最新
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-03-01-Friday 熱気球

アフリカのエジプト

ルクソールで熱気球が爆発して墜落19名が死亡するという事故が起こった。日本人も4人が亡くなった。

熱気球は空を飛ぶ物体の中では一番安全な乗り物なのだが・・・。

しかも熱気球が爆発した???

ガスを入れて膨らませる気球なら爆発することもあるだろうが、熱気球が爆発・・・?

ニュース解説を聞いていたら、熱気球には気球を膨らませる為の熱気を作るためのガスボンベが積んであるが、地上数メートルぐらいまで降下した時に、地上と繋ぐロープを降ろす際にこのボンベのホースにロープを引っ掛けてしまってホースが外れたかして、そこからガスが漏れて引火したようなのである。

操縦士が一番最初に飛び降りて、その後もう一人が飛び降りたと云う、その分カゴが軽くなったから気球が急上昇して空中で爆発し、気球が萎んで落下したという。

やや高所恐怖症気味の私でも、熱気球は大好きでこれまでに数度乗って十勝の空の旅を楽しんでいる。

もっとも、私が乗る熱気球は4人乗りの小さなタイプであるが、十勝には11人乗りという熱気球もある。しかし、今回の事故を起こした熱気球は21人乗りというのだからかなり大きなカゴだ。その分、当然ながら気球も大きくなる。

いつも私が乗る熱気球は小さくてふんわりと上がったり降りたりするから、空飛ぶ絨毯に乗っているような感覚がしてとても面白いのである。妻も何度か誘ったことがあるが、妻は絶対に乗ろうとしない。今回の事故で妻が乗ることは永遠になくなったことだろう。

それにしても、操縦士が一番先に飛び降りるとは何たる責任感の無さか。

目撃証言によると引火したガスが操縦士の服に燃え移ったと云う人もいるから、ただ単に無責任に飛び降りたという訳でもあるまいが、二人が飛び降りたことで操縦する人間が居なくなり、しかもカゴが軽くなったから急上昇してしまったのであろうからカゴに残された人は慌てたことだろう。

どうせなら地上に降ろしたロープをしっかり繋いでからならまだ何とかなったろうが・・・。

日本人が海外で事故に会う頻度が増えているようだ。年間何百万人も海外に行くのだからむしろ少ないくらいなのかもしれない。

なんにせよ、安全は業者任せにせずに、自分でしっかり確認しなければならないなぁ〜。


■2013-03-02-Saturday 友遠方より

友遠方より来る!

大学時代の同じ学部の同級生で、手品奇術研究会も一緒、果ては住んでいたアパートまで一緒だったS君から26日突然に「急なんだけど、明日帯広に出張なんだ。時間があったら晩飯でも一緒に喰おうや」との電話が入った。

「勿論OKさ、ととえ用事があったってスケジュールを変更しても会うさ」と返事した。

S君が帯広を訪れるのは3回目、最初は大学を卒業する直前の春休みである昭和55年2月末に、同じ手品奇術研究会の同輩のT君とS君が、卒業記念に北海道旅行がしたいというので、帯広の我が家を起点にして親父の車を借りてオホーツク海側の北見、網走、斜里、釧路を回った時。

そして私の結婚式に出席する為に昭和60年5月に訪れて以来であるから28年振りである。

仕事での出張は札幌ならば先週も来たと言っていたが、帯広への出張は珍しいことだ。

S君とは毎年6月に、駒澤大学の全国支部長会議で上京する際に、手品奇術研究会の同窓会にも出席するのでここ6年位は毎年のように会っているのだが、S君も務めが東京から名古屋へ転勤になったし、手品奇術研究会の同窓会の日程が、今年は全国支部長会議とはズレてしまったので、私は今年は出席できないなぁと思っていたので、特に嬉しいことである。

18時に我が社に来てもらい、まずはマジック図書館と博物館用の道具をズラ〜ッとただ並べているだけ(まだ全然整理が出来ていない)部屋を見てもらった。

同じマジックを趣味にしていた同輩だから、私のコレクションを見て喜んでくれたのは嬉しかった。

地元の食べ物を食べさせたいと思い、まずは北の屋台の卒業生がやっている「タベルナ・センナリ」というイタリアン料理店に連れていった。北海道の素材を使った料理を堪能してもらい。次は、北の屋台の中を通り抜けて文字通り一通り案内した。北の屋台はそこそこに客は入っていたが、ここで食べさせたいという店も無いので、次も北の屋台の卒業生がやっている「らくれっと」に連れて行く。

ここはドイツ料理とワインの店であるが、店名にもなっているチーズのラクレットを茹でたジャガイモに掛けたり、ライ麦パンに掛けたのを食べさせたかったのである。

S君も気に入ってくれたようである。

古い友人が訪ねて来てくれるというのは嬉しいものだ。昔話に花が咲いて青春時代に戻ったように楽しいひとときを過ごすことができたのだった。


■2013-03-03-Sunday 冬の大嵐

3月になったというのに

1日には久し振りに雪が降った。帯広市内も20㎝程度は積もったろうか?十勝は毎年のことながらお彼岸頃にはドカッと50〜60㎝の雪が一日で降ることがあるから、今年もまだまだ雪が降るだろうと思っていたら・・・。

翌2日土曜日の朝は、晴れて気温も高く、昨晩降った雪も融けて道路がビチャビチャになった。

早速、手押しのラッセルでビチャビチャの雪を押し出して道路面のアスファルトを露出させたら、ミルミル内に道路も湯気を上げて渇きだしたから、こりゃ〜良いわいと思っていたのに・・・。

なんと昼過ぎ頃には急に曇ってきて、その後には、ものスゴイ強風が吹き荒れた。

十勝は雪こそ降らなかったものの、風速30mはあろうかという強い風が一日中吹き続いたのだ。

ニュースを見ると北見や稚内などは雪と強風でヒドイことになっているらしい。

この映像を見て、昔の開拓時代の北海道の冬は、毎日がこんな感じだったのではないかと思った。

当時は冬に外出することは命の危険を伴う行為だったのだ。

文明の利器である車でさえ吹雪で立ち往生しているようだ。立ち往生してしまった車に雪が吹き貯まったりして埋もれてしまったら、最近の車は気密性能が良いから窒息してしまう危険もある。

窓も電動だから、エンジンが止まってしまったら窓を開けることすら出来ない。やはり、車の窓はハンドルで回して開ける方が、車が水に落っこちた場合なんかにも良いだろうと思う。便利にし過ぎると、逆に命の危険が出て来ることは皮肉であろう。

山の中で車が立ち往生して、エンジンが止まったら、当然ヒーターも停まってしまう。−20℃の外気温なら、そうなると凍死してしまう温度だ。

車の中に非常用の暖房具が必要なのかもしれないが、そんなモノを積んでいる車はまず無いだろう。

軽装で車に乗って出掛けて、途中で立ち往生したら車の外に出て歩くことも危険だ。外に出ても中に籠っても危険なんだから困ったものだ。

こんな大嵐は滅多にあるものではないが、危険性を考慮しておいた方が賢明なのかもしれない。

こういう日は家の中で読書でもして過ごすしかないのかもしれない。


■2013-03-04-Monday ひな祭り

妻が1日から

帯広市の商店街の視察研修で会津若松などに行っていて、家には私一人しか居ないからとても寂しいひな祭りである。

朝から何もすることがないから、地元のデパート藤丸百貨店でやっている「全国うまいもの市」を見て来た。

すると、大好きな長万部の駅弁「かに飯し」が目に付いた。私はこの駅弁が大好きで、いつも函館に行く時には行きと帰りの両方ともこの駅弁を買って食べるほどなのである。ひな祭りの昼飯には丁度良いと思って購入した。もうひとつ、大好きな漬け物である京都の「すぐき」があった。帯広でうまいもの市をやる時にはいつも「きざみすぐき」しか持って来ない店が多い。乳酸菌で酸っぱくなっている「すぐき」は帯広人にとっては、古くて悪くなってしまった漬け物と云う意識なのだろうか、「すぐき」は帯広では人気がないと云うのだ。

珍しく「すぐきかぶら」の形のままのすぐきが売っていたので、今日はこれを肴に酒を飲もうと考えたのである。

私は高校の修学旅行で「すぐき」にハマってしまい、以来、京都に行ったら必ず「すぐき」を買って帰るようになった。

特に成田のすぐきが好物である。このブログにも以前に書いたら、最近は通信販売で成田のすぐきが購入出来ると教えてくれた読者の方も居た。有り難い情報だが、私は基本的には旅行で現地に行って購入しないと嫌なのである。通信販売は便利であるが、ただ単にのべつ幕なしに食べたい訳ではないのだ。何等かの食べたい理由が存在しないで苦もなく食べられるとせっかくの美味しさが半減してしまうように感じてしまう癖があるのだ。

「うまいもの市」というのは久し振りに食べたくなるから不思議な催しである。

今晩はじっくり酒を飲む為に、早目に夕食とお風呂に行くことにした。17時には家を出て「すき家」に行ってハンバーグ定食を注文するも、人気で品切れと云うことで仕方なく「牛丼定食」を注文した。何と牛丼の普通盛り、玉子、味噌汁、漬物が付いて380円という値段である。これで儲けがあるのだろうか?

すき家のカウンターで一人で食べるひな祭りの夕食って・・・。

そのままその足で「水光園」の温泉銭湯に行く。

物凄く混んでいた。駐車場が満杯である。さすがに日曜日の17時半は混んでいる。

いつも揉んでもらうマッサージのお兄さんに聞いたら、マッサージは空いているという。日曜日のひな祭りだから家族連ればかりでマッサージをやる人が少ないのだろう。揉んでもらうことにして、ゆったりお湯に漬かってマッサージを受ける。幸せな気分だ。

家には20:30に到着。

ここからゆったり、たっぷりお酒の時間である。

私は「すぐき」のかぶらを厚さ2㎝程度の厚めに切って白ゴマと醤油を軽くまぶして食べるのが好みである。

酒のつまみに「かぶら」部分をアッと云う間に全部食べてしまった。後に残ったのは葉の部分であるが、成田のすぐきに較べてイマイチ(私の世代は日光の手前という)今回のすぐきは味が足りないので葉だけ食べるのはキツイ。しかし、捨てるのはモッタイナイ。

かなり酒も入って酔ぱらっているから、ムクムクと創造心が湧いてきた。私は創作料理が好きなのである。

すぐきの葉を1㎝の長さに刻んで、温めたフライパンにゴマ油を少々垂らしすぐきの葉と白ゴマと味の素を入れて軽く炒める。サッと醤油で香りを付けて食べたらこれが絶品!

実に美味い酒の肴になりました!


■2013-03-05-Tuesday 地震の修繕

2月2日に帯広を

襲った震度5の地震で損壊した私の会社の6階の窓ガラスが今日入ってきてようやく修繕が完了した。

帯広市内では4階以上の高さのビルで被害が大きく、それ以下の高さの建物ではほとんど被害が出ていない。

おそらく直下型地震のせいで直後の縦揺れと、その後に来た横揺れとの振幅の差が大きかった為ではなかろうか。4階以上の建物が震度以上に大きく揺れた様な感じでなのである。

市内の店舗では大きなウィンドーガラスが割れた所も結構あったから、ガラス屋さんは大忙しで、我が社の様な特殊なガラスは後回しになったのかもしれない。この寒い時期に1ヶ月以上も6階の大きな窓ガラスが修理出来ないで、応急処置をしただけではかなり部屋の温度が下がる。

先の3月2〜3日の強風の時には、応急処置で張ってあるベニヤ板が強風ではがされやしないかとヒヤヒヤものであった。

ビル内の壁や床にもクラックが入ったところもあるが、壁紙や床材が貼ってあるから直接目視で調べることは出来ない。

後日、専門家に調査してもらうしかないが、一応、今回のガラスの修繕で先の地震の処置は終了した。

しかし、3.11の東日本大震災からもうすぐ丸2年になる。各テレビ局で特集番組を組むようだが、予告編を見ても復興は遅々として進んでいないようだ。

実情に合わないヘンテコリンで杓子定規な法律のせいで、店舗や自宅を建て直せないでいる人達も多いようである。

こういう時にこそ柔軟な対応をすれば良いのに・・・。

頭の固い役人というのも困ったものだ。

一日も早く復興させてあげて欲しいと切に願っている。


■2013-03-06-Wednesday TPP

TPP交渉に

入る前段で安倍首相はアメリカに対して自動車の関税を撤廃しない旨の趣旨を伝えたと云うが・・・。

要は、アメリカの自動車産業界を保護する為に、日本車の輸入に関しては今まで通りの関税を掛けても構いませんよ。その代わりに日本の農業を守る為に農産物の関税撤廃は避けてもらえませんか?とでも言うつもりなのはミエミエである。

こんな交渉をするくらいなら、最初からTPPなんぞに参加するなんて言わなきゃ良いのに・・・。

今朝のワイドショーでは医者が「混合診療を入れると公平性、平等性が損なわれ日本の医療が壊滅する云々」という類の話をしていて「だから医師会としてはTPPに反対だ!」と言っていたが、この話は明らかにオカシイと感じた。むしろ医療に関してはTPP賛成派の言っていることの方が、医師会が言っていることよりも正しいのじゃぁないかと思った。

私はTPPなんてものに賛成とか反対とか、日本にとって得だとか損だとか言っている現在の政治家や評論家の話は全てピンとこない。

そもそも、世界中を関税無しにすることで一体何が起こるのか?弱い産業が淘汰され強いものが生き残るということを目指しているのであろうが、ナンセンスも甚だしい。

それぞれの国にとって必要な産業というものが当然あるはずだ。

グローバルな世界なんていうものは一部の金の亡者共が追求しているイリュージョンにしか過ぎない。

理念無き単なる効率化は人類を不幸にするだけだ。

効率化の理念は人類を重労働などから解放し幸福にすることのはずである。効率化は手段であって目的ではない。現在の効率化は、効率化を目的とした効率化の為の効率化で、行きつく先は人の仕事と尊厳を奪うことだけである。

もはや、手段と目的がバラバラになってしまっている。

TPPなんてものをやっても、人類の幸福にとっては何にも意味がない。

人は貧しくとも、毎日、毎日何等かの仕事して、お金を稼ぎ生活することで尊厳が保たれているのだ。

効率化して省力化して、人を減らし、働き手を減らして、それで企業が金を儲けても、職を失った多くの人は、その企業が生産した製品を買うことすらも出来なくなる。

金をたくさん儲けた人の施しに依って生活費を支給されるような生活は奴隷と何ら変わりがない。

人心が荒めば犯罪も増える。防犯の為に金を使い、他人を見たら泥棒と思えみたいに他人を信じられなくなる社会が健全な社会なのか?

銀座の○源ビルの社長が脱税容疑で逮捕されたが、81歳にもなって一人身で、しかも後継者もいないと云うではないか?金をあの世に持っては行けないのに、そんなに金に執着して一体何があるのだろう。

大儲けする必要なんてないのだ。日々の生活が出来るお金と少々の蓄えがあればそれで良いのではないか?

仕事をシェアし合って暮らす世の中の方がよっぽど良い社会だと思うのだが・・・。


■2013-03-07-Thursday 入浴のマナー

最近、帯広市内の温泉銭湯にハマっている。

我が家にも立派なお風呂があるのだが、3人の子供ら全員が別々の場所で暮らしているから、我が家では妻と二人きり。

たった二人の為にお湯を沸かして狭い浴槽に入るよりも、銭湯に行った方が値段は通常は420円、11枚綴りの回数券を買えば一人一回約380円で入浴することが出来るのであるから、自宅でお湯を沸かすよりも格段に安いと思うのである。足を伸ばしてユッタリと入れるから自然と銭湯に行く機会が増えているのである。

しかも、帯広の銭湯はほとんどが植物性のモール温泉だから肌にも良いし湯冷めもしない。更に、乾式サウナ風呂、湿式サウナ風呂、露天風呂、電気風呂、ジャグジー風呂などを取り揃えている所もあるから、ジックリ楽しんで帰宅すると、グッスリと安眠することも出来るのである。

すっかり温泉銭湯ファンになった私達夫婦であるが、最近とても気になっていることがある。それは入浴マナーの悪い客が、結構大勢居ることなのである。しかも、若い人ばかりではなく、60〜70代の年寄りのマナーの悪さに辟易としてしまうのであるから嘆かわしい。

例えば、入浴する前に身体(特に下半身)をお湯で流さずにそのまま入浴する。サウナ風呂から出たら汗をシャワー等で流さずに水風呂に入る。タオルを浴槽でゆすいだりタオルを浴槽に入れる。洗い場の場所取りをする。シャワーの水を他人に掛けてもヘッチャラ。上がる時に身体を拭かずに濡れたままで脱衣場に戻って来る。等などである。彼等は一体どんな環境で育ってきたのだろうか?

家族連れで銭湯に行ったら、そういうことは親が躾たものだろう。他人の迷惑を考慮せずに自分勝手に好きなように振舞うというのは日本人ではない。日本人の美徳の一つが失われているようで残念でならない。

そういう親や祖父母に育てられた子供等もマナーを知らずに育つのだろうなぁ〜。

公衆道徳すら教えられない家庭って悲しいものがあるなぁ〜。


■2013-03-08-Friday 懇親会

1月中旬に

ハワイにゴルフ旅行に行った地元、帯広信用金庫のゴルフの信友会の役員会と安着祝いの懇親会が開催された。

3年前から役員をやらされている関係で出席しない訳にはいかないだろうと出掛けて行ったのだった。

まずは帯広信金本店で役員会、昨年の反省及び決算や今年の予算、スケジュールなどを決める。信金職員がほとんどの業務をやってくれるので役員といってもすることは全くない。

会議後に食事として寿司が出て雑談を交わすが、このすぐ後にハワイに行った人達と繁華街のクラブで合流するのだから、寿司は余計な感じがする。それでも、この役員会に出席して、懇親会には欠席の人も居るから食事を出すのは仕方がないのかもしれない。そういえば去年は私は信金の遠征に参加していなかったから、役員会に出ただけで退席したのであった。

雑談で時間をつぶして、繁華街のクラブまで歩いて移動するが、この日は温かかったので楽であった。この調子で雪が融けてくれればありがたいのだが、例年、帯広では彼岸近辺にドカ雪が降るのでまだまだ雪解けには早いだろう。

五番館2階のクラブでハワイ遠征に参加した人達と合流、ついさっき寿司をつまんだばかりなのでほとんど食べ物を食べる気がしない。

乾杯は明日から店頭で販売される地元の日本酒「十勝晴れ」である。去年初めて信金が音頭をとって作ったプロジェクトであるが、去年は生産量が少なかったからからなのか飲むことは出来なかった酒である。

だから去年の出来と比較することは出来ないが、あまり好きなタイプの酒ではなかった。甘からず、辛からず、スッキリしているわけでもないし、重たい酒でもない。何だか特徴の無い日本酒である。

こんな日本酒でも少量生産ということで人気があるというのだから、帯広人の舌は肥えてはいない様である。

私の斜め前に座った人がハワイで総合優勝したのであるが、事細かに、いかにして私に勝ったかを解説するので、自分の失敗を思いだしてしまって嫌になってきた。サッサと早く忘れて今年のゴルフは良いイメージで始めようと思っていたのに・・・。


■2013-03-09-Saturday ファニーボーンズ

帯広の平原まつりと同時に

開催している「北の大地de大道芸フェスティバル」のプロデュースをお願いしている「そら」の金丸社長とファニーボーンズ(クリス&けーぼー)の3人が帯広に来た。

今回の帯広入りの第一の目的は、私のマジック道具を物色することである。

私はマジックの師匠である故ジミー忍(聖忍)師の遺言で「マジック博物館」を作ろうと考えていて、その準備を着々と進めている最中なのだが・・・。

私が小学6年生の時から集めていた道具、師匠の奥さまから送られてきた師匠の道具類など、一昨年亡くなられた音更のアマチュアマジシャン植田さんの道具等などをビルの3階の使用していない部屋に広げて、暇をみつけては分類分けの作業を少しずつやっているところなのである。

その作業は、先の2月2日の大地震で中断したままになっていて、1ヶ月以上も放りぱなしの状態だ。

ファニーボーンズとの付き合いはかれこれ13年になる。13年前の2002年のお盆(8月14〜16日)の前日の13日に、突如、知り合いの北見のマジシャンが、当時は「クリスピー・クリス&キャプテン・けーぼー」と名乗っていた二人組とマネージャー役をやっていた金丸さんの3人をいきなり帯広に連れて来て、明日からの帯広の平原まつりで大道芸を出来るようにして欲しいと言って来たのである。

すぐにまつりの事務局に掛け合って坂本ビルの前のスペースを使う了承を取り付けたのであった。

13日の晩に、北見のマジシャンと私と彼等の5人で酒を飲みながら、芸能談義を交わし、かつてはプロのマジシャンを目指したこともある私と彼等は意気投合したのであった。

以来、毎年彼等は仲間を引き連れて帯広に来てくれて、それがやがて「北の大地de大道芸フェスティバル」へと発展していくのである。

大道芸とマジックは密接な繋がりがある。そもそもマジックは大道芸として発展してきたものでもあるからだ。

ファニーボーンズの芸風はもともとはコメディが中心であるが、客の関心を一瞬にしてつかむにはマジックはかなり有効なツールである。これまでにも帯広に来る度に、私が使わなくなった道具や本を彼等にプレゼントしてきたのだが、去年、彼等は12年目にして初めて帯広入りが出来なかったのであった。それは海外に遠征に行っていたからである。

ちょうどその去年のまつりの一寸前に、師匠からの道具が帯広に届いたりしていたものだから、とりあえず4階の倉庫に箱積みしておいたのを帯広に来ていた大道芸人さん達に見せたところ、あれも欲しい、これも欲しいと言うので気前良くポンポンとプレゼントしてあげたのであった。

その話を聞いたクリス&けーぼーが自分達もその道具を見てみたい、年末までには絶対に行きたいと言っていたのが、仕事の関係で今月9日にまで伸びたという次第なのであった。


■2013-03-10-Sunday マジック道具

ファニーボーンズの

クリスとけーぼー、金丸社長の3人が9日の昼の便で到着した。北海道中が暴風雪で大荒れで、千歳空港では飛行機の欠航が相次いでいたし、札幌方面では列車も運休しているというので、無事に到着するだろうかと心配していたが、8分遅れただけで無事に到着した。

すぐに私の会社に来て、まずは6階の「マジック図書館」を見せる。1年振りだと、冊数がかなり増えていて驚いていた。

しかし、彼等の関心は本ではなく道具の方だから、すぐに3階に降りる。

9日は土曜日で会社は休みであるから、私が会社の鍵の束を持って開け閉めしなければならないのだ。

3階の50坪位の広い部屋の床にマジックの道具を広げて置いてある。ほとんどがまだ黄色い芋カゴに入れたままである。

2人は目を輝かせて、順番に芋カゴの中の箱を開けては「これはどんなマジックの道具だ?」と一個一個調べていく。

私もまだほとんどの箱を開けて見ていないから、調べるには丁度良い機会ででもある。説明書の付いていない道具は、覚えているものあるが、細かい部分は判らないことも多い。あ〜でもない、こ〜でもないと道具を触ってひっくり返したり、隠し扉などがないかを探したりする。

クリスはクリスで、日本語が読めないから、センスに任せて面白い使い方を考えて披露する。発想が面白いから思わぬ新しい使い方を発見したりも出来るから楽しい。

17:30〜は妻と私と彼等3人の5人で夕食をすることになっているから、まずは第一日目としてはそこまでの3時間ほどを道具選びに夢中になってやっていた。

私も自分の昔使っていた道具の使い方を思い出して「こうやってやるんだ!」と彼等に披露するのも、これまた楽しい作業である。

夕食は「カニ」を食べたいと言うのでJCの先輩がやっている居酒屋「りょうま」に頼んで「タラバガニ」のデカイのを用意してもらった。

予想したよりもデカイカニだったので、その大きさに彼等も喜んでくれて盛んにフェースブック用に写真を撮っていたのであった。

クリスは以前はアル中で昼間っからビールを飲んでいたが、今はピッタリと酒を断っている。けーぼーもお付き合いで酒を断っているから、飲むのは女性2人と私だけ・・・。かつては夜中の2,3時まで酒を飲んでいたのが不思議に感じる。

しかし、アル中からピタリと酒を止めて立ち直った精神力は素晴らしいの一言である。


■2013-03-11-Monday 大道芸

マジック道具の調査2日目である。

これまで夏の気候の暖かい時にしか来た事がない彼等は、3月とは言え暴風雪が吹き荒れる帯広に来るのは初めてである。寒〜い、信じられな〜い、を繰り返していた。昔の北海道はこんなもんじゃ〜なかった。家の中ももっと寒かったんだよと話したら人間の住む所じゃ〜ない。と言っていた(笑)。

この日も日曜日であるから会社は休みであるが10:30〜から見たいと言う。13:30〜からは6階で「北の大地de大道芸フェスティバル」の実行委員会のメンバー3人と勝毎の事業部2人と観光コンベンション協会の平原まつり担当委員との会議である。

去年の平原まつりでの大道芸の扱いは、それはヒドイものであった。

平原まつりの事務局がまつり全体を掌握していないから、プログラムや開催場所がバラバラで統一性がまったく感じられない。音楽物の出し物がそこら中で展開されているから、お互いの音が干渉し合っているし、場所もバラバラだからプログラムとしてまつり全体が生きてこないやり方になっている。

平原通商店街の7・8・9・10・11丁目街区と広小路の1・2・3・4街区がそれぞれ独自にプログラムを作って、そこにまつり実行委員会のプログラムが足さされるから、似た様なプログラムがあっちでも、こっちでも展開されているのだ。しかも、統一ルールがないから、与えられた時間枠以外にもリハーサルと称して大きな音を出すから、音に敏感な芸風の大道芸なら芸にならないから困るのだ。

その辺の問題が解決されないなら、仲間内で声を掛け合って来てもらっている帯広の大道芸の仕組みだと、芸人に声を掛けてくれる金丸社長の立場がなくなってしまう。

なにせ、大道芸を演じられる場所や環境が用意できない大道芸フェスティバルになっているからなのだ。

去年は13日に雨が降った為に、勝毎花火大会が一日順延し、勝毎のスタッフが不足するという緊急事態があったとはいえ、事前の対応も含めて極めて不十分でおそまつなものであったことは否めない事実である。

この辺の問題の解決を確約してもらいたいというのは当たり前以前の話である。

10日の会議では、その確認をしたのである。「去年と同じ体制なら、帯広では大道芸はもうやれない」という金丸社長の意向をハッキリと伝えた結果、最終的には「フェスティバルの形式になってから今年が第10回目だから、今年はやりましょう。ただし、今年のフェスティバルが去年と同じ程度だったら、今回で終わりということでやりましょう」という結論になった。今年は何とか事務局もしっかりと運営して、素晴らしい大道芸を帯広市民に見せたいものである。

18時から懇親会をするというので、会議終了後も引き続きマジック道具の調査である。なんだかんだで、2日間通算すると10時間近くも調査していたことになるが、さすがにこれだけの数があると全部を綿密に調べることは難しい。

どの道、今年の夏までには私の方の分類調査作業もたいして進まないだろうから、続きはまたお盆にすることにしたのであった。

結局、2日間で大きな段ボール1個に一杯の道具を宅配便で送ることになった。今回持ち帰るマジック道具で、彼等の芸の幅が広がってくれたら、それが私としては一番嬉しいことである。


■2013-03-12-Tuesday 丸2年

東日本大震災から丸2年が経過した。

この日亡くなった方々は三回忌と云うことになる。月日が経つのは早いものだ。

11日はテレビ各局が特集番組を組んでいたから、普段あまりテレビを見ない私も否応なく目に入ってくるが・・・。

見ていると、最初は大変だったんだなぁ〜と云う気持ちで見ていたのだが、見ているうちに段々と違和感を覚えるようになってきたのである。

国の対応にも、行政の対応にも、住民の対応にも全部にである。

まずは国の助成のやり方には疑問だらけだ。正にお役所仕事、特に防潮堤の高さやその進め方には大いに疑問が残る。そもそも自然に対して人間の浅はかな知恵など勝りようがないことに、もういい加減に気が付いてもよいのではないか?

かつて造っていた防潮堤よりも今回の津波が大きかったから、今度造る防潮堤はそれ以上の高さに造るっていうのは幼稚園児の知恵に等しいだろう。何の教訓も生かされていない。

第一、コンクリートの耐用年数はせいぜいが70〜80年程度にしか過ぎない。百年に一度とか千年に一度とかの津波に備えて造っていても役に立つ前に耐用年数がきて壊れてしまうかもしれない。それに、地震がいつくるのかは未だもって分からないというのだから、こんな防潮堤なんていうものは建設業者の儲け仕事以外のないものでもないだろう。

海と共に生きている地元民の意見も聞かずに、霞が関にいる想像力の著しく欠如した連中が決めることの方がオカシイだろう。こんな高さ10m、幅45mなんて壁を造ったら、景観は損なわれ、生態系が変わり、漁民などの生活が難しくなる。もしも、実際に津波が迫って来た場合も、海が見えなくなることの方が、遥かに危険なのではないのか?こんなもので東北の海岸を塞いでしまったら東北は人の暮らす場所ではなくなるだろう。

行政も、国の援助がなければ何もできないというのがオカシイ。金を握っている国の言いなりになるしかないなんていうのは本末転倒であろう。

行政マンの人手不足も深刻な様だが、全国の自治体からの支援の行政マンも仕事の途中で戻されるのでは、一旦進んだ仕事をまた一からやり直さなければならなくなるから益々時間を浪費することになるだろう。なんてバカな支援の仕方なのだろう。これでは復興を遅らせに行っているようなものである。

震災の傷跡をモニュメントとして残す事業にも違和感を感じた。1億5千万円も掛けてニセモノの一本松を残すよりは、今現在生きて生活している人への救済に使った方がよっぽど良いのではと感じたのである。

震災直後から2年も時間が経つと、被災者の生活や思惑にも震災直後とは違ったものが出てくるようだ。

それぞれの人が権利の主張を始めたら、町毎全部の高台移転など出来るはずもない。

2重ローンの問題や仮設店舗などの問題を言っている人もいたが、これにも違和感を覚えた。自宅や店舗を建てた直後に被災した人は確かに不運であるが、しかし、それは自分が選んだ場所に問題があったのではなかろうか?

私の祖父は土地を購入する時には地盤、水の流れなどを綿密に調べてから購入したという。自分の財産を買うのだから自分でキチンと調査して納得して買うべきだろう。

今回の被災した場所は、過去にもほとんどが津波の被害に遭っている場所であろう。地震で倒壊した場所も過去には海や沼や湿地を埋め立てた場所であったりする。つまりは地盤が緩い場所な訳だ。

地震ではなく大雨で山崩れを起こすような場所や、洪水が起き易い堤防沿いの低地なども同様だ。

自分の財産を建てる場所に対して無頓着過ぎるような気がしてならない。

それを国に補償しろというのは、気の毒だとは思うけれども何か違うんじゃぁないの?と云う感じがした。

日本に暮らす以上は天災が付きものである。火山が多いから温泉も出る。山が多いから水に恵まれているなど、自然の恩恵も多いのだから、自然と一緒に暮らすしかないのである。自然を拒否し、人間の浅智恵で自然を抑え込もうなどとは考えないことだと思うのである。自然と共生する。天災も受け入れる(但し、減災はする)。これが日本人の生きる術であろうと思う。


■2013-03-13-Wednesday 復興予算

今朝のワイドショーで

復興予算の使われ方がオカシイと云う報道があった。

堺市のゴミ処理場の建設費83億円(だったかな?)が、堺市は実際に震災瓦礫処理をしていないのに全額補助を受けていると云う指摘である。

通常の予算なら83億円の内の23億円を堺市が負担しなければならないのだが、復興予算なら83億円全額が国から出るという。

堺市は一応は震災瓦礫の処理を検討はしてみたのだが、結局は受け入れていないのだと云うのだから復興予算が充てられるのはオカシイという指摘なのである。モットモな指摘だ。

その他の全国の自治体でも同様に、震災瓦礫を受け入れていないゴミ処理場の建設に復興予算が充てられていると云う。

担当は環境省だと云うが・・・。

お役人は予算を全額使い切ることが使命だと思っているところに問題がある。民間企業なら無駄を省くなりして予算を余らせることの方が重要なのに、行政などは予算を使い切らなければ、担当者が無能扱いされるというのだから呆れる慣例だ。分かり切ったことなのだから、予算を次年度に持ち越せる様に制度を変えりゃぁ済むことだろうに、これが言われ始めてから一体何年が経つのだろうか?

政治家もここに「旨み」が存在するのだろう。一向に改善される様子が見えない。

国も、復興予算を多額に組んではみたものの、結局は使い切れないから、こう云うバカな使い方をさせるのだ。

適材適所で予算を使うのならば、被災地で生活している人の仕事なり住居なりを優先させるべきであろう。

そこには、なんだかんだと「公平性」がどうとかと理屈をこねまわして使わせないで、被災地ではない場所なのに自分達のやり易いところには、逆にへ理屈をつけて融通するとは、役人の根性が曲がっている。

こんな使い方をするから被災地の人達の気持ちも前向きにならないし、被災していない国民も復興自体に疑義の目を向けることになる。

人気取りで過剰な予算を組んで国の借金ばかりを増やし、実際の復興が遅れるのは政治家や官僚の問題だ。

アホ臭くて話にならん!


■2013-03-14-Thursday 選挙制度改革

自民党の選挙制度改革

問題統括本部(本部長:細田博之幹事長代行)が衆院選の選挙制度改革の自民党案を14日に決めたというが・・・。

呆れたというか、こいつらバカじゃね〜のという感想しかない。

「国会議員って連中は司法をなめてんのか!」と裁判所にどなられるのじゃぁないかと危惧するほど、先の違憲判決を考慮していない結果に驚いている。

改正案の柱は大きく三点あるが、

①比例選の定数を−30の150にする。

②150の内60議席を「得票数が2位以下の政党」に配分する。

③全国のブロックを11→8に再編する。の3つである。

この中の②が特に問題だ。

当初、自民党は「2位以下の政党」に配分する優遇枠を30とする方針だったが、公明党の要望により60に拡大したという。

そもそも、選挙制度ってものは「シンプル イズ ベスト」が基本である。国民が仕組みを理解できないような複雑な選挙はマヤカシだ。

根本を正して、単純に分かり易く改革すれば良いのに、小手先で直そうとするからかえって歪んでしまう結果になるのだ。

先の衆院選挙で「今 衆院選挙の1票の格差は違憲である」という判決が出ている。それはとりもなおさず「1票の価値の平等」を図りなさいということである。

普通に考えたって、有権者が投票した「第1党」への投票が、勝手に「第1党以下の党」に振り分けられるなんて許されるはずがないだろう。投票していない政党に自分の票が入るなら何の為の投票なのか意味がなくなってしまうだろう。選挙の意味自体の否定である。それこそ「1票の重み」を何と考えているのだろうか!

国会議員ってバカばっかりなんじゃないの!

現行の小選挙区比例代表並立制も、小選挙区で落選した議員が、復活当選してくるというややこやしい制度で国民はよく分からんのじゃ〜ないかと思う。

今回の案はそれよりも悪い!

国会議員の都合でこねくり回さずに、昔の中選挙区制に戻して改革した方が日本の実情に合っていると思うがなぁ〜。


■2013-03-15-Friday 禁酒

禁酒なんて簡単さ!

これまでに数百回もやってきてるのだから・・・。

55年の人生の内のおよそ3分の2を酒の世話になっている。計算が合わないのは、18歳で大学生になって親元を離れてからは、ほんとんど毎日酒を飲んできたからだ。

それ以前にも親の目を盗んではしょっちゅう酒の世話にはなっていたが、親元を離れて一人で東京の下宿で暮らすと、親の目をまったく気にすることなく酒が飲めるのはとても開放感があってよかったのである。

毎日、毎日大酒を飲んでとことん酔っていたのであった。若い頃から飲み続けていたからか、それとも既に肝臓がマヒしていたからなのか、少々の酒では酔わなくなっていたから、自然と酒量が増えていったのである。

最初はビールが大好きでビールばっかり飲んでいた。親の所に中元や歳暮でくるビール券を、所属しているマジッククラブの宴会で使うからと嘘を付いては貰って帰ってビールを楽しんでいたのだが、ビールのアルコール分は少ないから大瓶2本飲んでも酔えないので、毎日3本は飲んでしまう。だからビール券は2ヶ月も持たなかったのであった。

学生時代は親からの仕送りで生活しているが、酔う為に飲むにはビールは高過ぎるのである。アルコール分が少ないから相当量飲まないと酔えないからだ。

安くて酔える酒はウィスキーが一番である。

今でこそ毎日、芋焼酎ばかり飲んでいるが、当時は焼酎は臭いし、アル中の酔っ払いが飲む酒だと思い込んでいて飲む気にならなかったのであった。

何度か、空腹にウィスキーを割らずに飲んで、胃炎を起こしたこともあった。その内、酒を飲み過ぎて、酒が不味く感じるようになったら、1週間ほど禁酒して胃腸の調子を戻してから、また再び飲むと、これがまた美味いのである。つまり私の禁酒は、美味い酒を飲む為のものであった。

今年も、正月からこれまでほとんど酒を切らしたことがないが、4日前ほどから酒が不味く感じるようになってきた。

こうなったら酒を止めるに限る。

1週間も禁酒すれば、また美味しく酒が飲める。

たま〜に酒を止めてみるのも良いものである。


■2013-03-16-Saturday OZ

映画「オズはじまりの戦い」を観て来た。

今回は恒例の「夫婦50歳割引き」ではない。何故なら、前売り券の付録のトランプが欲しくて前売り券を買ってしまったからだ。私はマジック関係のモノを収集しているが、トランプもその一つである。

前宣伝でオズは手品師の話であるというのが分かっていたので観たい映画でもあったのだ。前売り券は1300円である。妻の分は買っていないから妻は一般料金の1600円で入場したので普段よりも2人で900円も割高になる。それに3D眼鏡料金が加算されるから、そうなると結構な出費になる。夫婦50歳割引き料金というものの有難味がよく分かった。

この映画はマジシャンの私にとってはとても面白い内容であった。もともと魔術や魔法なども研究対象であるから「オズの魔法使い」は大好きな映画である。小さい頃にもジュディ・ガーランド主演の映画を観ているが、成人してからもレーザーディスクで購入して観ているし、その後にオール黒人キャストで、ダイアナ・ロスがドロシー役、マイケル・ジャクソンがかかし役をやってリメイクされているミュージカル映画「ウィズ」やこれまた前編と言える悪い西の魔女セオドラがいかにして悪い魔女になったかのミュージカル「ウィキッド」なども多数観ている。十何年か前にラスベガスのMGMホテルに泊った時に「オズの魔法使い」関連のグッズを大量に購入してきて未だに自宅に飾ってあるほどだ。

今回も当然ながらパンフレットも購入してコレクションに加えたが、読んでみて驚いた。

このパンフレットを読むまで「オズの魔法使い」は映画になった1巻だけだと思っていたからだ。作者のL・F・ボームがその後も書いていて全14巻も出版してるという。

今年中には日本でも14冊と番外編の1冊も出版される予定だというから是非読んでみたいと思う。

今回の映画は、ジュディー・ガーランドが主演した映画の前編という設定で、オズの魔法使いはいかにしてオズの魔法使いとなったのかという内容である。マジックはさえないがハンサムで女たらしのサーカス付きの手品師が、誤解から偉大な魔法使いと間違われて、マジックや映画のトリックを使って悪い魔女を退治する物語りになっている。

マジックの基本的な考え方がうまく表現されているし、映像がキレイであった。ただ3D映画は少々画面が暗くて気になる。観終わった後になんだかフラツクのも困りものだ。私は映画は2Dの方が好きである。


■2013-03-17-Sunday 懇親会

17日の18時から、

母校の帯広柏葉高校のPTA・同窓会合同懇親会&送迎会がワシントンホテルで開催された。

私は同窓会の文化部長として出席してきたが、PTAの席に同級生のT君が座っている。下の子がまだ高校生だというのである。

T君はPTAの役員の人達よりもかなり年上だから話が合わないのかもしれない、二次会には行かないから私と一緒に飲みに行こうという。懇親会が終了した後に2人だけで飲みに行った。

日曜日だからほとんどの店が閉まっていた。少し街はずれの2階にあるT君馴染みのバーに行った。私は初めて入る店だが、カウンターに座りながら懐かしいイーグルスやシカゴなどの古いレコードを聞きながら結構な時間2人で話した。

T君は勤め人だから定年の60歳まで後4年である。子供がまだ高校生だから、高校を卒業して東京や札幌などの大学に出したら仕送りが大変だ。これからまだ7年ほどは学費の支払いが続くことになる。

我が家は先週、末の息子が大学を卒業したので、これで3人の子供の学費の支払いがすべて終了するが、T君の他にもまだ小学生の子供が居る同級生もいるから脛を太くしておかないとならないだろう。そう考えると子供は若い内に作っておいた方が良い。

話ながら焼酎をロックでグイグイと飲んでしまった。7〜8杯は飲んだろう。店を出てからタクシーで帰宅したが、そこで止めておけば良いのに家でもまた焼酎を一杯飲んでしまった。飲み始めるとトコトン飲みたくなってしまうのが悪い癖である。

さすがに翌日の朝は具合が悪かった。珍しく二日酔いである。どうやら年とともに酒を分解する量も減っているのだろう。どうも同級生と飲むと昔の気分で飲んでしまうから酒量が上がってしまうようである。反省!


■2013-03-18-Monday 引っ越し

坂本商事㈱の

北海道土産品部門は坂本ビルの1階に店舗があるのだが、現在は無人状態にしてあって店の前に張り紙だけをしてあるが、お客さんは商品を見たいとか買いたければ4階かもしくは6階の事務所に来て欲しいという、殿様商売丸出しのことをしているのである。

土産品は札幌でさえ、老舗の店がドンドンと閉店している。今はおみやげと云えばお菓子が全盛で、熊の木彫りなど重たくて嵩張るものは売れなくなっている。かつては熊の木彫りは私の会社でも一日に数十個も売ったこともあるが、これははるかな昔話になってしまった。

しかし、無人の店ではさすがに印象も悪いし、なにしろ常時店員がいなければ商売になんぞならないのである。

そこで、4階の介護ショップ「パーム」の中に土産部門も一緒に置いてしまおうということになり、今日から商品の移動を開始した。

什器類は明日に業者を頼んで行う予定である。

土産品は高価な一品作の木彫品が多く、十勝石の彫刻品もかなりの数ある。細かい作品が多いから移動には細心の注意を払わないと壊してしまいかねない。

人手がなかったので、しばらく清掃もしていないからかなり埃にまみれている。いやはや、これが商売をやっている姿勢であろうか。我ながら恥ずかしい。

今回の引っ越しを機に、少しは商売にも力を入れて、せめて値札も新しく造り直したり、見やすいように工夫をするつもりだ。ホームページも造りなおすことにしようと思う。


■2013-03-19-Tuesday イラク戦争

20日はイラク戦争から10年が経つ。

アメリカのブッシュ大統領が、イラクは「大量破壊兵器を隠し持っている」として有無を言わさずに開戦した戦争だ。

当時の日本は小泉政権。その小泉政権は国民の人気を背景にして、ろくに検証もせずにサッサとアメリカ支援を表明したから、事実上戦争に参加したようなものである。結局、今に至るも「大量破壊兵器」は発見されていない。

隠れていたイラクのフセイン大統領は発見されると、まともな裁判も無しにこれまたサッサと処刑されてしまった。まるで裁判をやったらアメリカの横暴が暴かれるとでも言わんばかりの暴挙である。

この戦争は一体何だったのか?

こんな戦争が許されるのか?

アメリカのこの無茶苦茶な行動を世界が激しく非難しないのもオカシイ。国連では軽〜く非難決議をしただけである。もしも似た様なことを北朝鮮がやったら・・・。

アメリカは自分が世界の警察だ、みたいに勝手に思っているのかもしれないが誰も頼んでいないだろう。

こんな無茶苦茶が未だに国際社会でまかり通るんだから驚きだ。

結局、アメリカの論理だけが正義なのだろう。

TPPも同列だ。

アメリカは所詮、自分の事しか考えていない。同盟国ったって日本なんぞ属国程度にしか考えていないだろう。

アメリカの意に沿わない政治家が出てきたら潰すだけ。アメリカに尻尾を振る奴を首相にしているようなもんだ。

アメリカを盲信してついて行くのは実に危険なことであることを日本の政府はもっと理解する必要がある。

それとも自分の首がかかっているから、もはやTPPにも反対できないのかもしれない。

アメリカに追随したってロクなことにはならんのだぞ!


■2013-03-20-Wednesday お彼岸

今日はお彼岸である。

毎年、この時期には大雪が降る。今年も昨日の天気予報では十勝に大雪のマークが出ていたが・・・。

今朝は暖かくて庭の雪もだいぶ融けて来たから、この分だと天気予報が外れるかもしれない。もう雪はいらないから、是非とも外れて欲しいものだ。

東京では桜が五分咲きだといって花見客が場所取りしているニュースが流れたが、十勝も天気は良いが花見にはまだまだ早過ぎる。そこで妻と映画を観ようということになった。

今回観たのは「アルゴ」である。

例によって「夫婦50歳割引き料金」で2人で2000円は安いレジャーだ。私達夫婦はこれのお陰で、去年だけで何本の映画を観た事か!

アルゴは今から33年前1980年のイラン革命の時の、アメリカ大使館の職員脱出話だ。

去年アメリカでこの映画が上映された時に日本でも話題に登ったが、こんな脱出劇があったことを初めて知った。その時も「アメリカ大使館員を偽りの映画撮影話でイラン政府を欺いて脱出させた映画」くらいしか判らなかったのだ。

史実だという触れ込みであるが、そんなバカバカしい作戦が本当に遂行されたとは信じていなかったから、映画的な脚色がかなりあるものだと思っていたので、当初は観て観たいとは思っていなかったのだが・・・。

しかし、今年のアカデミー賞で作品賞と監督賞を獲得したというニュースを聞いて是非とも観てみたくなったのであるからアカデミー賞の威力はスゴイ!。

評判通り、面白い映画であった。史実に基づいている話だというので余計に緊迫感が生まれたのかもしれないが、結構ハラハラドキドキさせてくれた。近年観た映画の中では一番良かったと思う。


■2013-03-21-Thursday 弁護士

やっぱり大雪が降った。

天気予報が当たってしまって残念だが、十勝はどうしても彼岸の頃に一夜に大雪が降るようだ。

昨夜銭湯から帰宅したら既に玄関前には10㎝ほどの雪が積もっていた。この時期の雪はビチャビチャの雪が多いから、朝方冷え込むと凍って重くなり除雪が大変になるので、お風呂上がりだがサッと除雪をしておくことにした。こうしておけば朝方の除雪がかなり楽になるのだ。

翌朝起きてみたら、夜中にかなり風が強かったのだろう、吹き溜まりが出来ている。我が家は風の通り道なので、夜中に除雪した箇所に吹き溜まりの雪が積もっていた。それでも夜中の内に除雪をしておいて良かった。

ビチャビチャの雪の上に、吹き溜まりの雪が積もった箇所は凍ってしまってビクともしない。

朝刊配達の人が踏んづけた足跡だけが点々と凍りついてアスファルトに張り付いて取れない。この時期の雪はアスファルト面を露出しておけば、昼の太陽熱で融けてくれるからまだ楽である。今日も最高気温が+2℃ということなのでかなり融けてくれるだろう。

帯広市は除雪費がもう底を着いているのか、今日は市道の除雪車がまったく入っていないようだ。どうせすぐ融けるだろうぐらいに思っているのかもしれないが、結構ワダチも出来ているから危険な場所があると思うが・・・。

朝刊の折り込みチラシを見て驚いた。7枚程度しか折り込んでいないチラシの中に3枚も東京方面からの弁護士の広告が入っていたからだ。その他にも新聞内の広告にも同様のものがあった。

いずれもサラ金などへの過払い請求の手伝いをしますよという広告だ。わざわざ帯広まで出張しなければならないほど弁護士の仕事がないのだろうか?

私が帯広に帰郷した1980(昭和55)年に帯広の弁護士はわずか5人しか居なかった。それがいまや25人も居るという。

生活や考え方がアメリカナイズされたことで日本でも訴訟が随分と増えたと聞くが・・・。

それに対応する為に、政府は司法試験を簡単にして弁護士の数を増やす政策を取ったから粗製乱造でやたらと弁護士が増えたと云う。

しかし、思ったほどの訴訟もないから、いわゆるイソ弁(居候弁護士)にもなれない弁護士が居るというのだ。

国も適度に増やしていけば良いのに、急激に増やすからこういうことになる。政策というのは先を見通す目という、いわゆる先見力が重要なのに、いつも起きた現象に対する対処療法しかしないから後手後手に回るのである。想像力というものが欠如している人間に政策を立案させるとこういう事態になるのだ。

TPPや原発も想像力が著しく欠如している連中が考えているから、国の将来像をハッキリと見る事が出来ていない。

この国の未来は暗い。


■2013-03-22-Friday 公示地価

2013年1月1日時点の

公示地価が21日に国土交通省から発表された。

数年前から十勝管内の最高地価は、「帯広市西2条南9丁目16番地1外、坂本ビル前」と表示されるようになったのだが・・・。

これには曰くがあって、元々の表示は「夷石ビル前」の表示であったのだが、夷石ビルが建物を壊して駐車場にしてしまったが為に、更には西2条南9丁目の西側街区のビルが次々と壊されて標準とするべき建物がなくなってしまったことで、表示場所が我が社の前になってしまったのである。

これにはかなり迷惑を感じている。新聞などでは「十勝管内最高地価は坂本ビル前・・・」と書かれるし、新聞によっては我が社の写真をデカデカと載せて記事を書く社もあるので「すごいですね〜十勝一高い土地にビルが建っているんですね〜」と冷やかされるからだ。

同じ西2条南9丁目が十勝管内最高地価であるのは、60年以上も前からであり、たまたま基準値とされる建物が我が社に変わっただけのことなのに、何だか急に坂本ビル前が十勝管内一になったかのようにとらえている人が多いのに驚かされる。

この公示地価が発表される度に思い出すのは、よりにもよって親父が亡くなった平成4年の地価が過去最高価格だったことだ。

バブルは既に崩壊していたが、何故だか土地の公示価格は上がり続けたのである。

この平成4年は踏んだり蹴ったりであった。土地の価格が過去最高価格であったし、相続税額も近年の最高額であったからだ。実に悪い年に親父が死んだものである。後1年生きてくれていれば・・・と何度思ったことか。こればかりは恨んでも仕方がないが、死んだ年によって税金が大きく変わるのは不公平であると感じたものである。

まぁ、それだけ国家に貢献したのだから、その分、税金の使い道をしっかりとやってもらいたいものだ。


■2013-03-23-Saturday ジャックと

この時期の十勝は

レジャーの端境期で遊ぶものが少ない。

家でゴロゴロしながら読書をするか、映画館に行って映画を観るかくらいしかすることがないのだ。

仕方ないからまたまた映画にいくことにしたが・・・。

現在の帯広には映画館はシネマコンプレックスの「シネマ太陽」が一館6スクリーンだけしかない。

しかもここの映画館のチョイスは誰が選んでいるのか、どうも私の好みとは異なっている。

本当に観たい映画がなかなか帯広では上映されないが、かといって汽車賃を掛けて札幌まで出向いてまで映画を観るほどでもないから、我慢しているのが現状である。

20日にも「アルゴ」を観たし、今日上映されている映画では観たいものがない。

昨日22日に封切になった「ジャックと豆の木 天空の巨人」というのが唯一観ていない映画なので仕方なくこれを観る事にした。この映画には3D映画もあるようだが、帯広のシネマ太陽では2D映画のみの上映である。こういう子供だましみたいな映画の方が3Dで観た方が面白いのにと思ったが2Dしかないなら仕方がない。

上映時間も16:50〜と実に中途半端な時間である。

映画は妻は面白かったというが、私には、まぁ一人1000円なら許せるかという程度の映画であった。全然ハラハラドキドキのない映画なのである。悪役も善人もアッサリと簡単に殺されてしまうから、もう少し憎々しくみせる演出を上手にやれば同じストーリーでも、もう少しドキドキさせることができるのになぁ〜と思いながら観ていた。

映画が終わったのは18:50頃、自宅に戻ってから晩ご飯の支度をする時間もないから母を誘って久し振りに焼肉「五条園」に行った。

予約をしていなかったがとりあえず行ってみるだけ行ってみようということになったが、客で一杯である。だが、ちょうどグッドタイミングで5人の客が出るところだったので入れ替りで座ることができた。

この焼肉屋さんは我が家のすぐ近くの西5条15丁目にオープンしたときからの贔屓であるから、かれこれ25年以上経つのではないだろうか?いつも「美味しい焼肉屋があるよ」と宣伝してあるいたし、親戚たちにも紹介したら、店がドンドンと大きくなって移転を繰り返し、3度目の移転で現在地に落ち着いたのであるが、名前は最初につけた「五条園」のままなのである。いつも良い肉があるので是非一度行ってみると、肉好きなら必ずファンになること請け合いの店である。


■2013-03-24-Sunday 硬直した組織

ここ最近の全柔連の騒動を

見ていると硬直した組織の行き着く先だと感じる。

先輩、後輩の縦社会の中で、先輩から「つべこべ言わずに、黙って言われた通りにしていれば良いんだ!」と云う硬直し、思考しない組織の運営方法であると思う。

私はこれまでに様々な組織に在籍し、熱心に活動をしてきたが、結局、ほとんどの組織でお偉方と意見の衝突を起こしては脱退してきた。

それは「つべこべ正論をぬかすな!」と云う組織の先輩の意見に同調出来なくて正しい(と思う)意見を述べては衝突したり、「嫌なことは絶対に嫌だ!」とハッキリ言うものだから果ては喧嘩して「こんなアホな連中と一緒にやってられるか!」と言っては脱退してきたからである。

こうやって脱退したり、委員を辞めたりしたことは片手に余る。そして「坂本は協調性がない」と言われ続けてきたのである。

だから現在は誰も私を誘わなくなった。

私にはしがらみがないから、自分が正しいと思ったら後には引かない性格なのだ。自分の感情を押し殺してまで組織に関わっているのは、精神衛生上もヨロシクない。

上司を慮ることも必要なことではあるだろうが、のべつ慮ってばかりでは組織は正しい方向には行かない。段々とモラルハザードを起こして、組織は堕落していくのだ。それは歴史が証明している。

今回の全柔連の騒動では上村会長以下全員の役員が留任した。誰一人として責任を取ろうとしていない。誰も先輩に対してモノ申すことが出来ないのだ。おそらく何かもっと別な大きな不正を隠そうとしているのだろう。

組織の末期症状である。

しかし、問題がこうも噴出してくると外部からの人間を入れて調査するしかないであろうから、いずれは暴露されるだろう。

組織は概ね10年も過ぎると似た様な状態になるようだ。リーダーになる人間が見識のある人でなければ、組織はすぐに腐る。

腐ったミカンはすぐに排除しなければ全体が腐ってしまうのだ。

一旦、悪の甘い蜜を吸ってしまうと脱出するのは難しい。軽く舐めただけのつもりでも周りの同胞からは同罪だと思われているだろう。そうなるともう一蓮托生で死なば諸共である。毒を喰らえば皿までもで組織を守る方にいくのだろうが、良心の呵責に悩む人間は少なからず居るものだ。全柔連もそうした理事の一人が告白したのだろう。

これが蟻の一穴となって全容が明かされる日は近いだろう。

帯広のとある組織の悪事もいずれは全容が明らかにされる日が近いのかもしれない。


■2013-03-25-Monday 勝毎「論壇」

2013年3月25日十勝毎日新聞「論壇」掲載

「現在(いま)が良ければ・・・」

最近の政治ってどこかオカシクはないだろうか?政治が目指すものは「最大多数の最大幸福(J・ベンサム)」であると昔習った記憶があるが・・・。原発にせよTPP(環太平洋連携協定)にせよ、多数の国民が望んでいるとは思えない方向に進んでいるように感じる。

原発が活断層の上にあるから危険だとか、地滑りだから安全だとかという類の論議はナンセンスである。

立地が安全であろうと危険であろうと、それ以前の問題だろう。原発を稼働させれば何万年も放射能を放出し続けるごみが出る。この核のごみは現代科学では処理不能なのだ。どこにどうやって保管するかも決められないのに、この先さらにごみを増やしてどうするつもりなのか。

3・11から丸2年がすぎた。震災特集の番組で、福島第一原発の敷地一杯に今でも汚染された冷却水の保存タンクが建造され続けている場面が映った。廃炉にするまでには数十年間も燃料棒を冷やし続けなければならないそうだが、今後3年間で3倍の量のタンクが必要になるとのことだ。たまった放射能汚染水の処理はどうするのだろう?日本中をタンクだらけにするつもりなのか?電力会社は原発事故の債務は原発を稼働させることで賄うつもりでいるのかもしれないが、問題の先送りにすぎない。

TPPも安倍内閣はアメリカに尻尾を振って追随するつもりなのだろうが、TPPはグローバル化を推進しなければ行き詰ってしまうアメリカ経済の最後のあがきであろう。

アベノミクスとやらが自国の通貨価値が下がると喜ぶというのが私にはサッパリ分からないが、TPPが得だとか損だとかという論議もそれ以前の問題ではないのか。

グローバル化をしたら世界中の人間が幸福になるのか?マジックにマイザーズ・ドリーム(欲張りの夢)という無尽蔵にお金が出てくる演目があるが、金の亡者の幻想である。

潤うのは10%未満、残り9割以上の人は不幸になるだけ、それこそアメリカ社会の追随である。大企業のお偉方の中には、JNP(国民総生産)の数%の農林水産業を保護するより、自動車などの輸出を伸ばして、もうけた金で農水産物を買えば良いというご仁が多数存在する。しかし、グローバル化すれば、製造業は遅かれ早かれ人件費が安い国に工場を造るであろう、そうなれば、日本は工業も農業もすべてを無くしてしまうことになる。 

たった67年前には都会人が大切な着物を持って田舎に行き、頭を下げて食料を物々交換してもらっていたことを忘れてはいけない。


■2013-03-26-Tuesday TPP

昨日25日付けの

十勝毎日新聞「論壇」に載った私の文章を読んだ、とある先輩と偶然一緒になり話す機会があった。

その先輩曰く「坂本君はTPPに反対のようだけど、十勝の農業は余所の地域の農業とは違ってTPPはむしろ有利に働くのではないか? 小麦やビートはやめて、高く売れる野菜を作ったら良いのだ・・・」と云う様な話なのである。

この先輩も私の文章を良く理解されていないようだ。

私は「損だとか、得だとかと云う観点でTPPを捉えるのは誤りだ。現在(いま)が良ければ・・・と云う次元の低い話ではなく、もっと先の将来を見据えて、自給自足を目指していかなければ日本という国が危うくなる」と言っているのである。

所詮、TPPのように貿易障壁を無くして世界をひとつにする、いわゆるグローバル化は人類を幸福にする政策ではないから、むしろ、国ごとに独自の政策があっても良いと考えているのである。

グローバル化が進めば、世界はどうなるかを想像してみればよい。

人件費の安い国へ安い国へと工場を建てて移動していくだけだろう。現実を見てみたらよいのだ。

中国は人件費が安かったから世界中から沿岸部に工場が集まり中国の経済は世界第二位のGNPを誇るようになった。しかし、奥地の村は貧しいままで経済格差はモノスゴイことになっている。億万長者が1億人ほども出現したが残りの10数億人(中国の人口はハッキリ分からない)は昔のままなのである。中国は共産主義の国だぞ!それなのにこの格差は何だ!共産主義でこれはありえないことだろう。何の為の共産主義なんだ!

中国は農業輸出国であったはずだが、最近は輸入国になってきている。食生活が欧米化したせいもあるだろうが、農業よりも工業の方が金になるから農地を潰して工場を建てる。荒れ果てた農地は砂漠化して黄砂の基にもなってもいる。国民の健康よりも金だから、環境問題は二の次で、工場からの廃気や廃水は公害の基になっている。こんな状態の中国の国家体制は早晩壊滅するであろう。

中国がそんな状態でしかないのに、人件費が高騰してきたから(暴動もある)といっては、今度はベトナムだミャンマーだと人件費がまだ安い国に工場を移し始めている。

世界中をただその場限りで動して、すぐにポイ捨てする。国民生活にも環境にも無関心だ。余所の国のことなんか構っていられるか!金だ!金だ!金だ〜!

こんなグローバル化は、一部の金持ちのイリュージョン(幻想)にしか過ぎない。こんなものが良いなんて言ってる連中は金の亡者か、騙されている愚かな奴等である。

ごく普通に生活できたらそれで良いではないか。

人間の生涯に必要な金は一人2億円もあったら十分である。リストラして人件費を減らした会社の役員が一人で数10億円もの給料を取るよりも、一人でも多くの人間を雇って20〜30万円ほどの給料を払った方が経済は上手く回るだろうと思う。

あの世に金なんぞ持っていけないのだから・・・。


■2013-03-27-Wednesday 振り込め詐欺

昼食を食べている時に

テレビでやっていた昼のワイドショーで「振り込め詐欺」の被害が増えている旨の特集があった。

一人で1千万円以上も騙し取られているそうな、中には5千万円という被害にあっている人もいるというから驚きだ。

紹介されていた手口は「コンビニで小切手を無くしたという、息子(を装った)からの電話で、上司の従兄弟(だったかな)を名乗る人間が家に取りに来たので手渡した」というのである。

まず、それだけの金を持っていることにも驚かされるが、その大金を確認もせずに、いともたやすく他人に渡すということが信じられない。

騙された人には酷かもしれないが、基本的な注意が不足しているだけだろう。

自分の息子の携帯に電話してみて確認するのに一体何秒必要なのか?

おそらく急かされたり、焦らされたりしてパニック状態にして正常な判断が出来ないようにしむけるのが、詐欺師のテクニックなのだろうが、それにしても1千円や2千円ならまだしも、数千万円を渡すなんてとても信じられない行為だ。

だが、本当に被害にあっているのかも疑問になってきた。騙し取られたことにして税金をごまかす様なもっと上をいく悪い人間が中には紛れているかもしれないと勘繰るのは、私の根性が曲がっている証拠なのだろうか?

かくいう私も詐欺紛いの騙しにあったことは、これまでの生涯で3度ほどもあるから大きなことは言えないが・・・。


■2013-03-28-Thursday 共産主義

あなたは共産主義ですか?

というメールが来た。

私のブログを読んでそう思ったのであろうか?

かつてのソ連や中国や北朝鮮やカンボジアやその他諸々の共産主義国(と自分では言っている国)のことを共産主義だと捉えるなら、私は断じて共産主義者ではない。あれはただの独裁主義であるからだ。むしろ、マルクスが唱えた共産主義に歴史上一番近かったのは昭和40年代の一億総中流と言われていた日本ではなかったろうかと思っている。

私は競争のまったく無い社会は人間を堕落させる基だと考えている。官僚による統制経済は人間を堕落させる基だからだと思っている。が、しかし、いきすぎた経済至上主義よりはましだと思っていることも事実だ。

極少数の人間が富を握って、大多数の人間が奴隷のように生きる社会は健全ではないと考えている。

国民が智恵を競い合い、健全な競争をする社会が望ましい。健全な競争とは手段を選ばず他人を出し抜こうとか、騙そうとかいうのではなく。正々堂々と競うことを言う。

その結果として、より智恵を出した者、働いた者が多くの報酬を得る社会である。だから格差は生まれるのだ。機会の平等はあっても、結果の平等はありえない。まぁ機会の平等ってのもあやしいけれど・・・。

しかし、格差はある程度(せいぜいが20倍)という範囲でなければならないと考えている。

2011年の日本で一番高額の報酬を得た会社役員は、日産のゴーン氏の9億8200万円であった。2番目がソニーのストリンガー氏の8億6300万円である。

この2人が一体どれだけの働きをして会社に貢献したのかは知らない。

しかし、この金額は取り過ぎだと思うのである。

日産もソニーもかなりなリストラをして雇用を切った。

この2人の報酬の合計金額は18億4500万円である。

私見だが、日本人の一生涯に必要な金額は贅沢さえしなければせいぜい2億円程度だと思っている。

大卒のサラリーマンが22歳で入社して60歳で定年したとして実働48年としよう。ボーナスや退職金は考慮しないで単純計算すると、2億円÷48年=420万円になる。

18億4500万円を420万円で割ったら439人分の年棒に相当するのだ。彼等2人は外国人だから、これだけの金が日本から消えたことになるのではないのか?

この他にも1億円以上の高額報酬を得た会社役員は大勢居た。彼らが皆、420万円の20倍の年棒8400万円程度に最高額をおさえていたら、1000人くらいの雇用は守れたかもしれない。

数人の億万長者よりも、1000人の420万円の年棒の方が、遥かに社会に回る金は大きいだろう。

金持ちってのは案外「ケチ」が多いから、金を使わないからだ。

数人の大金持ちの施しを受けて暮らすよりも、自分で働いた金で生活する方が誇りも活力も生まれる。

だから、私は小泉純一郎&竹中平蔵の経済政策が大嫌いだったのだ。

これを共産主義というなら、共産主義かもしれないが・・・。

行き過ぎた競争は、人間を幸せにはしない。

企業が生き残る為にするリストラ、行き過ぎた効率化は、やがて社会も不幸にする。適度な競争、適度な効率化がベターなのである。

人間を幸せにする為の便利さが、人間を不幸せにしている今の社会は不幸である。


■2013-03-29-Friday テレビ番組

銭湯のテレビで

両極端の番組を見た。

この銭湯はサウナ風呂と露天風呂にテレビが付いているのだが、一つは秋田の節約主婦、もう一つはとんねるずの男気じゃんけんの番組である。

超が付くほどの節約主婦の方であるが、ここまでやるのは???

もはや節約することが目的化しているような生活スタイルである。こんなことがやれるのは専業主婦だからであって、職業を持っている主婦にはこんな真似はしたくても出来ないだろう。それでも娘が学業優秀な秋田県の中学生で成績が一番だというから、節約の工夫もここまでいくと単なるケチとは異なるのだろうが、しかし、さすがに普通の人間にはここまでの徹底は出来ない。まぁ、ある種の偏執狂であると思う。

一方のとんねるずの男気じゃんけんってのは何なんだろう。栃木県の鬼怒川温泉の土産品屋で売れ残っていた釜飯の釜を何個かまとめて買い取るというのだが、買っても使い道の無いものを買ってどうするというのか?

じゃんけんで負けた人間が買うのではなく、勝った人間が買うというところが普通と一寸違うところだが・・・。

ゲストで出演していた小栗旬が勝ってしまい、買う事になったが「いらね〜よ」と言っていたのはまさしく本音だろう。

でもこの番組って本当に買っているのだろうか?

こんなクダラナイ成り金趣味丸出しの金の使い方をしていたら、その内に金に見放されるぞ!

いずれにしても、とてもバカバカしい番組であることだけは確かである。


■2013-03-30-Saturday 広小路

昼食に蕎麦を食べた後に

広小路を通って郵便局まで行ったら、アーケードからポタポタと水が落ちて来る。

アレ〜、去年4億円も掛けて改修したはずじゃぁなかったのか?と思いながら上を見上げて驚いた。

直したばかりのはずのアーケードの歩道部分の天井のあちらこちらが歪んだりひしゃげて曲がっているではないか!

しかし、雨漏りがしているのはそんなひしゃげた場所からではない。下から見ても壊れているようには見えない箇所からポタポタポタポタとかなり激しく落ちてくる。それも一ヶ所や二ヶ所では収まらない。随分とあちこちから落ちているのだ。

雨の心配がない様にアーケードを架けているはずなのに、快晴の天気なのに雨漏りを気にしながら歩くのではアーケードの意味をなしていないではないか!

一体どんな改修工事をしたというのだろうか?まさか手抜き工事なのではあるまいな!

それとも、先の2月2日の地震で歪んだのだろうか?

だが、こんなにあちこちも壊れるのは???

これまた先の焼き鳥屋の火事で溶けたアーケードもまだそのままになっているし、みっともないことこの上ない。商店街なんだからサッサとなんとかしたらよいのに・・・。

帯広市内の商店街はどこも空き地や空き家だらけで、構成員が少なくなってて困っている。商店街の会費も集まらないから、こういう修繕に回す金もないのだろう。

そういえば、我が社の東側の通りの「東銀座商店街」からロードヒーティングの請求書が郵送されて来た。去年の我が社の負担額は12万円弱であったが、今年は18万円弱の請求書である。しかも請求書が一枚入っているだけで明細書も入っていないし、商店街の事務局を何と○○○の事務所が請け負っているのである。一番アブナイ奴に扱わせるなんて・・・。まさか、私の会社に大目に請求して、差額をポッケに・・・。

JCの同期が担当の副会長ということなので、すぐに「7万円も請求額が増えているのに請求書1枚だけしか送ってこないというのはどういうことだ」と電話したら、「商店街の総会で説明して了承されたけど、機械も古くなって効率が悪くなって燃料を喰っているところにガス料金が値上がりするので・・・」というのだ。我が社は西側の「平原通商店街」に所属していて「東銀座商店街」には入っていないから総会には出席していない。

「そういう議決がされたのなら、文書の1枚も入れるべきだし、明細書を付けて説明する位のことが必要なんじゃないの?」と言っておいたら、さっそく文書を付けて請求書が送られてきた。

公的なお金を扱う人間は李下に冠を正さずの精神で臨まなければならないのでなないかと思う次第である。


■2013-03-31-Sunday 墓参り

今冬は積雪量が多かったので

お彼岸には墓参りにいくことが出来なかったから、この日曜日に妻の両親と一緒にドライブがてら墓参りに行ってきた。

我が家の墓も妻の実家の墓も、お墓まで近所なのである。

しかし、妻の家の墓の前の雪はスッカリ融けているのに、日差しが良い方の我が家の墓の前にはまだ雪が固まっていた。我が家の墓の前は風の通り道の様で、吹き溜まりになっていたのだろう。

スコップを持参していたから、除雪をして花と線香をあげてきた。ご先祖様には常に感謝する気持ちを持っていなければならないというのが坂本家の家訓であるから、昔からお墓参りは我が家の習慣になっている。昔の写真アルバムを見ると、やたらとお墓で写した写真が多いのだ。墓参りをするのは判るが、父が何故にお墓で写真を取ったのかはいまだによく分からない。

お墓参りをした後、天気が良いので、ドライブをすることにした。高規格道路の広尾線がついこの前に更別村まで開通したから、帯広工業団地から乗って更別村まで行って戻ってくることにしたのである。

冬の間はほとんど運転しないBMW730iを高速道路で運転するのだ。このBMWは妻の父が乗っていた車である。高齢になって免許証を返上することになった義父から06年に譲り受けてその後は私が乗っている車なのだ。

義父が買ってから今年で19年目になるが、まだ51,000㎞しか乗っていない。エンジンの調子も実に良い車である。

高速になると車体がス〜ッと道路に吸いつくようになって安定するから、街中を走るよりも高速道路を走る方がよりこの車の性能が際立つのである。義父も気に入っていたこの車に久し振りに乗れたので喜んでくれたようであった。