信したいものである。


■2011-05-27-Friday 何がどうなって・・・

一体全体、何がどうなっているんだ?

福島第一原発事故に関する、東電と政府の発表のことである。

まずは、「準備が整い次第、海水注入を始める」旨のFAXが東電から内閣官房にも送られていたということが、26日の原子力安全・保安院の会見で明らかになったというニュースが流れた。

これによって、菅首相の「海水注入を知らなかったのに、止められる訳がない」という国会での発言が、ウソだったのか、それとも本当に知らなかったのかということが問題になった。

もし、首相が本当に知らなかったとすれば、それは首相に情報が行っていないということだから、官邸の危機に対応する能力はゼロということになるのだし、ウソを言っていたのならこれまた国会軽視ということになる。どちらにしてもよくない事だと思っていたら・・・。

そうしたら、今度は「海水注入の中断はなかった」というニュースが流れてきた。

26日に東電が行った会見で、「福島第一原発の吉田所長の独断で、海水注入を中断せずに継続していた」と発表したのである。

つまり21日の会見で発表された「55分間の海水注入中断」というのは実際には行われていなかったということだ。

班目原子力安全委員会委員長が「再臨界の危険性がある」とか「再臨界の危険性がゼロではない」とかと、発言したとかしないとか言っていたのは一体何だったのか?

この世界的な危機状態にある福島第一原発事故の処理で、東電も政府もシッカリとした情報を把握していないし、また共有もしていないということだろう。

この世界中が注目している重大な情報発信の場で、2度3度も発表を変更しなければならないというのは、情報発信の仕方としては最低レベルである。

フランスで26日から開催されているG8の席上で菅首相はどんな顔をしているのやらと思ってニュースを見ていたら、やたら嬉しそうにニコニコしている顔が映った。しかめっ面ばかりしている訳にもいくまいが、いかにも軽いなぁ〜。サミットに出席できたのがそんなに嬉しかったのかと思うほどだ。

しかし、フランスに行っている間に、日本では、この問題が起きていた、当然のことながら、今サミットでは原発は重要な課題の一つであろう。その出足に、ミソを付けたのだから、立場はないだろうと感じるのだが・・・。

菅首相はG8で、原子力は止めるとは発言していないが、太陽光発電などの自然エネルギーを重視する方針を発表した。何とも日本的ないわゆる玉虫色発言というやつだろう。

だが、ちょっと待てよ、鳩山由紀夫前首相が、CO2を25%も削減するといきなり国際会議で発表したから、民主党は原子力発電を増やす方針にしたのではなかったのか?国際的にもコロコロ方針を変えるように見えるだろう。

君子豹変す、だからそれでも良いのかもしれないが・・・。

イヤイヤ、政治家になるには、恥を恥とは思わない、ブ厚い面の皮が必要なのかもしれない。

これによって、東電や政府の発表の信頼度は地に落ちた(元々なかったけど)。それをわざわざG8で世界中に知らしめたということになるだろう。実にお粗末極まりない事態である。


■2011-05-28-Saturday 健康診断結果

18日に受診した

健康診断の検査結果を聞きに26日病院に行ってきた。

問題有りと言われた箇所は、例年と全く同じ箇所である。

改善されたのは中性脂肪が267から147へと黒字になったことと、γーGTP値(肝臓機能)が去年は113で今年は82に、こちらは赤字のままだがやや改善されたぐらいで、後は軒並み悪化しているか元のままである。

体重は約73㎏で去年と変わらないが、ウェスト周りが増えて95㎝になってしまった。つまり筋肉が落ちて、脂肪分がお腹に貯まっているということなのだろう。

医者からも「運動不足だね」と言われている。判っちゃいるけど・・・なのである。

まぁ、健康診断は気休めで、単なる安心料と考えているので・・・。

身体のことは、全然心配していない。お腹が恰好悪くつき出ている姿を鏡で見るのが嫌なだけだ。

見るからに中年体型だと、オジサンっぽくて嫌なのだ。お腹だけ引っこんでくれれば嬉しいのだが、なかなかそうはならない。

少しはお腹を引っ込める努力をしなければならないと思っている。

一緒に検診結果を聞きに行った妻は「全く問題ありません。素晴らしい健康体です」と医者から言われた。

この晩の風呂上り、妻は痛風でビールが飲めない私に見せつけるように

一人で「プッファッ〜!」とおいしそうに声をあげてビールを飲んだのだった。

24日、温泉から帰宅してアイスキャンディのガリガリ君を食べていた(これが太る元かも)。いつも最後の一口を、愛犬のバニー(黒ラブラドール15歳♀)ちゃんにあげている。私が風呂上がりに冷蔵庫を開けると、ちゃんと貰えると判っていて、私の側に来て、私が食べ終わるのを待っているのである。この日もバニーちゃんにあげようとしていたら、妻が近くに寄って来た。

バニーちゃんは妻にキャンディを取られると思ったのか(妻曰く「取って食べるわけがないだろう」)、いつもなら大人しく食べるのに、この時は慌てて私の手にあった棒付きのキャンディを激しくひったくったのである。そしてキャンディを棒ごと丸飲みしてしまった。私は慌ててバニーの口から棒を取り出そうとしたが、すでに飲み込んでしまっており、取り出すことが出来なかった。

私は妻を「余計な事をするな」となじったが、妻は逆切れして私が手を離すから悪いのだと私を責める。

犬猫病院の救急病院など有りはしないから、ドッグトレーナーに電話して聞いてみたら、棒を噛んでササクレ立っていたら内臓に刺さってしまう危険もあるが、丸飲みしたのなら、そのままウンチで出てくるでしょうから様子見してとアドバイスをもらって落ち着いた。

結局、その後、バニーちゃんは6回ほどウンチをしたが、それらしいものは出てこない。骨を食べても消化するのだから、プラスティックや金属などとは違って、木のヘラ状のものなんて消化してしまったのだろうと思う。

そういえば、もう一頭飼っていたサニー(白ラブラドール♂2年前に13歳で死去)君は、テレビのリモコンやら子供のおもちゃ等も何でも食べたが、別に何ともなかったなぁと思いだした。

サニー君が食べた時には、「このバカ犬が!」と思っただけなのに、バニーちゃんの時は「大変だ!どうしよう!」と慌てるのだから、この格差は一体なんなのだろう。人間の感情というものはオカシナものである。


■2011-05-29-Sunday 列車事故

いつも乗っているJR石勝線(札幌ー釧路間)で

27日21:55頃に占冠(帯広と札幌の間)近くの第一ニニウトンネル内で、釧路発19:08(札幌着22:58)の特急スーパーおおぞら14号(6両編成)の2号車(後方から2両目)が脱線火災事故を起こして全6車両が全焼した。

石勝線はトンネルの多い路線であるが、問題なのは火災を起こした列車を何故にトンネル内で停止させたのかということだ。

私は自動車の運転が嫌いなので、札幌に行く時には例外なく列車で移動する。その際にいつも乗っているのが、このスーパーおおぞら号(札幌ー釧路)もしくはスーパーとかち号(札幌ー帯広)なのである。

だから、この事故には正直驚いたと共に考えさせられた。もしも自分がこの事故車両に乗車していたらどの様に対処したかをシュミレーションしてみたのだ。

この列車は良く停まる。その多くは野生のエゾ鹿との衝突事故か、強風による停車か、大雪などである場合が多い。

私も何度か停まった列車に乗ったことがある。

エゾ鹿と衝突した場合は、急ブレーキを掛けて停車するのだが、その停車までにはやや時間が掛かる。乗客への安全性を考えて、急ブレーキとは言いながらも、実際に列車が停車するまでに列車が走る距離は結構な長さがあるのだ。

停止してから、車掌が列車を降りて、鹿を轢いた現場まで徒歩で向かうのだが、制動している間に列車が進んでしまって、1㎞ほど現場から離れてしまう場合もあるようだ。

線路や列車に異常が無いかを確認してから出発するから30〜40分ほどの時間を要する場合が多い。車掌も普段は最少人数の1〜2名ほどしか乗せていないのではないだろうか?

今回の事故の問題の第一は、トンネル内停車したことだが、しかも、その少ない乗務員が列車を降りて確認している間に、火災による煙が列車に充満しだしたことだ。

乗務員はまず乗客を先頭の方の6〜4号車に誘導したそうだが、乗客によると、乗務員は事故後20分が過ぎても、車内放送で、乗客に列車から降りない様に指示したそうだ。しかし、その間に煙の量が増えてきたので、乗客の何人かが独自の判断で非常用ドアコックを開けて列車を降り、進行方向(札幌方向)に避難して助かったのだと言う。

もし、その乗客の独自の判断(JRの指示に反して列車を降りて脱出したこと)がなかったら、煙で犠牲者が出ていたかもしれない。死亡者が出なかったのが幸いである。

この列車の乗務員の危機対応は誤りだらけである。

こういう事故の場合、まずはJRの指示に従うのが常道であろう。しかも、現場は、夜間で、明りの全く無い山の中の、更にトンネルの中である。そこに煙が充満しだしたら、これは指示に従って列車内に残って居る場合ではないだろう。

もし、この乗客等の独自の判断が無く、そのまま全員が車内にいたら、多くの犠牲者が出ていた可能性がかなりの確率であったことだろう。

最終的には自分の身は自分で守るしかないのだ。

だが、どの時点で判断するかが問題だ。事故直後に銘々が勝手に行動したらパニックになって、別な事故が起きてしまう危険性もある。

先の東日本大震災でも、津波に対する一瞬の判断が生死を分けたと言えるだろう。事故にあった際に冷静に対応する為には、普段からこういう場合はどうするのかを考えておく必要があるだろう。


■2011-05-30-Monday 親父と息子

28日に観た映画

「プリンセス・トヨトミ」で考えさせられた、親父と息子の関係を。

万城目学の小説が原作の映画であるが、原作はまだ読んでいない。

万城目作品にはテレビドラマ「鹿男あおによし」で軽く触れただけである。新聞や週刊誌の書評欄を読んだだけで、あまり興味はそそられなかったからである。荒唐無稽な設定で底が浅い様な感じがしたからだった。

今回の映画を観て、感想が変った。特に親父と息子の関係性に共感を覚えた。

私の父は満64歳という若さで亡くなった。若さと書いたのは、平均寿命が80歳を超える日本においては早過ぎる死ではなかったかと考えているからだ。

私は生前の父とは比較的、話をした方だし、父も私には多くの事を伝えたかったのだと感じていたから真剣に聞いたつもりである。

そのお陰か、帯広の歴史についてはかなり詳しいつもりでいる。

そんな父親と息子との微妙な関係を上手く表現した映画だったと思う。

男という生き物は、父親というのはいつかは乗り越えなければならない生涯のライバルという存在であると同時に、自分をこの世に出してくれた絶対的な存在という複雑な存在なのだ。

父が居なければ(+当然ながら母親)、自分という存在はこの世には生まれていない。そういう意味では父親(母親)の存在は絶対なのである。しかし、父という存在をいつかは乗り越えてみたいと考えなければ男としての人生に覇気が生じない。その辺のバランスが問題なのだ。

以前にも書いたが、2代目や3代目が会社を潰してしまう要因の第一は、先代である父親を早急に乗り越えたいと焦った結果が多いのだと分析している。

父親のDNAというものが、自分にどれだけ影響を与えているのかというのが息子としては、とても気になるところなのである。

私は3代目であるが、心底「私は十勝人である」と認識している。

私の食べ物の好物は、第一にジャガイモであり、牛乳であり、バターであり、蕎麦である。これらは毎日食べ続けても飽きることがない。

これも父の影響が大きいと思うのだ。食べ物の好みは育った環境が大きい。

父が大好きだったジャガイモ。

これは、父と同じ年代の十勝人には顕著な事例だが、ジャガイモとカボチャが大好きか大嫌いかに極端に分かれるのだ。戦争中に10代の食べ盛りだった父の年代は、毎日の様に芋と南瓜ばかりを食べていたから、もうこれらを見たくないという人と、これによってこれ等が大好物になったかの違いが顕著な様なのだ。

私は、父の影響でジャガイモが大好きになった方なのである。

父が嫌いだった人参(カレーの人参も避けていた)のせいで未だに私も人参は苦手だ。

今この文章は29日の夜中に、かなり酔っ払って書いているので何を書いているのか自分でも判らなくなってきたからこの辺で止めることにする。


■2011-05-31-Tuesday 国歌と国旗

30日に

国歌と国旗に関する最高裁の判断が出された。

東京都立高校の卒業式で、校長が出した国歌の斉唱の際に起立するという職務命令に従わず、定年後の再雇用選考で不合格とされた元教員が、この命令は「思想・良心の自由を保障した憲法」に反するとして、都に損害賠償などを求めた訴訟の上告審判決が30日に最高裁第2小法廷であり、裁判長は、この教員の上告を棄却した。

私は、当然の判決であると思う。

何故なら、国歌と国旗に敬意を払わない人間というのは、如何なものかと思っているからだ。

世界中どこの国民だって、自分の国の国歌や国旗はもちろんのこと、他国の国歌や国旗に対しても敬意を払うというのは国際人としては当然のことであろう。

国歌や国旗に対して敬意を払わない人間には、先の戦争で日本が「日の丸」の基に戦ったとか、「君が代」は天皇を称える歌だとかと考えている人が多いようである。

どんな事に対しても、体制側がやることには「反対」「反対」とだけ言っていた。かつての左寄りの思想の方々に多い傾向であろうと思われる。

「反対」と唱えることは、大いに結構なことだ。但し、その反対には代案があっての話である。

代案を持って、意見と意見を戦わせることは民主主義においては重要なことである。

まさか、反対している人達は、「国歌」や「国旗」が不要だと考えている訳ではないだろう。

スポーツの試合の前にチームや選手の国の国歌が演奏され、国旗が掲揚されるが、例え相手がどこの国かは知らなくても、起立して敬意を払うのは、観客として当然のマナーであり、エチケットである。

その際に敬意を払わないで座ったままの人間を見掛けると、私なら不快な気分になるだろう。他人を不快にする権利は誰にも無いはずである。

「日の丸」や「君が代」に反対なら、代わりの「旗」や「歌」を国旗や国歌にしようという運動なり活動なりを展開して、それで国民の大多数の賛同を占めて、国歌や国旗を変えれば良いことだろう。それが民主主義のルールである。

それもやらずにただ反対だ。自分の意見とは異なるから職務命令には従わないというのは民主主義のルール違反行為である。

「自分の意見に合わないものは一切認めない」という考え方は、左寄りの方々も大好きな民主主義では許されない行為なのではないのか?

定年後の再雇用をする際に、そういう人間は雇わないという上司の考え方は、極めて当たり前の考え方であろう。クビにしたというのとは訳が違うからだ。

私は今回の上告棄却は極めてまっとうなものであると考える。