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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-11-01-Wednesday 義父の祥月命日

31日は義父の祥月命日。

本来なら3回忌は、私が退院してからの28(土)・29(日)日辺りに開催すれば良いのだが、妻の実家の菩提寺である東別院では、この時期に報恩講があるので坊さんの手配が出来ないというから、私がまだ入院中の22日(日)に開催したのである。

30日の月曜日に妻のところにお寺から電話があって「今日で報恩講が終了するので明日の祥月命日にはお参りに行けますが・・・」と云う。

祥月命日でもあるし、せっかくだからお参りしてもらうことにしたが、急な話なので親類縁者に連絡する時間がないから、私たち夫婦だけでのお参りにしたのであった。

妻の実家でお坊さんを待っている間に妻が言う。「夫婦っていうのは、離れて暮らしているとダメだね、2ヶ月間も一人で暮らしていると、一人の生活に慣れてしまって、久し振りに貴方が帰って来たら私のペースが乱れる」と。

そりゃぁそうだろうなぁ〜。

聞けば、私の留守間の妻の買い物は、ビールと枝豆、豆腐に納豆と「大豆」のオンパレード。これでは簡単なおつまみである。豆腐と納豆などで軽い食事をしてから、温泉に行ってマッサージして、帰宅してから、ビールで1杯やって寝ると云う。食器洗いもほとんどないし、これではまるで単身赴任のオッサンである。

毎週のように、女友達と飲み会やらカラオケやらに行って楽しんでいたと云う。

私が戻ってからは、料理をしなけれりゃいけないし、酒はたしなむ程度しか飲まないし、温泉には行けないしで、すっかりペースが乱れたのだと云う。

単身赴任の旦那が久し振りに帰宅すると身の置き所がないと言うが、妻の生活が単身赴任者みたいな生活であるから・・・。

それでも、さすがに退院から1週間が過ぎたから、妻もようやく慣れてきたと云う。

2ヶ月間の不在というのは結構な溝をつくるもんなんだなぁ〜。


■2017-11-02-Thursday ゴルフ

2日は私の父の月命日である。

今日は我が家にお坊さんが来る。私の家は曹洞宗だが、妻の家は真宗大谷派であるから、お参りの仕方が異なる。

曹洞宗は仏壇にお膳を捧げなければならないし、線香は3本を灰に刺して立てる。寝かせる真宗とは違うのだ。焼香も2回であるが、最初の1回目は掲げて行い、2回目は掲げずにそのままする。焼香は真宗も2回だが2回ともそのままつまんでするだけ・・・。宗派によってやり方が異なるから覚えるのも面倒である。

お参りしてもらった後に、坊さんと世間話をしたが、改めて私の人生訓である「人間万事塞翁が馬」を痛感したのであった。

ゴルフの仲間から、春の遠征の誘いが2件来た。2月の沖縄と3月のタイである。

運動不足だから、どちらにも行きたいのだが・・・。

身体はピンピンしているのだが、右肩の五十肩が酷くて、クラブを振れないのである。

右肩はゴルフスイングには影響が少ないかと思っていたのだが、いざ振ってみたら、テークバックはまだ良いのだが、フォロースルーがまったく出来ないのだ。

これでは当てる事は出来ても球が飛ばないだろうなぁ。アイアンは何とかなってもドライバーの飛距離が出ないであろう。

五十肩は痛みを我慢して、筋を伸ばさないと固まってしまうと後々やっかいな事になるからと思い、退院してからは痛みを堪えて肩のストレッチをやってはいるが、右腕を腰に回すと激痛が走る。

ホルモン注射を打つと、男性ホルモンが減少するので、筋肉が落ちると云うから、これでは益々不利だ。

ハンディをやるからと言われても、負けるのを承知で行くのも・・・。

春の遠征は諦めて自宅でのストレッチと体力の回復に努めることにして断ったのであった。

その分、ストレス解消にどこかに旅行でも行こうかな。


■2017-11-03-Friday 猟奇的殺人事件

神奈川県座間市のアパートで・・・

9人もの死体が発見され27歳の白石隆浩容疑者が逮捕された事件。

入院中に観ていたDVDの「Xファイル」だとか「メンタリスト」などのアメリカのテレビドラマのFBIモノに登場する連続殺人犯よりも猟奇的な殺人事件である。

8月末にこのアパートに引っ越してからの2ヶ月間で9人を殺していると云うのだから異常なハイスピードでの殺人だ。

ドラマや小説の連続殺人犯人だって、こんなにハイスピードで9人も連続で殺さないぞ。

FBIモノのドラマに登場する連続殺人犯は、いわゆる「サイコパス」と云う奴で「恐怖や不安を感じにくく、他者への共感性が低い、自分の損得に関係ないことには無関心」などの特質があるとされている。

バラバラに切断した死体と一緒に生活するという異常性はあるから、恐怖や不安は感じていないのだろうが・・・、

だが、どうもテレビの報道を見ている限りは、この白石容疑者にサイコパスの特質があまりみられないように感じるのだ(ピッタリハマるところもたくさんあるけれど・・・)。

なんだか、究極の優しさを感じるのである。

サイコパスには元々「優しさ」というものが無いから、「優しさ」を演じる傾向があるというのだが、どうもそれとも違う様な気もするんだなぁ〜。

あまりにも優し過ぎて、相手の死にたいという自殺願望に同調して、殺してしまったように感じるのだ。

だが、これだけ短期間に連続で殺人を犯し、9体もの死体と一緒に暮らすということは、完全に精神は壊れているだろうしなぁ〜。

少しでもまともな精神状態が残っているなら、この種の犯人は「早く自分を捕まえて欲しい。でないと、もっともっと殺人を犯してしまうから、誰か私を止めてくれ〜」と深層心理で叫んでいると言うが・・・。

私ごときの心理学の知識では、とても分析不能な複雑な心理状態である。

しかし、ニュースで、日本では年に8万5千人もの失踪者が居るというから驚いた。そんなに大勢が毎年失踪しているなんて・・・。

失踪すると云う行為は「自分の存在をこの世界から消したい」と云う心理状態であろう。自分の存在に意味を見出せない人がこんなに大勢いる社会は病んでいるとしか言いようがない。病んでいるのは人間ではなくて、日本と云う国である。

この事件は、現代の日本社会が作りだした殺人のように感じてしまう。

これから動機や犯行内容などの詳細が明らかになっていくだろうが、日本の警察では、これまでのパターンとは異なり過ぎていて、本当のところが解き明かせないような気がするのである。

彼の供述がはたして本当のことを云うのかは疑問である。

これは新しいタイプの犯罪の始まりではないだろうか。そんな気がする。


■2017-11-04-Saturday 休日

3日の文化の日から3連休であるが・・・、

3連休と云っても、入院していた時とそんなに変わりがないから・・・。

映画も既にほとんど観てしまったから、映画館には行く気もしない。美術館では高倉健特集をやっているが、高倉健には興味が湧かないから観に行く気にならない。

自宅の近所にあった本屋が、遠くのショッピングセンターに移転する初日だと云うので、本屋には興味があるから行ってみることにした。どんな品揃えにしたのだろうか?

ショッピングセンター内にある本屋としては広い方なのだろうが、文庫本のコーナーばかりが目立って、以前の店舗よりも専門書の扱い量が少なくなってしまったようだ。本好きとしては専門書の扱い量を増やしてもらいたいのだが、それでは商売が成り立たないのだろうなぁ〜。どこの本屋に行っても同じような品揃えばかりでは、見て歩いても全然楽しくない。

買う本もないから、来年の手帳を買ってきた。

来年のカレンダーもたくさん並んでいるが、唯一毎年お金を払って買っているカレンダーである「ご教訓カレンダー 三日坊主めくり(パルコ出版)」は売っていなかった。

学生時代から買い続けているカレンダーであるが、帯広では人気がないのかなぁ〜。面白いのに・・・。

4日は姪っ子(弟の娘)のブラスバンド部の発表会が市民文化大ホールで開催されるので聞きに行く。

知人の子供がブラバンに入っているケースが多くて、ここ最近はブラバンの発表会を聞きに行く機会が増えている。今人気のクラブ活動なのだろうなぁ〜。

演奏はなかなかのものである。帯広市内の各校のブラバンのレベルは、近年、かなり上がっているようである。

演奏会は17:30には終了したので、街中に「焼き鳥」を食べに出て行った。焼き鳥にはやっぱり日本酒である。気温が低かったので熱燗を1合注文した。

ウ〜ン旨い!

入院前から159日間も断酒していたが、退院してからはビールはコップ1杯だけ、日本酒なら猪口2杯だけ、ワインならグラス2杯だけと決めていたのだが・・・。

焼き鳥を前にしたら、ついつい・・・。結局、この日は2合飲んでしまった。

酔ってすっかり気持ち良くなったので、久し振りにカラオケに行くことにした。入院中は、他人との会話がほとんど無かったから、声を出す機会が少なくて、声を出し難い喉の状態であったのだ。退院後にかなり戻ったが・・・。

相変わらず高音の美声で、精密採点でいきなり95点以上の高得点!

絶好調〜!と思ったのだが・・・。3曲目くらいからやっぱり声が続かないでカスレテきたのである。喉も鍛えていないとダメなものなのだなぁ〜。

2時間2人で交互に唄い続けて満足して帰宅したのであった。


■2017-11-05-Sunday FISM

マジックのオリンピックと称される大会がFISMである。

3年毎に、開催されているが、来年2018年は韓国の釜山で開催される予定だ。そのアジア大陸予選会である「FISM ACM 2017 in GIFU」が、岐阜市の長良川国際会議場で11月2〜5日まで開催された。

1994年に横浜市で開催されたFISMには出席をした。今回はアジア予選会であるが、是非とも見たいと思ったし、マジック・ミュージアムの宣伝をするにも格好の時期と機会であると思い出席することを決めていたのである。

4日間通しのVIP席チケットの先行予約締切日は今年の4月末日であった。マジックに興味が無い妻を説得して一緒に見に行くことにして2枚分のチケットを予約し、ホテルも早々と予約しておいたのだが・・・。

5月末に受けた人間ドックで前立腺癌の宣告を受けて、この9月初旬から10月末まで札幌の北大病院に2ヶ月間入院をして最先端治療の陽子線治療を受けてきたが・・・。

入院する際には、退院日が何時になるのかは分からなかった。治療が順調に進んで10月末には退院出来るだろうと医師から言われたのは10月中旬を過ぎてからであった。

入院当初には、11月2日には、おそらく間に合わないだろうなと考えていたのである。

VIP席は結構な高額チケットであるし、キャンセルしてもお金は戻って来ない。ただ捨てるのもモッタイナイから、誰か見に行きたいと云う人に譲ろうと考えたのだが、事前に名前の登録変更が必要である。

チケットの名義人と入場者が違う人物だと入場が出来ないシステムになっているのだ。

北海道から岐阜に行くと言っても、旅費や宿泊費も必要であるし、3連休だとはいっても北海道からなら移動時間もかなり掛るので余分な日程が必要になるから、そう簡単には代わりの人間は見つからない。

札幌で活躍しているプロ・マジシャンのスペンサー・トリックスさんに「行かないかい?」と聞いたらぜひ行きたいと云うので譲渡したのである。

10月25日には退院してきたし、身体もピンピンしているから、無理すれば行けたかもしれなかったが・・・。

昨日、スペンサーさんから電話が入って「とても参考になった」と喜んでくれていたので、私としても譲って良かったなぁと思っている。

来年の釜山の大会にはぜひ参加したいなぁ〜。


■2017-11-06-Monday マジック・ミュージアム

10月25日に退院して来たが、

入院していた約2ヶ月の間に届いていたマジック用品が山のようにミュージアムに積まれている。

段ボール箱に入っているモノ、レターパックで届いているモノなど様々であるが、なにしろ量は半端な数ではない。

一昨年12月3日のプレ・オープン以前から、テレビや新聞などで紹介されたものだから、全国各地から続々と貴重な品物が届けられて来るのだ。

去年7月にセミ・オープン(7月16日〜9月末日)をしたが、一旦閉館した去年10月から始めたグランド・オープンの為の準備が、この新しく届けられたマジック用品の整理に手間取ってしまい、満足するグランド・オープンには出来なかったのである。

展示品に説明文を付けようと考えていたのだが、増え過ぎる展示品の整理でキャプションまで手が回らなかったのだ。

一応、公言していたから4月29日にはオープンをさせたのだが、今度は、私が6月に癌宣告を受けてしまった。

通院やら治療などが始まり、休館することになってしまったのである。

まことに不本意な状態であった。

入院前に、退院してきたら、冬の間にまたコツコツと展示のやり直しをしようと考え、ガラスのハイケースを2本発注しておいたが、それを今日6日に設置したのである。

高さ1940、幅1800、奥行き450で背面が鏡張りになっているガラスのハイケースである。これを2本背中合わせにして、中に展示品を並べるつもりだ。

3階のミュージアムのスペースには、もはや什器を置くスペースなど無いのだが、無理やり詰め込んで設置した。これで通路が益々狭くなってしまったが・・・。

2015年12月3日のプレ・オープンの時でさえ「ゴチャゴチャとし過ぎだ!」「展示品をもっと減らせ!」との指摘があったのだが、この約2年間に新たに届いた展示品数は3000点はあるだろう。

その分、什器は8台も増えている。せっかく送られてくるモノを倉庫に眠らせたままにして置くのは忍びなくて、飾って、来場者に見せてあげたいのである。

入院中には、ネットでフランス製のオートマタ(自動人形)を入手した。

ミッシェル・ベルトラン作の「美人手品師」と云うオートマタだ。長年探し求めていた自動人形のマジシャンである。

この人形には特別なケースを作ってあげたい。それくらいこのオートマタに惚れ込んでいるのだ。

早朝から、ハイケース設置の作業を見守っていたら、妻が見つけて「何これ!まだ増やすつもりなの!」とおカンムリである。

「女遊びで散財するよりも良いだろう?」と言ったら「女遊びの方が安上がりかも・・・」と言う。

妻の言葉は右から左にスルーして、毎日少しずつ整理を続けていこうと思っている。

それが生き甲斐になっているんだから・・・。


■2017-11-07-Tuesday 照明器具

マジック・ミュージアムの

ステージの照明に使用しているスポットライトが、白熱灯の100w電球が8個なので、かなりな熱を持つ。

マジックを演じていると、緊張感からの汗と、電球の熱さの汗とが重なり、更に、もともとの汗かき体質でもあるので、流れる汗をタオルで拭きながらの演技になってしまう。

テーブルマジックならしゃべりながらの演技であるから、途中で汗を拭きながらでも、まだ何とか演技のしぐさの中に収めることが可能なのだが、ステージマジックで台詞無しのパントマイムだけの演技だと汗を拭く動作は様にならない。

このことは、何度かのテレビ取材の際に気になっていたところであった。

そこに持って来て、ホルモン注射で「ホットフラッシュ」という突然の発汗が加わることになってしまったから最悪である。

顔中汗だらけでの演技は見た目も宜しくない。

来年4月の再オープンに際して、施設の充実をしようと入院中からあれこれ考えながら作業を始めていたが・・・。

入院中に電器屋にメールして、LEDのスポットライトを注文しておいたのだが、それが今日会社に届いたので、早速付け変えてみたら・・・。

通電した途端にスポットライトがチカチカと点滅状態になる。すぐに電器屋に電話して不良品ではないのかと云ったら、すぐに見に来てくれたのだが・・・。

調光器付きのスイッチには、調光器対応型のLED電球でなければいけないのだと云う。

私が注文したのは、普通のLEDライトなので、このスイッチの照明には使えないのだと云う。

既に通電してしまったので電球の引き取りは出来ないし、電球を調光器対応型に替えるには1個が4000円もするのだと云う、更に調光器もLED電球用のに取り換えなければならないのだと云う。

ウ〜ン、退院してからミュージアムのスポットの器具を実際に電器屋に見せてから注文すれば良かったなぁ。入院中は暇だったものだから、ついつい余計なことをやってしまったようだ。

先に購入したスポットも、使わないのはモッタイナイから、何かに使えないかと考えてみた。

ミュージアムに新しく増やしたショーケースの中には、基礎照明が上手く当たらずに展示物が暗くて良く見えない場所がある。そこの天井に電気レールを設置すれば、新しく購入したスポットライトも使用できる。

さっそく電気工事屋さんに連絡してレールを設置してもらったのであった。

怪我の功名で購入したスポットライトは無駄にはならなかったが、拙速はいけないなぁと反省しきりである。

結局、新たに調光器とその対応型のスポットライトを追加で購入することになってしまったのであった。


■2017-11-08-Wednesday 二人の天使

脚本家の倉本聰さんが

作った演劇集団の「富良野塾」のOBユニットが演じる演劇「二人の天使」が8日の19時から帯広市民文化小ホールで上演された。

この劇団には、帯広市出身の女優である「松本りき」さんが出演している。

松本りきさんは、我が家の二人の娘と同じフィギュアスケート教室とバレエ教室に通っていた縁と、私と松本さんのお父さんとは帯広青年会議所で一緒に活動した仲であること等から、ご案内をいただくのでいつも観劇に行っているのだ。

私は、もともと演劇やミュージカルなどの観劇が大好きであるから毎回とても楽しみにしている。

今回の上演作品は倉本聰さんの作品ではないが、富良野塾8期生の小林彰夫さんの脚本で、20年前に富良野塾OBで結成された劇団「ORE(オア)」が公演した作品ということだ。

9年前に富良野塾OBユニット公演として脚本を大幅に改稿し、キャストも20年前とは全て違う俳優で公演されたという。今回はキャストを更に大幅に入れ替えて、20年前の脚本をベースに上演されると云う。

登場人物がたった4名だけの演劇である。その内の2人は天使の見習いみたいな役で、人間役の2人には、この見習い天使が見えない、聞こえない事になっているからから、かなり難しい芝居である。笑いあり、ホロッとさせる場面ありで、これぞ小劇団の演劇という感じでとても面白かった。

劇団の運営は、財政上もかなり厳しいであろうと推察される。入場料はたったの2000円でとても安い、出演者が大道具、小道具係も兼ねていて、自分たちで舞台背景も組み立てから、片付けまで行っている様子であった。

この日も、受付に松本りきさんのご両親の姿があったが、ファミリーで応援している姿がとても微笑ましい。

帯広市民はもっと、こういった演劇を観たら良いのになぁと思う。どうせ暇なんだから、テレビなんぞ見ていないで・・・。

もっと同郷の頑張っている人達を応援してあげようよ!


■2017-11-09-Thursday 葬儀委員長

自宅の所属する町内会のU会長さんから

「坂本さん、9・10日は帯広に居る?」と電話が入った。

てっきり町内会の会議日程の調整なのかなと思って「はい、居ますよ」と答えたら・・・、

「町内会のYさんのお母さんが6日に亡くなられたのですが、私はあいにく出張が入っているので、副会長の坂本さんに葬儀委員長をお願いしたいのですが・・・」と言う。

私は葬儀委員長など務めたことがない。断ろうかとも思ったのだが、こういう事は相見互いであるし、2年前には義父の葬儀で町内会にはお世話にもなったし、近い内にまたお世話になる可能性が・・・。

何事も経験であるし引き受けることにした。引き受けた以上はキチンとやらなければ気が済まない性格である。

Yさんの家はすぐ隣にあるので、まずはお参りをしに訪れた。

葬儀委員長の仕事としては、まず第一に通夜と告別式での挨拶であろう。お母さまの略歴などを挨拶文に入れなければならないので喪主の息子さんから詳しく聞いたのだが・・・、

北海道の葬儀には北海道特有の慣例があるから、ネットで調べても本州の葬儀の慣例とは内容が合わない可能性がある。

帯広青年会議所の後輩に、葬儀社をやっている人がいるので、挨拶文の事例がないかを電話で尋ねてみたら、あると言うのでFAXで送って欲しいと頼んだら、厚い冊子になっているからFAXでは送れないと言う。

冊子を進呈しますよと言うので、今後も使うかもしれないなぁと考えて、葬儀社を訪れてもらって来たのであった。

この冊子を参考書にして、挨拶文を考えた。

長過ぎても、短過ぎてもマズイから、遺族から聞いた話のキーワードを挿入しながら、最低限必要な情報を入れて作っていった。

いつもの自分の主観だけで書いている文章ならスラスラと書けるのだが、今回は遺族の心情を考慮に入れながら作らねばならないから、これまでの文章とは違って、結構、難しい作業であった。

通夜が終了した後に、町内会の列席者からは「私の時もお願いしますね」と声を掛けられた。

今回は、あくまでも代理なんだけどなぁ〜。


■2017-11-10-Friday 葬儀委員長2

今日は葬儀委員長として告別式に臨む。

前立腺癌を患ってからは小便が近くなっているので、この点が注意事項である。葬儀委員長が途中で退席するわけにはいかないだろうから・・・。

なるべく水分を取らないようにしようと思ってはいたのだが、緊張で喉が渇くし、喉を潤しておかないと挨拶の時に声が出ないのも困るから、適度にお茶を飲んでいたのだ。

一応念の為に式の直前にトイレに行っておいたが、正解であった。1時間後の式が終わった途端に小便を催したからだ。

小便の我慢が困難になっている。催したらすぐにトイレに駆け込まないと・・・。

私はすぐにトイレに行きたいのだが、参列者の方が声を掛けてくる。無視するわけにもいかないし・・・。

焦ったネ〜。

告別式の挨拶は、昨晩の通夜の挨拶とほとんど同じ文章である。文言の多少の変更だけであるから昨日よりは緊張はしなかった。

やっぱり、何事も経験であるなぁ〜。特に初体験は気持ちが良いものだ。次は仲人の挨拶がやってみたいなぁと思ったが、今どきの結婚式には仲人さんなんて立てないだろうしなぁ〜。

私のブログを読んでいる知人から、よく毎日、毎日、ブログのネタがあるねぇ〜、暇だと書いてあるけど、これだけブログのネタがあるってことは結構忙しいんじゃないのか・・・とのメールが来た。

忙しいんじゃなくて、ネタを見つけるのが上手いだけだよ。


■2017-11-11-Saturday オートマタ自動人形

入院中にネットで見つけて購入したオートマタ(自動人形)の

「美人手品師」この製作者であるフランスのオートマタ自動人形の作家「ミッシェル・ベルトラン」についていろいろと調べてみたが、ネットにもあまり情報が載っていないのだ。あちこちから情報を集めて、展示作品のキャプション用に作成した文章を基にして紹介してみよう。

ミッシェル・ベルトラン(Michel Bertrand)(1922〜1999年)はフランスで造園師の息子として生まれる。幼い頃からオートマタ(自動人形)に興味を持ち、フランスのJ.A.F(Joueur et Automata Francais)

(フランス オートマタ 玩具社)に入社して自動人形造りの経験を積む。

このJ.A.F社と云う会社は、19世紀のオートマタ作者ギュスターブ・ヴィシーGustave Vichy(1839〜1904)が作ったヴィシー工房の後裔会社である。

ベルトランはJ.A.F社が閉じられた時に、その材料の全てを引き継いで、スイスのサンクロワの隣村に工房を構えて、伝統的なゼンマイ式のオートマタの新作を製作したが、J.A.F社に残っていた材料を使って作られたベルトランのオートマタは、必然的にヴィシーの復元品が多かった。1980年代には、その作品のほとんどが日本にも紹介されて大人気を博した。

その新作製作の傍ら、ほぼ壊れかけている様な古いオートマタの修復も精力的に行ったが、18〜19世紀当時の最先端技術や部品には、規格がほとんどないから歯車ひとつをとっても独自のサイズとなっているので材料の確保が難しいなかで、忠実な再現を目指して修復を行った。

ベルトランの作品はゼンマイを巻くワインディング・キイに付いている「MB」マークで選別される。

と、まぁこんな感じである。

ベルトランは20世紀後半の作者であるが、現在、世界中に現存している可動状態のオートマタ自動人形のほとんどはベルトランが修復したものであろう。だから、ベルトランは最後のオートマタ職人といったところであろうか。

私が購入した「美人手品師」は、古い作品ではないが、同様な19世紀の自動人形がフランスのオートマタ写真集にも載っているから、それをモデルにして製作したものであろうと推察される。

古くはないが、ベルトランの没年から考えても最低でも30年以上は経っている作品だ。

YouTubeで『オートマタの巨匠 ミッシェル・ベルトラン作 【美人手品師】 』と検索したら、実際に動いている映像が見られるので是非見てもらいたい。

完璧に動くから、いずれ貴重なモノになっていくものと期待している。大切に展示したいと思っている。


■2017-11-12-Sunday 玉置浩二

妻が私の退院祝いに玉置浩二のコンサートの

チケットを2枚、購入してあげたわよと言う。

11日17時から札幌のワクワクホリデーホールでのコンサートである。

JRの列車料金とホテル代は、貴方持ちでねのオマケ付きである。

オイオイ、そっちの方が高いじゃぁないか!

私は玉置浩二のファンじゃないし・・・。貴女が行きたかっただけじゃぁないのか・・・。

まぁ、それでも私の留守間に会社と自宅を任せたからなぁ〜。そのお礼も兼ねて・・・。

天気予報を見たら、11・12日の札幌方面は、低気圧が来て寒そうである。雪が降ったり、強風が吹き荒れると云う予報である。

札幌では、地下通路を歩いて移動出来るホテルであるし、会場も地下通路出口の目の前であるから、傘もいらないだろうと・・・。

開場前のエスカレーターを昇って行ったら、スゴイ人数が並んでいる。会場整理の仕方が拙いせいで、寒い雨の中を並ばせられるのはかなわんと、開演ギリギリまで地下通路出口で待ってから入った。

席は2階席の後方で、後ろから3列目である。前が通路であるから、前席との距離があって足を伸ばせるし、双眼鏡を持参して行ったから、これで見れば良いかと思ったのだが・・・。

コンサートが始まった途端に、いっせいに客が立ち上がる。オイオイ、立つなよ〜。見えないじゃないか!

この年で、病み上がりで、2時間立ちっ放しで見れってか!

見えないから仕方なく立ち上がったが、足が痛くなってきたから、椅子の座席を立てて座って見ることにしたが、クッションが効かないし、座席は狭いしでお尻が痺れる。

双眼鏡で前席の客の隙間から見るが、前席の客が曲に合わせて踊るものだから、双眼鏡の画面が時々暗くなる。ずっと覗いていたら、気持ちが悪くなって来た。

何で、皆が立ち上がるんだろう。この前の徳永英明のコンサートでも皆が立ちがっていたが・・・。今度からは、中途半端な前の方の席で見るよりも、最上階席で見た方が良いかもしれないなぁ〜。

玉置浩二の生歌は初めて聞いたが、上手い!スゴイ声量と音域の広さである。今まで聞いた中では一番だ。ビックリした。

ただ、会場の音響が良くなかった。時々、マイクがハウリングしたし、音が籠っていた。

徳永英明の時の、旧厚生年金会館ホール(現ニトリ文化ホール)の方が音が良かった。

コンサートはMCが全く無し、歌以外に玉置浩二がしゃべった言葉はバンド紹介とアンコール後のわずかな部分だけ、まぁ歌を聞きに来てるんだからこれで良いのだけど、まったく喋りがゼロっていうのもツマラナイなぁ〜。

バンドメンバーが引き上げた後のアンコールでは、玉置浩二一人が残って、アカペラや、自身が弾く生ギターだけで「ワインレッドの心」「メロディ」などを3曲ほど歌ったが、私ら夫婦が知っている歌が、このアンコール曲にしかなかったので、アンコールが一番楽しめたが・・・。

コンサートが終了後に、札幌在住のプロマジシャンのスペンサー・トリックスさんと会食である。11月2〜5日に岐阜で開催されたマジックコンベンションのFISMのチケットを譲ったので、その大会の報告を聞く為に一緒に食事をしたのだ。

彼が予約してくれた店がススキノであるから、地下街を歩いて行ったのだが、偶然にもススキノで、マジック道具を寄贈してくれた砂川のお医者さんのお孫さんとすれ違ったのである。このお孫さんが、私の入院先の病院に勤務されていて、私の病室を訪ねてくれてDVDを貸してくれたのである。

退院してからお礼を言っていなかったので、お手紙でも書こうと思っていた矢先であった。人口の多い札幌で、まったく無関係の場所ですれ違うと云う偶然に驚いたのであった。

スペンサーさんとの会食では、日本酒を3合も飲んでしまった。入院中は生ものが禁止されていたから・・・。

やっぱり、日本食には日本酒であるが、3合も飲んだので酔ってしまったのであった。

帰りのタクシーでホテルの名を告げたら、知らないホテルだと云う。確かに新しいホテルであるが・・・。

ネットで探して予約したのだが、11日の札幌のホテルはどこも満室で取れなかったのだ。

タクシー運転手によると「今日は東方神起と浜田省吾のコンサートがあったから・・・」と云う。「私たちは玉置浩二のコンサートを見て来たですよ・・・」と言ったら「3つも重なったんですか。それで今日は人が多いんですね、でも来週はもっとすごいんですよ、嵐のコンサートがありますから・・・」と云う。

追っかけの人が札幌まで見に来るのだそうだ。すごいことだなぁ〜。感心するやら呆れるやら・・・。


■2017-11-14-Tuesday 怖いねぇ〜

この世の中、怖い事ばっかり・・・

少し前には、飛ぶ鳥を落とす勢いであった小池百合子が希望の党の代表を辞任した。

なぜ今日?

それは、葛飾区議選挙の結果だろうなぁ〜。12日投票、13日に開票された葛飾区議選挙では、希望の党は5人の候補者を立てたが、たったの1人しか当選出来なかった。ちなみに定員40人に対して59名が立候補した選挙である。

旋風を巻き起こした都議選の成績から考えたら、この葛飾区議選の結果は大惨敗である。

小池百合子は、都知事として考えたら、先の衆院選挙の大惨敗よりも恐ろしい出来事だったんだろうなぁ。

共同代表に小池百合子に近い玉木雄一郎が就いたことから、ゴタゴタが続く国政の希望の党に関わってる暇はないと云うことなんだろう。要はつまらくなったから投げ出したと云うことであろう。おそらく「気が乗らない」状態になったと云うことだ。

波に乗っていたサーファーが、突風(逆風)に煽られ波に呑まれてサーフィンから落ちたと云うところか。

自身の「排除」発言から風向きが変わったとは云え、無責任も甚だしい。

衆院選挙が終わったついこの前には、「今、代表を退くのは無責任だ」と自分で言っていたくせに・・・。コロコロと言ううことを変えて、自分の言葉に責任も持たない、節操のない態度は・・・。

都議会では公明党が離れるであろうし、今後の運営は厳しくなるだろう。

私が、ちょうど入院していた9月5日〜10月25日までの約2ヶ月で頂点からどん底まで落ちたが、こんな短期間でのジェットコースターのような乱高下は見たことがない。

風や波に乗ると云うことは、逆に恐ろしいことであるなぁ〜。

横綱日馬富士の暴行事件が明るみになった。日馬富士は初日から2連敗しているとはいえ、3日目から休場したが・・・。

先月、鳥取の巡業先で、モンゴル人力士の飲み会で、酔っ払って、ビール瓶で貴乃花部屋の貴ノ岩の頭を殴って怪我をさせたと云う。

貴乃花親方が警察に被害届を出したと云う。2日目の相手が貴乃花部屋の貴景勝ではやりにくかったろうなぁ〜。

これまでの相撲界なら、なぁなぁで済ませるところなんだろうが、改革派の筆頭である貴乃花親方は、公にしたということであろう。

この被害届提出によって、相撲協会の八角理事長の立場が危うくなった。

貴乃花親方は、今回の事件をキッカケにして一気に守旧派を追い出そうというつもりなのかなぁ〜。一波乱有りそうである。

札幌では弁護士が酒に酔って、タクシー内で暴れたニュースが全国版で何度も報道された。

タクシーには、車外だけではなくて、車内を映すドライブレコーダーが設置されているから、顔にはモザイクが掛けられてはいるが、ハッキリと足でシートを蹴飛ばしている姿や、犯罪防止用の透明ボードを蹴り壊す場面が映っていたから、弁護士といえども誤魔化し様がないだろう。

タクシー会社も示談にはしないと憤っていたから、この弁護士は資格剥奪まであるかもね。

酒に酔っているとはいっても、この切れ方は尋常じゃない。

最近、洋の東西を問わず、尋常じゃない切れ方をする人間が増えているような気がするなぁ〜。

誰かが、人をイライラさせる電波でも流しているんじゃないだろうか。

それとも宇宙規模の異変でも・・・。


■2017-11-15-Wednesday わろてんか

NHKの連続テレビ小説「わろてんか」を見ているが・・・、

毎朝、妻と朝食を食べながら見ているのだが、松坂桃李が演じる藤吉の商売センスの無さが、あまりにもひど過ぎる。

芸事が大好きな大阪の米問屋の若旦那の藤吉が、芸人になりたくて家を飛び出し、芸の世界に入るも芸のセンスはまったく無い。

母親に引き戻されて問屋を継ぐ決心をするが、昔の芸人仲間の口車に乗せられて、当時の、まだ流行る前のパーマ器を、見本も実物も見もせずに、店を担保にして金を借りて1000台も購入して米問屋を倒産させる。

まぁ、テレビドラマであるから・・・。

先週は、寂れた場所にある寄席を、妻の実家から借金して購入した。

まぁ、テレビドラマであるから・・・。

寄席に出演してもらう芸人も満足に集めぬまま開業してしまった。

まぁ、テレビドラマであるから・・・。

案の定、客足が減り始めて・・・。

妻はこの番組を見ながら、どこかで私と藤吉を重ね合わせているようなのである。

芸事が好きな道楽息子が、店の商売をダメにして、自分の趣味を商売にしてしまう・・・。

妻は、この番組を見終わったら、毎朝すぐに「貴方のマジック・ミュージアムは・・・」と愚痴が始まるのだ。私は、少なくとも準備にだけは十分な時間を掛けているのだが・・・。

俺と藤吉とではは全く「違うだろう!」に・・・。

どうせ重ね合わせるなら高橋一生演じる伊能栞にして欲しいもんだ。

伊能栞のモデルになっているのは、阪急電鉄や宝塚歌劇団の創業者である小林一三だと云われているんだから・・・

藤吉と私に共通するのは女にモテることぐらいしかないのに・・・。

まったくもって迷惑な番組である。


■2017-11-18-Saturday 雪だ〜!

朝5:30に目が覚めたので

ついでにトイレに行ったのだが、窓の外がやけに明るい。

昨晩の天気予報では、帯広は雨となっていたし、例年帯広は12月まで雪は降らないからと思ったのだが・・・。

カーテンを開けてみたら5〜6㎝ほども雪が積もっているではないか。

オイオイ、まだ冬タイヤに交換してないぞ!

まぁ、どうせすぐに融けるだろうと思ってまた寝たが・・・。

朝食を食べた後も、太陽が出てこない。

こりゃぁ〜、除雪しておかないと春まで融けないんじゃないかと思った。

お腹に力を入れてはイケナイと言われているけど・・・。

まずは、物置から除雪用具を引っ張り出してきた。

この時期の雪は、アスファルト面を出しておけば、太陽が当れば融ける(筈なんだが・・・)。

除雪を始めたが、水分を含んでいて、かなり重たい。

ラッセルで押しても1mぐらいしか進めない。重たいから持ち上げて脇に寄せるのも辛い。とりあえずは、人が歩く幅だけ除雪した。

まずは、自宅の玄関前、庭の通路、母の家との通路、母の家の前と除雪をしていった。

次は、自宅前の歩道である。ここも人が一人通れる幅にしておこうと思ったのだが・・・。

隣の家の90歳のご主人が出て来て、キレ〜イに雪をどけ始めた。若い私が、人1人分の通路幅では・・・。

自宅前の歩道も幅広く除雪しないと・・・。

結局、2時間以上掛けて、我が家もキレイに除雪を行ったのであった。綺麗にすると気分が良いなぁ〜。

でも、しばらく運動をしていないから、足腰がキツイ。汗も物凄い量をかいたのであった。

シャワーを浴びてソファで横になっていたら妻が「車での移動が出来ないから、歩いて映画館に行こう」と云う。

自分は、家の中の片付けだけだから・・・。

妻は「私はもうシニア割引になったから、一人でも1100円だし、別にあなたと一緒に見に行かなくても良いんだよ」と云う。

1人で家に居ても仕方がないし、このままグダグダしていても面白くないから行くことにしたのだが・・・、もう、上映中の映画で見ていないモノが少ない。

まだ見ていないモノの中から「ラストレシピ」を選んで見に行ったのであった。

映画は、例に依ってまだ見ていない人の為に、ストーリーなどの詳細は書かないが・・・。

見ていたら、お腹が空いてきた。こう云う食べ物の映画を見ていると食欲が刺激される。

見終わった後に、デパートの地下の食品売り場に行ったから、今晩は美味しいものを食べさせてくれるのかなぁ〜。

この後は、夫婦の幸せの為に詳細は書かないことにする。


■2017-11-19-Sunday 駒大女性会

今日は、私が支部会長を務める

駒澤大学同窓会十勝支部の女性会の催しが初めて坂本ビルで開催される。

去年辺りから、大学の同窓会の本部としては、同窓会が男性の組織になっているから、まずは全国の同窓会支部において女性会員の参加数を増やしたいということである。

十勝支部でも、そのための活動を始めた次第。

少子化の時代を迎えて、大学淘汰の時代が到来したと云うことである。今後の日本の大学では倒産するところが増えてくるであろう。

東京六大学のような有名大学でも苦戦する時代になる。ましてや日東駒専と言われる次のクラスの大学ではなおさら厳しい時代を迎えることになる。

駒澤大学も受験生の確保から、入学者数の確保など、課題は多い。

入学者数が減れば、必然的に同窓会員数も減っていくことになる。今の内からいろいろと手を打っていこうということである。

まずは、同窓会の女性会員を増やして、女性の影響力をアップさせようということだ。

家庭では、男性よりも女性の影響力の方が圧倒的に大きいのだから・・・。

こういった事業は、効果が出て来るまでに、長い時間が掛かるから、気付いた時にすぐに手を打たなければならない。そう云った意味では、駒大同窓会は早目、早目の対応をしていると思う。

これまでに、毎年、落語会などの催しをやってきたが、女性会員の参加者数は少なかったのが実情である。

どうも見えない垣根があるようだから。落語以外に、女性が参加したくなるような催しを、女性だけで行って、まずは参加してもらうことであろう。

今回は、「ハーバリウム フラワー」の講師をしているK同窓会員の奥さんに依頼して、講習会とランチ会とマジック・ミュージアムの見学の3つを合わせた催しを女性会員のNさんが企画してくれたのであった。

女性会員がなかなか参加出来ないネックのひとつに、子どもが小さくて、参加が難しいという問題もある。

今回は、子供連れでもOKにしての企画であった。

19日は6名の参加者でのスタートであったが、初めて顔を出してくれた女性会員ばかりであったので、これをキッカケにして徐々に増えて行ってくれれば嬉しいことである。


■2017-11-20-Monday 寒〜い

今日は全国的に寒いという。

私の自動車のタイヤをまだ冬用のスタッドレスに替えていない、根雪になる前に替えておきたいのだが、気温が低くて18日に降った雪がまだ路面にも残っているから、タイヤ交換が出来ずにいる。

土・日曜日と会社が休みであったから、会社の事務所も室温が低い状態のままであったので、今朝、出勤したらやたらと肌寒く感じる。

前立腺癌の治療をしてからというもの、小便の尿意を催すと、以前の様に長時間の我慢が出来なくなっている。

水分を一日最低でも1リットル以上は飲むようにと医者から言われているから、忠実に守っているのだが・・・。

行事などがない場合は、自宅でも会社でも、小便は2〜3時間置き程度であるのだが、何かの行事などがある場合は、慌てたくないので早目、早目に便所に行くようにしている。

万が一漏らしたりしたら恰好悪いからねぇ〜。

そんな場合は、尿意を催していなくても、一応トイレに行って小便をしておくのだが、その場合は当然ながら尿の量は少ない。

でも、今日の様な寒い日には、やっぱり尿意を感じる時間の間隔が短くなるようである。会社でも1時間おきにトイレに行っていたのであった。

18時から、私の出身高校である帯広柏葉高校の同窓会の役員会が、19時からは臨時総会が開催された。

役員会の会場は、柏葉高校1階の会議室である。会議の前に小便をしておきたかったから、職員玄関の正面にあった職員専用便所が目に入ったので会場入りする前にそこで小便をしておいた。

役員会が終了し、19時からは会場を柏葉高校3階の多目的室に移動して臨時総会が開催されたが、その前には小便をしておかなかったのである。

総会は30分ほどで終了したのだが・・・、

総会の会場である多目的室は、普段は使用していない部屋である。かなり広いうえに参加者数が臨時総会ということもあって、満杯ではなかったから室温は低い状態のままであった。

17:50頃に一度小便をしているから、そう切迫した状況ではなかったつもりであったが、総会が終了する19:30頃になると寒さからか尿意を感じ始めたのである。

もしも、こんな場所で漏らしたら・・・。

終了まで何とか我慢して、総会が終わった途端に廊下に飛び出てトイレを探したのであるが・・・。

学校と云う場所は、普段は生徒と先生しか使わないところである。デパートのように不特定多数の人が出入りする場所ではないから、廊下などにいちいちトイレのある場所の案内表示などが無いのだ。

そりゃぁ〜そうだろうなぁ〜。入学時に一度案内されたら、トイレの場所は分かるのだから、案内表示なんてものは不要なわけである。

ましてや、現在の高校の建物は、私が卒業した時代の校舎とは別なのである。

普段の会議で使用する1階の会議室周辺は知っているが、3階になど用がないからこれまで一度も上がったことがない。今回、3階には初めて来たから、どこにトイレがあるのかなんてまったく分からないのだ。

この総会に出席している人たちも状況は私と同じであるから、誰かに聞いたところで分からないだろうし。

ましてや、この建物の設計は廊下が直線で見通せるような単純な構造になっていない建物なのだ。初めての人間にとっては迷路みたいな設計の校舎なのである。

廊下をウロウロと探し回って、ようやくトイレを見つけて用を足せたのだが、アブナイところであった。

これからは、初めて行く場所では、まず始めにトイレの位置を確認しておかなくっちゃいけないなぁ〜。


■2017-11-21-Tuesday 銀行窓口対応

生保から入院保障費などの

保険金を銀行口座に入金したとの連絡が入った。

以前、このブログに保険会社の手違いから、先進医療の保険金を立て替え払いする羽目に陥って、あちこちからかき集めて支払った顛末を書いたが、その保険金がようやく今日振り込まれたのである。

かき集めたものは元に返さなくてはならない。

早速、通帳と印鑑を持って銀行の窓口に行って引き出しをしようとしたのだが・・・。

窓口嬢が「本人確認の手続きが必要です。免許証をお持ちでしょうか?」と云う。今は、オレオレ詐欺などの犯罪もあることだし当たり前のことだなと納得して免許証を提示した。

すると「払い出し用紙の裏側に住所、氏名、生年月日を何も見ないでスラスラと書いて下さい」と云う。容易い事だからスラスラと書いた。

すると「これまでに、本人確認の登録をしておりませんでしたので、今回登録しても宜しいでしょうか?」と聞く。

これまでは、カードばかりで、窓口でお金を下したことがなかったから、本人確認登録の機会がなかったのだろうなぁと考えて「良いですよ」と答えたら「免許証をコピーさせてもらいますが宜しいでしょうか」と聞く。

しばらくして番号を呼ばれたので窓口に行くと、今度は「お金を何にお使いですか?」と聞くのである。

銀行からお金を借りるわけではないし、自分のお金を下して、何に使うかを何故銀行員に報告する義務があるのだろう。何に使おうが私の自由だろうに・・・。

少なくとも私の見た目は、認知症を疑われる様な高齢者でもないし、ネクタイはしていないがジャケット姿で一応、服装もパリッとしているつもりである。

なんだか犯罪者扱いされているようでカチンときた。

あぁ〜、これだな!

少し前に、妻が今回とは別の銀行だが、窓口の対応に腹を立てて、その銀行との取引を止めて別の銀行に替えたことがあった。あの時は一日で終わらずに複数日が掛かったのだが・・・、その時のケースは、本人の口座ではなく、母親の口座であったからだが・・・、それでも妻には「そんな些細なことに腹を立てるなよ」と言っていたのだった。が・・・、実際に自分がそういう対応をされてみると、何だか妙に腹立たしいのである。それでも、私は妻よりは大人であるつもりだから、つとめて平静さを保って話をしたのだったが・・・。

今どきの銀行の金利は極端に低い。その上、自分のお金を引き出すのに犯罪者扱いまでされて、しかも簡単に下せないのでは預けておく意味がない、面倒なだけではないか。

おそらく行員のマニュアルでは、預金引き出しの客には尋ねるようになっているのであろうが、もっと臨機応変にやらなければ、腹を立てる人も多かろうに。今回の対応も、いっそ機械による対応だったならば仕方がないなと諦めるところであろうが、人間対人間で、この対応なら・・・。

私が銀行の窓口に行くことは滅多にないが、何だか行く度に不快な思いをさせられている気がする。

AIが普及したら、銀行員は真っ先に不要な人材になると云うし、大手銀行も大幅な人員削減計画を発表したばかりである。

難しい世の中になってきたなぁ〜。


■2017-11-22-Wednesday 良い夫婦の日

語呂合わせが好きな日本人は

11月22日を「良い夫婦」の日と読むのだと云う。

この日に合わせてベストカップルを選ぶのだそうだ。

良い夫婦の条件とは一体何なのであろうか?

「仕事と生活の調和」が大切ということで、これを英語で「Work-Life of Balance(ワーク ライフ オブ バランス)」と云うのだそうである。

確かに、仕事と家庭生活のバランスをいかに上手く調和させるかというのは大切なことであろう。

だが、我が家では「Work-wife of Balance(ワーク ワイフ オブ バランス)」なのである。

Wife(ワイフ)とは妻のこと。

つまり、仕事と妻とのバランスをいかに上手く取るかと云うことである。

と書いていたら、妻が「仕事?・・・趣味じゃないの!」と・・・。

そうなると「Hobby-Wife of Balance(ホビー ワイフ オブ バランス)」ということか。

私達夫婦も、今年で結婚32年になる。来年は33年であるから、語呂合わせなら、さしずめ「散々(さんざん)な結婚生活」とでも読むのだろうかなぁ〜。

すると妻が「縁起でもない!散々(さんざん)じゃなくて、太陽が燦々(さんさん)と輝くの燦々でしょ!」と・・・。

そうなって欲しいものである。


■2017-11-23-Thursday ニュースペーパー

ザ・ニュースペーパーの公演を見て来た。

23日の17時からで、会場は帯広市民文化大ホールである。

ここ最近は、札幌で徳永英明や玉置浩二などのコンサート公演に行って来たが、今回の内容はガラッと変わって政治ネタのコントである。

ザ・ニュースペーパーは面白いのでよく見に行くが、公演を見るのは今回で4回目である。席は2階席のど真ん中で場所的には丁度見易い、良い距離である。

音楽系のコンサートとは違って、観客の年齢層がかなり高齢である。何より、この年齢層なら観客が立ち上がらないから、足腰が楽で助かった。1時間以上も立ったままなんて、もうこの年齢ではとても無理であるからなぁ・・・。

だが、すぐ後ろの席のオッサンの息が酒臭くて参った。妻も気持ち悪くなったと云っていたほどである。

今日のザ・ニュースペーパーの公演は、北海道ツアーの2日目であると云う。

地元ネタとして、松山千春や鈴木宗男などのネタを即興的に織り込んで来たのだろうが、まだまだ十分に練られていないというか、演じ慣れていないと云うか・・。

相撲の暴行事件も緊急に挿入したと云う感じで、こちらも練り込み方が足りないようである。

前回の公演よりも劇団員数が減ったようで、着替えに随分と手間取っていたなぁ〜。

まぁ、風刺が効いていて、結構笑わせてくれたが・・・。

ただ、これも毎回書いているが「やんごとなき家族の肖像」と云う出し物は好きになれないなぁ〜。

これが、某独裁国だったら、劇団員は全員死刑になっているかも・・・。日本は平和である。

家に戻ってニュースを見たら北朝鮮のモノと思しき漁船が、日本海側に多数漂流して来ているという。

船員たちは、北朝鮮への帰国を望んでいると云うのだから、良く分からないなぁ〜。どうやら脱北してきたわけではなさそうだ。

それなら、美味いモノを腹一杯食べさせて返してあげたら良いと思う。下手なミサイル迎撃装置よりも効果的かもよ。


■2017-11-24-Friday 冬支度

冬タイヤに交換してきた。

18日に降った雪が、その後の気温が低くて、なかなか雪が溶けないから、スタッドレスタイヤへの交換が出来ずにいたのである。

帯広が根雪になるのは、いつもクリスマス頃の12月後半で、商売をしていると、ホワイトクリスマスになるか、ならないかは商戦の行方を左右するので、例年やきもきしていたのだが、今年は1ヶ月も早くに根雪になりそうである。

天気予報の長期予報をみても、週末はまた雪が降りそうだから、今週を逃すと、タイヤ交換の時期を逃すと思ったので、路面にはまだ少しだけ雪が残ってはいたが、慎重に運転して交換をしてきた。

初めて、自分の車を買った時には、自分でタイヤ交換をやっていたものだが・・・。

冬支度に母の自宅の暖房を点検をしていたら、ボイラーから水漏れがしている。

すぐ隣家が暖房屋さんなので、調べに来てもらったら、配管に亀裂が入っているとのこと、すぐにその部分の銅管の交換をしてもらった。

帯広の冬は、最低気温がマイナス20℃にもなる。

昔と違って、薪ストーブや石炭ストーブによる各部屋の暖房ではなく、灯油のボイラーを24時間点けっ放しのセントラルヒーティングで家全体を温めているから、燃料費の高騰は切実な問題だ。

ここ最近は、灯油が値上がりしているから、あまり使わない部屋の温度は低めに設定したのだが、本州と違って、我が家にはコタツが無いし、石油ストーブも無い、補助暖房としては電気ストーブが1台あるだけであるから、何となく薄ら寒いのである。

セントラルヒーティングを24時間点けっ放しでいると、部屋が乾燥してくるから加湿器を出してこなくてはならない。

寒い冬は何となく気分が暗くなるが、それでも熱過ぎる夏よりは冬の方がまだ楽だ。

どうもクーラーの風の冷たさが苦手であるから、まだストーブの火の暖かさの方が人間味があって良いと思っている。

除雪が大変になるような大雪さえ降らなければ、帯広の冬の寒さは好きなのである。


■2017-11-25-Saturday 木彫熊

ここ最近、木彫熊に関する問い合わせが増えている。

先週は、4件の木彫熊関係の来店があった。

かつては(昭和30年代後半から40年代に掛けて)通過型観光と揶揄された帯広の街中の土産品屋であった我が社でも、鮭を口に咥えた「鮭喰熊」の木彫りが爆発的に売れた時代があったのだ。

その多くは、新婚旅行の土産品としてであった。

当時の「旅行」は一生に一度の一大事であったので、旅行に出掛ける人には「餞別(せんべつ)」を渡す風習があった。餞別を渡された方は、お返しにお土産を買って帰る。そのお返しとして熊の木彫りが大人気であったのだ。

海外旅行は高値の花で、「新婚旅行」は国内旅行が主流の時代であり、北海道は人気の場所であった。

当時の我が社でも、新婚のカップルさんが、貰った餞別の金額に合わせて熊の大きさを選んでは、一組で10個、20個と買っていく光景が見られたのである。

観光地ではない我が社ですら、そんな状況であったのだから、観光地の土産品屋なら、もっとすごい状況であったことだろう。

北海道中の土産品屋が販売した木彫熊の数は、おそらく日本の世帯数よりも多かったんじゃぁないだろうか?

当時はどこの家に行っても、床の間や玄関先やテレビの上に熊の木彫りが飾られていたものだ。

住宅事情が核家族化から面積が狭くなり、床の間や玄関先などの飾るスペースも狭くなっていったし、おまけに最近ではテレビは液晶画面になって薄くなり、上にモノを飾れなくなってしまった。

もらっても置き場所に困るから、敬遠されるようになってきて、食べたら形が無くなる食品類、特にお菓子類にお土産の主流が移っていったのだ。

また、土産品屋の姿勢にも問題があった。どこかの店の商品がヒットしたら、すぐにそれを真似た商品が全道中の土産品屋に並べられる。店の特色を失い、客の信用も失ったのである。

段々と売れなくなり、あれだけ全道中にあった土産品屋は転業や廃業に追い込まれた。問屋も減り、木工品の工場も減った。大勢いた木彫りの職人も後継者が減り、高齢化してしまったし、亡くなった人も多い。

現在では、残った腕の良い職人は、芸術的な作風の木彫品を細々と製作して生活している。

我が社でも民芸品部門はただ飾っているだけで販売しようという意欲も見られない売り方だ。それが、ホームページ上で紹介している商品の問い合わせや、実際に来店する客が出てきたのである。

何故だか、ここ最近急に、木彫熊が注目される様になってきたようなのだ。でも、もう少し早かったらなぁ〜・・・。

せっかく築き上げた職人の技術を次世代に伝承してもらいたいものである。そのお手伝いが出来たら嬉しいのだが・・・。


■2017-11-26-Sunday 松旭斎天一の書

日本近代奇術の父と呼ばれる松旭斎天一の

書を入手した記事が以前(2013年)に、新聞にデカデカと載ったことがあったが、24日(金)の十勝毎日新聞にオートマタ(自動人形)「美人手品師(ミッシェル・ベルトラン作)」の記事が掲載された。一番目立つ場所に掲載されたものだから「スゴイですね〜・・・」と皆から言われて一人悦に入っている。

今年の夏にも、松旭斎天一(1853-1912)の別の書の額を入手したことは以前にこのブログにも書いてある。

あまりにも達筆過ぎて、これまで判読不能であったのだが、20日に開催された帯広柏葉高校の同窓会で、先輩の書道家の八重柏冬雷さんに、額を写した写真を渡して、判読して欲しいとお願いをしてあったのだ。

判読してくれて、つい先日、その内容を書いた紙を郵送で自宅に送ってくれたのである。

大きな文字は、私にも「瑞気集門(ずいきしゅうもん)」と判読することが出来た。意味を調べたら「めでたい兆しの気が、あなたの家の玄関先に集まっていますよ」と云う意味であることが分かったのであるが・・・、その後に小さめの字で何やら書いてある。

以前の天一の書から類推して、書いた日付けや場所などが書かれてあるはずだが、まったく読めなかった。この部分の判読をお願いしておいたのだ。

八重柏さんからは「己酉 夏季」「為 黄田君 雅嘱」「旭 天一」と書いてあり、

「己酉(つちのととり)明治42(1909)年」

「為(ため)」とは為書きの「為」、「木田君(きだ くん)」は苗字、「雅嘱(がしょく)とは(頼まれて書いた)の意味」と丁寧に解説して教えてくれたのであった。

押されてある朱の落款印は全部で3つ。一つ目は「瑞気集門」の文字の右上に「松旭斎」の3文字の縦長の落款。

左側の「旭天一」の下に2つの正方形の落款で、上は「古今無比東洋奇術大博士松旭斎天一」の縦横4文字ずつの16文字。下は「服部松旭」の4文字である。

書かれた年(1909年)から判断すると、天一は1912年に59歳で亡くなっているから、晩年の56歳の時の書と云うことになる。

天一の伝記で詳しく調べてみたら、明治42年の天一一座は天一(56歳)・天二(28歳)・天勝(25歳)の三枚看板が揃って全盛を迎えており、天一も円熟味を加えて最も充実していた頃であったとある。

伝記には、この年の8月(夏季)に故郷の福井に2年振り4度目、最後の故郷凱旋興行に来ているとあるから、おそらくこの福井興行の際に書いた書なのではないかと思われる。

松旭斎天一の書は、3点所有しているが、「坐花酔月(ざかすいげつ)」は(甲午きのえうま)明治27(1894)年41歳の時の書。

「誰将螳蜋試軍 当軍之事勝嘆磋 山河百戦只枯骨 功罪千秋空白沙」の掛け軸は庚子(かのえね)明治33(1900)年47歳の時の書だから、3点とも全部異なる年代の書である。

「これでマジック・ミュージアムの展示物は、学術的にも資料的にも充実してきたなぁ〜」とつぶやいたら、隣に居た妻が、ため息をつきながら「仕事もこれくらい熱心にやってくれたらねぇ〜・・・」とつぶやき返したのだった。


■2017-11-27-Monday 勝毎「論壇」

2017年11月27日十勝毎日新聞「論壇」掲載

「2人に1人が癌の時代」

毎年受診している人間ドックで今年春に癌(がん)が発見された。いまや日本人の2人に1人が癌に罹(かか)る時代であるから、確率的には何ら不思議なことではない。医者から癌宣告を受けたときにも冷静であった(と自分では思っている)。

すぐに本を5冊買い込んで読破した。ネットでも詳しく調べたし、同じ癌に罹って完治した友人にも治療法を教えてもらった。調べれば調べるほど、治療法には信頼できそうなものから怪しいものまでいろいろな種類があることを知った。歌舞伎役者の妻が若くして乳癌で亡くなったが、民間療法で治そうとして手遅れになったとも言われる。

医者によっては、癌は「早期発見、早期治療」から「治療してはいけない」という医者まで幅広くいるのが実情だ。

医術には、まったくの素人であるから、いったいどの説を信じればよいのか、さっぱり分からなくなってしまったが、最後は、たとえどうなっても自分が納得できる方法で対処しようと決めたのである。

しかし、民間療法はさて置いても、医療機関が推薦する治療法だけでも、手術療法、放射線療法、内分泌療法、化学療法、待機療法、粒子線療法など多くの選択肢があり、このそれぞれがまた細かく分かれている。

治療だから副作用や後遺症というのがあるのも当然だろう。患者によって病状が異なるから、自分の病状をしっかりと把握して、年齢と今後の人生とを考慮して、どれが自分にとって適当であるかの検討を始めたのだが、それぞれにメリットとデメリットがある。メリットだけの治療法も、デメリットばかりの治療法も当然ながらない。

治療期間が短かいと、副作用や後遺症に悩まされる期間が長かったり、またこの逆に、副作用や後遺症が軽かったら、治療期間が長かったり、治療費が高額であったりする。

医者が勧める治療法を鵜呑(うの)みにして、後からこんなはずではなかったという後悔だけはしたくなかったから、最初の医者の勧める治療法が納得できなかったので、セカンドオピニオンを求めて「陽子線治療法」を選択した。

健康保険が適用されない先進治療で費用が高額であるが、幸いにも生命保険の特約に加入していたので自己負担はなかったのであるが約2ヶ月間もの治療期間を要した。道内には札幌にしか施設がないので、この間、帯広を不在にしたものだから重篤説が噂(うわさ)される始末であった。

「人間万事塞翁(さいおう)が馬」である。私はまだ還暦、もう少し元気で活動したいと思っている。


■2017-11-28-Tuesday 公表したから・・・

このブログの読者なら先刻承知のことと思い、

27日(月)の十勝毎日新聞の「論壇」欄に私の癌のことを書いたのだが・・・。

癌のことを隠しておいても、どうせすぐに知れ渡ることであるし、その度毎にいちいち説明するのも面倒くさいなぁ〜と思って、新聞のコラム欄で発表したのだが・・・。

当然ながら、私のブログの読者数と新聞の読者数とでは、圧倒的に新聞の方が多いに決まっている。

十勝毎日新聞は十勝でだけでしか販売されていない新聞とは言え、8万部ほどの発行部数であるから、十勝のほとんどの世帯が購読している新聞なのだ。

だから、今日は、朝からすれ違う人たちに「新聞拝見しましたよ、お身体は大丈夫なんですか?」とか「大変でしたね〜」とか「元気そうで何よりです」と声を掛けられる。

失敗したのは、癌の部位を書かなかったことであった。

読んだ人毎に、癌の部位をそれぞれ勝手に想像して、闘病生活の心配をしてくれているようなのだ。

前立腺は男性には説明が容易であるが、女性にはチョット説明しにくい部位である。

18時半から、市内の北海道ホテルで帯広青年会議所OB会のサヨナラパーティがあったので出席してきた。メンバー大勢から声を掛けられる「新聞読んだぞ!」「そう云えば暫く見なかったな」「どこの癌なのよ?」「大丈夫なのか?」との質問攻めである。

「前立腺癌だ」と答えたら「何〜んだ、前立腺か、なら大したことない、大丈夫だ!」との反応である。

胃癌や肺癌などなら、私の命も短いだろうと思ったのかもしれないなぁ〜。

60歳前後の男性なら、前立腺の病気のことは少なからず知識として持っているらしい。

私の隣の同期生も前立腺肥大症で治療中だとのこと、食事をしながらオシッコの話で盛り上がり、周りから顰蹙をかっていたのであった。


■2017-11-29-Wednesday 義父の・・・

今日29日は妻の父親の誕生日。

義父は2年前に亡くなってはいるが、朝、妻にそのことを言ったら「よく憶えているわねぇ〜、私は家族の誕生日なんていちいち憶えないわ」と言う。

私は数字を語呂合わせで覚えるのが元々得意なのではあるが、義父の誕生日は、たまたま私の誕生日の1月29日に1を足しただけなので忘れていなかっただけである。

それでも、先週の日曜日(26日)に義父の月参りでお坊さんにお参りしてもらった際に、義母から義父の着ていたカシミヤのオーバーを形見分けとして、私と叔父とにそれぞれ1着ずつくれたので、そのお礼の意味で仏壇に線香でも上げようと思ったのである。

着てみたら、寸法がピッタリだったので驚いた、着丈も袖丈も直す必要が全くないのだ。

義父は骨太だが細い人とのイメージを持っていたのだが、お腹周りは私が着てもまだ余裕があるのである。きっと一番太っていた時に作ったオーバーなのであろう。意外とウエストサイズがあったんだなぁ〜。

直す箇所はネームの刺繍を「坂本」に替えるだけである。

ただ・・・。

脱いだ後に、私の服にタバコの臭いが付いたのである。

亡くなってから丸2年であるし、病気で臥せってからなら、もっと長期間になるから2〜3年以上は着ていないはずなのに・・・。

タバコの臭いってのはスゴイもんだなぁ〜。

妻が、洗濯屋さんに出して、ネームも替えて上げると云うから、これからはこのオーバーを着ることにしよう。

このオーバーを着る際に、右肩の五十肩が痛くて、すんなり着ることが出来なかった。

右腕を背中に回すと痛いのである。

右肩にホルモン注射の3ヶ月製剤を注射してあるから、注射した個所を揉んではイケナイと言われている。

次の注射は2日後であるから、もう薬は肩には残っていないだろうと考えて、退院後初めての全身マッサージを受けに行った。

馴染みの整体師ではあるが3ヶ月振りである。

整体師も27日の新聞を読んでいるから心配してくれていたようだ。

元々身体が固くて、入院前は毎週、整体マッサージを受けていたので、この2ヶ月間の入院生活で、運動不足とベッドマットの固さなどから、体中の筋肉がガチガチである。

丁寧に2時間も揉んでくれたのであった。

早く、五十肩を治さないと、来年のゴルフが出来なくなるからなぁ〜。


■2017-11-30-Thursday アンティーク

帯広のデパート催事場で

和洋骨董のアンティークフェアが今日から始まったので見に行った。

私は、いわゆる骨董品には興味がない。

特に焼き物などは、見ても良さが分からないから、手を出さないことにしている。

だが、テレビの「開運!なんでも鑑定団」は大好きでいつも見ている。奥さんに内緒で高額な買い物をして、本物だと信じて自信満々で登場した人の出品が、偽物だと言われた瞬間の本人の顔や奥さんの顔などは、変なドラマを見るよりもリアルだけに面白い。

同時開催で「全国うまいもの大会」も始まるので、昼食がてらに見に行ったのだ。

会場では、7〜8年程前に「何でも鑑定団」の鑑定人をやっていた岩崎紘昌さんのトークショーがあるとのアナウンスがあったので興味を抱いたので聞いてきた。

最初に岩崎さんが「この中に鑑定団に出演した事がある人居ますか?」と云うので手を上げたら、私一人であった。「いつ出ました?」「どんなモノを出品しましたか?」と聞かれたので「今年3月に放送されたBSの石坂浩二さんが司会の番組でコレクター紹介の番組にマジック蒐集家として出たので・・・」と答えたら、「それは良かったですね」と云う。

モノの値段をテレビで付けるのは難しいから・・・と云う。

この後はブログでは紹介し切れない内容であるから割愛するが、とても面白い話であった。

トークショーが終わった後で30分ほど2人だけでお話をさせてもらったがマジック・ミュージアムをぜひ見てみたいと言ってくれた。

私との日程が合わなくて今回は無理であったが、パンフレットを渡しておいた。またすぐに帯広に来るからと云う。

たまたま行った会場で面白い縁が出来たものである。