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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-11-01-Thursday ふざけるな巨人!

汚いぞ!原巨人

日本シリーズ第5戦は何と言う凡戦であったことか!

台無しにしたのは、巨人の加藤捕手の4回表の打席でのトリックプレーである。

昨日に引き続き、銭湯に行って風呂に入りながら見ていたが、案の定、吉川投手が自信無げな投球で打ちこまれてしまった。

栗山監督はもっと早くに投手交代をするべきだったが・・・。

それでもまだ逆転可能な点差であったのだが、加藤はバントの構えをしたが、2番手の多田野投手の投げたボールはやや内角高めであったが、高いだけでビーンボールのような危険な球ではなかった。加藤の前傾姿勢がバントにいったから大きかっただけである。

加藤はその球を上手く避けて、身体はおろかバットにすらかすってもいないのに、頭を押さえて痛そうにグランドに転がったのである。

そうしたらベンチから原監督が出て来て抗議したら、アンパイアは投手に危険球退場宣告をしようとした。栗山監督も出て来て執拗に抗議したが判定は覆らなかった。

日本シリーズのような日本一を決める場で、このようなトリックプレーをして勝っても後味が悪かろうに・・・。

しかも巨人は勝っているのに・・・。日本ハムは意地でもこの回を0点に抑えたかったが、1点が入ってしまった。これで精神状態はプッツンだろう。日本ハムはヤル気を失ったように感じた。

その後の加藤の打席では、ものすごい大ブーイングの嵐であったが、こんな光景は日本の野球では初めてではないのか?

あぁ、それなのに空気を読めない加藤はレフトオーバーの2点タイムリーを打って得点は8対2になってしまった。

何ともこの試合は加藤によってドッチラケの試合になった。

ふざけるなよ原巨人、そうまでして勝ちたいか!

日本シリーズ史上最低のトリックプレーとアホな主審のせいで、せっかくの面白かったシリーズが台無しである。


■2012-11-02-Friday 一夜明けても

一夜明けても

昨夜の日本シリーズ第5戦の後味の悪さが残っている。

巨人の加藤の4回のトリックプレーと、どうしても巨人を勝たせたい審判の拙劣なジャッジに対してである。

日本一を決める試合にあのトリックプレーはないだろう。あんなことは広島の達川だって日本シリーズではやらんぞ(と思う)!

最初に審判が下したファウルの判定なら判るが、原監督が抗議しに出てきたら、審判の判断がデッドボールでしかも危険球退場に変わった。

先発の吉川が3回もたずに降板した後の4回だから、当然ながら2番手多田野の後のピッチャーの準備が出来ていない。

この段階での危険球退場は、日本ハムに負けを宣告したようなものだ。

しかもそれが、加藤のトリックプレーによるものだから、尚の事腹立たしい。スポーツマンシップのかけらも無い不正な行為だ。

こんなドッチラケのプレーをしてまで勝ちたいというのは、巨人が切羽詰まっていることの現れであろうが、こんなプレーを見せられたファンにとっては日本ハムファンは勿論のこと、巨人ファンにとっても何とも後味の悪い試合になってしまっただろう。

せっかく第2戦から4戦まで緊迫した展開で、野球に興味がない私でも面白く見ていたのに、こういう行為は本当に気分が悪い。

私はかつて大の巨人ファンであったが、これでますます巨人が大嫌いになった。巨人は汚いし、卑怯だ。原監督よスポーツマンなら第6戦の前にファンや日本ハムに謝罪してから試合に臨め!


■2012-11-03-Saturday 暴走!真紀子

田中真紀子文科相がまたやった!

2日、突如、大学の設置認可を厳格化すると言い出して、札幌の札幌保健医療大学など3大学の新設を不認可にした。

この3大学は来春の開学に向け準備を進めていたというから大迷惑だろう。3大学はこの大学新設の為に結構な費用を掛けて、新校舎や教授陣確保や生徒確保の為に活動しているだろうから、それこそ不認可で開学出来なければ、その損失は大きい。

田中真紀子大臣の言い草だと、大学が多過ぎて、経営的な問題もあるから抜本的な見直しが必要とのことだが、こんな直前に不認可にされたら、それこそ、これが原因で経営が傾く危険だってあるだろうに・・・。

なんとも人騒がせな社会性が欠落した人物である。

確かに少子化社会の中で、大学の数は多過ぎることは多過ぎる。田中大臣の「量より質」というのもうなずけるが、新設基準を厳格化するならこんなに急激ではなく、今回は認めるが次回以降は厳格化するというのが普通の対応だろう。困った人だ。

しかし、大学側も、どうせ田中大臣の任期は後もっても数カ月だと思っているだろうから、大臣が代わればまた元に戻るとは考えているだろう。最悪1年先延ばしで対応するのではないだろうか?

私が帯広市に地球環境問題を考える「国際環境大学」を新設させようと、青年会議所や帯広市大学設置期成会などで活動していたのは1992〜97年までであった。この時分には、国の大学新設は原則として認めていないはずであったがなぁ〜。1992年当時は十勝に大学は帯広畜産大学と大谷短期大学の2校しかなく。文部省の基準も十勝なら特例で認可できるからということだったと記憶している。

この1992年当時の日本の大学数は523校であったが、2012年では783校であるというから、この20年間で260校も増えている。いつの間にこんなに増えていたのだろう。

同じ20年間で高校生の数は15%も減っているのに、大学の数はこんなに増えているのだから、ツブレル大学が出て来るのは必然であろう。

これは明らかに文科省の政策がオカシイ。

田中真紀子大臣の言うことにも一理あるのはこういうところである。逆に田中大臣の暴走で、また真紀子がバカなことをやったと片付けられて、また元に戻ってしまうことの方を懸念する。これを機会に大学の数は減らす方向にもって行くべきだろうと思う。


■2012-11-04-Sunday のぼうの城

映画「のぼうの城」を3日土曜日に観てきた。

例に依って夫婦50歳割引き料金で夫婦二人で2000円という格安料金で観る事が出来た。

この制度のおかげで、映画を観る機会が増えた。月に2〜4本の映画を観ていることになる。特に邦画を観る機会が増えた。以前はほとんど洋画専門だったのに・・・。

この「のぼうの城」は史実に基づく映画である。羽柴秀吉が関東の雄、北条家を討つ為に、関東に押し寄せるが、この時現在の埼玉県行田市にあった成田家の「忍城」を、配下の石田三成に攻めさせる。

石田三成軍2万人に対して、忍城の成田長親軍5百人。普通の常識なら圧倒的な差であるから石田軍が簡単に勝つはずだが・・・。

成田長親が負けなかったというお話である。私が学生だった頃は歴史、特に日本史が大好きでこの手の戦の逸話はかなり知っていた。その時にはこの「忍城」の逸話は、天下分け目の関ヶ原の合戦で負けた石田三成の戦下手を、勝った徳川方が江戸時代に誇張して言い伝えたものだとず〜っと思っていた。どうやら違う見方もあったようである。後で原作を読んでみることにしよう。

この映画の主役「(でく)のぼう」の成田長親役は、狂言師の野村萬斎が演じたが、これが一人だけ周りの役者からはかなり浮いていたように感じた。さすが狂言師だけあって和服の所作が彼だけキビキビしていて、まるで「(でく)のぼう」という感じがしないのである。

佐藤浩市はまぁまぁの存在感だったが、他の役者は、甲斐姫役の榮倉奈々は大根丸出しであるし、グッさんこと山口智充は目をむいているだけの学芸会程度の演技だったからだ。

もう少し、役者に時代劇の素養を身に着けるさせる必要があるのじゃぁないだろうか?単にかつらを着けて和服を着たら時代劇になるってわけじゃぁないだろうと思う。


■2012-11-05-Monday マラソン

4日日曜日に帯広市内で

「第一回フードバレーマラソン大会」が開催された。

天気は快晴、気温もスタート時の9時の時点の気温が10.4℃と平年よりも4℃ほど高目だったが風が7.9mとかなり強かった。

しかし、スタート地点の藤丸前に3000人からのランナーが集まった様は壮観であった。第一回大会ということもあるのだろう、遠く沖縄からの参加者もいると云うから、いかにマラソンがブームなのかが判る。

最初に企画を立てた者としては大会が開催出来て感無量である。

そもそも、このマラソン大会の企画は2年前の2010年8月中旬に、旧知の札幌の道新記者K氏が持ち込んできたものだった。

K記者は2000年に帯広支社に居たことがあり、マラソンが好きな人であった。ちょうど私が「北の屋台」を企画して準備している時であったが、取材していたK氏が、私に合わせたい人が居ると歌手の高石ともやさんを連れて来たことがあった。高石ともやさんは「受験生ブルース」で一世を風靡したフォーク歌手で、この時にはマラソン大好き人間として有名でもあった。帯広市内の居酒屋で一緒に酒を飲みながらいろいろな話をしたが・・・。

そのK氏から突然私に電話が入った。「明日帯広に行くからとにかく時間を作って欲しい」とのことだった。会ってみたら「帯広でマラソン大会をやりたい。スポンサーは、来年2月に帯広ー東京便を開設するエアードウだ。開設記念事業としてマラソン大会をやりたい」と云うのである。

私は、「歩くことは好きだが、走ることが好きではない。学生時代もマラソン大会はまともに走ったことがない」からと断ったのだが・・・。

K氏曰くは「マラソン大会はお金が掛からないし、スポンサーもいるんだから大丈夫、問題は警察だけだから」と云う。

すぐ、その場で力になってくれそうな連中に電話して私の会社に来てもらい。どうするかを検討したら、やるだけやってみるかと云うことになった。その後、2011年10月末頃の開催日程を決めて、警察、市役所、十勝支庁、各種関係団体などを巻き込みながら企画を進めていったのだった。しかし、最終的に経費が掛かり過ぎると云うことが判明、警察も周遊コースは警備上の問題があるとOKしてくれない。

結局、2011年10月の開催は断念することになった。

この時に力になってくれた市役所の仲間が、来年は帯広市が開基130周年と云う節目の年だから、何とか予算を付けられるかもしれない。という話になっていった。何度か大変な思いをしながらも、ようやく今回の開催にこぎつけることが出来たのであった。

この辺りの事情を知っている仲間からは、「パンフレットに坂本の名前がないのは何故だ?」と言われたが、私は組織と云うものに属していないから、団体からの役員で構成するマラソン大会の役員に入ることは出来ないのである。

まぁ、大会が無事に開催され、成功裏に終わり、来年以降も開催されるならそれだけで十分である。


■2012-11-06-Tuesday マジックテレビ

地元のケーブルTVの

OCTVから、マジックの番組を作りたいので指導をお願いしたいと云う連絡が入った。今週の木曜日にオンエアーするので5日の午後に伺いたいという。

詳細を聞かずにOKしてしまった。

14時に来社して詳しく話しを聞いたら4分間の番組だと云う。

マジックを習って人気者になりたい若い男性が私の会社を訪ねて来て、マジックを教えてくれと云う設定である。

まずは私が難しいトランプマジックを見せるがとても出来そうにないので、もっと簡単で驚きの強いマジックを教えて欲しいと云う。そこで居酒屋でも出来る簡単なマジックを実演してみせ、タネとやり方を指導し、彼は後日、同僚にマジックを披露するという設定なのだ。

全体で4分間というのはかなり尺が短い。普通のマジックを演じるだけで10分程度は必要だからだ。まぁ、何とかやってみた。

収録が終わった後で、いろいろなマジックを演じてみせた。今回は4分間という短い設定だからこのマジックは演じられなかったが、時間が長ければこんなに不思議で面白いことが見せられるんだよ。というデモンストレーションである。

カードマジック・カップ&ボール・輪ゴム・メンタリズムなどなど数種類を見せた。私の約1万冊のマジック蔵書も面白がって撮影していった。

面前で直にマジックを見た事がないからか、かなり面白がってくれたが、地元のテレビ局がマジックの特番なんぞ企画してくれたら良いのになぁ〜と思った次第である。


■2012-11-07-Wednesday 真紀子騒動

田中真紀子文部科学大臣の

今回の新大学3校の不認可発言問題は予想通りに大騒動に発展した。

田中真紀子大臣殿は、世間の注目を集めたいから、パフォーマンスとして不認可発言をやったのだろうが・・・。

田中大臣は世間は自分に味方するとでも思っていたのだろうか?

確かに日本は少子化なのに大学の数はここ20年で260校も増えているのは異常な事態である。定員割れしてツブレル大学が今後多発するであろうことは確かであろう。

要件を満たせば直ちに認可するという文科省のやり方はあまりに官僚的で杜撰であることは正しい認識だ。

しかし、世間には常識というものがある。

来年3月に開校する予定で進めていた大学を突然大臣の一言で不認可にしたら、大学だけではなく受験するつもりだった学生達にも多大な迷惑を掛けることは必然であるから、そうなったら大学側が黙っていないことは容易に予想が出来たはずだ。

しかも、3校それぞれ事情が異なるだろうに、一度に3校ともに不認可というのでは説明が不十分過ぎる。当然ながら、文科省の指導に従って要件を満たし、その元で開学の準備をしていたのだろうから、大学側が納得するわけがない。

その大反発を受けて、昨日、田中大臣は苦しい答弁をした。「3大学は現在の基準では認められないが、今の仕組みを見直して改めて判断する」とのこと、文科省の補足説明では「11月中に検討委員会を設け、新しい基準を作って3月開校に向けて認可を判断する」とのこと。

何だかハッキリしないが、文科省は田中大臣の顔を立てて、一応、新基準を作ったことにして3大学の認可を1月には認めるつもりなのだろう。

何の事はない、認可が遅れる3大学が運悪く迷惑を被るだけで、大学設置の新基準という重大な問題をたったの1ヶ月間で決めると云うからアホ丸出しの騒動である。

こんな世間知らずのお嬢様だか、お婆ぁ様だかしらないが、田中真紀子の顔なんぞ立てる必要なんて全くない!

野田首相は田中文科相を直ちに罷免して、新大臣に認可させ、改めて最低1年間くらいは掛けて大学設置の新基準を作るべきだろう。

本来の「少子化社会に於ける大学の在り方」という重要な問題が、真紀子騒動で矮小化され別な問題にすり替わってしまっている。

これでは単なる人騒がせなおばちゃんの騒動というだけで、せっかく日本中に広まった大学が多過ぎると云う問題の解決には何の役に立たない。

もう、目立ちたいだけで、しかも良く考えもせずに思い付きだけで軽々しく政策を口にするような民主党の連中を大臣にするなよ!

口だけ番長も同類だぞ!


■2012-11-08-Thursday ニュースから

今朝のニュースから感じたこと。

まずは田中真紀子文科相の騒動から、このおばちゃんの昨日の言動はみっともなくて恥ずかしいの一言である。「自分は全く悪くない、自分の考えを誤って取り違えた文科省の官僚の責任だ」と云う考え方である。6日の自身の発言からも内容が大きく変化しているのに、このおばちゃんの頭の中はどうなっているんだろう?

衆院文部科学委員会の席でも、野党議員から「へっちゃらな顔をして堂々と嘘を言う神経が信じられない」みたいなことを言われていたが、こう云う奴って居るんだよなぁ〜。素直に謝っちゃえば良いのに、取り繕おうとするから益々傷口を広げる結果になるのだ。

捨て台詞で「3大学はいい宣伝になったろう」みたいな発言もしていたが、これはこの騒動を自ら引き起こした大臣が言うべき言葉ではない。自分が所管する文部科学の内容を勉強も精査もせずに、国民受けを狙ってパフォーマンスされたら、当事者たちはいい迷惑である。こういう奴は大臣だけでなく国会議員であることすら問題があるだろう。こんな奴を大臣にすえた野田首相の責任は大きい。

3大学の学長が会見していたが、一番威勢がよかったY氏は、以前に愛人問題で週刊誌などに叩かれた人物であるから、またぞろほじくり返されてしまうであろう、田中真紀子に対して頭にきたことは理解できるがもう少し謙虚な対応をした方が良かったと思った のだが・・・。

何度、新聞やテレビで解説されても全容がさっぱり理解できないし、人間関係も不能な「尼崎の連続遺体遺棄・行方不明事件」で角田美代子被告の顔写真が公開された。以前に和服姿で公開された写真が別人だったと云うことで角田美代子が一体どんな顔をしているのか興味があったが、どうして取り違えたのか理解できないほど一目で別人だと判る顔であった。

どうも最近のマスコミはIPS細胞の時もそうだったが、十分な調査も無しに報道してしまう傾向にあるようだ。後から謝られても間違われた当人の辛さは消えないだろう。メディアが無実の人を苦しませる結果になっていることは大問題である。

帯広で、7日午前11時頃に殺人未遂事件が起きた。若い男が民家に押し入り、住人の男性を刃物で刺して、その刺した男性の妹を車で連れ去るという事件である。犯人は午後5時頃に隣町の幕別町のコンビニにいるところを発見、男は逮捕され妹は無事に保護された。犯人の男と妹は交際していたが別れ話がこじれたらしい。

似た様な事件が神奈川でもあり、こちらは男女とも死亡するという事件であった。たかが恋愛や別離で何故に人を殺さねばならないのだろう。こう云う思い込みの強い人と付き合うには命がけでなけらばならないのだろうか?

米国の大統領選挙は現職のオバマが勝った。まぁ現職が負けるなんてのはまずないだろうと思っていたが・・・。

アメリカの大統領選挙の仕組みは、選挙人がどうのこうのと複雑で、最初から仕組み自体には興味がないから理解しようとも思っていないのでいまだによく判らない。それでもアメリカの大統領は日本の首相なんかとは重要さが天と地ほども違うので誰が大統領に選ばれるのかは興味がある。

からくも現職のオバマが勝ったのは、現在のアメリカの弱肉強食経済の在り方に国民の多くが不満を持っていると云うことだろう。

1%の富裕層と99%の貧困層と云うのはオーバーな表現にしろ、歪であることは確かだ。人間の人生なんて贅沢をしなければアメリカでも2百万$(日本円で約1億6千万円)もあれば十分だろう。働ける期間を40年間とすれば年収5万$(日本円で約4百万円)である。それなのに、一部の連中は年収何億$もの報酬を得ている。そんなに高額の報酬を得てどうすると云うのだろうか?大豪邸に住み、高級車に乗り、毎日のようにパーティでも開くというのか?それでも使い切れないだろう。

お金は天下の回りものである。回すからこそ景気が良くなる。貯め込んではいけないのだ。国民の多数が年収4〜5万$の中流社会にした方が犯罪も少なくなるだろうし、景気も良くなると思う。共和党の考え方は多数の国民には受け入れられないだろうと予測していた。

果たしてオバマ大統領の2期目はどういう国づくりをするのだろうか。


■2012-11-09-Friday 秋の味覚

秋も晩秋と云う感じである。

我が家の庭にエゾリスが1匹やって来た。餌のドングリが少ないのだろうか?

我が家の庭には梨の木があって、今年も梨が一杯に生ったが、今年はこの梨が大好物だった愛犬のバニー(黒ラブラドールレトリバー♀)が梨が生る前の7月20日に16歳で死んでしまったから食べる奴がいない。

バニーの連れ合いのサニー(黄ラブラドールレトリバー♂)が生きていた3年前には、梨が生った頃には、私が庭に出て行くだけで嬉しそうに吠えたものだった。

この梨を2頭の犬が毎日2個くらいずつは食べていたから、すぐに無くなったのだが、甘くないので今年は誰も食べないものだから、木の下に大量に落ちている。

11月になって葉っぱがほとんど落ちてしまったが、梨の実はまだ数十個枝に付いている。この梨を小鳥がやってきてついばんでいく。カラスは下に落ちた梨を持っていこうとするが、いつも掴み切れずに下に落としてしまう。カラスには重たすぎるのか、それとも持ちにくい形なのか?

バニーの葬儀をやってもらったペットエンゼルさんから柿を頂いた。固い柿は大好物である。自分で皮をむいて毎日食べている。柿の甘さは果物一だろう。柿と云えば昔は渋柿によく出くわしたものだった、しかし、最近は渋柿と云うモノにあたったことがない。渋柿に当たる確率は昔は5分の1位の高確率だったように記憶しているが作り方が変わったのだろうか?

10月15日に漬けた大根葉の漬け物を出してきて食べたが、これがまた最高に美味い。私の大大大好物である。妻も私と結婚するまでは、大根葉の漬け物なんぞ食べたことがなかったから、そんなモノと云う感じだったが、今では好んで食べるようになった。子ども達も大好きだ。

味覚は親の食生活に影響されるというが・・・。

今年も20葉しか漬けていないから大切に食べなければ、他の奴等には喰わせんぞ!


■2012-11-10-Saturday 無神経

今の世の中は無神経な人間が多過ぎる。

6日、神奈川県逗子市のアパートで三好梨絵(33)さんが殺害され、犯人が首をつって自殺していた事件である。

執拗なストーカー事件であるにも係わらず、昨年6月に犯人を逮捕する際に警察官が犯人に、三好さんの住所や結婚後の姓などを読みあげていたと云うではないか。逮捕状だから慣例に従ってなのか、つい誤ってなのかは知らないが、こう云う行為をしたら、それがどう云う結果を導くかということにあまりに無頓着というか無責任というのか、その無神経さに呆れてしまう。

その結果、犯人は三好さんの住所や結婚後の姓を知った可能性が高く、そしてこの痛ましい殺人事件になってしまったのではないのか。

この小堤英統(40)という犯人は、ものすごい粘着質タイプの人間なのであろう。おそらく別れた元恋人が一人幸せになることがどうしても許せなかったのだろう。それにしても、この小堤の職業が元高校教師だったということにも驚いた。こんな奴が人を教えているなんてジョークにしても酷過ぎる。

2000年に成立したストーカー規制法の改正が遅れていることも原因の一つだと報道されていた。電話とファックスによる嫌がらせは検挙出来るのに、このメール全盛時代にメールによる脅迫が掲載されていない為に検挙できなかったというのだ。

今回の事件でおそらく改正がされるであろうが、日本の政治家はこう云う痛ましい事件でも起きない限り、改正しようなどという気がないように感じる。国会議員はくだらない政局争いなんぞやってる間に、少しでもこう云う法律上の不備を正すことをやれよ。お前らみんな税金泥棒だぞ!


■2012-11-11-Sunday 忘れた

後から見てこの日のブログを書き忘れたことにきずきました。


■2012-11-12-Monday 石川と有村

男女のプロゴルフのテレビ中継を見た。

11日日曜日の最終日、男子は三井住友VISA太平洋マスターズ、女子は伊藤園レディースである。

前日には男子は石川遼選手が久し振りにトップにいたし、女子はこの試合を最後にアメリカツアーに参戦する有村智恵がトップに立っている。

石川はここ2年間無勝利だし、有村は日本での最終戦を勝ってアメリカに乗り込みたいと、見た目にもかなり気合が入っているようだ。

テレビに映った時点で石川はトップをキープ、10,11,12番と3連続バーディで2位に4打差を着けて16アンダーである。今回は楽勝だなぁ〜と思って見ていたら・・・。

13番でそう長くもなかった3mほどのバーディパットから3パットしてボギーにした時点で、あれあれ、緊張し始めたのかなぁ〜という感じがした。

しかし、次の14番ですぐにバーディを取って再び4打差にした。残りは4ホール。普通なら楽勝のパターンであるが、ここから苦しんだのである。石川は16・17番で連続ボギー、2位の松村は17番でバーディを取ってついに1打差で18番を迎えた。この18番はイーグルも取れるがグリーン前の池が利いていて池ポチャにしてしまう選手も多い。アマチュアで追い上げていた松山も18番で池に入れてボギーにしてしまったから面白いコースである。

松村も石川も共にティショットは280ヤードでフェアウェイセンター、1ヤードほど短くて先に打った松村はミスショットだったが運良く13mに2オンした。難しい位置だが、こう云う時は運が良い方が強いものだ。後に打った石川は池をギリギリ越えてピン手前7mに2オンした。これで圧倒的に石川有利になった。

松村はイーグルパットを沈めるしかない。時間を掛けて臨んだが、惜しくも数㎝外れてバーディ。石川は2パットでも勝利だ。下からのラインだから3パットはないだろうから、余裕を持って打てた。

石川遼、実に2年振りの勝利である。インタヴューでも泣いていたが、この未勝利の2年間は精神的にもかなり苦しかったのだろう。だが、これで一皮むけるのではないだろうか?来年からが楽しみである。

一方、女子の方は、男子ゴルフのCMの間にチョコチョコとチャンネルを変えては見ていたが、まずはグリーンの速さの違いに驚いた。女子のパチンとパターを打っている。あの勢いで打ったら、男子の御殿場コースのグリーンなら外に飛びだすんじゃぁないかと思ったほどの差であった。

有村は18番で打ってはいけない右の木の手前に打ってしまった。ピン方向には打てない位置である。インテンショナルフックで攻めたが右のバンカーに入れてしまい。バンカーショットは距離を残してしまいボギーを叩いて、2位で1打差だったイボミがパーを取って並ばれ、プレーオフの末に負けた。

有村はず〜っと緊張感を保ちながらプレーしていたのに、最後の最後でミスをしてしまった。18番のティショットで集中力が一瞬途切れてしまったのだろうか?悔まれる負け方だろう。

ゴルフは何が起こるか判らないから、テレビで見ていても楽しい。


■2012-11-13-Tuesday 最後っ屁

イタチの最後っ屁って云うのは

聞くが、ドジョウの最後っ屁てのは聞いたことがないゾ!

野田首相は死なば諸共で、日本国を破壊するつもりなのだろうか?

TPPの参加表明をしてから解散する腹積もりの様である。

アメリカではオバマ大統領が再選されたとたんに急に強気になって、金持ち減税の廃止やらなんやらとこれまた最後の4年間でやれることはやるぞ!みたいなつもりなのだろうが・・・。

TPPも野田首相に圧力をかけてきているだろうか?

どうせ民主党に次はないのだから、TPPみたいな重要なことを簡単に決めて欲しくはない。

以前にも書いたが、TPPはアメリカの最後っ屁だ。もはやアメリカを始まりとするグローバル経済という強欲経済は終焉を迎えている。

アメリカの生き残りを賭けたTPPなんぞは批准する必要なんてまったくない。どうせ、工業系の製造企業は賃金の安いアジアに出ていかざるをえまいから、彼等の言うことを聞く必要はない。逆に、ここで日本の農業を何とかしなければ日本は壊滅してしまう。

日本が生き残るには農業しかない。

ただ、現在の農業の問題点は農協だ。農協をこのままにしておくと日本の農業に未来はない。農協は農家の為のものではなく、もはや農協職員の為の農協に過ぎないからだ。農協が日本農業の発展を大きく阻害している。

しかし、農協を潰す為にTPPを批准するのは戦略と戦術を誤っている。

日本の在り方、未来像をしっかりと構築して政策をおこなって欲しいものだ。野田首相よ、歴史に名を残したいというのなら、どのみち、「選挙に勝つ為に嘘八百のマニフェストをつくり、そのマニュフェストに載せたことは何も実行せずに、4年間は上げないと言っていた消費税を挙げた民主党の嘘つき首相」としてしっかり悪名は残るから、安心して即刻辞めなさい。


■2012-11-14-Wednesday 論理破綻

最近の政治家の言うことは

嘘と論理破綻していることばかりだ。

野田首相が、12日に国会で自民党の石破幹事長の「社会保障・税一体改革関連法案成立に政治生命をかけると言ったが、その意味は?云々」という質問に対して「議員辞職するつもりだった」と答えたが・・・。

議員辞職することが政治生命なのだろうか?・・・。

どうもこのご仁は後付けで恰好の良い事を言う癖があるようだ(議員辞職が格好の良いことかどうかは別にして)。

そう云うつもりだったら「この法案を通してくれたら、私は議員を辞めるから何とか私の首と引き替えに法案を通して欲しい」と自分の首を差し出して成立させれば良かったのだ。

昔の殿様が落城する際には自分の首と引き替えに最低限の要求(部下の命など)をのんでもらうと云うのが日本の習わしだろう。私はそれが良いとは云わないが、それもしないで、後からそう云うつもりだったと云うのは卑怯であると感じた。後からならどうとでもいえるからだ。

第一、相手の谷垣総裁の首だけ取っておいて自分はそのままと云うのは日本人の心情には合わない行為だろう。

その野田首相がどうやら「近いうち」を実行しそうな気配になってきたようだが・・・。

内輪の民主党の代議士が「ウン」と云うはずがない。選挙になれば惨敗することが目に見えているからだ。せっかく政権交代の波に乗って、本来なら成れるはずのない代議士先生に、しかも与党の先生になれたのに、任期を10ヶ月以上も残して解散なぞさせるものか!(次がないのだから)と云うことになるのは必然だろう。

そこに持ってきて時期が年末年始である。メディアや自民党・公明党などは解散、解散と煽っているが、まだ選挙準備が出来ていない新党の人達はもう少し先延ばししたいのが本音なのではないだろうか?

こりゃ〜年内解散は難しいのではないか?

意外としたたかな野田首相は「私は谷垣総裁との近いうちと云う約束を守りたいのだが、身内の民主党の反対で出来ない。私が首相の専権事項である解散権を強権発動しようとしたら、代表を降ろされて出来なくなってしまう可能性がある。そうなったらまた政治空白が生じるから、私としては解散したいが、諸般の事情で出来ない」というようになることを見越しているのかもしれない。

野田首相が今国会の所信表明演説で「未来世代への責任云々」を盛んに言っていたが、これもオカシイだろう。国家の借金はしょせん「金」であるから経済が何とかなれば良くなる可能性だってある(ないかもしれないが・・・)。しかし、原発の核のゴミはどうすることも出来ない。放射能の影響が無くなるまでには10万年も掛かるというではないか?それこそ、現代科学でもどうすることも出来ずにただ増えていく核のゴミを、やれ日本の経済が・・・、と言ったところで意味なんかない。未来世代への責任というならまず第一に原発の問題を取り上げるべきだろうに。

この野田佳彦と云う男はかなりアブナイ男だ。こんな無恰好な身体や顔をしているが自分に酔っているナルシストなんじゃぁないのだろうか?

まぁ、政治家の論理はわれわれ一般人からすると、どう云う論理で動いているのかサッパリ見当もつかないが、論理は破綻しているぞ!


■2012-11-15-Thursday 笑っちゃうね!

昨日の国会の

野田首相と安倍自民党総裁の党首討論を聞いて笑っちゃった。

野田首相があんなにユーモアがあるとは思わなかったからだ。特に「自民党の負の遺産が大き過ぎて3年半では時間が足りなかった」や「トラストミーは最近軽い(だったかな?)」は見事な皮肉だった。思わず噴き出してしまった。

しかしだ、その後の展開はまるで茶番劇だった。

解散を迫るはずの自民党が、逆に野田首相に解散しましょうよと言われて予定が狂ってしまいドギマギしていた。一見すると野田首相が押しているかのように見えるが、野田首相の言っていることはオカシイ。

第一、定数削減は司法で憲法違反と云う認定をされているのだから、これをやらなければ選挙をしても裁判で無効とされる可能性だってあるわけで、どうしたってやらなければならない事項だろう。これには与党も野党もないはずだ。こんなやらなければならない問題に政治生命をかけて解散させるなんて、野田首相の頭の中は一体どうなっているのだろうか?

「私は約束は守って解散する。それと引き替えに自民党に逆に約束をさせる。これは国民受けする。恰好良いだろう」と云う、自分に酔っているだけのナルシストに過ぎない。

もともと、解散を要求している自民党にしてみれば解散は当たり前である。ただ16日に解散すると云うのは想定外だったかもしれないが、それでも多少早まった程度であろう。逆に民主党の解散に反対していた議員の方は驚いたであろう。身内である民主党内に大反発が起こるであろうことは必至だ。

野田首相は今度の選挙に負けたら議員辞職するつもりなのだろうか?そうであればもう恐いもの無しで、民主党は自分と同じ考え方の人間だけで良いと腹を括ったのだろう。

いずれにしても野田という人は根回しが嫌いなのだろうなぁ。ある種プッツン解散という気もするが・・・。

昨日の党首討論で国民の支持が得られるとでも考えているのだろうか?あの場では安倍総裁を押しているように見えたが、冷静になって論点をみれば首相としてまことに中途半端なやり方だということが判るだろう。

勢力を付けつつある第三極に時間を与えない作戦のつもりなのだろうか?

果たしてどういう結果になるのか。


■2012-11-16-Friday 偽札騒動

昨日、お札の1万円札の勘定をしていて

違和感をおぼえたので、よくよく改めてじっくりと見てみた。

何かがどこか違う。1枚だけ他の札と何かが違うのだ。

2枚を並べてみたら左下隅に付いているはずの銀色に輝くホログラムが付いていない。

アッ、これはひょっとすると日本銀行がお札を摺る際に、ホログラムを付け忘れた俗に云うミスプリント札かもしれないと思った。

もっとじっくり眺めて較べてみると、ホログラムが付いていないだけではなくて、左側の「壱万円」の文字が左隅に寄っているしその左側のデザインも異なる。

スワッ、今度はミスプリントじゃぁなくて「偽札」かと思った。

ミスプリント札ならプレミアムが付いて高くなるが、偽札なら大損である。

ホログラムがいつ頃から付けられたか知らないか?と周りの人間に聞いても記憶にないと言う。福沢諭吉の壱万円札は最初からホログラムが付いていたのではないかと言う人もいる。

銀行に聞きに行くのも恥ずかしいからPCで検索してみたら、写真付きで解説されていた。

福沢諭吉の1万円札は1984(昭和59)年6月25日から発行されており、その時にはホログラムは付いていない。2004(平成16)年8月13日から発行された1万円札からホログラムが付けられているそうな。

五千円札は1984年11月1日から新渡戸稲造で2004年11月1日から樋口一葉に替っているし、一千円札の人物も同じ日付で夏目漱石から野口英世に替ったから、1万円札も一緒に替ったのかと思っていたらそうではなかった。思い違いであった。

古いホログラムが付いていない札は、日銀が回収して新しいお札に順次切り替えているから最近はこのホログラムが付いていない札をとんと見かけなくなっている。だから新札の中に1枚だけ旧札が混じっていたのでなんとなく違和感をおぼえたのだろう。

偽札でなくて良かったが、とんだ偽札騒動であった。思い込みは恐い!


■2012-11-17-Saturday 掘り出し物

日本の古本屋という

インターネットの古書店を検索していて面白い本にいき当たった。書名は「婦人記者 化け込み お目み江まわり(須原啓興社)中平文子著 大正5(1930)年5月1日発行)」と云う209頁の本である。著者が奉公人になって(化けて)いろいろな家に奉公に入り込み、その家の状況をつぶさにレポートするという内容である。

その中の3番目に「女奇術師天勝の家へ」という項(P17-38)があったのを見つけたのだ。

松旭斎天勝は一世を風靡した女性マジシャンで伝記物もかなり出ているし、インタヴュー記事などもかなりあるが、女性記者が女中に化けて自宅に潜入し、私生活を暴露するなんて、現代の週刊誌でもやらないような企画であるから面白そうだと思い購入したのである。

こんな本が出ていることを知らなかった。この本の内容は、有楽座で明日から「サロメ」の興行が始まると云う前夜の出来事が書かれている。

この本の一節に『ぢや貴女は養女にも入られる身體ね、實は私の方の職業は御存知の通り俳優なぞと違つて皆種があつてする事なんですから、三味線や踊は要らない代りに秘密を守つて貰う事が何より大切なのだから、弟子にも四年五年と年を限つて、確固した保證人を立てるか、でなきア養女になつて貰うかした上で無いと取らないやうにして居るんです。其代りにはお弟子にした以上は着物からお小遣から食費から全部妾の方で負擔て、行末お嫁に行くとなれば一通りの支度位は揃えて遣ります。だから矢鱈に弟子は取らないんですけど・・・』とあって、当時の手品師の徒弟制度の中身が垣間見えるところが興味深い。

以前は実際に古本屋に足を運んで、背表紙を眺めながら、これは面白そうだという本を探すのが楽しく楽しくてしょうがなかったのだが、最近は、ネットでいろいろな角度から検索をかけていって、こういうマニアックな本を探し出すのがこれまた楽しいのだ。

こういう本を見つけた時の喜びは大きいのである。また面白いコレクションが増えた。


■2012-11-18-Sunday 演劇

16日19時から

帯広市民文化小ホールで脚本家の倉本聰さんが主宰する富良野塾のOBユニットが「箱の中身」と云う演劇を公演したので妻と二人で観に行った。

このOBユニットには帯広市出身の松本りき(32)さんという俳優が所属している。りきといってもれっきとした女性であるから女優である。

このりきさんは我が家の長女と次女が通っていたクラシックバレエ団で一緒だったこともあって昔から顔馴染みである。彼女の自宅とバレエスタジオは7〜8㎞はあろうかという遠距離であったが、雨の日も自転車で通っていた頑張りやさんだった。

お父さんとは帯広青年会議所で一緒に活動していた仲なのである。このお父さんは昔、演劇青年だったと言っていたから血は争えないというかDNAはすごいものである。

私も父親が観劇などが大好きだったから幼少の頃から良く連れて行ってもらったものだった。小学4年生の時に父と二人で東京に行った時には、羽田空港で飛行機を降りてからまっすぐに有楽町の日劇ミュージックホールに連れていかれたし、翌日は寄席に連れていかれたりしたものだ。幼い時からそう云うものを見慣れてしまうと舞台が好きになるようだ。いまだに東京に出張した際に、時間に余裕が出来たら帝国劇場などに行って当日券を購入してミュージカルや演劇などを観ている。

私が観劇が好きだと云うことを松本さんの両親は知っているから、いつもこの富良野塾関係の公演の際には声を掛けてくれるのだ。だから最近は妻としょっちゅう観に行っている。

今回の演劇「箱の中身」は作家の原田宗典の原作である。人間の心理描写が巧みでなかなか面白い内容であった。

場面1は精神科の診療室内で二重人格の時計職人と医者のやりとり、場面2は拘置所内で元ボクサー同士の2人のやりとりが主である。観ていて場面1と場面2は別の話で、オムニバス形式の演劇なのかと思っていたら、途中から2つの場面が繋がっていく。

りきさんは重要な役どころの奥さん役で準主役だ。これまで彼等の全公演を観ているが、今回のはこれまでで一番面白かった。各役者の技量がかなり向上していると感じた。

小ホールは550名収容のホールだが、観客は200名程度しか入っていなかったから少々寂しかった。この日は10月28日から始まった北海道公演の千秋楽であったが入場料が他の場所は500円とか1000円なのに、帯広だけ2500円である。おそらく会場の借り賃が高額だからこういう金額設定になったのだろうが、以前にこのユニットが演劇をやったことがある、とかちプラザのレインボーホールなら300名収容のホールだからこちらの方が良かったのに・・・。日程が上手く合わなかったのだろう。

十勝の演劇好きな人間の人数で集められるのは、2000円で300名がよいところなのかもしれない。生の演劇や演芸はテレビなんかよりも数段面白いのだが・・・。もっと観劇のファンが増えて欲しいものである。


■2012-11-19-Monday なるほど!

男子プロゴルフの

ダンロップフェニックストーナメントをテレビ観戦していて「なるほど!ゴルフとはこうやってプレーすれば良いのか!」と感心させられた。

優勝したイングランドのルーク・ドナルド(34)選手のプレー振りを観ていてだ。

当初はL・ドナルド選手の情報が少なくてどんなプレーヤーなのだろうかと思っていたが・・・。

去年のヨーロッパツアーとアメリカツアーの両方で史上初めて賞金王になったと云うことや3パットをしない選手だくらいにしか情報が無かったのだ。

石川遼が先週優勝したから、2週連続優勝かなんてマスコミは別の話題で煽っていたが・・・。

ドナルド選手は初日6アンダーで首位に立った。谷原秀人とB・ジョーンズとの3人の首位並走である。2日目は7アンダー、通算13アンダーで2位に4打差の単独トップに立った。3日目はスコアが伸びず13アンダーのままであったが、2位との差は4アンダーのままであった。

私は3日目からテレビで観戦したのだが、圧巻の余裕シャクシャクのプレー振りで、4日間首位のままの完全優勝である。

他の選手達は、勝ち目がないと諦めているようで、まるで戦意喪失しているかのようであった。ただ一人アマチュアの松山英樹を除いては・・・。

ドナルド選手の身長は175㎝である。日本人のプロゴルファーと並んでも決して大きな方ではない。ドライバーの平均飛距離も286.5ヤードだと云うから飛ばし屋ではないが、正確なショットでフェアーウェーを外さないのだ。グリーンに乗せたら、パットがやたらに巧いのである。さすが3パットをしない世界記録を持っている選手である。まさにパット・イズ・マネーだ。

最終日は9・10番で連続ボギーを叩いて一時、松山選手に3打差まで詰め寄られたが、その後の11番からのプレーは素晴らしかった。お手本にしたいプレー振りである。

全然無理をしないで、フェアウェーにティショットを打っていく。2打目も確実にグリーンに乗せるだけ、パットに自信があるからだろう。距離があるパットも、わずか数㎝だけ外れる、入ってもオカシクない見事な距離感とタッチである。簡単にお先にのタップインでパー。ノーストレスでパーを取っていくから、精神的にも余裕シャクシャク、次のホールのティショットに集中できるからティショットも力まずにフェアウェーに置ける。まさに良い方に良い方にゴルフが転がっていく感じである。

一緒に回っていた飛ばし屋のB・ジョーンズがティショットを曲げて林の中に打ってしまうのと対照的な展開であった。

私もこう云うプレーがしたいものである。

アマチュアの松山英樹は、こんなドナルドに臆することなく果敢に攻めて単独2位に入った。アマチュアだから賞金は貰えないが、面白い存在である。彼がプロになったら男子プロゴルフはまたスターが生まれるだろう。


■2012-11-20-Tuesday カッコ悪い

銭湯に行って

鏡に映った自分の姿を見て、なんて恰好悪いのだろうと思った。お腹だけポコッと出ているのだ。体重計に乗って計ってみたら76㎏もあった。1ヶ月前より1㎏も増えている。

昨日雪が降って、もうゴルフのシーズンも終わってしまった。寒い中で一杯に着込んでゴルフをするのは嫌いだから、10月30日以来やっていない。ゴルフクラブは磨いて物置にしまってしまったから、ここ最近は運動らしい運動はまったくしていない。

妻からも「格好悪いから少し痩せたらどう?」と言われ続けている。本人も格好悪いとは思いながらも、ダイエットをする気が起きないのだ。

妻と二人で買い物に行くと、買い物籠にチョコレートや桃のネクターを沢山に入れるので「貴方は痩せる気がないでしょ?」とズバリ言い当てられてしまう。

着られる服が少ないのだ。入るズボンがほとんど無い。ブレザーも前のボタンが留まらなくなっている。「痩せたら着られるのに・・・」と言われるし、本人もこのスタイルは醜いなぁと思うのである。

今日の昼食は一人で蕎麦屋に行った。もり蕎麦を1枚頼んだら「あらっ今日はどうしたんですか?」と店の者が云う。「少し痩せようかなぁ〜と思って・・・」と言ったら大笑いされてしまった。

でも、真剣に痩せないとこのままではマズイだろう。宣言して頑張ってみるか。

ヨーシ、目標!年内に2㎏体重を落とすぞ!


■2012-11-21-Wednesday 軽いなぁ〜

最近の政治家連中の言動って

あまりにも軽過ぎやしないか?

まずは何と言っても、鳩山由紀夫元首相である。昨日、次回の衆院選に不出馬の意向を表明したと云う。

それなら、首相を辞めた時に、次回の選挙には出ないと言っていたのを「辞めるのヤーメタ」と撤回しなければ良かったのに・・・。二転三転して、最後は民主党幹部が迫った誓約書には署名することには、信念上できないから云々という理由らしいが、そもそもこのご仁に信念なんてあるのかしらん。宇宙人と言うあだ名があるが、何を考えているのか、まるで理解不能なご仁だ。

民主党政権のつまずきはマサシクこのご仁の普天間移転発言だろう。何の政策的根拠も具体策も持ち合わせないのに、簡単に不可能なことを口にして沖縄の人達に期待感を持たせたのに「やっぱり無理でした」はないだろう。政治家としての言葉の重みを理解していないとしか思えない。民主党はこのご仁を最初の首相にしたのが、一番大きな過ちであった。

一方の自民党の安倍総裁も、もう政権奪還を果たしたかのようなはしゃぎぶりだ。日銀法を改正して、建設国債を全額、日銀に買い取らせるプランを発表したが・・・、もしも無制限にこんなことをやったら、国の借金がべらぼうに増えるだけだろう。しっかりとシュミレーションもしなければならないだろうし、もう少し、色々な角度から検討してみて、それから発言するべきではないのだろうか?

石原元都知事も外人記者クラブだかで「核保有」について持論を展開したようだが・・・。

持論を展開するのは大いに結構なことだが、「何故にこの時期なんだ?」と維新の会の連中は思っているのではないのだろうか?選挙の寸前にこんな話をしたら、核アレルギーの人達の票は確実に逃げていくだろう。

そんな票はいらないということなのか?

選挙に強い石原慎太郎は何を言っても選挙には当選するからよいが、その他の選挙に弱い連中は、「困った奴だ」と思っていることだろう。一匹狼ではなくて、党の代表なのだから、下々のことも考慮した発言をするのがリーダーってもんだろうに・・・。

まったく、この国にまともな政治家はいないのかね。


■2012-11-22-Thursday 古本屋

ネットの古本屋で

古書を購入したが・・・。

ヤフーのネットオークションみたいに写真や説明がないから、どうしても題名だけで判断することになる。

「繊維手品」と云う題名の昭和19年発行の本を見つけたので注文してみたら、これは単なる随筆であって奇術関係の本ではなかった。ややこやしい本の題名を付けるなよである。

こう云う例は、これまでにもいくつかあって「○○奇術」「○○手品」「○○マジック」と云う題名が付いていても、まったく奇術関係の本ではないものがかなりあるのだ。特に「○○マジック」は要注意である。

その他にも「○○の魔術師」とか「○○の手品師」なんていう題名もマジックとはまったく関係ない本が多いから困りものだ。

「この本は奇術関係図書ではありません」と注意書きを付けている店は親切な方で、まったく注釈を付けていないで、間違わせて買わせるつもりかと疑うような人もいる。

私が収集している本は、マジック関係以外にも「不思議」と云うくくりで収集しているから超能力関係の書籍も多い。

先日同じくネットで「千里眼 竹内楠三著 東京二松堂刊行(明治43年9月7日発行)」と云う本を見つけた。

これまた写真が載っていないから題名、著者名、出版社だけで判断しなければならない。

世に云う福来友吉の関係した「千里眼事件」はこの本が出版された日の半年程前の明治43年4月のことであるから、このことを扱った本なら貴重な文献であると思ったのだ。

昨日届いたのだが、装丁が整っていないからページがめくりにくく、紙もかなり劣化していてボロボロであるがこれがなかなか面白い。じっくり読んでみることにする。

この本の様に、中には掘り出し物が紛れていたりするから面白い。本当は書店に足を運んで、実際に手に取って自分の目で判断するのが一番なのだが、時間が掛かるのと、なかなか足を運ぶ機会が少ないのだ。

先日、テレビで電子書籍の特集をやっていた。これからは電子書籍主流の時代になると云うが・・・。

私にとっては紙の本が一番である。

本を読まない妻にとっては、私の蔵書はゴミ以外の何物でもないらしいから、電子書籍なら場所を取らなくて良いのにと云うが・・・。

やはり、本は紙でなければならぬ。本棚に本が並んでいないと落ち着かないのだから仕方ない。

新刊本を扱う書店の数は減るかもしれないが、電子書籍が古書もカバーするとは思えないから古書店はなくならないだろう。

レコードやレーザーディスクのように再生するのに機械が必要なものは、ハードが壊れてしまったり、製造されなくなってしまったら、それこそただのゴミになる可能性があるが、本は目さえ見えれば誰でも読めるのである。だから本がなくなることは決してない。

流行に飛びつくのは危険である。


■2012-11-23-Friday いい夫婦の日

11月22日は

語呂合わせで「いい夫婦の日」なんだそうだ。旅行に行きたいというので貯まっているマイレージで行ける国内旅行にすることにした。

私は全国各地を講演で旅行しているが、まだ行ったことがない県は佐賀県と長崎県の2県だけである。このどちらかに行きたいと思っていた。

長崎は坂の多い街だと言うから若い内でなければ体力的にもキツイと思ったので、今回は長崎にいくことにした。

マイレージで切符を確保するには2ヶ月前のその日からである。9月23日の9時30分が11月23日のマイレージ切符の受付だ。早めにPCの前に座り、クリックするだけで申し込めるように準備をした。

しかし、考えることは皆同じようである。さすが11月23日からは3連休だから、混んでいてなかなか受け付けないのだ。

結局、23日のマイレージは確保できなかったのである。

仕方ないから、前日の22日を調べたらまだ大丈夫であったので、こちらを確保した。しかし、帰りの切符も25日は確保できない。こちらも一日伸ばすことにした。

この辺が時間の自由が利く社長業のよいところである。

切符を確保した後で、同じ23〜25日まで、帯広から長崎にチャーター便の飛行機が飛ぶということが分かった。アッチャ〜、なんということだろう。


■2012-11-24-Saturday 長崎1

22日午前10:30発の

JALで帯広を出発、羽田で乗り換えて長崎空港に15:35に到着、バスで市内入り、宿泊するドーミーインホテルに一番近いバスターミナル前で降車して徒歩で17時過ぎにホテルに入った。

なかなか便利な場所にあるホテルである。すぐ前に新地中華街の門が見えるので、まずはここで夕食を取ることにした。

パンフレットを見ると「江山楼中華街本店」の「王さんの特上ちゃんぽん」がおすすめと出ている。値段は1杯1575円とかなり高いが、これを1つ注文した。2人で1杯だけというのも何だから、デザートに杏仁豆腐を注文して食べたが・・・、私は、あまり野菜が好きではないから「ちゃんぽん」はもともと好きではない。学生時代に東京で長崎ちゃんぽんというメニューを食べた事があったが不味くて残してしまった記憶がある。しかし、せっかく長崎に来たのだから本場のちゃんぽんは食べておかなければならないだろう。心配していたが味は絶品であったのできれいに全部食べた。特にスープが美味しかった。

食べ終わったら、外はもう真っ暗である。明日からの天気予報は雨模様であるから、晴れている今晩の内に「夜景」を見ておこうか、ということになった。

長崎駅まで地図を見ながら、出島の横を抜けて20分ほど歩いて到着した。

駅前から稲佐山のロープウェイ乗り場まで無料のシャトルバスが走っている。1日4便のバスが19時から30分間隔で走っているが、既に1・2便の予約は満杯で、3便の20時発のにしか乗れないという。地図で見てもさほどの距離ではないから「タクシーで往復しようよ」と言うのに妻は無料のバスが良いという。

バス発車までの2時間近くを駅隣接のデパートの中を見学して時間をつぶしたのであった。

20時のバスに乗って稲佐山までは5分ほどの距離である。ロープウェイの乗車券は一人往復1200円である。これなら最初からタクシーで行った方が早かったのに・・・。

まぁ、それでもロープウェイから見る景色もなかなか素晴らしかったので今後の旅のことも考えて妻に文句は言わなかった。

このロープウェイから見ると眼下にも住宅があるが、山の斜面の狭小な土地に家を造っている。駐車場もあるのだが、いったいどうやって車庫入れするんだろうというような形の土地である。

それでも車で上り降りする分になら運転は難しいだろうが体力的には問題がないだろう。しかし、車を持っていない人は、自分の足でここを毎日上り下りするのかと考えただけでも恐ろしい。

きっと長崎にデブはいないだろう。


■2012-11-25-Sunday 長崎2

宿泊しているドーミーインホテルは

なかなか便利な場所にある。

中華街と思案橋と出島の3点の中間にあり、それぞれ徒歩2分程度なのだ。サウナ付き大浴場があるので、ゆったり足を伸ばして入浴出来るから旅の疲れもとり易い。夜食に「夜泣きソバ」の無料サービスもあるし、朝食付きで宿泊代は6400円である。

妻がここを見つけてきた。4泊ともドーミーインにしてここを拠点に観光をするのだと云う。

私は、一泊はハウステンボスのホテルに泊まりたかったのだが・・・、恐いから妻の言うことには従わなければならない。

その妻が、私に旅程表を作れと云うから、長崎県のいろいろな観光地を網羅して組み立てた。2日目にハウステンボス、3日目に軍艦島と長崎市内観光、3日目に島原・雲仙、4日目の午前中に長崎市内観光して帯広に戻る旅程を組んだら、平戸にも行きたいと言い出した。

長崎市内のホテルを拠点にして、ハウステンボスから行ったり戻ったりしてまた平戸に行くなんて時間のロスも甚だしいから無理だと言ったら・・・。女は地図も距離感も理解しないで勝手なわがままをノタマウから困りものだ。

何とか説得して最初に立てた旅程で収めることになってホッとしたが・・・。

今回の旅行は、いろいろな交通機関を使うことにした。

2日目の23日はハウステンボスである。直通高速バスと云う手が一番楽だが、あえて列車でいくことにした。長崎駅08:54発のシーサイドライナーという快速電車で行けば、ハウステンボス駅到着が10:22。

ハウステンボスは今日から冬のイルミネーション飾りの初日であるから結構な数の入場者だ。

1日得々切符を買うと一人5700円である。ほとんどのアトラクションが楽しめるというからこれを購入した。

入場したら雨がパラついてきたが、私は晴れ男を自認している。旅先で雨が降っても傘を必要とするような大雨には当たらないと確信しているのである。案の定、最初の室内アトラクションを見ている最中に雨が上がって、以後はハウステンボス(HTB)に居る間はもちろん、長崎市に戻るまで雨は降らなかったのである。

HTBのアトラクションはなんだかとても中途半端な気がした。施設もアトラクションも結構なお金を掛けて作って(造って)いるのに、ディズニーランドと比較してはいけないのだろうが、なんだかやぼったくて洗練されていないのである。まぁそれでもそこそこ楽しめたけどね。19:10発の電車で戻る計画を立てたが、イルミネーションの点灯式など、この日から始まるアトラクションが18時過ぎからなのである。

実際の建物に映像を数台のプロジェクターで投影して、その建物が壊れたり、窓がゆがんだり、飛び出したりという「3Dプロジェクションマッピング」という面白いイリュージョンものがあった。

以前にヨーロッパでこういうアトラクションが流行っているというのでその映像を見せてもらったことがあったが、それと同じ手法である。

これは是非とも見ておきたいと思ったのだが18:20から7分間のアトラクションなのである。19:10発の電車に乗るにはやたらと広いHTBの中を小走りで移動しなければならなかったが見て良かった。これが一番面白かったアトラクションであった。

帰りはおなじJRのシーサイドライナーで19:10ハウステンボス駅を出発、HTBにはおよそ9時間の滞在であった。20:43に長崎駅に到着、路面電車でホテルの前に戻り、夜泣きソバを食べ、お風呂に入って就寝した。


■2012-11-26-Monday 長崎3

24日、3日目の長崎観光は

午前中は9:00〜12:00まで通称軍艦島こと端島(はしま)へのクルージング&上陸ツアーである。

8:30に長崎港に集合となっている。前日にホテルから出島の横を抜けて長崎駅まで20分程で行けたから、ホテルからは徒歩15分もあれば十分に到着できる距離である。初めての街で、同じ出島の横を抜ける道だけを通るのは芸がない。地図で見たら県庁の前を通っても港に行けるのでそのルートを選んだら・・・。

出島経由の道は平だったのに、この道は県庁まで急な坂を上って、県庁からは逆に港まで下り坂なのであった。後から聞いたら、出島は埋め立て地だから平だが、県庁は昔の岬の先っぽだから丘を横断して越えて行くようなものだと云う。長崎は平面の地図だけで判断するのは危険である。

この日は風が強く、雨もパラついている。クルーズの船は小さな水上バスみたいなもの、この船に客を乗せるは乗せるは、200名ほどが上船した。下の客室も上の屋根なしの場所も満席である。定員オーバーしていないのか心配なほどだ。

船は港の外に出た途端に大きく揺れ出した。波がかなり高い。波しぶきが船の客室後ろ側のむき出しの場所に居る客にもろに掛かる。可哀想に・・・。お約束通りに雨は上がった。

揺れがヒドイと軍艦島に接岸できないかもしれないと云う。その場合は周りを回って帰るだけだそうだ。かなり揺れは大きいが、なんとか接岸して上陸できた。この島は炭鉱を掘る為の人工的な島で、面積はなんとたったの6.3ha、周囲が1.2㎞という小さな島だ。そこに最盛期は5300人もの人が暮らしていたと云うから驚きだ。超過密な人口密度の島で、ここに小中学校、病院から商店、映画館、パチンコ屋まであったと云う。

そこが、1974年1月に炭鉱が閉鎖され、同年4月20日までに全員が島を離れて無人島になったという。現在は廃墟であるが2009年から上陸することが可能になり、以来観光客が多数訪れる人気スポットになっている。

上陸してみて無常感というか、せつなさというか、なんとも表現できない複雑な思いにとらわれた。人間の営みが失われるとこういう人工的なものは廃墟になって崩れていくのだなぁということがよく分かる。現在、上陸ツアーはほんの一部分しか見ることが出来ないが、グルっと一周歩いてみたいなぁと思った。

上船客の数人はせっかく上陸できたのに激しい船酔いでグッタリして座り込んでいた、もったいないなぁ〜。ここは一度は見ておくべき施設である。

12:00に長崎港に戻りターミナルビルの地下で昼食を取りながら、午後の長崎市内観光のことを考えた。今朝の道中ではないが、長崎は地図だけで判断したらとんでもないことになると考えたからである。

今、長崎は「坂本龍馬」で盛り上がっている。一昨年のNHKの「龍馬伝」のブームがまだ続いているかのようである。同じ坂本姓としては是非とも見ておきたい。

旅の情報誌を見ると「風頭公園・亀山〜龍馬通」と云うコースが良さそうであると思った。

タクシー会社に電話して「今から迎えに来てもらえるか?」と尋ねたらOKだと云うので3時間コース11700円でお願いすることにした。

これはタクシーを使って大正解であった。案の定、地図で見るのと、実際の坂道とでは大変な差であった。あの道を歩いて昇り降りしたら足腰が参ってしまっただろう。

この日のタクシーの3時間観光コースは「風頭公園→亀山社中跡→亀山社中資料展示場→若宮稲荷神社→眼鏡橋→出島→丸山公園→料亭花月→オランダ坂→グラバー園→大浦天主堂→ホテル」である。実際には3時間30分が掛かったが料金は11700円で良いという。回していたタクシーメーターはそれよりもかなり低い金額であった。最初に1時間3900円と云う設定ですということで、それを了承してお願いしたのだからしょうがないが、これならタクシーを別個に頼んだ方が安いということになる。

これまで行った観光地では「タクシーを通常で使うよりも安くして○○円で観光してあげる。メーターがその料金になったらそこでメーターを止めるから」というのが普通だったので、この長崎のタクシーの制度は???

長崎は、昔から外人が入っていた場所だからだろうか、住民の愛想が良い。どの店に入っても誰に会っても、ニコニコして親切に接してくれる。北海道の観光地とはえらい違いだなぁ〜と感じていた。そこは観光で食べている地域だからかもしれないが、見習うべきであろう。

この日の夕食は何故だか焼き鳥が食べたくなった。地元の人に聞いたら「かど屋」と云う店が美味しいと云う。だが開店時間は18時である。グルグルとその辺りを歩き回り、お土産のカステラも福砂屋の本店で購入して、付近のアーケード街などを歩き回ったが、なかなか18時にならない。ホテルの近くなので一旦買ったお土産のカステラを置いて、18時になってからその店に戻った。その店の隣も焼き鳥屋なで17時には開店していたのだが、せっかく地元の人が薦める店に入らなければモッタイナイと感じたのだ。つまり人伝ての情報というのはかなり有効な情報だと私も認識していると云うことである。

事実、素晴らしい店であった。店員の女性の愛想が良い。ニコニコして気を使ってくれる。味も最高であった。やはり地元民の情報は観光雑誌よりも正確である。常々思っていることだが、金を払えば掲載してくれる情報誌の内容は、決して地元民の評価と一致したものではないということである。旅行した時は地元の人に聞いてから行くのがベストだろう。

昼間の観光にタクシーを使ったからといっても、人間が歩かなければならないところはかなり多い。それも急な階段や坂道ばかりであるから、普段歩き慣れていない北海道人としては足腰に負担が掛かる。足がパンパンに腫れているのだ。

前日に、HTBから戻り大浴場に入った後に、夫婦2人でマッサージを受けてから寝たので、それでもまだ楽であったように思う。明日もマッサージの予約を入れておくことにしよう。


■2012-11-27-Tuesday 長崎4

4日目、25日は島原・雲仙方面に足を伸ばす。

いろいろな交通機関を使いたいから、まずは長崎駅08:29発の白いかもめ8号に乗って諫早駅に08:46に到着。第2・第4日曜日は島原鉄道関係の電車と路線バスに乗り放題1000円という切符があるというのでそれを購入した。調べて行った訳ではないからラッキーである。諫早駅で島原鉄道の一両だけのワンマン電車に乗り換え09:21に出発し、島原駅に10:30に到着した。

どうやら長崎市内から島原までの直通のバスもないようである。意外と不便な交通機関だ。観光地なんだからもう少し便があっても良いと思う。

歩いて武家屋敷→歴史資料館→島原城→水屋敷→→昼食(姫松屋で名物の具雑煮を食べた正月に食べる雑煮そのものであるが具がいろいろと入っていて汁がとても美味しかった)→湧水庭園四明荘→鯉の泳ぐまち→島鉄バスセンター」と回った。

島原は長崎市以上に人なつっこい方ばかり、ボランティアで観光ガイドをしている老人が多かったが、皆さん親切でニコニコしながらとても丁寧な対応である。観光で生きる町はこうでなければならない。帯広ももっと見習う必要があるだろう。

島原に3時間10分滞在して、13:40発の路線バスで雲仙に向かう。途中、普賢岳の火砕流が駆け降りた跡も見える。この路線の停留所には山の中でこんなところに停留所を作っても誰も乗り降りなんてしないんじゃなかろうかというような場所もあった。十勝で云えば、狩勝峠の中腹辺りに停留所があるような感じなのだ。でもあそこに停留所があるっていうことはあそこの上か下には民家があるっていうことなのだろうなぁ〜。

雲仙には14:30に到着、まずは観光協会の観光案内所に行って帰りのバスの時間を聞く。雲仙から長崎駅前行きの1日3往復の高速バスは最終が16:00丁度発でしかも島鉄バスではなく県営バスだから1000円の乗り放題切符は使えないので料金は1900円。島鉄バスで帰るなら、雲仙から諫早まで島鉄バスなら乗り放題切符で無料、諫早からはJRで長崎駅行き(750円)に乗り換えなければならない。まぁ、一通り見学してから考えることにしてコースを教えてもらった。「二田峠のロープウェイに乗るには時間が厳しいから、地獄巡りをして雲仙観光ホテルで一服すのは如何ですか?」とのことなのでそれで行くことにした。

地獄巡りは北海道の登別温泉などにも似た様な感じの場所がいくつかある。温泉地独特の硫黄の臭いと煙が噴き出している。温泉卵が一個200円で売られていたから帰りに買って食べようと思ったのだが、帰り道では販売していなかった。足湯に入って時間をつぶし、雲仙観光ホテルに行ってみた。これがなかなかシックでステキなホテルであった。喫茶で紅茶とケーキを食べてバスの時間まで過ごした。雲仙滞在は1時間30分であった。16:00発のバスで長崎市内に戻る18:00に長崎駅前到着。

夕食を食べる場所を検討したら、長崎名物「トルコライス」を食べようということになった。どうせ食べるならこれを開発したという店に行こうということになり調べたら「ビストロ・ボルドー」という店だと判る。電話したら予約は受け付けないというので真っ直ぐタクシーで向かう。判り難い場所の2階にその店はあった。ホテルから徒歩15分程度の場所であった。

オーナーの植原さんと云う人が一人で切り盛りしている。親父さんがトルコライスを考案したそうだ。トルコライスは黄色いサフランライスとスパゲッティナポリタン、その上にトンカツを乗せた料理で1100円である。なぜにこの料理がトルコライスというのかは諸説あるとのことなのでここでは割愛するが若者には受けそうな取り合わせであるし、味も良かった。まぁこの取り合わせならハズレは少ないだろう。市内の飲食店では多くの店がメニューに載せているというから、さしずめ帯広なら豚丼と似た様なものだろうか。店を出たら雨がパラついてきたので、早目にホテルに徒歩で戻り、NHKの平清盛を見てから入浴、予約をしていたマッサージを受けてから就寝。この日も歩き疲れた〜。


■2012-11-28-Wednesday 長崎5

26日、5日目最終日である。

15:05長崎空港発の便で戻るので、13:30くらいまでは長崎市内観光が可能だ。

今回もタクシーを使って観光することにして、これまでにまだ見ていない所を見る様に計画したが、2時間もあれば十分かと思って10:00にホテルに迎えに来てもらうように予約。それまでに荷造りを済ませる。

10:00からまずは長崎歴史博物館に行く。

ところが、これが面白い。もっと展示物をジックリと見ていたかったのだが、時間が足りない。これなら、もっと早い時期に見ておくべきだったと妻が云う。暗に私のプランの立て方がマズイということなのだろう。私も素直に反省。どうやら観光の順番を間違えてしまったようだ。最初にその町の歴史など見てから、観光した方がより判り易かったのにと悔やまれた次第。

1時間居たので昼食は空港で取ることにして時間を延長して3時間コースに替えてもらった。次は日本二十六聖人殉教地→長崎原爆資料館→平和公園→浦上天主堂を見てホテルに戻ってもらった。

原爆資料館は広島市の方が凄かった。広島の資料館は見学していて涙が止まらなくなったが、長崎の展示は意外とあっさりとした展示で、ウルウルとは来たが、涙が溢れるほどでもなかった。

原爆の威力としては、広島のウラン型よりも長崎のプルトニウム型の方がはるかに大きかったはずだが、長崎は四方を山で囲まれていたから被害が拡散せずに被害そのものは広島よりも少なかったからだろうか?

原爆投下はアメリカがせっかく造ったのだから、どうしても2種類とも実験したいと思ってやったのであろう。人体実験そのものである。よくこんな非人道的な行為が出来たものだと思う。

資料館を出る頃に雨がパラついてきた。私の代わりに空が涙を流したのかもしれない。天気予報では長崎に居る間は雨マークばっかりであったが、実際に傘を差したのはこの資料館を出るときだけ、それとてタクシーの運転手が傘を貸してくれたから差したのだが、私の晴れ男はまだ威力が残っているようである。今回もほとんど降られることはなかった。

13:00にバスターミナルを出て13:45に空港着。全国的に天候が悪いようで、飛行機が遅れている。

揺れることを想像していたがさほどでもなく羽田に到着した。

羽田での乗り継ぎは余裕を持って1便遅くに予約していたのである。

帯広便の最終便が出発するころになって放送が入り「帯広空港周辺が深い霧が発生し、降りられない可能性がある。羽田に戻るか千歳に向かうことも了承して・・・」というアナウンス。妻は心配して「だから最終便は切りで降りられないことが多いから嫌だって言ったのに・・・」と文句を言う。「私は晴れ男だから大丈夫だ。これまで目的地以外の場所に降りたことなどないから」と言っておいた。案の定、この飛行機が降りる時だけ霧が晴れて無事に到着したのであった。

今回の長崎旅行は、旅程を詰め込み過ぎてハードであったが、その分充実した旅であった。長崎は若い内にしか行けないところだ。足や膝が悪くなったらとてもじゃないが行く気にもならないだろう。今回行っておいて良かったと思う。


■2012-11-29-Thursday 勝毎「論壇」

2012.11.26 十勝毎日新聞「論壇」掲載

「宮澤・レーン事件」

太平洋戦争中に北大で起きた「宮澤・レーン事件」というスパイ冤罪事件をご存じだろうか。

日本軍がハワイの真珠湾を攻撃した1941(昭和16)年12月8日、全国でスパイ容疑による検挙が始まり、170人(うち日本人61人)が逮捕された中に、当時、北海道帝国大学2年生だった宮澤弘幸さんがいた。宮澤さんは同大英語教師の米国人ハロルド&ポーリン・レーン夫妻に根室の海軍飛行場の存在を漏らしたとして、3人とも「軍機保護法」違反容疑で特高警察に逮捕された。

この飛行場の存在は新聞でも報道され、周知の事実であったにもかかわらず、宮澤さんは懲役15年の判決を受け、終戦2ヶ月後の45年10月に出所。しかし、栄養失調と肺結核のために47年2月22日、無実を証明する前に27歳の若さで無念のうちに亡くなった。

この宮澤弘幸さんの妹が、アメリカのコロラド州ボルダー市に暮らす秋間美江子さん(85)である。秋間さんとの出会いは95年。当時、帯広青年会議所の「国際環境大学構想プロジェクト」の担当だった私は、コロラド大学を中心とした、帯広の森に似た「オープンスペース」を持つボルダー市を視察しに9人で訪れた。そのときに秋間浩・美江子夫妻にはとてもお世話になり、以来、家族同士で互いに行き帰する間柄となった。

この秋間さんから、事件のことを聞いたのは2年前の来日時。ボルダーに移住した理由の一つには終戦後も世間は宮澤家を「スパイだった」という白い目で見続けたことにあったという。浩さんは戦争中も日系人差別をしなかったコロラド州を選んで、そこの研究所に行ったのだという。頭脳流出の一事例だ。その浩さんは10年前に亡くなった。

弘幸さんの裁判記録は、進駐軍が来る前に、米国人レーン夫妻に関わる問題もあってか処分されてしまい、残っていないがために再審請求は困難な状況にある。

10月下旬、美江子さんが来日した。目的は弘幸さんが学生時代に作った思い出深いアルバムを北大に資料として寄贈して、若い人たちにもこの事件に関心を持ってもらうためだという。きれいな字で詩なども書き込まれて整理された素晴らしいアルバムだ。几帳面な方だったことがうかがわれる。美江子さんは高齢だし、がんの手術を数度も受けている身だ。日本にやって来られるのはこれが最後かもしれないという。冤罪は被疑者のみならず家族、親類などにも大きな負の影響を与えてしまう。冤罪は絶対に起こしてはならない。微力ながら弘幸さんの名誉回復のお手伝いができたらと思っている。


■2012-11-30-Friday 大学同窓会

29日に駒澤大学の同窓会

十勝支部のボーリング大会&懇親会を開催した。

私は3年前から十勝支部の支部会長を務めているが、十勝支部には330人程の卒業生がいて、その内70〜80人程が支部年会費を払ってくれている。

ボーリング大会には11人が参加し、その後の懇親会には14人が参加してくれた。この日は、冬にスポーツをやって楽しめないかということでボーリング大会を企画したのである。

近年、どこの大学の同窓会でも集まりが少なくて各役員さんたちは苦労をしているようだ。ただ単に集まって酒を酌み交わすだけではなく、何かの催しをして楽しむことで友好を深め、多くの同窓生を集めたいとの考えだが、まだ駒澤大学十勝支部は集まりが良い方であると思う。

ボーリングをするのは久し振りだ。昔は良くやっていたのだが、最近はめったにすることはない。たしか去年だったか、姉の家族が東京から遊びに来た時に家族でやった時以来である。

マイボールに対してハウスボールとでも云うのかボーリング場に置いてあるボールは指の穴がブカブカで合わない。指が引っ掛からないからボールに上手く回転が掛けられずにボールが全然曲がらないのだ。ストレートボールで投げると、割れてスプリットになってしまう確率が高くなるからフックボールを投げたいのだが・・・。

靴も滑らないから左足が床に引っ掛かって前につんのめるような形になる。やはり上手くプレーしようと思えばマイボールやマイシューズが必要なのだろうなぁ〜。

2ゲームトータルで競いあったが、微妙なコントロールが利かないのでなかなかスペアが取れない。1ゲーム目は144点で、久し振りにしてはまぁまぁといったところか。しかし、2ゲーム目になったら腰、膝、腕が痛くなってきた。年なのだろうか?疲れてしまってまるでダメ、ようやく107点であった。

昔はもっと上手かったのになぁ〜と言い訳をするのは皆一緒で、場所を居酒屋に替えての懇親会も盛り上がった。

居酒屋では2800円飲み放題・食べ放題と云うメニュー(限定)もあったが・・・。

同窓会で集まると、気分は学生時代に戻るのだが、飲み食いの量はかなり減っている。

皆、中年になって昔の様にたいした量も飲めないし、食べられないから一品ずつの注文にしたのである。

それでも一人当たり単価は3000円程度であるから中年の集まりならこの方が好きなものを注文できるのでず〜っと良いのだ。

昔話に花を咲かせて楽しいひとときを過ごした。