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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-07-01-Sunday 留萌・羽幌2

翌朝も羽幌は快晴である。

午前中は叔父(三女の夫)の運転する車で、バラ園・菖蒲園・羽幌港を見て留萌に戻る。留萌の近くをドライブしてから昼食に寿司屋に行って一緒に食べてから2時半に留萌を出発した。

元来た道を戻り、滝川から占冠に向かい、帰りは占冠から高速道路に乗って帯広に戻る。

この高速道路は、私にはとても怖い。一車線しかない狭い道で、スピードを出して運転すると、ものすごく緊張するのである。

新得辺りでは道路脇の草が伸びているので、余計に道が狭く感じる。高速道路という感じがまるでしない。

きっと精神的にかなり緊張しながら運転したのだろう。肩・腰・足がかなり凝っている。今日は帰ったら温泉に帰って早目に寝ようと思っていた。

自宅に戻ったら、妻は会議に出席していて不在である。ベッドでついウトウトしていたら妻が戻ってきたら・・・。

バニーが私がウトウトしている最中にウンチをしてその上を転げ回ったようなのである。バニーをお風呂に入れなくてはいけないし、妻も会議の後に懇親会に出て酒を飲んでいるから温泉には行かないと言うので、自宅の風呂でバニーの身体を洗ってあげてから寝た。

明日は「帯広柏葉高校同窓会のゴルフコンペ」が7時からあるのである。

疲れが取れないまま、早朝6時に起きて、ゴルフ場に向かうが、腰が張って痛い。

この日のゴルフは、腰の切れが悪くて、ドライバーは飛ばないし、大きくスライスするしで42・42と良くないスコアであった。ただし、WぺリアだったのでB組の10位に入賞した。この同窓会は年齢によってA・B・Cの3組に分けて表彰するのである。

この日の一番良い賞品は、副会長賞のゴルフバックであるが、副会長が19期の卒業と云うことで、ABC総合の19位の人に贈呈すると言うのであるが、何と私が総合19位で当たったのであった。

運が良いんだか悪いんだか良く判らない日である。

帰りに、ホームセンターに寄って籠を14個購入して、マジックの道具を譲ってくれるU君の自宅に持って行った。

少しずつこの籠に入れておいて運び出そうというつもりである。何せスゴイ量だから、一日や二日ではとても運び出せそうもないからだ。

自宅に戻ったが腰が痛いし、足が攣ってしまったので、温泉に行ってマッサージを受けることにした。先週の出張などの疲れから身体中の筋肉がパンパンに張って辛い。

水光園温泉に行って揉んでもらい楽になったから今日はグッスリ眠ることが出来そうだ。


■2012-07-02-Monday バニー

バニーちゃんはまだ生きていますよ!

さすがに元気とは言えないが、前半身を起こしては前足でズッて動くから目が離せない。後半身は、もうほとんど骨と皮だけの状態である。

食事の方は、相変わらずの超ワガママで、ついこの前までは一日3個は食べていたチーズケーキには口も開かなくなってしまった。

ロースハムはまだ食べるが、以前の様にバクついて食べることはしなくなって、仕方ないから食べてやるか!みたいな感じで食べている。

最近のバニーちゃんのマイブームは柳月の「月ふわり」と云うお菓子である。この餡子の入ったお菓子を8つに切って与えると、バクバクと喜んで食べるのだ。

バニーちゃんのマイブームは1週間程度で変わっていくから、「月ふわり」の次の食事を何にするのかが問題だ。

会社から帰宅すると、ウンチまみれになっているバニーの身体をお風呂場に連れていって洗うのが日課になっている。

ウンチの上をズッて動き回るから、身体にベットリとウンチがこびり付いているのだ。

ウンチの臭いも、ここ最近の高温で家中に籠もるから、帰宅したら家中の窓を開けて、お香を焚いて、ファブリーズを撒くのであるが、どういう訳か寝室に臭いが集まるようなのである。

まるで便所で寝ているような気分である。


■2012-07-03-Tuesday うなぎ

今年はウナギの値段が高騰している。

ウナギは大好物と云う訳ではないが、たま〜に食べたくなるから不思議だ。

特に東京に行くとウナギの美味しい店が多いので、上京した時にはウナギをを食べに行くことが多い。

私に似て、ミュージカルや寄席などの芸事が好きな次女が大学生だった時には、上京すると娘を呼び出して、新宿の末広亭で落語を聞いて、ウナギを食べるのが好きだった。

それが今年は仕入れ値が高くなり過ぎて、鰻屋も値段にストレートに反映出来ずに四苦八苦していると云う。

ウナギは庶民のたまの、ちょっとの贅沢品ぐらいの値段でなければならないだろう。高値の花になったのでは落語の話と噛み合わなくなってしまう。

テレビを見ていたら、アフリカからの輸入まで検討していると言う。アフリカのウナギは寸足らずで尻尾の方が細くなっている。

10年ほど前にタヒチに行った時に、散歩していたら、道路の側溝にウナギがやたらとのたくっていた。形は日本のウナギとほとんど同じだったし、丸々と肥えていた。あれなら手づかみでも捕まえられるのにモッタイナイなぁと思っていた。きっとタヒチの人はウナギを食べる習慣が無いのかもしれない。

捕まえてそのまま食べたのでは、泥臭くて美味くないだろうから、真水に入れて泥を吐きださせれば、きっと美味しいウナギになると思うのだ。

食べずにいる場所から買うならまだ良いのかもしれないが、まぁ、マグロの様に世界中から集める必要なんてことまでは必要ないが・・・。

手頃な値段で美味しいウナギが食べられたら良いなぁ〜。でもそう云えば今夏はまだウナギを食べていないなぁ〜。


■2012-07-04-Wednesday 高齢ゴルファー

今日は帯広信金の

「信友会」ゴルフコンペであった。

私の組は、何と93歳の帯広一の高齢ゴルファーSさんと昔はシングルだった75歳のSさんと私の3人のSさんの組であった。

今日は快晴で気温は30℃近い高温である。こんな日に高齢者と一緒に回ったら、他の事にも気を使って集中力が発揮できないだろう。

93歳のSさんと一緒に回るのは初めてである。カートに乗ってのプレーだが、足腰もしっかりしているし、とにかくまっすぐに飛ぶから大怪我はしないゴルフだ。淡々とフェアウェーの真ん中に打っていく。

私は前回同様にドライバーの調子がおかしい。腰がまるで切れていないから大きく右にド・スライスが出るのだ。

とにかく苦労しながらのゴルフであるが、テンポとリズムが合わなくてなかなか調子に乗れない。ボギー・トリプル・ダボ・ダボと最悪の状態のスタートである。こりゃ〜50叩きかな?と思ったが、93歳のSさんにグロスで負けたりしたらカッコ悪いから、ドライバーを使うのを止めてスプーンでティショットを打つことにした途端に、パー・パー・バーディ・パー・ボギーと持ち直して何とか44打で収まった。

75歳の元シングルのSさんは、93歳のSさんのプレースタイルを勉強したいという。年を取ったら欲張らずに、コンスタントに真ん中に打っていくことがスコアメイクになるからだという。今日は93歳のSさんをお手本にしてプレーするというが、私はまだそこまで枯れたゴルフをするつもりはない。

後半はまたドライバーを使い始めたがショットが安定しない。最後のホールは西陽に向かってのティショットであるが、太陽に入ってしまって行方が分からない。キャディさんも見逃したという。まぁそんなに大きく逸れてはいないだろうからと思ったが、遂に見つけることが出来ずにロストボールになってしまった。

私のゴルフの成績は散々だったが、93歳でゴルフを毎週2回ずつプレーしているというから、Sさんの元気なのには驚かされた。

私も年を取ってからもゴルフはプレーしたいと思っているが、そもそも私は93歳まではとても生きられないだろうし・・・。

貴重な体験をさせてもらったゴルフであった。


■2012-07-05-Thursday ヒッグス粒子

ヒッグス粒子を発見したと

NHKの7時のニュースのトップで報じていたが・・・。

解説を聞いても、こちとら文系の頭では???。

何やら大発見のようであるのだが・・・。

「発見」と報じられても、1960年代に英国のP・ヒッグス博士らが、その存在を提唱していたというのだから、「発見」ではなく「確認」ではないのだろうか?どうもこの辺からして違和感を禁じえない。

「発見」でも「確認」でもどちらでも構わないが、存在を提唱されていたものが見つかったからって、一体何が変わるというのだろうか?

歴史的偉業だと報じていたが、ここが文系の私にはまったく理解が出来ないのだ。

恐らく民主党の仕分けをやった某女性議員さんも同じレベルの文系頭なのだろうなぁ〜。

高校時代に講談社のブルーバックスと云う新書版の科学本が好きで、アインシュタインの相対性理論の本なども数冊読んだことがあったが、宇宙の始まりのビッグバンは未だに理解出来ない。始まりどころか宇宙のことを考える(考える振りをする)と夜も眠れなくなるだろう。

宇宙の事を考えている学者さんの頭の中って一体どんな風になっているのだろうか?

まぁ、私には理解不能だが、どうやらスゴイ事らしいので、素直に喜んでおくことにしよう。


■2012-07-06-Friday 古本市

帯広の藤丸百貨店で

古本市が開催されている。

馴染みの帯広の古本屋の主人から案内をもらったので、こう云うものは開催初日に行かなければ意味がないから、初日の午前中に行って来た。

札幌、旭川、根室などの古本屋も参加しているから、面白い本がないかと期待していたのだ。

行ってみたら、去年の古本市とそう変わり映えしていなかったので少々ガッカリ。

私の好きな分野の書籍は少なくて、美術系や北海道関係の書籍が主な出展品であった。それでも13冊ほどは興味のある本を見つけて購入したから、昼ごはんで合流した妻にまたまた睨まれてしまった。

妻は、古本のカビ臭い臭いが大嫌いだと言うが、私はこの古書独特の臭いが大好きなのだ。古本屋のオヤジになって一日中、好きな本を読んでいられたらこれほど幸せなことはないと思っているほどだ。

しかし、最近の古本屋はインターネットでの販売が出来なければ生き残れないと言う。

去年の暮れに根室に行った際に立ち寄った古書店の店主が今回帯広に来ていたが、ここの店も根室だけではとても商売が成り立たないと言っていた。地元の店で売る量の数十倍の本をインターネットでやり取りして生計を立てていると言う。

そうなるとコンピュータとにらめっこする時間ばかりになって本を読めなくなってしまうだろう。

最近の古書店主は本を読む暇もなさそうだ。

これじゃ〜古書店のオヤジにはなれないなぁ〜。


■2012-07-07-Saturday ゴルフ

ゴルフの全米女子オープンで

宮里藍、宮里美香の両MIYAZATOが活躍しているから、早朝から起きてテレビ観戦していた。日本人選手が活躍するのを見るのは何となくワクワクするから不思議なものだ。同胞と云うのはそういうものなのかもしれない。

水曜日に開催された帯広信用金庫主催のゴルフコンペで、同じ町内会の先輩Aさんが優勝したのだが、仕事の都合で表彰式には欠席したから景品を届けに行ったら、いつも一緒にゴルフをやっている先輩のTさんが事務所に来ていた。話の流れから土曜日にゴルフをやるぞと云う。別段、スケジュールが入っている訳ではなかったから承諾した。

土曜日の13:30から十勝カントリーに予約を入れて、もう一人の先輩Mさんを誘った。4人で、また夕食を賭けてやろうということになったのだ。このメンバーで食事を賭けてプレーするのは今年3回目になるかな?

この日はMさんが大きくリード、私とAさんはやや負け、Tさんがかなり負けているという展開である。私とAさんが同じ組になった16番ホールで、私が20歩もあるバーディパットが入ってしまって、Mさんのリードは僅かになり、私とAさんはトントンになった。17番は同じ組合わせで引き分け、決着は最終ホールまで持ち越しとなった。

この日のルールは、優勝者が掛かった夕食代の50%を払い、2位は30%、3位は20%、4位は無料と云う取り決めである。

17番を終わって、Mさんは+5ポイント、私とAさんが+1ポイントずつ、Tさんが−7ポイントである。

チーム戦だから、どちらかスコアが良かった方がそのホールのポイントを獲得するのだが、ラスベガスと云うルールも併用しているので勝ったら更に1ポイントが加算される。

17番を引き分けたから、18番のロングホールには2ポイントが懸っている。私とAさんチームが勝てばラスべと合わせて3ポイントが加算されるし、良い方のスコアが引き分けで終わった時は2着の人の成績で決着すると云うことになった。

1ポイントや2ポイントの差で優勝したのでは、逆に割に合わないと計算したのだろう。AさんとMさんはわざと負けようとしているらしい。

ワザトラシイ失敗の仕方ではバレるからと、それぞれ木の中に打ち込んだり、バンカーの中に打ち込んだりしているのだから涙ぐましい努力である。

一番負けているTさんと私だけが真面目に戦っているのだ。

まずTさんがパーで上がった。次に私の6mのバーディパットの番だが、Aさんは「入れるなよ」と口だけ動かして声を出さずに目配せしてくる。バーディパットを入れるなよと言われて私も大ショートしてしまい1mが残った。

Mさんはダボで上がり、Aさんはボギーで上がった。最後は私のパーパットだけである。

この1mを入れたら、2着決着でMさん、Aさん、私の3人は共に+3ポイントでTさんは−9ポイントになる。

外したら、M&Tチームの勝ちになって、Mさん+7P、私とAさんは−1Pずつ、Tさんは−5Pになる。ここは+3Pずつで分けるのが最も良かろうと思ったが、逆にそうなると1mのパットは緊張した。

何とか無事に決めて仲良く夕食代を3人で分けて払うことになってメデタシメデタシであった。


■2012-07-08-Sunday 休日

毎朝、母の家に出向いて

お灸をすえている。母が五十肩ならぬ八十肩になったので、毎朝お灸と湿布をする為に行くのである。

日曜日の朝に行ったら、「今日は買い物をしたいから連れて行って欲しい」と言う。電気屋に行って扇風機を、薬屋に行ってお灸などを、スーパーに行って食材をと言うのである。運転手兼荷物持ちであるが、仕方がない。

自宅に戻ると、妻が「今日の夕食は、パパカレーね!」と言う。「久し振りにパパの作るカレーが食べたいって父や母が言うの、貴方の作るカレーが好きみたい」と言うのだ。そう言われれば作らざるを得ないだろう。

母の買い物のお供ついでにカレーの具を買って来て作ることにした。

すると、「14:30からは映画スパイダーマンを3Dで見て、18時から平清盛を見て、20時からは温泉に行きたい」と言う。

これで私の休日の過ごし方が完全に決められてしまった。

10:30から母の買い物に同行し、自宅に戻ったのが12時丁度、昼食はインスタントラーメンを作れと言う。食べ終わってすぐにカレー作りに着手した。カレーは長時間煮込まないと美味しくならないからだ。

何とか2時までに作り終えて、映画館に行く。

映画館で3Dの映画を見るのは始めてである。これまで3D映画はディズニーランドでしか見た事がなかったからだ。ましてや帯広の映画館が3Dを導入したのは遂最近のことで、これまで3Dでは見た事がなかったのである。

映画代金はメガネの借り賃分が300円追加になる。2時間ばかりのレンタル料としては結構な値段である。

スパイダーマンは前3作を見ていたが、今回は監督も配役も以前のものとは違っていた。私は前の役者よりも今回の役者の方が男女とも好きである。やはりヒーローはカッコ良く、ハンサムで、ヒロインは美人でなければ宜しくない。

映画はまぁまぁの迫力でストーリーも面白かった。3Dだと蜘蛛の糸が吹き出て来る場面などは迫力があるが、ズッ〜と見ていると何だかめまいがしているような感じがした。結構疲れるものである。それと画面がやや暗目に感じる。

3D映画は吹き替え版だが、確かに、このメガネを掛けて字幕を読んだらば気分が悪くなるかもしれないし、読むことがそもそも出来ないかもしれない。

私はそこそこ満足したが、妻はえらく気に入った様子で、今年見た映画では一番良かったと言うから驚きだ。きっと3Dで表現も立体的に感じたのかもしれない。

帰宅してから私が作ったカレーを妻の実家に届けて、早目に夕食を食べ、ほぼスケジュール通りに一日が終わったのであった。まったく我が家の女は人使いが荒いこと。


■2012-07-09-Monday カンナ

高田崇史の小説

「カンナ」の最終巻が発売との新聞広告を見掛けたので、早速書店に行って買ってきた。

私は、高田崇史の「QEDシリーズ」とこの「カンナシリーズ」の歴史の謎モノは全巻読んでいる。

今回の「カンナ京都の霊前」はいわゆる「聖徳太子不在説」の内容であるが忍者等と結び付けていて、展開がなかなか面白い。

以前に読んだ関裕二氏の「聖徳太子は蘇我入鹿である」と云う本の内容に近い論である。私はこの関裕二氏の論には興味を持っていたし、かなり説得力のある説なので面白く読む事が出来た。

要は歴史は勝者によって都合の良いように捏造されると云うことである。だからこそ、敗者側の視点から見た歴史考察と云うものの重要性を感じるのだ。

歴史は覚えるモノではなく自分の頭で考えるモノと云う作者の考え方には共感を覚える。

高校生時代に日本史が大好きで、教科書以外の本も片っぱしから読んでいた。昔から好きなことは徹底的にツキつめてみないと気が済まないタチなのである。

この飛鳥時代前後の歴史にはこの高校生時代からズッ〜と違和感を抱いていた。

蘇我の出身である聖徳太子の一族を何故に蘇我入鹿が滅ぼさなければならなかったのか?と云う点である。

梅原猛氏の「隠された十字架 法隆寺論」(1972)を読んだ頃は、聖徳太子は当然居たと云う前提でいたからだが、何だか、この関裕二氏の論を読んで何となくスッキリした感がしたのである。

歴史の謎を解明するのは、パズルを解くような感じで面白い。新しい解釈が出る度に一応は読んではみるのだが、なかなかスッキリした説には出会わないものでもあるからだ。

「カンナシリーズ」が完結してしまったから、高田崇史氏にはまた何か面白い歴史の謎解明モノを書いてもらいたいと思う。


■2012-07-10-Tuesday ゆとり世代

古来から「今の若い者は・・・」

と云うのは年寄りの口癖だそうだが・・・。

夕食に、とある回転寿司屋に行ったら、まだ20代前半と思しき青年がカウンターに居て寿司を握っていた。

この店には月に一度は食べに行くが、初めて見る顔なので恐らくまだ新人なのだろう。

私達家族は3人でカウンター席に着席した。時間は18時頃、店は満席状態で、席が空くのを待っている客も10人ほどいる。

席に着いて、注文用紙3枚に食べたいものを書いて渡したが、同じ様に隣の席の客も注文用紙を渡したので、その若者の前には7枚ほどの注文用紙が並んだのである。

その若者は「ウワァ〜」と声を上げて注文用紙を右や左に置き換えることをするばかりで、寿司を握ろうとしないのだ。どれから握ったら良いのかを考えている様子である。

こちらは「そうか!客に丁度良い順番で出せる様に考えているのだな、若いのになかなか感心、感心!」と思っていたのだが・・・、何時まで経ってもなかなか握り始めない。どうやらパニックに陥ってしまったようなのである。それでも何とか何皿かは握って出し始めたのだが、私達の注文した寿司はまるで握ってくれない。

初めは若者を温かく見守ってあげようと思っていたのだが、席に着いてから10分経っても一皿も出てこないのだ。握るスピードがトロイと云うのか、どれから握っていいのか分からずに、ただボ〜然としている様子なのである。そうこうしている内に、他の客も次々と注文書を渡すから、注文書ばかりが10枚以上も溜まってしまい益々ウロウロするばかりなのだ。

順番良く次々と握って出していけば良いのにと思っていたが、身体が動かないのか、寿司を握らずに「誰か助けて下さい」とスタッフに懇願し始めた。

さすがに見かねた店長が、助っ人に入って握り始めたから、私達の注文した寿司もようやく出てきたのであったが、店長が入って握り始めたが、どの注文を出して、どの注文はまだ出していないのか、注文書に記しを付けていないのだ。パニックになっていることもあって、二重に握ったり、まだ握っていない注文書を捨ててしまったりなのである。

店長も客の前だから怒鳴るようなことはしなかったが、「おまえなぁ〜、注文書には出したものに記しを付けなさいと教えたろう」と言う。若者は返事だけは素晴らしくて「ハイ、スミマセン!」と言いながら同じミスをまた繰り返していた。

食べ終わって「お勘定!」と告げたら「ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」と爽やかに言う。

あぁ〜、この青年も気持ちは素直なんだろうけど、ゆとり教育世代だから、要領が悪いのだろうなぁ〜と思ったのだった。

ゆとり教育は、ユッタリしたところならまだ機能するかもしれないが、しかし、今回のように、テキパキと要領良く仕事をこなさなければならない時にはパニック状態に近い症状になるようだ。気持ちだけ先行するが、どうやったら、上手く運ぶかということに頭が働かないようだ。

困っていたら誰かが助けてくれると安易に他人に頼る傾向もあるようでもある。

忙しい状態と、ノンビリやれる状態の両方を経験させて、どちらにも対応できるようにしておけばよかったのに、「ゆとり」だけ与えたから、忙しさに対応できないのだろう。

我慢の足りなさもゆとり世代の特徴だと云うから、次回この寿司屋に行った時には果たしてこの青年はまだ勤めているだろうか?

頑張ってもらいたいと願っている。


■2012-07-11-Wednesday マイカー

妻が車を買い換えた。

7年前に買った仏車ルノーのカングーと云う車が気に入って乗っていたのだが、今年の車検を前に、電気系統の調子が悪くなったのだ。

車検をもう一回取ろうと考えて車検に出したのだが、日産自動車が代車に日産のノートと云う車を貸してくれたのを気に入って、この車に替えると言い出した。翌日には日産自動車に出向いて購入手続きをしに行ったのであるから、見事に日産自動車の思惑にハマったということだろう。

妻は、この車は全額自分がお金を払うと云う。てっきり、へそくりでも隠していたのかと思ったら、ローンを組んで毎月、毎月払うと云う。

自分で買った車に乗りたいということなのだろう。

仏車はデザインはカワイイが、電気系統が弱いし、燃費も悪い。その点、国産の小型車はいたれりつくせりで、エンジンもスムーズだし、燃費も良い。特に、鍵無しでエンジンが掛かったり、施錠解錠も出来ることがエラク気に入った様子である。便利過ぎて、逆に困ることも多い。ポケットに鍵を入れているだけでエンジンが掛かるから、コンビニなどに行って助手席に私を残して車を離れる時に鍵を持ったまま車から離れると、ピーピーと車が鳴いて知らせるのだ。

何とも便利過ぎて不便である。

私も何度か運転してみたが、カングーよりは格段にスムーズに動く。やはり国産車は良い車である。


■2012-07-12-Thursday オウム全記録

朝日新聞に週刊朝日

緊急増刊「オウム全記録」と云う週刊誌の広告が出ていたので本屋で購入してきて読んだ。

私は、小学6年生から始めた趣味のマジックの研究で、世の中の不思議全般に付いて研究しているから関係する書籍を集めている。手品、奇術から超能力や魔術、そして新興宗教もその範疇の一つなのである。

特に、オウム真理教は、教祖の麻原彰晃こと松本智津夫が、空中浮揚が出来ると称して雑誌に売り込んだ座禅を組んで筋力で飛び上がっている写真を見てから、何てバカな奴なんだろう。こんな人間を尊師と崇めている高学歴の人間達は学業の成績は良かったのだろうけど、いわゆる頭が悪い人間なのだろうなぁと感じていたものだった。

そんなオウム真理教であったが、先ごろ、菊地直子や高橋克也が捕まって、またひとしきりオウム真理教がクローズアップされたので、この週刊誌も買って置こうと思ったのだ。

何故に、高学歴のいわゆる勉強ができる人間が、こんな麻原みたいな奴の言うままになっていたのだろうか?何度この手の本を読んでも良く理解できない。

そもそも、新興宗教にハマる人間の気持ちが理解出来ない。恐らくは、エリートと云われている人達も、心のどこかに不満や不安を持っているのだろう。自分ひとりでは解決できないから、妖しげな教祖や教団や占い師なんかの言うことに頼って生きようとする弱い心の持ち主なのだろう。

弱い心の人間は、虚勢を張りたがるものだ。だから必要以上に過剰反応をしたのだろう。人間はヒエラルキーに弱いものだ。実態の伴わない架空のものであっても高い地位を求め、権力を握っている人間に擦り寄っていくのだろう。それを上手く利用されたのだろう。

誰がどこからどう見たって、俗物の典型みたいな人間を聖者とあげめるなんて狂気の沙汰である。

私の周りにも、妖しげな新興宗教にハマっている人間が数多くいるが、彼等は、その宗教がインチキだと分かっても、エリートとしてのプライドがあるから、自分から否定する事が出来なくなるのだろう。

頑なになって、益々その宗教にのめり込んでいくようである。だが、その本人だけの問題ならばまだ許されるかもしれないが、他人を不幸に巻き込んでいく神経は理解が出来ない。

ハタから見てると金、カネ、かねの世界が宗教とは片腹痛いがなぁ。

オウムが起こした地下鉄サリン事件から17年が経過して、日本人の意識からオウムが消えようとしていた頃でもあったから、菊地直子や高橋克也が捕まったのは何かの警告であろうと思う今日この頃なのであった。


■2012-07-13-Friday 人生で

先頃、同年の友人たちと

人生の中で一番お金の掛かる年齢っていくつだろう?と云う話になった。

以前なら、皆、同じ様な年頃で結婚し、子どもの年齢もほぼ似たり寄ったりであったから、標準化して話すことができたろうが、現代では、結婚するしないでかなり違うし、結婚したらしたで、何歳で結婚したのかとか、子どもは何歳で、何人生まれたのか等で大きく異なると云うことで結局標準化は難しいと云う話に落ち着いた。

そこで、それぞれの家庭での話になっていったのだが、生活する場所に依っても大きく事情が異なる。首都圏で住宅を構えれば、60歳の定年までは住宅ローンが充分に残ると云う。子どもの学費もバカにならないようで、十勝と違って首都圏では公立の高校には子どもを入れたくないらしい。私立の高校に入れたら学費がかなり掛かることになる。

首都圏は物価も高いし、通勤などの移動にもかなりのお金が掛かる。その分、給料の額は十勝よりも高いが、あくせく働いて、通勤に1時間も掛けて移動し、ゴルフにも行けないなんて云う生活は、私はゴメンだ。

一般的な人生で云うと、28歳で結婚、30歳と32歳の時に子どもが2人誕生したとすると、最初の子どもが大学入学するのが48歳、2人目の子どもが大学を卒業するのが54歳である。

こう仮定してみると、48〜54歳の子どもを大学に通わせている時期が一番重たい時期であろうと思う。

子どもが大学を卒業して就職して自立してくれれば、かなり重荷は取れるだろう。保険などの積立等も55歳で払い終わる契約が多いから、月々の銀行引き落とし額も軽減されることになる。

となると55〜60歳の定年までが収入も安定し、出費も少ない時期になる。定年になったらまとまった退職金も出るのではなかろうか?と思ったのだが・・・・。

つまり、私たちの年齢は今年から楽になる筈なのだ。しかし、どうやら、人生はそう甘くはないらしい。

60歳の定年まで、会社が存続しているかどうかすら怪しい時代になってしまったからだ。

明日の希望が湧いて来ない社会は不幸だ。政治家よ、政争に明け暮れていないで国民に希望を与えてやってくれ。


■2012-07-14-Saturday バニー

バニーちゃんがいよいよアブナイかも・・・

固形物を口にしなくなった。柔らかいものを口に入れてあげてもペッと吐き出してしまうのだ。

身体を持ちあげて、皿の水を飲ませようとしても飲まなくなった。

横向きになっているバニーの唇の垂れ下がっている部分を持ちあげて、歯ぐきの隙間から、ポカリスウェットなどのスポーツドリンクを流し込んであげたらコップに半分くらいは何とか飲んでくれる。

栄養も与えなければならないから、何か適切なものはないかと、スーパーで探してウィダーインゼリーを見つけてきた。これをスプーンで少量すくって同じ様に歯ぐきの隙間に滑り込ませてあげたら、3分の1位は何とか食べてくれる。ウィダーインゼリーには色々な味があるので、バニーも飽きないようである。

これが結構効いているようで、弱っていたバニーが持ち直してきたからスゴイものである。水分と最低限度の栄養だけしか口にしていない割には、まだ動き回るのだ。

しかし、身体はすっかりやせ細って、下半身は骨と皮だけのような状態である。

ウィダーインゼリーの食べる量も減ってきたから、後、何日もつのだろうか?苦しまずに自然の状態で逝かせてやりたいと思う。


■2012-07-15-Sunday マッサージ

私は腰がワルイ。

中学生の時に、鉄棒で大車輪をやっている時に手が滑って、腰から落下して以来腰がズ〜ッと痛いのである。

我が家では、祖母も父も母もマッサージが好きで、毎週、按摩さんが通って来ていた家庭であった。

この鉄棒から落下して以来、中学生の私もタマに腰が痛くなったら、この按摩さんに揉んでもらっていたのである。

マッサージで身体をほぐすことが癖になっており、疲労が溜ってきて腰がズ〜ンと重たくなってくるとマッサージを受けないと身体が動かなくなってしまう。だから中学生の頃から定期的にマッサージを受けているのだ。

マッサージに慣れてくると、弱い力では効いた気がしないので、マッサージさんにはかなり力を入れて揉んでもらう。

私の背中は、マッサージさん泣かせで、よく鉄板でも背負っているんですか?と言われるほど、背中や腰の筋肉が固いのだ。指が入っていかないと嘆かれることが多いのである。

義父が使っていたマッサージチェアーをもらってきて寝室に置いてはいるが、機械ではなかなかほぐれないのだ。やはりマッサージは人の手にかぎるのである。


■2012-07-16-Monday 隠蔽体質

どうも日本と云う国には

隠蔽体質があるようだ。

妻に言わせると「加齢臭を漂わせているようなオジさん連中は、自らの保身の為に、根本的な問題も隠蔽しようとしている。女性の方がよっぽど腹が据わっている」と。

確かにそうかもしれない。政治家にしても、東京電力にしても、大津の教育委員会の人から困ったものである。

私もそろそろ加齢臭が漂うような年齢になってきたから、妻から三行半を突きつけられないように、正直に生きていきたいと思う。

今の世の中、コンピュータなどのネット社会となって、本当の情報も、嘘の情報も、モノスゴイ数の情報が世界中を入り乱れているように感じる。

ネット等と云うモノに疎い私は、完全に置いていかれている状況だが・・・。

しかし、情報が多いことが本当に良いことなのであろうか?

これだけ人間に主体性というか、しっかりとした芯と言おうか、核になる己というものを持たない、流され易い人間が増えてしまうと、誰かが悪意を持って情報を流して、簡単に世論を誘導してしまう人間が居るように感じてしまうのだ。

何が正しくて、何が正しくないのか、己の基準を持たない人間が多いから、既に簡単に悪意を持った人間に誘導されてしまっているようにも見えてしまう。

ネットの匿名性に隠れて、他人を簡単に批判(攻撃)してしまう風潮には恐ろしさも感じる。

また逆に、現在、世論を巧みに誘導して、自分に有利なように動かしている人間には、その人間の本性を知らせるような仕組みも必要なのかもしれない。

いずれにしろ、情報の取捨選択は、自分でしなければならないのだから、自分の判断基準をしっかりと持つ人間を育てることが一番の急務だろう。


■2012-07-17-Tuesday 諸事雑感

気温が変わり過ぎる!

16日の最高気温が20℃で、17日は29℃だった。一日で10℃近くも急激に気温が高くなると身体の方が適応出来ない。

汗が大量に出るので、水分不足で熱中症に罹らないように、小まめにスポーツ飲料を飲んでいたのだが、お腹の中がダボダボになってしまった。

私は、どうやらモノを飲んだり食べたりする時に、一緒に空気を飲み込んでしまう癖があるようで、飲む度におならの元がお腹に溜ってしまう。下世話な話で恐縮だが、トイレでおならをしたら、やたらと長いおならが出て、自分で驚いてしまった。

汗をかき過ぎると身体が疲れる。何だかぐったりしてきて、気力が充実しない。やはり、私は暑いよりは寒い方が好きなのである。寒い分には着込めば良いし、布団にくるまって寝ることも出来る。最近はとても保温性の高い、しかも薄い素材の服も出来てきたので。昔ほど服でゴワゴワになることも無くなった。熱いのは、いくら暑くても裸以上にはなれないし、身体がシャンとならないから好きではない。

息子が日本一暑い街と言われている埼玉県熊谷市の近くに住んでいるので、妻が心配して電話していたが、体温以上の気温で、梅雨時の蒸し暑い関東になんてとても住みたいとは思わない。

それにしても、この異常な高気温や九州の豪雨は一体どうゆうわけなのだろうか?

良くは判らないが、地球環境の世界ではバタフライ効果と云う、蝶々の羽の羽ばたきが環境にも影響を与えるという理論があると聞いたことがある。先日の、ヒッグス粒子発見に使った装置などは、環境に影響をあてないのかしら?と思ってしまう。蝶の羽ばたきが影響するなら、たとえ微粒な粒子の衝突とは言っても、そのエネルギーは蝶の羽ばたきどころではないような気がするからだ。

本来の地球には存在していなかった電波が縦横無尽に駆け巡っている現在の地球って、何かしらの影響があるような感じがする。

バニーちゃんは心臓が丈夫なのだろうなぁ〜。今日もまだ息がある。もはや固形物は一切食べなくなっているが、ウィダーインゼリーとスポーツ飲料は横臥した状態で垂れ下がっている唇を持ちあげて、歯の隙間に流し込んであげるとまだゴクゴクと飲み込むのだ。

遂に、誕生日の7月16日を過ぎたから、サニー君と同じに、誕生日に死ぬということはなくなった。きっとサニーと同じような死に方はしたくないということなのだろう。この暑さが影響しなければ良いと思っている。


■2012-07-18-Wednesday デタラメな政治

最近、政治について書いてませんね!

と云う私のこのブログの愛読者からメールを頂いたが・・・。

あまりにもバカバカし過ぎてとても書く気にもなれないのである。

何がバカバカしいって、一番腹立たしいのは、消費税増税法案が民主・自民・公明の3党が結託して衆院で可決された直後に、今後10年間で200兆円を新幹線などの公共事業につぎ込む「国土強靭化法案」を可決したことだ。

消費税は社会保障にしか使わないと国民には言っているのに、可決した直後に公共事業をいきなり増やすのはいかなる考えなのか?私は会社の経営者として理解に苦しむ。政治家ってアホなのか計数が出来ないのかどちらかであろう。いや計数なんてもんじゃぁなくて算数以下である。

200兆円を10年間で割ったら年20兆円である。消費税の10%への増税によって他の税収が減らないと仮定しても最大で13兆円の収入増だそうだから、小学生でも判る引き算だろう。しかも公共事業は社会保障ではないから、この公共事業費200兆円の出所は一体何なのだろうか?

以前にこのブログにも書いたが、田中角栄の列島改造論は人口が右肩上がりに増加していた時代の政策である。人口が右肩下がりに減少していくこれからの時代に、新幹線を延伸してどうするっちゅうねん!時代錯誤も甚だしい限りである。

これでは「国土強靭化法案」ならぬ「国民狂人化法案」ではないのか?

日本国の財政立て直しが急務であると言っておきながら、消費税増税法案を衆院で通過させる為に、野田首相は自民・公明と公共事業費をばら撒くことで妥協したのだろうが、これは大きな誤りだし、国民を愚弄する政策である。

橋下大阪市長殿が野田首相を決断と実行の政治家と褒めちぎっていたが、どうせ大阪都構想法案が通るまでのおべんちゃらにしか過ぎないだろう。

もはや日本の政治家にロクな奴はおらん。

悲しくやがて哀れな国なってしまうであろう。情けないことだ。


■2012-07-19-Thursday 進歩がない

先日、ある人から

北の屋台でK専務理事が「北の屋台は味や値段で勝負している訳ではない。屋台店主の気合で勝負しているから、未だに客足も売り上げも減らないんだ!」と豪語していたと聞かされた。

あくまでも伝聞であるから、直接に私が聞いた訳ではないが・・・。

これは、北の屋台のコンセプトの一つであり、博多の屋台の組合長にインタヴューした時に聞いた「屋台は、一に大将、二にメニュー、三四が無くて、五に値段」と云う言葉と同じ意味に使っているのだろうと思われる。

「一に大将」とは屋台の流行りは店主のキャラクターに左右されると云う意味であり、「二にメニュー」とはすなわち味のことである。屋台というのは味よりも店主のキャラクターによって流行ったり、流行らなかったりすると云うのは北の屋台でも既に実証されていることだ。

しかし、食べ物屋である以上はある程度のレベルの味のモノを提供していなければやはりダメだよという戒めでもある。

「五に値段」とは屋台は安いと思われがちだが、実は全国チェーンの居酒屋などよりは酒の値段等は高い。客数も少ないから少量販売でしかないので大型チェーン店のようなスケールメリットというものが存在しないからだ。だから値段は少々高目になってしまうということを意味している。それともうひとつは、それでも屋台は値段が安いと云うイメージを壊してはいけないという戒めもある。博多の屋台にはボッタクリみたいな値段を請求する屋台も存在していた。だから極力、頑張って安く提供することがイメージを損なわずに客を引き付ける要素のひとつでもあるのだ。

ところが、最近の北の屋台は何を勘違いしているのか、屋台は値段が高くても店主のキャラクターが客に受け入れられれば値段を高く設定しても許されると思っている店主が増えているようなのである。

屋台で超の付くような高級ワインや日本酒を提供したりしていると聞くからだ。

確かに、10人で満席になる屋台で売上を確保するには客単価が高い方が効率は良いのは当たり前のことだが、しかし、屋台で高級品を出して客単価を上げるのは如何な手法だろうか?効率化や高価格は屋台では御法度である。

恐らく、こんな商売の仕方を素人が覚えてしまったら、北の屋台を卒業して自分で商売を立ち上げようなどとは考えなくなってしまうだろう。

料理の腕を磨く努力をせずに、そこそこの味のモノしか出せない腕で、店主のキャラクターと北の屋台の集客力に頼った商売が、独立しても続けられる訳などないからだ。

K専務が胸を張って威張っている「店主の気合で売り上げが伸びている」というのは、明らかに組合の指導方針の誤まりであると思う。

むしろ、スムーズに卒業してもらう為には、料理の腕を上げる指導や、宣伝方法や立地の選び方などを指導しなければならないと考える。

もう、北の屋台も4期目なのであるから、十年一日のごとき指導にはまったく進歩が感じられない。

組合ももっと指導法も勉強する必要があるであろう。

それが高給を取っている者の義務でもあるだろう。


■2012-07-20-Friday マジック博物館

19日に隣町の音更町木野の

マジック愛好家で、昨年お亡くなりになった故植田広志さんの自宅にマジックの道具を引き取りに行って来た。

植田さんの息子さんと私は高校の同期生であり、今年1月末に開催された高校の同窓会で一緒になった時に、父親のマジックの道具の処理に困っているから、坂本に引き取ってもらえたら嬉しいなと云う話になったのだった。

家族の内、マジックに興味があったのは父親だけと云うことで、マジックに興味のない人に取ってみれば、マジックの道具はヘンテコリンで場所ばかり取るゴミみたいなものなのである。

雪が溶けてからと云うことになっていて、6月28日には、まずは下見に自宅を訪ねて、どれくらいの量があるのか、どうやって運び出すのか等の検討をしに行ったのである。

訪ねてみて驚いた。自宅の一階の物置と、二階にはマジックの道具置き場の8畳ほどの部屋があり、壁一面の棚にビッシリと箱に入れてあるマジック道具が整理されていたのだ。

大体の検討をつけて7月には全部運び出そうということになっていたが、それが昨日の19日だったというわけである。

ホームセンターに行って、通称「芋籠(いもかご)」と呼ばれる「収穫物コンテナ」と云うプラスチックのカゴ(横52、縦37、高さ31㎝)を15個買って持って行った。最初の検討ではこれくらいの数のカゴがあれば足りるだろうと考えたのだ。

ところが、マジック道具は一つずつ箱に入れられているからとても嵩張るのである。しかも、箱は大きなものから小さなもの、厚めのものから薄いものまで形がバラバラだから上手くカゴに隙間なく効率良く入れることが出来ないし、カゴを積み重ねて保管する都合上、カゴの上部からはみ出して収納させることが出来ないのだ。

だから、すぐにカゴが足りなくなって近くのホームセンターに行ってカゴを10個足し増して購入して来たのだが、それでも足りなくてその後2回も買い増しに行き、結局、合計45個のカゴを使用したのであった。

私も小学6年生の頃からマジックをやっているから、マジックの道具はかなりの数持っている方だが、植田さんのこの量の多さには驚いた。しかもキチンと整理してしまってある。

マジックの書籍類はカゴに3つ、ビデオはソニーのU−MATICが21本とVHSがカゴに2つ、その他カゴに入らない大きな道具が段ボール箱5つ分ほどの量であった。

作業に掛かった時間は1〜5時までの4時間。Tシャツと首に巻いたタオルがビチャビチャに濡れるほどの汗をかいての作業であった。

植田さんの奥さん曰くは結婚する前からの趣味で、一緒に旅行に行っても、その先でマジック用品を売っている店に連れて行かれたと笑いながら話していた。

マジックの書籍類は約9000点ほどが集まっており、既にマジック図書館として開設してある。

これまでに、師匠の故ジミー忍師のマジック関連用品が既に数百点届いているし、今後は師の衣装なども届く予定である。マジックの道具も、今回の植田さんの寄付によって500点(まだ整理していないので確かな数は不明)ほどが集まったから、いよいよマジック博物館を造る準備を始めたいと考えている。

しかし、この膨大なコレクションを分類して、展示するとなると、かなり広い場所やショーケース等も用意しなければならないだろう。

おそらく、仕事の合間に、少しずつ整理していくとなると1〜2年はゆうに掛かりそうである。

こういう作業は大好きだから、これからコツコツと楽しみながらやっていくことにしようと思う。


■2012-07-21-Saturday バニーちゃんが遂に

バニーちゃんが遂に死んでしまった。

死んだのは20日の午後である。

ここ最近はお菓子もロースハムも、固形物を受け付けなくなり、口にするのはウィダーインゼリーとポカリスウェットだけになっていた。

前日の19日はそのウィダーインゼリーの食べる量すらも極端に少なくなったのだ。

横臥したままの状態で口唇を持ちあげて、歯の隙間にスプーンですくったゼリーを流し込むように入れてあげたら食べるのだが、3分の1くらい食べたら今度は舌で外に押し出してしまうようになったのだ。水分も補給しなければならないからポカリスウェットを紙コップに入れてゼリーと同じ様に歯の隙間から流し込むように入れてあげると、こちらはゴクゴクと飲んでくれる。水分だけでも取っていれば何とか生きながらえるかもと思っていたのだが・・・。

バニーちゃんの血統書を見たら1996年7月16日生まれと書いてある。サニー君は1996年5月20日生まれで、2009年5月20日に13歳で死んだから、誕生日と死んだ日が一緒ということになった。これは坂本龍馬と一緒である。バニーちゃんもサニー君と同じく誕生日に死ぬつもりなのかなと思っていたのだが、バニーは誕生日を4日過ぎて満16歳を迎えて死んだ。

人間で云うところの湯管のようにバニーの身体を清めてあげて、18時に、サニー君の葬式でお世話になった「ペットエンゼルおとふけ」の鈴木さんに電話したら、私のブログを読んでくれているそうで「バニーちゃん頑張りましたね。ずっと気になっていました。」とのこと、21日は朝から焼場に予約が入っているから夕方になるとのことなので、この暑さでは臭いも気になるから、今日は今からでも大丈夫でしょうか?と尋ねたら、焼場の方にもすぐに手配をしてくれて今から自宅に向かうと言ってくれた。とても献身的な方である。

最後のお別れでは妻も涙を流している。やはり16年間も一緒に暮らしたら家族の一員と同じなのだ。

バニーはサニーと違ってとても優秀な犬だった。我が家に飼われていなければ薬殺処分は確実だったであろうサニー君は我が家にもらわれて幸せだったろうが、バニーの場合は我が家に飼われるよりはフリスビーなどをやれせてくれる家にもらわれた方が良かったのかもしれない。

夫婦にしようと思って後からバニーを飼ったのだが、結局、格の違いなのかバニーはサニーを夫とは認めなかった。最後まで召使いと女王様というような関係であったのだった。

サニー君が3年前に死んでからは、子ども達も全員大学に進学して、我が家には居なくなってしまったから寂しかったのではなかろうかと思う。

1年半ほど前には、後ろ足が不自由になって散歩にも行けなくなり、ずっと家の中での生活になってしまい、足の肉球の間の毛も爪も随分と伸びてしまった。

安楽死と云う選択肢は我が家には無かった。生命は生まれて来る時と、死ぬ時は苦しいものだ。その苦しさを実感するから自分が死んだと云うことが判るのだ。天寿ではなく他人の手で殺されてしまったら死んだことが判らなくなってしまうと思うのだ。

3月頃から、もう長くはないなと思っていたのだが、それから4ヶ月間も頑張ったのだからよっぽど心臓が丈夫だったのだろう。サニーは同じ様な症状になってから1ヶ月ももたなかったのに・・・。やはり人間と同じでオスよりもメスの方が長生きするようである。

「バニーちゃん、サニー君が天国で待っているよ!」と言ったならば、サニー君は「こっちで嫁さんをもらったからバニーは来なくて良いよ」と言いたそうな感じである。

昨晩は我慢強いバニーには珍しく夜中に何度かヒーヒーと泣いた。その度に妻が起きてバニーの身体をさすってやりに行く。すると安心してまた眠る。犬も自分の死期が判るのだろう。朝は鼻で息が出来ずに、口で息をしていたから、明日辺りかなと思っていたが残念ながら20日に死んでしまった。バニーよ安らかに眠れ。


■2012-07-22-Sunday 寂しいなぁ〜

長年一緒に暮らしたペットが死ぬと

やはり寂しいものである。

バニーの居た部屋の前を通る度に、部屋の中を覗いては「あぁ〜そういえばバニーちゃんは死んじゃったんだなぁ」と思い直す。バニーが寝付いてしまってからの毎日の習慣になってしまっているようで、これは妻も一緒である。その度に寂しい思いがする。これはペットロス症候群の前兆であろうか。

昨日は「ペットエンゼルおとふけ」の鈴木さんが夕方の18時半頃にバニーの遺体を引き取りに来てくれて、幕別町古舞の「ペット霊園やすらぎ」で火葬してくれて21時半頃に届けてくれた。

このペット霊園は一昨日、昨日と改装工事中でお休みだったというから、これまた驚いた。バニーが改装後の火葬第一号だという。まるで、火葬場が新しくなるのを待っていたかのようで、バニーちゃんらしいねぇ〜と妻と二人で通夜をしながら話した。アルバムの写真を見ると、子ども達がそれぞれ9、7、6歳の時から飼い始めたから子どもの成長にも貢献してくれたと思う。

色がイエローだったサニー君は顔の表情が写真にも写り易いが、黒いバニーちゃんは表情が写り難いので、いわゆる写真写りの悪い犬であった。どこが目だか口だかが写真では判別し難いからである。写真の中から一匹だけで写っている顔が判り易い写真を探して額にいれて、戻って来た骨の前に飾り、線香を焚いて供養した。

バニーの骨は、胸の辺りが黒く残ったと云う、人間も病気の箇所の骨は黒く残ると云う。バニーは肝臓が悪かったし、胸に腫瘍もあったから、そのどちらかであろう。

バニーの鳴き声はここ最近は聞いたことがない。それほど我慢強い犬であったが、さすがに死ぬ前日辺りからピーピーと泣き始めた。これはサニーの死ぬ前と一緒であったから、きっと犬は、自分はもうじき死にますという合図を飼い主に送っているのかもしれない。

サニー君の時も「ペットエンゼルおとふけ」の鈴木さんにお願いしたが、対応がとても丁寧で、家族の一員として長年一緒に暮らしたペットを、送り出したいという家族の気持ちを良く理解してくれているから報われる。死んだペットをモノのように扱う業者にだけは葬儀をさせたくなかったのでこの点は安心であった。

ラブラドール・レトリバー犬は、優秀な犬とおバカな犬とが極端に現れる犬種なのかもしれない。我が家のサニー君はおバカ犬の代表みたいな犬であったし、バニーちゃんは我が家に飼われなかったら、盲導犬か麻薬犬にでもなっていたか、フリスビーとかアジリティーなどで活躍したかもしれないほど優秀な犬であった。

だから、バニーちゃんは我が家に飼われたことが本当に幸せだったかは判らないところだ。

それでも、子どもの成長と共に16年間も一緒に暮らせる事が出来て、私達家族は、サニー・バニーにはとても感謝している。子ども達もきっとそう思っていることだろう。

バニーちゃんの戒名を「賢潔院麗兎大姉」と付けてやった。サニー君は「無玉院陽光居士」と付けたから、差がありすぎるかも・・・。

安らかに眠れ!合掌


■2012-07-23-Monday 供養

日曜日の昼に我が家の庭で焼肉をやった。

妻の両親と私の母を招いてバニーの供養をする為である。

いつも庭で焼肉をやっているとサニー&バニーの二頭が窓からこちら側を覗いては「美味しそうだなぁ〜」と云う様な顔をするのが常であった。

もう外を覗く犬が居ないのは寂しいものだ。

午前中に妻が、寝室の窓際の掃除を始めた。「何故、そんな場所を今掃除するの?」と聞いたら「何故だか判らないけど、急にここを掃除したくなった」と云うのだ。妻が後片付けをしていたら、棚の中からメダルが出てきた。そのメダルには「第一回わんわんフェスティバル、ここほれワンワン部門優勝」と刻まれていた。これはバニーが初めて獲得したメダルである。

こんなところに、こんなメダルが仕舞ってあったなんて私も妻もすっかり忘れていたのだ。

飼い主が怠け者だから、犬の大会に出場したのは、後にも先にもこの大会一度だけであった。バニーは初めて参加した競技で優勝したのである。そのメダルを仕舞ってあったのだが、きっとバニーが「私の獲得したメダルを飾って欲しい」と思ったのだろうなぁと云うような気がしたので、お骨の前にこのメダルを飾ってあげた。

不思議なことってあるものである。

焼肉の前に、母と妻の両親がバニーの骨と写真などを飾ってあるところで合掌した。私の母は犬が苦手であるが、妻の両親は犬が好きで、以前には何匹か飼っていたという。いつも我が家を訪ねて来ると、サニー&バニーの頭をなでては可愛がっていたものだ。犬も犬好きな人と云うのが判るのだろう。

子ども等が帰郷するお盆まで骨を置いておいて、家族皆で、共同動物墓地に埋葬しようと思っている。


■2012-07-24-Tuesday 途方に暮れる

途方に暮れるとは正にこのことだ。

バニーちゃんが死んだと云う、いわゆるペットロス症候群の軽いものもあるだろうが、何が途方に暮れるかって云うと、19日にもらって来た膨大な量のマジック用品の整理のことである。

何せ、通称イモカゴと云うプラスチックのカゴがざっと45個、それ以外にもこのカゴに入らない大きなものがかなりの数あるのである。

量が多過ぎてまだ手がつけられないでいるのだ。ノンビリと仕事の合間をみながら作業をしようと思ってはいるが、軽く1年以上は掛かるだろう。

整理するには大きなスペースが必要で、そこにテーブルでも置いて、カゴ一つずつの中身のリストを作らなければならないだろう。全部のリストを作ったらマジック博物館に展示する品を決めて、それはまた別に除けて置き、マジック博物館の展示方法を決めて、展示するケースを発注しなければならないと考えているのだが・・・・。

19日には嬉しくて嬉しくて仕方がなかったのだが、20日にバニーちゃんが死んでしまいかなりガックリしてしまった。

作業を開始する気持ちになれないでいる。こりゃぁどこかで気分転換でもしなければいつまで経ってもカゴのまま置いておくことになりそうで怖いなぁ〜。


■2012-07-25-Wednesday マンゴー

毎年、この季節になると

沖縄宜野湾市在住のマジックの兄弟子(故ジミー忍師の弟子)からマンゴーが送られてくる。私はお返しにメロンを送っているが、この交換が毎年とてもお互いに楽しみなのである。

沖縄のマンゴーはとても甘くてジューシーで美味しい。親戚一同が「今年はまだ来ないの?」とおすそ分けを期待しているほどである。

お互いに地元の特産物を交換し合うのは、とても有効な観光産業のひとつでもある。北海道と沖縄と云う、日本の北と南の特産物はそれぞれがその場所の気候に合わせて作られているからこそ「旬」の味で美味しいと感じるのだ。食べ物には季節感と云うのも大切な要素であると思う。

マンゴーを食べに直接沖縄まで行けばもっともっと美味しく感じるのだろうが、まさかマンゴーだけを食べに沖縄まで行く訳には経済的にも出来ないから、送料程度の料金で夏の南国の風味を楽しめるのは安価な贅沢であると言える。

兄弟子の方でも、この時期に北海道のメロンが送られてくるのを家族全員が待ちわびているとのこと、お礼の電話でお互いの近況を話し合うのもまた楽しみの一つである。

昨日、兄弟子に電話したら、宜野湾市には米軍の普天間飛行基地があるから、ちょうどオスプレイが岩国に搬入されたことでの、抗議のデモの音が聞こえてきた。このことでまた騒動が起きなければ良いのだが、日本の政府もアメリカの政府も、政治家と云うのは都合の悪い事は公表しないで物事を進めるようである。原発事故の政府の調査・検証委員会が最終報告を発表したがなんともスッキリしない内容だ。

肝心の事故原因が4つもある事故調でもいずれもハッキリしていないのだ。それもそのはず、なにせ現場の検証が放射能で出来ないのだから当たり前といえば当たり前であるが・・・。

そう云う事故原因がハッキリしていない状況で、経済面を重視して原発を再稼働させるというのだから、誰がどう考えてもオカシイだろう。

北海道ではここ最近、普段は地震が起きないと思われていた内陸部で震度3〜4程度の地震が頻発している。日本で地震が起こらない場所などありえないし、断層が近くにない場所なんてものもありえない。

福島第一原発事故の原因を津波だけにして、地震の影響は無かったなんていう断言は出来ないはずだろうと思う。

この国の政治家は何を考えているのだろうか?

いや、考えていないから出来るのかもしれない。

先日、テレビの番組で、そんなダメな政治家を選んだのは結局は国民だ。とほざいていた奴がいたが、ロクでもない奴しか立候補していない中から消去法で選ぶなんてことをやらされている国民は一体どうしたら良いと云うのだろうか?

少しはマトモナ人間に立候補してもらいたいものである。


■2012-07-26-Thursday アレッ、オリンピック?

ロンドンオリンピックの開会式が

まだ行われていないのに、昨日25日にオリンピックの女子サッカーの予選が始まり、なでしこジャパン対カナダ戦が日本時間の26日1時に開始され、日本チームが2対1で勝ったが????

オリンピック憲章では夏も冬も大会競技期間は「16日間を超えてはならない」と云う規定があるそうで、サッカーは各チームの試合間隔を最低2日間は開けなければならないから、期間内に決勝までを消化するには前倒しで開催するしかないのだという解説であったが・・・。

開会式の前に行われると何だかオリンピックと云う感じがしないなぁ〜。

今朝の情報番組では、なでしこジャパンの勝利と27日の開会式を前に活躍が期待できそうな選手の紹介や、過去の活躍の模様を放送していたが、どうも、かつてのオリンピックの時のような興奮を覚えないのである。感情移入できるスポーツが少なくなったのか、それとも日本選手の活躍が少なくなったからなのか、それとも、年をとって歳月の過ぎるのを早く感じるようになったからなのか「エッ、もうオリンピックなの」となるからなのかは定かではないが。

今回のロンドンオリンピックで日本人選手の中で一番金メダルに近いと云う予想がされているのが、男子体操の内村航平選手だそうだ。

かつての男子体操と云えば、日本のお家芸であった。

かく言う私も、東京・メキシコオリンピックでの男子体操の加藤沢男選手の活躍を見て憧れ、中学では体操部に入部したのであった。

鉄棒から落下して腰を強打し、腰を痛めてからは体操を辞めてしまったが、今朝のテレビで内村航平選手が鉄棒の練習中に落下する場面を見て「アッ、痛い」と思わず口をついて出てしまった。

鉄棒で手が滑って落下する時には受け身が取れないから、息が詰まるほど強烈な痛みなのである。でもさすが内村選手は首から落下しそうな体勢から上手く身体を回転させて背中から落ちていたが、かなり痛かったろうと思う。

さぁ、これからオリンピック。イギリスと日本では時差が半日あるからどうしてもメインの競技は夜中の放送になってしまう。日本人選手の活躍によってはこれからしばらくは寝不足が続くことになるかもしれない。そうなることを願おう。


■2012-07-27-Friday 不審な

カナダ在住の妻の友人の友人から

妻の携帯電話にメールが入った。

英文で「旅先で財布を盗まれ難儀している。助けて欲しい云々」との内容である。

友人の友人と云っても、電話で数度話したことがある程度で、まだ一度も面識が無い人だと云う。

日本人に対して英語でメールを送ってくること自体がオカシイし、お金を送って欲しいと頼まれるような間柄でもないことから、これは明らかに変なメールだとすぐに気が付いたようだ。

恐らく返信メールを打ったら、そこから次々に新たなメールが送られてきて、やがて金を払わされてしまうと云う手口なのだろう。

帯広在住の友人に聞いてみたら、自分のところにも同じメールが届いていると云う。その友人が確認してみたら、その他の友人達にも同様のメールが届いていると云うので、すぐにカナダの友人に電話して聞いてみたところ、最近、悪質なサイバー攻撃にあって困っているのだと云う。

携帯電話の情報が盗み出され、登録してあるアドレスに片っぱしから、今回の詐欺のようなモノや、以前には消そうと思っても消せないポルノ画像などが勝手に送りつけられてきたのだそうだ。

これだけ多くの人が携帯端末を持つ時代になると、情報量が豊富過ぎるから、悪意を持った人間が勝手に侵入して来て情報を盗み出されて、悪事に利用される事態が増える危険性があると云うことだろう。中にはそう云う悪事に使う目的で開発したアプリもあるらしいから、何でもかんでもアプリを入れると恐ろしいことになる危険性がある。

携帯電話ですら使いこなせない私としては、まるでチンプンカンプンの世界だが犯罪もインターナショナルになってきているようだ。しかもサイバー犯罪は実態が判らないだけに、いつどこで被害に遭うかも判らないし、ひょっとすると被害に遭っていることすら判らないこともあるのではなかろうか。困った世の中になったものである。

もうひとつ、昨晩の23時過ぎのことである。ベッドに横になってオリンピックの男子サッカーの対スペイン戦を見ていたら、妻が「今、玄関に戸締りの確認をしに行ったら、玄関に怪しい人影があった。白っぽいチノパンにTシャツ姿の若い男が玄関に居た。電気をパチパチと点けたり消したりしたら、慌てて逃げて行ったから、貴方ちょっと見て来て・・・ 」と言うのだ。「そう云う時は防犯モニターの映像を見てから騒げば危険が少ないのに・・・」と言ったが人影は既に無かった。泥棒が正面玄関からこの時間に入るだろうか?とも思ったが、何事もなかったのでそのまま寝たのであった。

早朝に再度、玄関を見てみたら、近所に最近オープンした蕎麦屋の広告が一枚郵便受けに挟まっていたのだった。

夜中の11時過ぎに広告なんて配って歩くなよ!

何と人騒がせな奴だ。

物騒な世の中だから注意だけはしておかなければならないだろう。


■2012-07-28-Saturday 暑い〜

暑い〜!

ここ2・3日は帯広でも30℃を超える暑い日が続いている。私は特に暑さには弱い体質だ。

しかも最近は肥ったせいもあってか、汗が大量に出るようになっているのでタオル生地のハンカチは手放せない。

私がかく汗の量は半端な量ではない。背中を汗のしずくが伝って歩くのが判るほどなのである。だからすぐにシャツもパンツもビチャビチャになるので、なるべく暑い場所には行きたくないのだ。

そこに来て電力不足から節電、節電とやかましいのでクーラーもつけられない。

以前に聞いた話だが、北海道は本州ほど暑くはないから、クーラーの付いている家がそれほどある訳ではないし、工場だって少ない。むしろ夏よりも冬の方が電力需要が多いはずである。

十勝は糠平の水力発電所だけで十分に足りているのに、泊原発を起動させる為に停止している。

原発は一旦動かし始めたら簡単に停止できないから、泊原発で造る電気を遠い十勝まで運んでいるという不効率なことをやっているのだという話だった。

電気は送電線を通ることで放電されて、遠い距離を送れば送るほどロスが大きくなるから電力は地産地消が望ましいのだそうだ。

泊原発が停止してから糠平の水力発電所は稼働させているのだろうか?

まぁ、日本は外国に較べて電気を使い過ぎているから夜も明るい。もっと照明を落としてもまだ大丈夫だろうと思う。

第一、節電、節電と云う割りに、テレビ各社が放送を続けていると云うのも解せない話だ。こんなに沢山の放送局が必要なのだろうか?こんない沢山の番組が必要なのだろうか?

テレビの放送を順番に休止するだけでかなりの電気を回せるのではないかと感じるのだが・・・。

実際にモノを作っている工場を停止させて、同じ様な低俗な番組を垂れ流すモノを生産しないテレビ局が停止しないのは明らかにオカシイだろう。

なんだかこの国の政策は変だ!


■2012-07-29-Sunday 日曜日の過ごし方

今日は朝からビッシリと

スケジュールが決まっている。

まずは10時半頃から帯広青年会議所OB会の家族会が幕別町の十勝ヒルズで開催される予定であると思う。というのも実は申し込み用紙を捨ててしまってハッキリした開始時間が判らなくなっていたのである。手帳にはバスで行く人は9:45に駅前のとかちプラザに集合とだけ書いていたので、それから類推して10時半頃に行けば間に合うだろうと考えたのである。

妻はOB会に参加するのはあまり気乗りしていない様子だが、私がオブザーバー参加(私は33年の早生まれだから学年は32年生まれと一緒)している32年会が来年の担当年になり、32年会からOB会長を輩出するので、なるべく32年生まれの人間が多く集まるようにと云う要請があったからだ。

妻はOB会に参加する代わりに、終了後にゴルフの打ちっ放し練習場に行って、その後は温泉に入って自宅に戻ると云うスケジュールを要求してきたのであった。昼にBBQをすることになっているからお酒を飲みたいので妻の運転する車で行きたいので、それを承諾して一緒に行ったのである。妻の車にゴルフバッグを乗せ替えて、温泉の準備も乗せて行ったのであった。

この日は34℃くらいの高気温になる予定である。会場の十勝ヒルズに着いてスケジュール表を見たら12時からのスタートだとある。それまで十勝ヒルズの花畑などを見学して時間を潰す予定なのだそうだ。

妻と二人で散歩がてら花畑を歩いたら、すぐに汗が噴き出てきた。私はあらかじめ予想していたからスポーツタオルを持参して行ったのだが、妻は何も持って来ていない。「そうだお風呂の用意をしているから車にバスタオルが乗せてあるんじゃぁないか?」と聞いたら、バスタオルとタオルを貸してくれる札内ガーデン温泉に行くつもりだったからタオルが積んでいないと言う。開始までにはまだ1時間以上も時間があるので、スポーツタオルを買いに近くの国際カントリークラブまで運転して行った。

日曜日の午前11時なのに駐車場もガラガラである。さすがに34℃になるという予想で熱中症が恐い人が敬遠したのだろう。

12時までには戻り、BBQに参加した。ところが32年会からはたったの3人しか来ていない。しかも肝心の会長予定者が欠席しているのだから???。あの出席要請は何だったのだろう?

まぁ、それでも楽しく飲み喰いして、しかもくじ引きは妻と私の2人ともが当たったのでまぁ良しとしよう。

3時頃に終了し、札内のゴルフ練習場に行って1時間で80球ほど打ってから、温泉に行き、温泉も1時間20分ほど入って帰宅した。オリンピックのテレビもタップリ見て、10時5分に放送開始が遅れた平清盛を見て寝た。

まぁ充実した一日であった。


■2012-07-30-Monday 北海道総合開発委員会

30日(月)に札幌の

「かでる2・7」を会場にして平成24年度北海道総合開発委員会が開催された。

この委員会は2000年度から概ね10年間の北海道の開発計画を立案し、その後はこの計画の進捗状況等を調査する役目である。私は1998年の立案時からこの委員会の参与を務めているが、この委員会の任期は2年であり、今回がその入れ替え時期で、顧問2名、委員15名、参与6名中の内、委員の6名が入れ替ったのであった。

冒頭に高橋はるみ知事の北海道新幹線の着工が認められたという挨拶があったし、委員の中にも新幹線の着工が決まって良かったという意見が多かったが、私は?である。以前にこのブログにも書いたが、消費税の増税が決まったら早速に公共事業をバンバン認めるという政治家の姿勢が気になるからだ。北海道としてはこれで九州の鹿児島から札幌まで新幹線で繋がると云う安心感があるのだろうが、これからの人口減少社会の日本で新幹線がさほど重要な公共事業だとは思えない。

今回の総合開発委員会には直接関係がないので、私はあえて、新幹線に対する疑問は呈さなかったのだが・・・。

この委員会が2000年度からの計画を推進した後に、100年に一度のリーマンショック、1000年に一度の東日本大震災、そして福島第一原発事故が起きたことで、計画を見直してはどうか?と言う意見が出る。

また、別の委員からは、立案、進捗状況の調査だけでなく、実現への道筋を立ててはどうか?といった意見も出た。

この意見に対して、委員長が何故だか私を指名して振ってきたので私は「年に1回か2回程度で、2時間程の会議時間の中で、そこまでやれと云うのはとても無理だろう。会議を立案時くらいに頻繁に開催でもしない限り、具体的な実現案を考えるというのは無茶だし、道庁もそこまでは、この委員会に望んではいないのではないか?」と言ったら、概ね委員はそうだ、そうだということになった。

しかし、実際に大震災など多くの出来事が起こってから、計画にそぐわない事態が出てきていることも事実だから、事業の見直しというか、メリハリを付け直すというか何等かの改善策は必要である。

道庁側も年に数度の道民の声を聞きました。審査してもらっていますという様なアリバイ作りはやめて、本当に意義のある会議にして欲しいと思う次第である。


■2012-07-31-Tuesday オリンピック

男子体操の団体競技を見た。

日本最後の種目あん馬で中国を逆転出来るか?とアナウンサーが興奮して言っていたが、中学生の時に体操部に所属していて体操競技には詳しい私から見たら、あん馬は高得点が望めず、しかも日本人が不得手な種目であるから逆転はまず不可能だな、何とか落下せずに銀メダルを獲得して欲しいと思って見ていたのだが・・・。

跳馬で足を痛めた山室光史に替って急遽、田中和仁(兄)が一番に出たが彼は予選でも落下しているから心配していたが、案の定落下してしまった。2番手の加藤凌平が検討して希望をつなぎ、最後はエース内村航平である。しかし、彼は田中兄が失敗した後はどうも失敗が続く。恐らく田中の分を取り戻そうとして必要以上に力が入ってしまうのだろう。フィニッシュの直前まではほぼ完ぺきな演技であったが、何と最後の最後にミスをしてあわや転ぶというとこまでいったが何とか転倒は免れた。1位の中国はダントツだからまったく問題ないが、2〜4位は接戦である。この得点に拠ってメダルの色が決まるのだ。

最初の得点では日本は4位でメダルを逃したかに見えた。コーチ陣がすかさずクレームを付けて、20分間の協議の末に、日本が2位銀メダルを獲得することになったのだが、何だかスッキリしない。

一昨日の柔道66キロ級での海老沼の銅メダルも準々決勝で韓国選手に挙がった旗3本が、ジュリーとかいう陪審員のクレームでひっくり返って逆に海老沼に3本上がると云うどうにもスッキリしない勝ち方があったばかりだからだ。

微妙な判定になるなって抗議をしたら判定が覆るというのは、たとえ自国の選手が勝ったとしてもなんとなくスッキリしないのだ。

果たして、審判のレベルが低いのか、審判に重きを置いていないのか、ビデオ判定というのも必要だろうが、ビデオ判定の必要が無いくらいに審判の技量を上げなければ、ビデオがあるから良いやと審判をないがしろしては競技自体が成り立たなくなってしまう。

まぁ、それにしても男子体操の競技は、まるでサーカスみたいだ。良くあんなにクルクル、クネクネと回ったり捻ったり出来るものだ。今はウルトラGまであるのだそうだから・・・。

東京オリンピックの跳馬では山下跳びがウルトラCであった。だが、私が中学生の時には山下跳びは既に必修種目であった。月面宙返りなんて云う技も良くあんなことが出来るなぁと感心していたら、今は床でさえ月面宙返りをする時代になった。競技があまりにも難しくなっているから、怪我も絶えないことだろう。

内村選手は、団体競技の責任感から解放されて、個人競技では金を沢山とってもらいたいものだ。頑張れ!ニッポン。