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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-09-01-Sunday 話題

今回の「北の屋台」の

組合解散の話題は帯広中を騒然とさせているようだ。

北の屋台を辞めてから既に6年半にもなるというのに、私のところに何人もの人から電話があったり、メディアからもインタヴューがある。

以前のブログにも書いたが、「まちづくり」事業で重要なことは「善」という概念である。

まちづくり事業に携わっている人達全員が「善」の概念を共有していなければ、その活動は破綻する。

ここで言う「善」とは法律上の良し悪しを言っているのではない。

組織を動かす概念(コンセプト)に照らして「善」なのか「悪」なのかという判断基準のことを言っているのだ。

まちづくりのリーダーに求められる資質の第一は「善悪の明確な判断基準を持つ」ということだ。

今、やっていることが果たしてコンセプトに照らして「善い」ことなのか「悪い」ことなのかの判断基準を、あいまいなまま事業を進めてしまえば、他のメンバーは誇りを持って事業の推進が出来なくなってしまうだろう。それがやがて空中分解につながるのである。

今回の北の屋台の組合解散の問題は正にここにあるだろう。

北の屋台のコンセプトはまちづくりである。

たかが飲食の手段に過ぎない屋台が何故にまちづくりになるのか?をもう一度原点に戻って考え直さなければならない。

原点は「シャッター通り化した中心街を活性化する手段として屋台を使おう」ということだ。

つまり、「屋台」という商売の始まりの業態で、これから起業を志す人に場所を提供し、そこで商売のノウハウを覚え、顧客を獲得し、開業資金を貯めたら、屋台を卒業して、町中のシャッターの閉まった店に独立開業してもらい、シャッターを開けてもらう。空いた屋台にはまた新たな志を持った人に入ってもらう。これを繰り返す。」これがまちづくりにつながるという考え方だ。

このコンセプトを外れてしまえば、すなわちそれは「悪」になる。その「悪」を取り繕う為に、更にコンセプトを崩してしまえば、誇りも失なってしまう。いわゆる悪循環というものになってしまうのだ。

こうなると何の為に事業をやっているかの目的も別な方向に行ってしまうことになる。

こうならないように、コンセプトの確認作業は常にしていなければならないのだ。

「販売促進費」の不透明な使途も、会計上は問題無しという判断が、北の屋台のコンセプト上や契約上でも果たして「善」といえるのかを、自らの心に問うてもらいたい。


■2013-09-02-Monday オカシナ話

「北の屋台」の解散をめぐる問題が

帯広中で話題になっているが・・・。

そもそも、今回の醜聞の中心人物であるK専務理事が会見で「信頼関係が壊れ、疲れたから解散する」と発言していたのだが、その疲れたはずの本人が、今後も継続して北の屋台を運営しようと画策しているのだからオカシナ話である。

29日の会見で、「来年3月をめどに組合を解散。公的な団体に無償で譲渡したい旨」の発言をしているが、K専務理事の企みは『「まちなか歩行者天国(ホコテン)」などを実施している街づくり会社の「㈱まちづくり元気おびひろ」に北の屋台の運営をさせようとしている』のだろうと思われる。

K専務理事はこの「㈱まちづくり元気おびひろ」の役員にもなっているから、そのまま横滑りして北の屋台の運営をするつもりなのだろう。

「㈱まちづくり元気おびひろ」にしても北の屋台の収益が入ってくれば今後のまちづくり会社の運営資金が自前で確保できるメリットが出て来る。

まちづくり会社が運営するのは正しい方向性であろうとは思うが・・・。

だが、しかしである。K専務理事がそのまま北の屋台を運営したのでは、北の起業広場協同組合が解散する意味がないだろう。

かえって歯止めをかける存在が居なくなる分、益々K専務理事の天下になってしまう。

おそらく、それを目論んでの解散発表であったのではないだろうか。

そもそも、解散の発端となったはずの「不明朗な会計処理」の説明はどこに行ってしまったのか?

店主らにも依然として一切の説明をしていない。

「公認会計士が問題ないと言っているから問題ない」とだけしか記者会見でも言っていないではないか?

私は、例え会計処理上は問題がなくても、契約書上の問題は大ありだろうと思う。契約書には販売促進費は販売促進以外のことには使わないとハッキリ書いてあるのだから。

3期、4期の6年間で3000万円にもなる「販売促進費」の問題が、このまま何一つ解決されない状態で、来年3月に組合が解散してしまったら、それこそ店主が訴えるべき主体の組合が消滅しているから裁判にもならないかもしれない。

現在の第4期目の店主との契約期間は来年3月末までである。

店主に訴えられない様に、このまま運営はK専務理事が引き続きやるのだから、第5期にも出店したければ、この契約期間内はおとなしくしていろよ、とのプレッシャーを掛けているのではなかろうか。

おそらくそんなところだろうが、これではK専務事理がただ焼け太りするだけである。


■2013-09-03-Tuesday 竜巻

埼玉県の越谷市から

千葉県の野田市にかけて、2日に大型の竜巻が発生して60数人がケガをしたというニュースが流れた。

映像を見るとアメリカなどの竜巻よりは小さいように感じたが、それでも600棟以上の家が、屋根が飛ばされたり、窓ガラスが割れたりなどの大きな被害を与えたというから恐ろしい。

よくこれだけの竜巻で死者が出なかったものだ。

戸が開いていたら家の中のものがほとんど竜巻に持っていかれた家もあったという。

外にいたら、凶器がすごい勢いで飛んでくるようなものだろうし、たとえ家の中にいたとしても窓の近くにいたらものが飛び込んでくるから危険であろう。

それにしても、何だか今年は竜巻注意報がやたらと発令されているのではないだろうか?

こんなに日本でも大型の竜巻が発生するなら、アメリカのアリゾナ州の様に地下室でも造らなければならなくなるかもしれない。

今年の日本は各地で局地的なゲリラ豪雨の被害も多いし、一方では貯水池に雨が降らなかったりと、場所、場所で極端な現象が起きている。

どこかで自然界のバランスが崩れているような気がする。

この前、桜島が激しい噴火をしたし、十勝岳の火口も赤くなっているらしい。南と北の火山がそんな状態だから、真ん中の富士山は大丈夫なのだろうか?


■2013-09-04-Wednesday 組織の末路

組織は腐敗する。

古来から言われていることである。

ある方からメールをいただいた。

『既得権の維持とか、現状の利益の維持といった、短期的で狭い視野に凝り固まり、本来の「あるべき姿」を見失ってしまった事業体がたどる末路は、多くの事例が示している。

「商品やサービスの質の低下、マンネリ化」→「顧客の減少」→「利益減少」→「商品やサービスの質の低下、マンネリ化」といった縮小均衡の悪循環に陥っていく。

理念が失われたときから、こうなることは、ある意味、予定調和で必然化されていたのかもしれない。悲しいことだ。』と

また別のある人は『「志」が価値の源だと思います。「ブランド」「商品」「店」「企業」ひいては「国」「個人」だって、「いかにありたいか」で未来は変わります。「こうありたい」と努力して工夫するから、お客様を喜ばせ続けることができるのであって、たまたま得たものだけでずっとできるわけではないですよね。』

私も同感だ。

形だけが残れば良しとする誤った考えを「形骸化」という。

創業の理念も志も捨てて、ただの不動産業、飲食業にしてしまうつもりなのだろうか?

果たしてそれで胸を張って「まちづくり」と言えるのだろうか?

悲しいことである。

恥ずかしいことである。

腹立たしいことである。


■2013-09-05-Thursday 失せ物

マジックの師匠であった

故ジミー忍師の奥さまのマコママから届いたマジック道具を分類していて師のオリジナルマジックで、ジミー忍と云えば「ファイヤーシンブル」とすぐに出てくるほどの、師の代名詞というか専売特許と云うか、そういうマジックがあるのだが、その道具がみつからないのだ。

「ファイヤーシンブル」というマジックはジミー忍師が考え出したオリジナルマジックでる。

裁縫道具の「指抜き」のことを英語で「シンブル」というが、10本の指先に嵌めたシンブルに炎が付くというもので、幻想的で美しいマジックである。

炎を使うマジックは動物を使うマジック同様に非常に難しいマジックだ。

炎の燃料であるオイルは、本番直前に染み込ませないと蒸発してしまうし、あまり長く所持していると服に染み付いて引火してしまう恐れもある。染み込ませる量も、多過ぎたら危険だし、少な過ぎたら炎が小さくなって迫力が出ない。経験が重要な要素になる。

私がまだ学生だった頃、学生連盟に所属している大学の学生が、ジミー師のファイヤーシンブルを真似て、見よう見まねで演じた者がいたが、指先に火傷をしてマジックが出来なくなってしまったということがあった。

それほど難しいマジックである。

私は火が怖いから演じる気はサラサラないが、博物館には絶対に飾らなければならないマジックであると思っていた。

先日来、届いてきている師のマジック道具を、未使用の広い部屋の床に並べて、分類をしているのだが、そのファイヤーシンブルがみつからない。

マコママに「博物館に飾りたいから送って欲しい」と電話したら、「私も博物館に飾ってもらいたいと思ったから送ったはずだ」という。

何度も、何度も探したがみつからない。同じ日に同じ場所を探しても、なかなかみつからないことがあるから、また日を改めてじっくり探すことにしよう。


■2013-09-06-Friday 興奮

プロ野球のゲームで

久し振りに興奮した。

6日の北海道日本ハムVS東北楽天戦である。

日本ハムの先発投手は、二刀流高校生ルーキーで負け無し3勝を挙げている大谷祥平投手。

一方の楽天はもっか19連勝中でこれまた負け無しの田中将大マー君である。

どちらを応援して良いか迷ってしまう組み合わせだ。

日本ハムは北海道のチームだし、大谷投手にも負け付けさせたくない。

楽天のマー君は駒大苫小牧高校の出身だから、こちらも北海道だし、駒大という繋がりもある。

迷うところだが、しかし、ここは大記録が掛かっているマー君を応援したい。

何せ、同一シーズンの連勝記録は百年前の1912年、アメリカ大リーグのジャイアンツのルーブ・マークウォードがマークした19連勝だそうである。

マー君は日本ハムに先制点を許し、4回終了時点では2−0で負けていたから気が気でなかった。その4回に大谷投手の右手小指と左足に楽天マギーのピッチャー強襲打が当たってから少し調子が悪くなったようだ。

5回に2−2の同点に追い付かれた。

6回には日本ハム2番手矢貫が松井にソロホームランを打たれて逆転した。

展開的には、このまま日本ハムが負けても大谷には負けが付かないから最高の展開である。

マー君は9回にもちゃんとハラハラさせながら締めくくってくれたから、実に見ごたえのある面白いゲームであった。

プロ野球も毎試合こういう面白いゲームをやったら、私も再びファンに戻ってあげるのに・・・。

マー君は年度を跨いでの連勝記録も世界記録の24連勝に並んだ。このまま勝ち続けて、年度をまたいでの連勝記録を越えてこちらも世界記録を更新してもらいたい。


■2013-09-07-Saturday 引退

ジブリの宮崎駿監督が

引退会見を行なった。

つい先日映画館で観た「風立ちぬ」が最後の作品ということになる。

今回の「風立ちぬ」も公開7週目で89億円の興行収入を上げているというから順調にいっているようなのに・・・。

現代なら72歳はまだまだ現役でもやれる年齢だろうが、アニメーターという仕事には若さというのも重要な要件なのであろう。

造りたいテーマが少なくなってきたということなのかもしれない。

宮崎監督作品では「千と千尋の神隠し(2001年)」が304億円の興行収入を上げたのが最高だという。

「風立ちぬ」の製作費は公式発表は行なわれていないというが、約50億円が掛かっているというから、宮崎アニメーションの製作には膨大な人手とお金と日数が掛かっているのだなぁ〜。

私は宮崎作品では「風の谷のナウシカ」が一番好きだ。

特に、福島第一原発事故の後にもう一度見直してみると、そのメッセージ性はかなり強烈であることに気が付く。

引退後は「私は自由だ」と言ったというから、やりたいことが沢山あるのだろう。私も気が多い方だから、宮崎監督の気持ちは少しは理解できる。

新しい宮崎作品が見られなくなるのは寂しい気もするが、宮崎駿なら、きっとアニメーション以外にも何か面白いことを見せてくれるかもしれないという期待もある。

体力の限界までしがみつくという生き方もあるのだろうが、余力を残して去るというのも美しい引き際ではないだろうか?

後進に道を譲るという精神もリーダーには必要である。

地位にしがみつく姿勢は醜く見えるのは日本人のメンタリティーではなかろうか。

宮崎駿の引き際は見事だと思う。


■2013-09-08-Sunday 五輪

今日の早朝に

テレビを点けたら2020年の夏季オリンピック開催地に東京が決まったと放送していた。

昨晩、寝る前にはたいして感心も持っていなかったし、私の予想では東京開催は難しいなと思っていたが・・・。

誘致活動費用に75億円使ったとか言われているが、まぁ、東京のロビー活動が上手くいったということなのだろう。開催国に決まったのだからドブに捨てるようなことにはならなかったのだろうが、でも、あまりスッキリする話ではないなぁ〜。

1964年の東京オリンピック開催の時には私は6歳であった。テレビにかじりつくように観ていた記憶がある。特に体操が大好きであった。

「鬼に金棒」をもじって「小野に鉄棒」と言われていた小野喬の鉄棒に魅了され、将来は体操選手になりたいなんて思ったほどであった。

あの当時は秋の10月10日の開催で、それを記念して体育の日が創設されたようだが、現在のオリンピックの日程は7〜8月にかけて開催されるという。

まぁ、あの当時とは違ってクーラーが完備されているから屋内競技は大丈夫だろうが、屋外での競技なら今年の様な猛暑やゲリラ豪雨など心配事が多い。

もっとも心配なのは福島第一原発の放射能だが、安倍首相が「問題ない」と自信満々で答えていたが、あの自信の根拠はいったいどこにあるのだろうか。

汚染水の問題はまだ解決の糸口も見いだせていないのではなかったか?

前日のニュースで福島の女性が「オリンピックを誘致している国と、原発事故の残っている国は同じなのでしょうかね」みたいな発言をしていたが、私も同感である。

確かにオリンピックを開催することで経済効果は上がるのであろうが、これ以上東京に集中させてどうするというのだろうか?

あまり浮かれているような状況でもなさそうに感じる。

まぁ、せっかく開催がきまったのだから、オリンピックを開催することで、原発事故の収束に全力を挙げることにつながるなら、まだしもである。


■2013-09-09-Monday 日曜日の

8日の日曜日

テレビでは朝から2020年のオリンピック東京開催の話題ばかりである。

確かに、東京周辺は経済効果が上がって景気も良くなるのだろうが、北海道にはあまり恩恵はないのであろうなぁ。

13時半からテレビでゴルフのフジサンケイクラシックを観た。

前日3日目で松山英樹が2位に4打差をつけていたから、今日は松山の独走かと思ってチャンネルをひねったのだが・・・。

ゴルフというのは同じ調子を4日間続けるのは難しい。

テレビをつけた時点で松山は前日よりもスコアをひとつ落として10アンダーでトップタイである。もうひとりのトップは前日3日目に一緒に回った東北福祉大学の先輩である谷原秀人である。

前日のプレーもテレビで観たが、谷原は後輩の松山を意識し過ぎてショットがぶれていたようで7バーディ6ボギーの出入りの激しいゴルフであった。最終日は、最終組のひとつ前の組でプレーしたから、松山を過剰に意識しなくて済んだのだろう。この日は快調なゴルフで16番まで3バーディ、ノーボギーである。

その谷原が16番の池越えのショートホールで池に入れてダボを叩いた。同時に松山も15番ロングで左に大きく曲げてあわやOBというティショットである。だが松山はパーをセーブした。ロングホールであったことが幸いした。あぁこれで松山の優勝かと思ったら、松山も16番で池ポチャのダボを叩いて、混戦模様になってきた。面白くなってテレビを観ていたら、妻が映画を観に行きたいと云う。最高に面白い場面なのに・・・。

ゴルフをやらない妻は「ゴルフなんて映画から帰ってきてからスポーツニュースで結果を見れば良い」という。スポーツは結果を知らずに手に汗握る臨場感のある状態で観るから良いのにとブツブツ言いながら妻に従って映画館に行った。

「マン・オブ・スチール」というスーパーマンもののリメイク作品だ。最近のアメリカ映画はアメリカンコミックの主人公にした映画や、かつてのヒーローものを焼き直したリメイクものばかりであるように感じる。

題材が枯渇しているのだろうか?

最近のこの種のスーパーヒーローは、スパイダーマンもアイアンマンもスーパーマンも皆、悩む。

他人と異なる特殊能力を持つことで、自分の存在とは何なのか悩むのである。パッと登場して、パ〜ッと悪を懲らしめる昔の単純明快な勧善懲悪ものではない。人間ドラマにしたてている。

2時間半もの長い映画であったが、破壊の場面がモノスゴイ。これだけ破壊しまくったら、逆に爽快なのかもしれない。

同胞というだけでは救えない。たとえ種が異なっても道徳がある方を選ぶヒーロー。

映画の中でゾッド将軍が言う「道徳をなくすから進化する」(だったかな?)というセリフは強烈な印象を受けた。

ゴルフの結果は、松山がプレーオフの末に優勝したが、結果ではなく、ハラハラする過程を観たかったなぁ〜。


■2013-09-10-Tuesday マジシャン

退社する直前に

とあるマジシャンの来訪があった。

以前からメールのやりとりはしていたのだが、お互いに休日の日程が合わずにこれまでずっと会えずにいたのである。

そのマジシャンYさんは公務員なので平日には休みが取れないのだ。

10日は代休で映画を観た帰りに寄ってみたということで、ギリギリ、私が退社する直前に間に合ったという次第である。

時間が無かったので6階のマジック関係の図書館をサッとだけ見て、3階のマジック道具の分類をしている場所も見てもらった。

話を聞くと、マジックを始めてからまだ8年ほどだということだ。前任地は九州で、九州中のマジックバーを全部回ったという。

北海道には去年12月に赴任したそうで、札幌のマジックバーも2軒ほど見てきたが、帯広にはマジックバーがないと嘆いていた。

Yさんが「マジックを見せましょうか?」と言うので見せてもらった。

お札を使ったマジックで数枚の千円札が五千円札に、五千円札が一万円札に変化していくマジックである。

初めて見るマジックであった。

これはYさんのオリジナルマジックだそうで、マジックを始めてすぐに考えたものだという。

マジックを演じる人は大勢いるが、マジックを創作できる才能はまた演技とは別物である。創作の方が百倍以上も難しいのだ。

それをたったの8年間でオリジナルを数百種類も創作したというのだから驚きである。

マジックの発想法が完璧に頭の中に出来ているのだろう。私もかつては創作に燃えたことがあったが、自分で考え付いたと思ったものは既に似た様なモノを考えていた人が居て、完全なオリジナルというのは大学生時代に作った舞台用の演目5種類程度でしかない。

とても面白い人が帯広に赴任してくれたものだ。転勤になる前にもっとマジックを見せてもらいたいものである。


■2013-09-11-Wednesday マジック教室

現在、マジック教室を

2つ持っている。2つとも月2回ずつの開催である。

今日はそのマジック教室の日である。

私は小学6年生11歳の時からマジックをやっているから、かれこれ44年間もやっていることになる。

始めた当時は先生になってくれる人が居ないから、本で独学で覚えた。

高校生になって、創作マジックの投稿を始めてからは、東京のトリックスというマジック用品を販売している会社の布目貫一先生という方と文通で教えてもらうようになり、高校2年生の修学旅行で東京に行った際に、神田神保町の布目先生のマジックショップを訪ねてからは、将来はプロのマジシャンになりたいと思うようになった。

その当時はおこずかいは全額マジック用品に化けていたほどである。

大学に入ってからは、下宿の近くである下北沢に住んでいたジミー忍先生のところに、毎日のように押しかけて、当時は珍しかったビデオを見せてもらいながらマジックの研究をし、一日8時間は練習をしていたものだ。暇さえあれば神田神保町の布目先生のマジックショップを訪ね、帰りには古本屋巡りをするマジック漬けの日々が続いた。

だから、普通の大学生マジシャンのレパートリーを遥かに超える数のマジックのレパートリーを持っていたのである。いわばオールマイティのようなつもりになっていた。

しかし、これといった人に自慢できる独自のものがあったわけではなく。ただ数多くのマジックを演じられる便利屋さんみたいなモノでしかなかったのである。

それが今となっては良かったのか悪かったのか。

マジック教室の先生としては理想的かもしれないが、マジシャンとしてはイマイチという感じで、なんだかコレクターになってしまったように感じているのである。先日のYさんのような人を前にすると複雑な心境である。


■2013-09-12-Thursday ラッセン

ラッセンとは何だったのか?と

云う本を読んだ。

ラッセンとは、クリスチャン・リース・ラッセンのことで、画家でもありサーファーでもある。

私もバブル時代にラッセンの絵を4枚も購入したから、この本のタイトルを目にして思わず買ってしまった。

私のラッセン作品購入の最初は、マジックとディズニー好きから始まっている。ディズニーが描いたアニメーションにファンタジアという作品がある。クラッシック音楽にアニメーションを乗せた作品だが、その中に魔法使いの弟子という音楽があって、ミッキーマウスが魔法使いの弟子になり、水汲みを箒(ほうき)にやらせる魔法が失敗して水浸しになるという物語りである。

私はこのミッキーマウスの魔法使いの弟子の絵や置物を収集していた。渋谷の公園通りにディズニーショップがあったので、そこに寄ったら近くでアールビバンという会社の展示会が開催されていた。フラッと入ったらディズニーのミッキーマウスの魔法使いの弟子の絵が目に飛び込んで来た。

今までに見た事のないミッキーマウスの絵であった。

それまでラッセンなんて知らなかったが、魔法使いの弟子の絵が気に入って購入してしまった。結構な値段だったように記憶している。

その後で、妙にラッセンが気になるようになってしまい。3枚も追加で購入することになったのであった。

さて「ラッセンとは何であったのか?」は難しくて良く分からない。ラッセンの絵は芸術ではないとか、インテリアアートだとかで、いわゆる絵画の世界とは微妙に異なるポジションに位置しているようなのである。

しかし美術館じゃあるまいし、自分の家の壁に飾る絵なんてものは、別に芸術作品である必要なんてない。

自分が気に入ったものを掛けておけば良いのである。それがポスターであろうが写真であろうが関係ない。余計なお世話である。

私は例え本物で値段が高いからといっても、自分の家の壁にピカソの絵を飾る気にはならない。

この本を読んで、小難しい理屈付けなんて必要ない、要は好きか嫌いかで十分なのであると感じたのであった。


■2013-09-13-Friday マー君

楽天イーグルスのマー君こと

田中将大投手が遂に日本新記録の開幕21連勝を挙げた。

最近の野球には興味が薄くて、テレビ中継などほとんど見た事が無いが、記録が掛かっているとなると気になるものだ。

マー君は駒大苫小牧高校の出身だから気になっている選手でもあるのだが、たとえどんな選手でも新記録が掛かっているとなると関心が出てくるものである。

ヤクルトのバレンティンのホームラン新記録もしかりである。バレンティン選手はこの日はホームランを打てずにお預けになったが、ヤクルトはまだ20試合も残しているから記録の更新はまず間違いがないことだろう。

でも、この二つの新記録が今年同時に進行しているのは、ある意味面白い。何せ、統一球問題があった年だからだ。

マー君の方は、ダルビッシュも言っていたが、去年までの飛ばないボールでの記録ではなく、飛ぶボールに変わってからの記録だから特に素晴らしい。

一方のバレンティンの方は去年までの飛ばない統一球のままだったらどうなっていたのだろうか?

全部の日程が終了後にコミッショナーには会見を開いて見解を述べてもらいたいものである。

マー君も楽天の残り3試合くらいには登板できそうだというから、こうなったら24連勝して、更に来年まで期待を伸ばしてもらいたい。

そうなれば、私のように野球がたいして好きでもない人間でも関心を持つし、ファンも喜ぶであろう。頑張れ!


■2013-09-14-Saturday 続報

月刊誌「クオリティ」10月号が

今日14日に発売された。

今朝の北海道新聞のクオリティ誌の広告には『本誌9月号報道をきっかけに理事らが大混乱 帯広「北の屋台」組合解散の舞台裏』とデカデカと出ている。

これは読まなくてはなるまい。早速本屋に向かって購入して来た。

誌面には『影の実力者といわれる某理事がクオリティの記事を読んで、「こんなことなら、いっそのこと解散をしたらどうか」と他の理事に持ちかけたのが発端だった。結局、理事全員の賛成で解散を決議したと内情を説明する。』と書かれている。それがもし本当だったなら何と云う無責任な連中なのだろう!

屋台店主の複数が、「店主を馬鹿にしている」と憤っていたり、「納得いかない」と怒っているコメントが載っていたが、その怒りはもっともである。店主のことなど何も考えていない行動である。

でも、何故すぐ翌日の記者会見だったのかは載っていない。

解散を決めたとしても、発表する前に、市役所や商工会議所や中小企業団体中央会に相談をして今後の対応を協議して、次の担い手への打診や承諾を得てからが普通だろう。

更にその上で地主さんの所に出向いて事情を説明し、契約の主体が代わっても契約を継続してもらえるように地主さんを説得してから発表するのが手順ってものなのじゃないだろうか?

新聞に書いてあった組合側のコメントで「屋台店主を守る、営業は継続させる」という言葉とは真逆な行動ではないのだろうか?

何故に、臨時理事会(総会)の翌日に慌てて記者会見まで開いて解散を発表したのか依然として謎が残る。

今回の誌面には重大な問題発言もあると思う、それは『北の屋台の会計に詳しいある理事は、「販売促進費が販売促進以外の目的に使われたのは事実だが、そうしなければ北の屋台自体の運営が成り立たない」と説明する』と書かれていることだ。これがもし本当なら大問題だろう。会計に詳しい理事が誰なのかまでは不明であるが、会計のことを理解している理事の発言としては常識外である。確信的に流用していたことを認める発言だからだ。

しかし、この発言も内容はオカシイ!

「運営が成り立たない」わけがないからだ。もしも運営が成り立たないなら、高額な役員報酬などの経費を見直せば済むことだろう。

北の屋台の事務は基本さえ理解していれば誰でも出来る仕事である。

まちづくりの本質を理解していない奴が無駄に経費を流用していただけなのではないのだろうか。

こういう事態になったのなら、第三者委員会を設置してでも真相を究明する必要があるのじゃないだろうか。

無責任にも北の屋台を放り出した理事者の中から、新しい北の屋台の運営に関わる人間がまた出てくることは世間の常識ではアリエナイことだろう。


■2013-09-15-Sunday 許されざる者

映画「許されざる者」を

観て来た。休日にすることがないから映画を観に行きたいと妻が言う。

クリント・イーストウッドが監督・主演を務めたハリウッド映画の日本版リメイク作品だという。

前日にテレビのBS放送で、このイーストウッド版を放映していたが、チラッとだけ見たがあまり面白くなさそうだったので見るのを止めてしまったのだった。まさか翌日に観に行くことになるなら見ておけば良かったと思ったが時すでに遅しであった。

西部劇を明治初期の北海道に置き替えての設定であるが・・・。

イーストウッド版を見ていないので、原作との違いはよく判らないが、ストーリーというか、心理描写というか、内容というかどれもイマイチしっくりこない。

妻を亡くして幼い子供と荒れ地で開墾している渡辺謙演じるジュウベイが、その幼い子供だけ2人を残して、何故に賞金稼ぎの柄本明に同行したのか?さっぱり理由が判らん!食べ物もないのに3、4歳の兄妹が2人だけで半月をどうやって生きていけるんだ!結局最後まで意味不明のままだった。

柄本明の「石炭」に関する話も最後まで意味が判らなかったし、顔を切られて傷を付けられた娼婦が、賞金稼ぎに、顔を傷付けた兄弟を殺して欲しいと賞金を掛けるという設定であるが、それは設定が無理ってもんじゃぁないだろうか?

俳優陣には佐藤浩市など錚々たるメンバーを揃えているのに、クエスチョンマークだらけの映画で残念であった。


■2013-09-16-Monday オカシイ

どうも世界中の天気がオカシイ!

テレビでは「経験したことのないような大雨にご注意ください」とか「命を守る行動を取って下さい」としょっちゅう言っている。

経験したことのないような大雨を、そんなにたくさん経験しちゃうのか?

台風18号が近づいていて、各地で大雨を降らせているが、埼玉県の熊谷市では、竜巻なのか突風なのか家が壊れている映像がニュースで流れた。何だか、毎日のように竜巻が起きているような感じだ。

今日は、昼から帯広青年会議所のじゃがいもクラブのゴルフコンペの予定だが、台風が北海道方面に向かって来ているので、これから雨風が強くなりそうだ。

主催者に電話して「今日はやるのかい?」と聞いたら「ゴルフ場がクローズにならない限り中止にはしない」と言う。

ゴルフ場に電話したら「今日はクラブ選手権大会をやっているのでクローズにはしない」と言う。

じゃがいもは参加するだけでポイントが付くし、この雨なら参加者も少ないから行くつもりで準備をしていたのだが、雨が益々強くなってくるので、さすがに台風の中でゴルフをするほどゴルフが好きなわけでもないし、風邪をひいても嫌だから止めることにした。

さて、するとまたまた休日にすることがない。

妻が、また映画に行こうと言う。何を観るかと新聞を見ても観たい映画がない。

仕方ないから、スマップの中居正広が主演の「ATARU」でも観に行くかとなったが・・・。

アタルじゃなくてハズレだった。論評に値しない。


■2013-09-17-Tuesday 中止

昨日の台風18号

の大雨が降っている中なので、JCのじゃがいもクラブのゴルフコンペへの参加を止めたことをブログに書いたが・・・。

昨日の朝、ある先輩から電話が掛かって来て「坂本くんは今日のコンペどうするんだい?」と聞くので「天気予報では午後から益々雨が強くなるって言っていますし、もうすでにゴルフ場はここ連日の雨でぬかるんでいるでしょうから、こんな日にプレーしてもスコアは悪いだろうと思います。それに風邪をひきたくはないので行きません」と答えたのであった。

その先輩は「そうか〜俺はどうしようかなぁ〜」と決めかねている様子だった。

今日、その先輩と顔を合わせたので「昨日はゴルフに行ったんですか?」と聞いたら「うん、行った!」と言う。

「参加ポイントが付くし、きっと人数も少ないだろうから優勝するチャンスだなと思って・・・」と昨日の私と同じようなことを考えていたようだ。

「エ〜ッ、あの大雨の中をやったんですか?」と聞いたら「いいや、一応行ったけど、中止になった」と言うのだ。

「そうでしょう! 昨日は午後1時からのスタートだったし、午後3時過ぎにはもう暗くなって来ていたから、プレーは無理だなぁと思っていましたよ」と言ったのである。

ゴルフ場は隣町の芽室にあって自宅からは40分ほど時間が掛かる。その先輩は、わざわざ往復だけで1時間20分もの時間を掛けてゴルフ場まで行って帰ってきたというわけだ。

ウ〜ム、この台風の中でもプレーしたいと言わせるゴルフってそんなに魅力的なんだろうか?

晴れても、暑すぎるのは嫌だ、風が強いのも嫌だ、雨はもっと嫌だというわがままなゴルファーである私には「あの雨の中出掛けて行く選択肢は無かったが・・・」と言ったら、妻が「あなただって随分行くかどうか悩んでいたじゃない」と言う。

そうだったかなぁ〜。自分のことは意外と見えていないのかもしれない。


■2013-09-18-Wednesday JR北海道

オイオイ、JR北海道よ、

いったいどうしたっていうんだ。

今度は、運転士(32)が自動列車停止装置(ATS)を誤作動させてしまい、そのミスを隠すためにこのATSのスイッチをハンマーで壊したというのだから呆れて物が言えない。

ここまで、職員のモラルが低下しているとは驚きだ。

事故が続いている中で、こういうことをやったらどうなるかと言う判断が出来ないのか?

それとも、わざと問題を発生させているのだろうか?

こんなことでは、ちょっとやそっとの改革では正常化できないだろう。

上も下も、職員のモラルはそうとう腐っているのではないだろうか?

抜本的な改革が望まれる。

昨日、今日と札幌方面への出張であったが、車の運転が嫌いな私にしては珍しく自動車で往復した。

ここ最近のJRは時間面での信頼もおけない。何か事故でもあったら運休するという事態がやたらと続いているので、時間厳守のことには怖くてJRが使えなくなっているのだ。

公共交通機関しか使いたくないという私でさえこうなのだから、他の人は推して知るべしである。

このままでは、JRの利用者は激減するだろう。

早急な対策を取る必要があるだろう。


■2013-09-19-Thursday 出処進退

日本プロ野球の

加藤コミッショナーが辞任を表明した。

ようやくと云ったところである。遅過ぎた。

しかし、なぜ今何だろう。

優勝が決まるか決まらないかという、今まさにペナントレースが盛り上がっている最中で、

飛ぶボール、飛ばないボールの問題が出たところで、自身の責任を取るべきであった。

いつまでも地位にしがみつく態度は日本人には合わない。日本人には潔さの美学があるからだ。

何でもかんでも、すぐに「責任取ります」と口で言うだけで、サッサと辞めるのも問題があるし、それこそ無責任な行動だが、辞める原因になった「統一球問題」の真相を明確にしないまま、うやむやのままで辞めるのも無責任であろう。

人間性が疑われる。

どうも、辞めたら全て終わりにしよう。死者を鞭打つなという感情に持っていこうとしているようでスッキリしない。

明確な責任の取り方は、全てを明らかにして、自分が責任を負って辞任すれば良いのである。

誰が悪かったのか、どうしてああなったのか、世間一般には何も公表しないで、辞めるのは逆に問題を長引かせるだけだろう。

せめて、最後の出処進退だけは美しくおこなって欲しいものである。


■2013-09-20-Friday オイオイ

オイオイ、

一昨日のブログでJR北海道の運転士がミスを誤魔化すために機械をハンマーで叩いて壊したことを書いたばかりだと言うのに、今度は脱線だって!

3連休の直前だというのに・・・。

函館方面の列車が運休しているというから・・・。

今回は貨物列車だったから脱線しても怪我人などは出なかったようだが、このテイタラクはいったいどうしたというのだろう。

JR北海道の社員は、この事態をどう考えているのだろうか?

おそらく、最初の不祥事を隠そうとして、根本的な問題解決を怠ってきたからだろう。

こう云うことをすると、上が悪いことをやっているのだから、下の者にも厳格なことが言えなくなる。モラルがドンドン、ドンドンと低下していくことになる。

組織が崩壊するのは、ほとんどがこのパターンだ。

再生するには、第三者委員会でも作って、厳格、且つ抜本的に問題解決をしなければならないだろう。

隠しごとを隠蔽しようと悪あがきをすれば傷口は広がるばかりである。早急な対応をしてもらわないと安心して列車に乗ることも出来ない。


■2013-09-21-Saturday 信じられない!

JR北海道の脱線事故で

去年10月の点検で線路の幅が規定より広がっていることを把握しながら修理せずに放置していたというから驚いた。

いや、驚くよりも呆れて、そして怖くなった。

JR北海道の担当者は、このことが意味することを理解しているのだろうか?

旅客を乗せた列車が脱線して、死者が出たなら殺人罪に問われるのではないのか?

脱線するかも知れないのに修繕せずに放置したとなると法律用語で言うところの「未必の故意」による殺人である。

それくらい重大な問題なのに、いったい何を考えて日々の業務をやっているのか。

ニュースでは、ここ以外にも、線路の幅が規定よりも広がっている箇所を数カ所把握していながら、修繕していないところがあると言っていたが、これはいよいよJRには乗れなくなってしまったぞ。

JR北海道は人の命をなんと心得ているのだろうか。運輸に携わる者としての最低限の心得であろう。

JR北海道は終わっている。


■2013-09-22-Sunday エリジウム

映画「エリジウム」を観てきた。

宇宙人の難民が地球に暮らす「第9地区」という変わった映画の監督ニール・ブロムカンプの監督・脚本による2013年のアメリカ合衆国のSF映画である。

出演はマット・デイモンやジョディ・フォスターなど。

ジョディ・フォスターが悪役をやるというのと、以前に観た「第9地区」がヘンテコリンでかつ斬新な映画で、とても面白かったので観る事にしたのである。

荒廃してしまって貧民しかいない地球と、エリジウムと呼ばれるスペースコロニーには富裕層しか住んでいない未来を舞台にしている。

エリジウムには医療ポッドみたいな機械があってどんな病気でもすぐに完治させてしまう。この機械に入れば年も取らない。

事故で致死量の照射線を浴びてしまったマット・デイモンがエリジウムに行ってこの医療ポッドに入って身体を直したいというストーリーだ。

これ以上のストーリーを書いてしまうと、まだ映画を観ていない人に種明しをしてしまうことになるから書かないが、まぁ、なかなか楽しめた映画であった。

現在の地球が、このまま進んでいけば、わずかな人数の富裕層と大多数の貧民とになってしまうだろう。その辺りを描いた作品だが、SF映画ではあるけれど、設定はさもありなんと考えさせられる映画である。

私にとっては面白い映画であった。


■2013-09-23-Monday 半沢直樹

テレビドラマの半沢直樹の

最終回が22日日曜日の夜に放映された。

3回前からしか見ていないから、全体のストーリーは判らないが、途中から見ても十分に面白いドラマであった。

上司にこんな口をきいたら即クビか左遷だろうから、現実にはこんな銀行員など居る筈もないが・・・。

しかし、世のサラリーマンはこのドラマを見て、日頃のうっぷんを晴らしているのであろう。

でも、それにしては、このラストシーンはないだろう。

恐らく、人気が出たからすぐに続編を作るつもりなのだろうが・・・。

半沢直樹が大活躍しても、会社の人間関係や世の中のしがらみみたいなものがあって、結局、頭取が大狸であったということだ。

大悪党の大和田常務は取締役に降格しただけで、合併した後の人事の妙手に使われることになるし、2階級特進かと思われた半沢は、出向という扱いを受けることになる。やりすぎに対しての罰なのか、出る杭は打たれるということなのか。

しかし、このラストシーンはいただけない。スカッとしないし、視聴者をかなりガッカリさせたのではないだろうか。

一旦、勧善懲悪で締めくくってから続編を作った方が良かったのではないだろうかと思う。


■2013-09-24-Tuesday そして父になる

映画「そして父になる」の

先行上映を観てきた。

妻が福山雅治の大ファンで、どうしても早く観たいと言う。自宅での夕食を早目に終えて、19:40から上映の回を観てきた。

私はこの手の邦画はあまり好きではないが、私が好きな真木よう子が出演しているから我慢して付き合うことにしたのである。

赤ちゃんの取り違えというテーマの小説や漫画は昔は実に多かった。生まれと、育った環境の違いが、物語りにし易かったのであろうが、現代の日本ではあり得ないテーマだと思っていたが・・・。

ストーリーを書いてしまうと種明かしになってしまって、まだ観ていない人を興冷めさせたくないから、ここでは例によって書かない。

しかし、自分も3人の子供を持つ父親として、もしも自分だったならどうするかと考えさせられる映画であった事は確かである。

ただ、ちょっと長過ぎて、中間がダラケテしまった。

6歳まで育てた他人の息子と、他の家族に育てられた本当の息子、血か愛情かと言う選択。

今の80年以上の長〜い人生の中での最初の6年間の意味。

私自身は6歳前の記憶なんてほとんど残っていないがなぁ〜。

母親の愛情と、父親の愛情との差、違いってなんだろう。

男(雄)っていうのは、直接、自分の腹を痛めた訳じゃないから、母親の愛情とは異なる感覚なのである。

この映画を夫婦で観に行って、感想を交わし合うのは面白いと思った。


■2013-09-25-Wednesday 北の屋台解散

25日の

北海道新聞の朝刊と十勝毎日新聞の夕刊に、それぞれ「北の屋台 承継 市などに要請」と云う見出しで記事が掲載された。

新聞によると、24,25日に組合事務所に市役所、商工会議所、中央企業団体中央会十勝支部の3者を呼び付けて、林隆義理事長と久保裕史専務理事が文書を手渡し、北の屋台の承継に関して要請したとある。

呼び付けて文書で要請したっていうからスゴイ。自分たちがそれぞれに回って歩いて要請するのが礼儀ってものではないかと思うのだが・・・。

3者に配布された文書によると『北の起業広場協同組合には「誹謗中傷の怪文書」が出回り、「現在の理事者だけでは存続も含めて活動できる状況にはない」』ということが書かれていたとある。

前半部分の「怪文書」というのは(読んでみたいが)目にしたことがないからどのような内容が書かれた文書が出回っているのかは分からないのでここではコメントは控えるが、後半部分は、要は「月刊クオリティ誌に書かれたことで理事者間の信頼関係が壊れたから」とでも言いたいのだろう???

しかし、である。数日前の十勝毎日新聞の編集余禄にも書かれていたが、組織であれば意見の対立はあって当たり前だし、人間なんだから、馬が合う合わないだってあるだろう。それが解散の理由になるなら、この世の中のすべての会社や組織は解散しなければならなくなってしまうだろう。

理由にならない理由を、ここまで強調して「解散」をしようとするのは、他に知られたくない本当の理由が存在するのではないか、ということは、小学生でも分かるのではないだろうか。

8月14日にクオリティ誌に掲載されてから、29日に解散を発表するまで、わずか2週間。

それこそ、雑誌に指摘された使途不明金は、雑誌側の誤りであると、公開の場で説明すれば解散などする必要なんて全くないだろうに・・・。

なぜ、それをしないで、理事者の信頼関係が壊れたなんていう感情論に持っていこうとするのか、私にはまったく理解ができない。

真相が知りたいと思うのは私だけではないであろう。


■2013-09-26-Thursday 楽天優勝

プロ野球の

パリーグで東北楽天イーグルスが優勝を決めた。

クローザーにエースの田中将大マー君を持ってきたのは、粋な演出であった。さすが、星野仙一監督もファンサービスというものを良く分かっている。

全員野球と云う言葉が流行ったことがあるが、野球はエースと4番バッターだと、野村克也前監督が言っていたが、やはり投打の核になる絶対的存在というのは大きな力なのだろう。

「頼る」ということが、一概には悪いこととは言い切れまい。

最終的に「頼る」ことの出来る存在がいるからこそ、例え、自分の力が及ばなかったとしても、相手に全力でぶつかることが出来るから成長するのである。

しかし、逆のケースもあるだろう。

絶対的な存在がいるから、どうせ自分がなまけても何とかなるさ・・・と考えるような人が多いと、その組織は腐敗する。

その差をコントロールする役割が監督なのであろう。

優勝した後に楽天球団の社長の紹介番組をチラッとだけ見たが、畑違いの部署からの抜擢人事であったようだ。データを駆使して、アメリカの大リーグのやり方を真似た方法で成功したという。

組織にはこう云う人物も必要なのだろう。

全部を一人でできるようなスーパーマンなんていない。

役割分担がキチンと出来ている組織が生き残るのである。

東日本大震災で多大な被害を被った東北地方を本拠地にするチームが優勝したことは、復興の励みにもなるだろう。

これを機会に、復興にも勢いをつけてもらいたい。

クライマックスシリーズなんていう訳のわからない制度で負けることのないように、もうひと頑張りしてもらって、日本シリーズでも優勝してもらいたいと思う。


■2013-09-27-Friday 老けてるなぁ

映画などに

引っ張りだこの売れっ子男優の國村隼(くにむら じゅん)のプロフィールを見て驚いた。

最近観た映画でも「許されざる者」「そして父になる」にも出演している名バイプレーヤーで、私の好きな役者である。

「ブラックレイン」や「キルビル2」などハリウッド映画にも多数出ているが、ヤクザの役が多いから、いわゆるコワモテの顔である。

昭和30年生まれと書いてあったから、私よりたった3歳年上のだけであるが、私はこのプロフィールを見るまでは、私よりも一回りは年上だと思っていた。

俳優は演じるのが仕事だから、若い役も老け役も両方演じられなければならないが、國村隼がいつも演じるのは、実年齢よりもかなり年上の役が多いように思う。

北野たけし監督・主演の「アウトレイジ」でもたけしの所属する暴力団の嫌らし〜い親分役を演じていたが、昭和30年生まれなら、たけしよりも年下のはずなのに、たけしよりも10歳は上のような貫禄であった。

若さにはやっぱり顔って重要なんだなぁ〜。


■2013-09-28-Saturday 母は強し

母は強し、

フィギュア・スケートの安藤美姫のことである。

4月に女児を出産してから、まだ半年しか経っていないのに、27日、ドイツで開催されたフィギュア・スケートの国際大会で2位に入賞したのだからスゴイ!

安藤美姫の根性というか、負けん気の強さというか、何と表現してよいかも分からないが、とにかくスゴイ!

前日のショート・プログラム(SP)で2位に入ったのはニュースで見て知っていたが、SPは演技時間が短いから、安藤くらいの選手なら、あり得るな、でも演技時間が長いフリーでは、体力的に持たないだろうから、順位をかなり落とすだろうなと思っていたが・・・。

しかし、フリーでは4位と順位を落としたものの、SPでの貯金がものをいって総合でも2位に入賞したというのだから驚いた。

これでソチオリンピックの出場資格を充たしたから、今後の女子日本人選手の代表選考争いがだんぜん面白くなってきた。

今季絶好調という男子の織田信成が男子で優勝したが、それも霞んでしまうほどインパクトのある安藤美姫の復帰であった。


■2013-09-29-Sunday 謝罪の王様

映画「謝罪の王様」を

観てきた。このところ毎週のように映画ばかりを観ている。

夫婦50歳割引き制度を使うと、夫婦で2000円ポッキリで2時間近くも楽しめる娯楽というのはそうそうないから、暇つぶしに映画は最高だ。

NHKの朝の連続テレビドラマ「あまちゃん」の宮藤官九郎の脚本だし、主演が阿部サダヲだからたぶん面白いだろうと思ったのだ。

大笑いするような映画ではなかったが、そこそこ笑える作品である。映画を観る前に劇場に置いてあったチラシを見たら、第1エピソード、第2エピソードなどと書かれていたから、てっきりオムニバスなのかと思ったが、単純なオムニバス作品ではなかった。

例によって、まだ、観ていない人に種明かしするような無粋なことはしたくないから、詳しくは書かないが、観終わった後に、フ〜ムなるほど、そうだったのか!と思わせる仕掛けが施されている。

こういう作品はストーリー展開が難しいと思うのだが、さすが、今が旬の脚本家の宮藤官九郎である。なかなかよくまとまっている。

笑わせる箇所もあるし、そ〜か〜、なるほどなぁ〜と思わせる箇所もある。なかなかよい娯楽作品であった。


■2013-09-30-Monday 勝毎

30日の十勝毎日新聞を見て驚いた。

組合が解散を発表してから、およそ1ヶ月が経過したが、この間はあまり目立った動きはなかった。

25日の勝毎に『「北の屋台」承継市などに要請』の記事が載った程度であったからだ。

それが今日、何と1面のトップ記事で「北の屋台」への批判記事がデカデカと掲載されていたからだ。

これまで勝毎は、どちらかというと組合寄りの記事内容で「理事者間の人間関係」の悪化が原因であるかのようなニュアンスだったように受け止めていた。

が、今回の記事の内容は一転して組合に対してかなり辛辣な内容である。

8月中旬に発行された月刊誌クオリティ9月号には、雑誌社に対して組合が「改ざんした決算書」を送付したという問題があったが、この日の勝毎の記事では「決算書修正」と、文字が「改ざん」から「修正」へと表現がいくぶん柔らかくなってはいるものの、組合側の「数字のミスだった」という釈明は説得力に欠けているというようなニュアンスに読めた。

いずれにしろ、組合の稚拙な対応によって問題を自ら大きくしたことが書かれている。

記事中にある通り、組合は解散決定後の臨時総会以後には、理事会すら開催していないというから、組合は当事者能力を既に失っている。

記事中で気になったのは『上部団体である北海道中小企業団体中央会十勝支部も「運営も会計処理も、問題はないと認識している」とする』というコメントだ。本当にシッカリと監督していたのだろうか?

事業を継承する団体に譲渡する際には、うやむやのままで引き渡すのではなく、第三者機関がしっかりと調べてから、スッキリした形で譲渡してもらいたいと願うものである。それが補助金をもらって出来た組合の最後の使命でもあるだろう。