■2019-10-01-Tuesday 嫌〜な気分
山梨県のオートキャンプ場で21日から行方不明に
なっている小学1年生の女の子が依然として見つからない。
昨日、母親がメディアに実名と映像を出して、協力を訴えていた悲痛な姿がニュースで流れた。
我が家でも、長男が4歳になる誕生日直前に我が家を飛び出して行方不明になり、近所の方々から警察までも動員して捜索したと云う忘れられない事件があったので、とても他人事には感じられないのだ。
1993年6月1日の事である。妻は娘たちの用事で家を不在にするために、妻の母親に留守番に来てもらっていたのである。
義母は息子が家の中に居ると思っていたのに、フッと目を離したスキに急に居なくなったという、どうやら外に出掛けてしまった様子だったので、あわてて家の周りを探したが見つからない。
妻に連絡して帰宅させて、近所から緑ヶ丘公園までを捜索したがみつからなかったという。近所の方々や警察にも連絡してパトカーまで出動しての大捜索をしたのだがみつからなかった。
その時私は、ゴルフコンペに行っていて不在であった。
コンペの帰りに、会社での仕事が残っていたので会社に向かって車を走らせていたら、会社に向かう途中にあった妻の実家の会計事務所の前に、息子らしい男の子が新聞を小脇に抱えて座っていたのである。
あれっオカシイナと感じた私は車を停めて、息子を抱き上げたが、息子はまだ語彙が不足していて会話が成立しない時期であったので、事情を聞いてもまったく分からない。
妻の実家の会計事務所は慰安旅行中で休業しておりシャッターが下りていて誰も居なかった。
家の周りを一周探したが誰も居ない。私の自宅の家電に電話(当時は携帯電話は私しか所有していなかった)したが、誰も出ない。全員が捜索に出払っていて不在だったのだ・・・。
とりあえず私は息子を連れて車に戻ったところに母から「あんた、今何処に居るの?息子が行方不明になって今探しているんだよ!」と云う。「息子は今俺の横に居るよ」と云ったら驚いた様子。すぐに自宅に戻った。
息子を見た妻は息子を抱きしめ涙がボロボロと溢れて泣いている。
子どもが行方不明になって、気も狂わんばかりの状態になっていたのだろう。見つかってホッとした安堵で涙が止まらなくなったのだ。
自分の子供が行方不明になったなんて事態は誰もが経験するようなことではないが、その経験を実際にしていない人間には親の気持ちの実感が湧かないのであろうなぁ。
子どもと云うのは、大人が考える以上に行動範囲が広いものだ。私の家と当時の妻の実家は3㌔以上も離れていたし、途中には線路の踏み切りもあった。車に乗せてしか移動したことがなかったのに、ちゃんと道順を覚えて歩いていったのだから驚く。
まだ信号機の渡り方も踏切の渡り方も教えてはいないのだ。ちゃんと交通ルールを守って渡ったとはとても思えない。よくぞ車や列車にはねられなかったものである。
後から息子に聞いたら、じっちゃんにおもちゃを買ってもらおうと思って、新聞を抱えて妻の実家に向かったのだと云うが・・・、妻の実家近くのおもちゃやさんに一人で行ってはおもちゃを持ち出そうとして店の人が注意したと、後日店の人から聞かされたが、目の前の道路は横断歩道もないし、けっこう交通量が多い道であった。私が見つけたことも奇跡だと思うが、まったくの無傷で無事であったことも奇跡であると感じたものだった。
無事であったからこそ、今こうして話せるのだが・・・。
山梨の件で、ネット上には母親のメディアへの公表の仕方に非難の声が寄せられたと云う。
他人を思いやる気持ちが無いのだろうか?子供が行方不明になって正常な精神状態でいられるわけがないではないか。藁にもすがる気持ちで公表したであろう母親の心情を何故に理解してあげないのか。人間は立場が違えば、見える景色も異なるし、考え方も異なるものだ。たとえ理解出来ないまでも、立場の違う人間が批判の声をあげるなんて・・・、まともな人間のやることではない。日本人は何て無慈悲な国民になったのだろう。
おそらく無意識の内にやっているのであろうが、逆にそれが怖いことである。
■2019-10-02-Wednesday 京都のラジオ局
1日昼に京都のラジオ局「KBS京都」から電話が入った。
「笑福亭晃瓶(しょうふくてい こうへい)のほっかほかラジオ」と云う番組内の「あっちこっち ほっかほかだより」と云うコーナーに電話出演をして欲しいと言うのである。
エッ、京都のラジオ局が何で?
この番組は毎週月曜〜金曜の午前6:30〜10:00までの朝の生放送で、京都を中心に滋賀、兵庫、大阪、奈良などの人がリスナーだという。
「あっちこっち ほっかほかだより」は8:10頃から5分間程度、出演者とスタジオを電話で繋いで中継し、京都以外の面白い出来事をリスナーに伝えるコーナーだという。
今回のテーマは「ちょっと怪しい博物館」というテーマなので、マジック・ミュージアムさんがピッタリだと思ったというのである。
出演日は2日朝で、8時頃に私の携帯にラジオ局から電話を入れるので、パーソナリティーと話して欲しいという。
事前にいくつかの質問事項がメールで届いたので、それに答えて返信しておいた。
本番は、京都と北海道の気温差の話から入った。昨日の京都は35℃もあって暑かったのですが、北海道はどうでしたか?今の気温は何度くらいでしょうか?なんて質問からである。
「マジック・ミュージアム」とはどんな博物館なのか?
開館したきっかけは何か?
どんなモノを展示しているのか?
その展示物はどうやって集めたのか?
ここでしか見られない珍しい展示物は何?
見学したら解説してくれるのか?
完全予約制とあるが、どうやって予約するのか?
閉館日は?
開館時間は?
交通アクセスは?
問合せ先の電話FAX番号?
などなどで、アッという間に時間が過ぎてしまったのであった。
とても良い経験をさせてもらったが、関西がエリアのラジオ局ならあまり影響もないだろうと思っていたのだが・・・。
何と何と、3本もの問い合わせの電話が京都の人からあったので驚いた。
パンフレットを送って欲しいと言うので、早速封書に入れて出そうとしたが、昨日から消費税増税で切手代も82円から84円に上がっていたから2円切手が無かったので郵便局まで行って切手を購入して出してきたのであった。
問い合わせがあるなんて、イヤ〜嬉しいかったねぇ〜。
■2019-10-04-Friday 松旭斎滉洋師逝去
また一人昭和のマジシャンが亡くなった。
松旭斎滉洋(しょうきょくさい こうよう)(享年88歳)師である。
2日の朝にKBS京都のラジオ番組の「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」内の「あっちこっち ほっかほかだより」のコーナーに私が電話出演した際にパーソナリティの晃瓶さんが「初代引田天功さんの兄弟子の松旭斎滉洋さんという方と舞台でご一緒したことがあります・・・」とその名前が出て来たばかりであったので驚いた。
松旭斎天洋の弟子であった方で、関西を中心に活躍されていたマジシャンだ、残念ながら直接の面識はなかったが、島田晴夫さんの兄弟子でもあり、島田さんが最初に兵庫港からオーストラリアに貨物船で出国される際に、滉洋さんの自宅を訪ねて朝まで飲み明かしたという話を聞いていた。
滉洋さんの芸風は、男性的な島田さんの芸風とは対照的に少し女性的な独特の動きをされていて印象深いマジシャンの一人である。
滉洋さんの弟子の滉司さんとはメールのやり取りを何度もしている仲なので、その滉司さんから島田さんにお伝え願いたいと以下のようなメールが入ったのである。
関西方面の方々で葬儀に参列可能な方はお別れをして来てほしいと思う。
ご冥福をお祈り致します。合掌
・・・以前より自宅療養しておりました松旭斎滉洋(伊藤欽一)が、10月3日午前2時50分に肺炎と老衰のため八十八歳にて永眠いたしましたのでご報告申し上げます。
生前は多大なご懇親を賜り、誠にありがとうございました。
ここに謹んで師匠の逝去に接し
御報告申し上げます。
松旭斎滉司
まゆみ
通夜、葬儀は以下のとおり執り行われます
通夜︙平成元年10月4日(金)午後 7時
葬儀︙平成元年10月5日(土)午後12時
会場︙守口典礼会館
〒570−0011
大阪府守口市金田町4−1−13
TEL06−6780−2560
バス停「佐太天神前」より徒歩2分、大日駅より徒歩20分
■2019-10-06-Sunday 書評
週刊「新潮」10月10日号の書評欄
「Bookwormの読書万巻」に「嘘と正典(小川哲著)早川書房刊」の書評が載っていた。
評者は翻訳家・評論家の大森望氏で、書評の見出しには「SFと非SFの境界線上を軽やかに綱渡りする新星の短篇集とある。
書評の冒頭は『長篇「ゲームの王国」で日本SF大賞と山本周五郎賞を受賞し、エンタメ界の最先端に躍り出た新鋭・小川哲。本書はその彼の、待望の第一短篇集。全6篇のうち4篇は〈SFマガジン〉が初出だが、SF作品集というわけではない。SFジャンルの先行作を強く意識しながらも、SFと非SFの境界線上を軽やかに綱渡りする短篇が中心になる。巻頭の「魔術師」はその典型。小説は、希代のマジシャンだった父・竹村理道の経歴を息子が語るかたちで進んでゆく。最初に紹介されるのはサーストンの三原則。すなわち、「マジックを演じる前に、説明してはいけない」「同じマジックを繰り返してはならない」「タネ明かしをしてはならない」。理道はこの禁忌を破り・・・』と書いてある。
これは面白そうだ。マジック関係の書籍を蒐集する身としては、読んでおかなければならない。
早速、本屋に行って購入し、読んだのであった。
中身を詳しく書いてしまうと、それこそ「タネ明かし」になってしまうので、ここではストーリーについては書かないが、「マジシャン竹村理道」のモデルは「初代引田天功」であろうことは、マジック関係者ならすぐに分かる。
読後感としては、何ともスッキリしない作品であった。「SFと非SFの境界線上」の作品と云うことだから、こういう風な展開になるのかなぁ〜。
まぁ、面白いと云えば面白いし、新しい感性の作品ではあるなぁ〜。
■2019-10-07-Monday 消防
今日は帯広消防署の査察の日である。
我が社の様に、ビルをテナントさんに賃貸している会社は、毎年、消防の査察が入るのである。
不特定多数が出入りするビルでは、避難口の確保や、誘導灯等の適切な設置、消防機器の完備、火災時に煙が他の階に行かないように竪穴区画がされているか、防火扉は完備されているか、消火栓は機能しているか等などの点検を定期的に行って報告しているが、それを消防署員が点検に来て適切であるとのお墨付きをもらわなくては、最悪のケースでは営業停止になってしまうのである。
その為に、定期的に防災の業者にメンテナンスをお願いしているが、この費用もバカにならないのである。
しかし、先の京都アニメーションの火事の様に、ガソリンを撒くなどと云う、想定外の火災が発生したら、たとえ適切に法律に合致した施策をおこなっていたとしても負傷者や死者が出てしまうことだってある。
そんな場合に、もしもビル側に法律上の不備な点でもあろうものなら、世間的に大バッシングを受ける羽目に陥ってしまうから、法律的な不備だけは絶対にしてはいけないのである。
この消防法って法律は、日本で唯一「遡及適用」されてしまう法律であるから厄介なのだ。
基本的に、日本は罪刑法定主義で、罪が法律で決められる前に、行われた罪は無罪なのである。法で決まる前の行動は罰せられないのが基本なのだ。
しかし、唯一、この消防法だけは、後から出来た法律にも従わなければならない特殊な法律なのである。
日本の何処かで、大きな火災や火災による死者が出たら、すぐに消防法は厳しく改訂をされ、我々ビル賃貸業者は、その新しい消防法に合わせて建物を改修しなくてはならなくなるのだ。
他人の安全をしっかりと確保しなくてはならないのは、基本中の基本である。今日は、夜に「帯広ビルディング協会」の総会がある。さっそくこの話題を持ち出してみようと思っている。
■2019-10-08-Tuesday ビルディング協会
7日は私が会長を務める「帯広ビルディング協会」の総会である。
帯広市内のビル賃貸会社やオーナーが加盟する団体であるが・・・。
廃業したり、営業を止めてしまったりして会員企業数は年々減少を続けており、最盛期には20社ほどもあった加盟会員企業数は、現在はたったの9社でしかない。
かつての事業としては、市役所の建築指導課や消防署に指導や助言を求めたり、建築士や建設会社のデザイナーやプランナーを招いたりして勉強会を開催したりしていたが、その需要も段々となくなってきた。
ここ数年は、会員が集まって飲食をしながら情報交換をするだけの会になっていたのである。
私が会長に就任した時からは、年会費の徴収をストップし、残金で年1回の講演会や食事会を開催し、残金がゼロ円になったら解散しようと云うことになっているのである。もう会としての役目は終えたと云う判断であった。
去年は、講演会も食事会も開催をしなかったから、今年は2年分の予算を使って面白い企画を立てて欲しいとの要請があったので、私の得意分野であるマジック関連で楽しもうということになった。
一昨年と同じに、札幌から、旧知のプロマジシャンで企業向けの研修の講師もしているスペンサー・トリックス氏を招いて、企業向けの講演会をやってもらう計画を立てたのだが・・・、
むしろ、ディナーショー形式で、飲食をしながら目の前で演じるマジックを堪能しようという企画に変更したのであった。
プロマジシャンのマジックを目の前で見る機会は少ない。ビル協のメンバーは誰もそれをやったことがないと云うので、参加者数を増やす為に1企業2名までは無料とし、3名目から4500円の会費を徴収するシステムにした。会員企業宛に1ヶ月前から予告の葉書を送り、スケジュールを確保してもらうように呼び掛けた。
10日前に、往復はがきを改めて発送し、出欠の確認をおこなったのだが、予想に反して参加者数は8名であった。
昨晩のマジックは、一流のテクニックを持ったマジシャンが目の前で不思議なマジックをタップリと演じてくれたので、出席した8名は皆が大いに喜んでくれた。クリスマスか正月にでも、もう一回やって欲しいとの希望が全員からあったのは企画者としてはまことに嬉しいことであった。
今回、見に来られなかった方々は実にモッタイナイことをしたと思う。
今度は、もっと面白い企画を考えてみようと思う。
■2019-10-09-Wednesday スポーツ
スポーツの秋であるが・・・。
北海道では(私の)ゴルフシーズンも今月で終わりであるが・・・、
ワガママだと他人から言われる私は、極寒の日、猛暑日、豪雨の日、強風の日などにはプレイをしたくない。
現在、健康を維持する為にやっているスポーツは、唯一ゴルフだけである。
60歳の還暦過ぎて、武者修行じゃあるまいし、天候の良くない日に無理してプレイするほど、ゴルフが好きなわけでもないし・・・。
今更、やれテニスだ、野球だなんて昔やっていたスポーツなんぞを、今やったとしたら、アキレス腱断裂とか、果ては骨折なんて事態にもなりかねない。
犬の散歩も良いが、ただ歩くだけではつまらないから、ゴルフくらいの軽いスポーツで、良いスコアを目標にしてプレイするぐらいがちょうど良いのである。
もともと健康の為にやっているスポーツであるのに、寒い雨の日にプレイするのは、身体を冷やしてしまうから、風邪をひいたり、神経痛になったりとロクなことがないと考えている。
無理してプレイする気もないから、前日の天気予報が激しい雨であって、ゴルフ当日の朝にも激しく雨が降っていたならば、幹事に連絡して欠席にしてもらう。今月はそれが2回連続であったのである。
「お前はワガママだなぁ〜、皆が雨の中プレイしているのに・・・」と、コンペ後に開催された夜の打ち上げ会にだけ出席したら、先輩にそう言われたのだが、私は病み上がりの身であって、自分の身は自分で守らなければならないと考えている。遊びのゴルフで健康を害することになったら、それこそ本末転倒である。
スポーツの秋はやるだけではなくて、見るのも楽しいものだが、最近のプロ野球はまったくツマラナイ。
毎年、この時期になると、プロ野球のクライマックスシリーズの批判を繰り返しているが、今年は特にプロ野球への関心が薄い。これは私だけではなさそうで、すっかり、ラグビーのワールド杯の日本チームの大活躍に日本国民の大半の関心が向かっているのであろう。
何度も書くが、長期戦で戦っているリーグ戦に、金儲けの為に、短期決戦を入れるのは根本的に間違っていると思うのである。
今回は、時期的にラグビーのW杯と重なっているから、尚のこと、国民の関心が高まらないのではないか。
プロ野球は、このままやり方を考えないでいると、国民からソッポを向かれることになのではないだろうか?
■2019-10-12-Saturday まちゼミ
帯広の商店街が「まちゼミ」というものを始めた。
商店主や従業員が、職業上や趣味上得意とする技術や知識を一般客の希望者に指導して、コミュニケーションをはかったり、店を知ってもらおうという趣旨らしい。
「らしい」と書いたのは、実は私は良く知らないのである。我が社の常務であり、商店街の役員でもある妻から「あなたも何か協力してよ」と頼まれて、私が出来ることと言ったら「マジック」くらいであるから、じゃぁマジック教室でもやるかということになったのである。
12日(土)11:00〜マジック・ミュージアムを会場にして「紙コップや輪ゴム等の日用品を使ったマジック教室」をすることにした。
原則として会費は無料であるが、材料費は実費の徴収をしても良いと言う。一応、会費は500円として10名限定で募集をしたところ、一人も希望者が居なかったらどうしようかと心配したが7名の参加希望者がいたのでホッとした。
このところやたらと忙しくて、なかなか準備も出来なかった。当日の早朝に会社に出社してテキストを作成し、紙コップなどの使用する道具類を買いに出かけてギリギリ間に会ったのであった。
全員マジックにはまったくの素人である。逆にこの方がやり易い。誰かマジックをかじった人が居たりして、受講者のレベルに差があった方が難しくなるのだ。全員同じレベルの方が教え易い。
まずは、私の実演を見せてから、サ—ストンの三原則①タネ明かしをしてはいけない。②これから行う現象を先に言ってはいけない。③同じマジックを2度続けて見せてはいけない。の3つを説明する。
それから、道具を渡して解説である。
メモを取ろうとする人もいたが、「メモは取らずに私の言うことにに集中して下さい。テキストを渡しますから忘れても大丈夫です。」と伝えたのであった。
皆さん、熱心に且つ楽しんでくれたので、5つのマジックを教えたのだが、上手くなってくれるだろうか?
今回の教室でマジックに興味を持ってくれる人が増えてくれたら嬉しいことである。
さて、来週は「かんたんトランプマジック教室」である。今度は早目に準備をしなくてはならないなぁ〜。
■2019-10-13-Sunday 台風19号
いやはや物凄い台風だ。
つい先頃に猛威を振るった台風15号の何倍も大きくて強力な台風である。天気予報の番組でその大きさを比較していたが、台風19号の暴風域の赤い丸の中に、すっぽりと15号が収まってしまうのだから、その大きさが知れよう。
テレビでは盛んに「命を守る可能性の高い方法をとってください」なんていうようなことを言っていたが・・・。
地球温暖化もいよいよ激しさを現わして来たか!
地球をひとつの生命体と考える「ガイア」理論というのがあるが、地球が生命体だとしたら、地球にとっての一番の害は人間であろう。
30年ほど前には25億人ほどだった人口が、いまや70億人を超えている。身体の中で増え続けるウィルスみたいなもんであろう。
地球が自らの身を守るには、人類を滅ぼさなければならない。今盛んに、このままAIの知能が進化したら、コンピュータは人類は不要という結論を出すのではないかと言われているが、さもありなんである。
何十年に一度の台風というのが、ここ最近は毎年日本を襲っている。今や一年に数度もの何十年に一度という大型台風が来ているではないか。
地球温暖化と云うことは、海水の温度も上昇するということである。海水温度が上昇すれば海水は蒸発する。蒸発した海水は雲になり、雨や雪となって地球に降りそそぐ。地球では水が循環しているのだから当然の帰結なのである。そこに台風が来て・・・。
地震も増えているし、火山の爆発もある。本当に地球が人類を滅ぼそうとしているのかもしれない・・・。
これをさて置くとしても・・・。
それにしても、物凄い被害である。今回は、東海、関東、東北では河川が20ヶ所ほども氾濫してしまった。予想を遥かに超えた大雨が広範囲に降ったということであろう。
もはや、地球温暖化は待ったなしである。今すぐ対策を取っても効果が表れるには10数年も掛る。こんなことは、私が地球環境問題を勉強し始めた1991年以前から言われていたことだ。20年もの月日を無駄にしてしまった。
もっと早くに対策を取るべきであった。こうなることはデータからも容易に予想できたはずなのに、実際に起こらないと対応がとれないというのが歯がゆいことである。
もはや手遅れなのかもしれない。
■2019-10-14-Monday ラグビー
ラグビーの対スコットランド戦は凄かったなぁ〜。
ラグビーのルールは未だに良く分からないから、俄かファンというわけでもないが・・・、根っからのインドア派で、やれるスポーツもゴルフくらいしかない柔な身体の男であるが、やっぱり日本チームが戦うとなるとテレビを見ずにはいられないものである。
特に、後半の残り時間30分間の攻防は手に汗握る熱戦であった。思わず身体が前に乗り出してきて、握った拳に力が入った。
21点目を取られた時には、あぁ〜これまでかと思ったが・・・。
あのスコットランドの怒涛の猛攻を凌ぎ切ったディフェンスには驚いたなぁ〜。
相撲やプロレスよりも激しいぶつかり合いを見ると、自分がラグビーをやろうなんてことは全く思わないが、見ているだけで自分が戦っているかのような気持ちにさせられる。ラグビーがこんなに興奮するスポーツだとは思っていなかった。
このスコットランド戦の勝利で、予選を4戦全勝でトップ通過してベスト8に進出した。
次の準々決勝の相手が南アフリカだと云う。こうなったら、決勝まで行って優勝して欲しい。台風19号の被害者の方々も、この日本チームの大活躍に少しは励まされるかもしれない。頑張れ日本!
■2019-10-15-Tuesday 台風被害
台風19号が去って被害状況が少しずつ判明してきたが、
いやはや、想像していた以上に物凄い被害である。
メディアに依って犠牲者数にバラつきがあるものの70名以上もの方が犠牲になったという。
河川の氾濫が52河川にも及び、氾濫箇所は73ヵ所にもなったというから驚きだ。100年に一度の台風を超えたというが・・・、地球温暖化で、台風が今後ますます大型化するであろうから、もはや100年に一度なんて言っていられなくなるだろう。
被害が広範囲に及んでいるから、被害状況の全容は未だ掴めていないようだが、ニュース解説などでは、少しずつ分析が始まっているようだ。
驚いたのは、多摩川が氾濫した二子玉川や武蔵小杉などの都会の被害である。特に武蔵小杉は、近年、大人気の住宅街で住み易い街として脚光を浴びていた場所である。そこの新しく開発されたばかりの22階建てと47階建てのタワーマンションが被害に遭ったのだから・・・。
どちらのマンションも地下に変電設備機械が設置されており、浸水に依って変電装置が故障し停電が発生したという。
タワーマンションは地震の時の停電ならば、自家発電装置か蓄電装置で24時間くらいは公共部分の電気が供給されるのだと云う。電気の供給源である東電が電気を送りだすまでの応急的対応が可能と云う触れ込みであった。
武蔵小杉は、海からの津波の心配はなさそうな場所であるが、河川の氾濫の浸水にまでは気が回らなかったようである。
この武蔵小杉の再開発されたマンションは、工場跡地に建てられたと云うが、それ以前は一帯が沼地であったと云う。
地名に、沢、沼、谷、池、田などが付く所は、もともと低地であるのだから浸水被害に遭い易い場所なのである。マンションだからといって立地場所の過去を調べずに購入するのはリスクが伴うということだろう。
東日本大震災の際に、福島第一原発が停止してしまったのは地下の発電装置が、津波に依る浸水で故障したからだったが・・・。
武蔵小杉のマンションの設計者は、多摩川が氾濫することを全く想定していなかったのであろうなぁ〜。
高層マンションが停電に弱いことはこれまでの大きな地震で明らかになっている。停電したら、エレベータも停まるし、水道もポンプが止まるから水も使えなくなる。自家発電装置が有効な24時間以内に停電が復旧しなければ生活の基本が機能しない。
先の台風15号に依る停電は、強風で電柱がたくさん倒れた千葉の一地域だけであったが、これは機械の故障と云うよりは送電網の破壊に依るものであった。この復旧には1ヶ月以上もの時間が掛かったし、まだ完全には復旧もしていなかった。
今後は、台風が大型化すると予想されているのであるから、その強風被害に備えるには、送電網の確保が必要だ。
大雨の対策には、浸水被害に備える必要があるだろう。行政に堤防を高くして欲しいと言ったところで、時間も金も掛かるからそう簡単には出来ないだろう。ハザードマップで浸水が予想される場所のマンションは、もはや地下に電気系統の機械を設置してはまずいだろう。
地階や半地階や、今回は二子玉川ではマンション1階の住民が亡くなったから1階でも危険が及ぶ。
早速、我が社も我が家も、ハザードマップを確認し、対策が取れているのか検証をした。
我が社は、かなり以前に、地階にあった変電装置を地上に上げてあるし、暖房のボイラーも屋上に上げた。この移動をさせるのには、かなりな費用が掛かったのだが、多くのテナントさんの営業に影響を与えないようにビル会社がやっておかなければならない仕事であると思っている。
去年の北海道のブラックアウト後に、自家発電装置も購入してある。自分の身は自分で守らなければならないのは基本中の基本だ。
ビル会社というのも、火事に備えての防火、地震や台風に備えての防災を日頃から考えてやっておかなければならない。
それでも、今回の台風19号のように予想を遥かに上回る大型のものに直撃されたら・・・。
なんとも暮らし難い地球になったもんだ・・・。
■2019-10-16-Wednesday 言霊と災害
言霊(ことだま)に支配されている日本では
「不吉なことを口にしてはいけない、現実になるから・・・」と云う言霊信仰がある。言葉というものに霊力があると信じられているのだ。
だから、たとえそれが真実であっても口にするのは、現実化させてしまうから、言ってはいけない事とされている。
不吉な言葉を発してはいけない信仰なのである。
このことは、災害においても同様なのだ。
家を建てると云う行為は、生涯に一度の大事業であろう。その建てたばかりの家の前で「ここは浸水し易い場所なんだよ・・・」とか「がけ崩れが起き易い場所なんだよ・・・」なんて不吉な言葉は、たとえそれが事実であっても発してはいけないタブーだったのである。もしも、それが現実化したら「お前が不吉なことを口にしたから現実になったじゃないか!」と日本人は平気な顔して非難するのである。
このことが災害対策を遅らせているひとつの原因かもしれないと感じる。
家を建てる、若しくは家を買う時に、生涯に一度の大きな買い物なのに、地盤などを良く調査もせずに購入するのは何故なんだろう?
駅に近いとか、スーパーマーケットに近いとか、学校に近いとか、そういう条件の方を優先して決めているのではなかろうか?
地球温暖化に依って、今後の気象条件は厳しさを増すであろう。真剣に自分の住む街の状況や自分の家の状況を調べる必要があるだろう。なにせ自分の生命が掛かっているのだから・・・。
北海道の河川は「雨対策が本州の河川に比較して脆弱である」と言われている。
先日も、札幌の豊平川が氾濫したらどうなるのかをCGを使って見せる番組があったが・・・。豊平川が氾濫したら、アッという間に市街地に水が押し寄せる。大通公園は50㎝もの浸水を受けると云う。そこには、広い地下街があり、地下鉄がある。そこに水が入ってきたら・・・。
暖冬化に依って、最近は北海道でも真冬に雨が降るケースが生じて来た。6〜7mも雪が積もる札幌市は、市内の除雪した雪を河川に排雪している。そこにもしも時ならぬ大雨が降ったら・・・。
梅雨が無かったはずの北海道にも最近は6月頃に長雨が降り「蝦夷梅雨」とも言われている。6月といえばまだ雪解け水が河川を流れている季節だ。そこに長雨が降ったら・・・。更に、季節外れの台風でも襲来したら・・・。
タワーマンションや高層ビルも災害に弱いことが露呈した。地下に機械室があるビルは、軒並み停電するであろう。
停電したら、エレベータはもちろんのこと、揚水ポンプが稼働しなければ生活水も使えない。
今回の武蔵小杉のタワーマンションでは、水洗トイレが使えなくなった。1階の共用トイレしか使用出来ないと云う。お風呂に張った水をトイレのタンクに入れて流したら良いのでは?と思ったら、断水したら、高層階で水洗トイレの水を流したら、パイプ中の空気に圧力が掛かってパイプが下層階で破裂してしまう危険性があるから、使用差し止めにしているのだと云う。
想像してみた。
もしも、私が47階の最上階に住んでいて、オシッコがしたくなったら、階段を47階分徒歩で降りて用を足さねばならない。おそらく途中で漏らしてしまうだろう。上手く1階までもったとしても、今度はまた47階まで徒歩で上がらなければならない。一日に何度オシッコがしたくなるのであろうか?
帯広では、今、中心街でタワーマンションを建設中である。帯広市内もハザードマップを見たら十勝川、札内川、帯広川が氾濫したら、我が社の前の通りも50㎝くらいの浸水があるとなっている。
このマンションの機械室は、果たして何処に設置されているのだろうか?
「タワーマンションの限界」という新書があるという。
もはや日本で安全に暮らすには、浸水の心配の無い高台の地盤の良い3階建ての鉄筋コンクリート造りのマンションにでも住むしかないのじゃなかろうか?
■2019-10-17-Thursday 災害
台風19号の被害の大きさは日を追う毎に明らかになっているが、
堤防が決壊した場所を応急処置的に土盛りして直しているが、完成する前に雨が降ったら一体どうなるのであろうか?心配である。
それにしても、洪水被害というのは質が悪い。泥水を被ってしまうと機械類は故障してしまって使い物にならなくなるし、食物も食べられなくなる。北陸新幹線の車両を置いてあった場所が浸水して、新幹線が何両も水に浸かった映像が流れていたが、あの新幹線も動かないのであろうか?
工場に浸水して高価な機械類がダメになったり、トラックがダメになったり、倉庫に置いてあった出荷間近の米がダメになったりのニュース映像を見るといたたまれなくなる。
今回の被害額は、広域であったがために、とてつもない金額になるのであろうなぁ〜。お気の毒にとしか言いようがない。
自分だったらと考えると立ち直れるんだろうかと考えてしまう。
これから先、日本人はどう生きたら良いのだろうか?
毎年、毎年、激甚災害が発生している。
こんな時期に、本当にオリンピックなんてやれるのだろうか?
スポーツで国民を元気付けると云う意味はあるのだろうが、1ヶ月ほどの行事の為に使うお金を、被害地域の再建や被災者に回した方が良くはないのか?
もう開催まで10ヶ月ほど、今更辞退も出来ないのだろうしなぁ〜。
■2019-10-18-Friday オリンピック
昨日のブログでオリンピックのことを書いたら、
東京オリンピックのマラソンと競歩を札幌で開催したらどうかとIOCが言い出したとのニュースが流れた。
この前に開催されたドーハでの国際陸上でのマラソンで棄権者が大勢いたからと云う理由らしいが・・・。
8月の東京が、どれだけ蒸し暑いかなんて、端から分かっていたことだろうに・・・。
「選手ファースト」と云うなら、前の東京オリンピックみたいに10月10日を初日にしたら、何の問題も無かっただろうに・・・。
オリンピックは、国が開催するのではなく、都市が開催するのが建前になっている。東京都が主催なのに、遠く離れた北海道の札幌で、花形競技のマラソンを開催するなんて唐突に言われても、これまでお金を掛けて準備をしてきた東京都が黙っていないだろうし、札幌市の方だって準備が間に合うのだろうか?
札幌市に取っても寝耳に水であろう。でも秋元市長は嬉しそうな顔していたけどね・・・。世界に札幌をアピール出来る絶好の機会かもしれないけど・・・。
来年8月の開催日まで、残された時間はたったの10ヶ月ほどである。
これで、札幌市がその気になって、お金を掛けて調査や準備を始めました。でもやっぱり無理でした。もう一度東京に戻しましょう。なんてことになったら、混乱するだけだし、お金だって無駄になる。売り出した観覧チケットはどうするんだろう?
IOCも無茶苦茶なことを言いだすなぁ〜。
■2019-10-19-Saturday ホットフラッシュ
帯広は例年なら8月16日のお盆を境にしていきなり秋になる・・・
そんな風に身体に染み込んでいるのに・・・。
今年は9月末まで半袖でいられたほど温かかった。これが残暑なのかなぁ〜。汗かきだからタオル地の大判ハンカチがずっと手放せなかった。
10月に入って急に寒くなったから、この発汗も止まるのかと思ったのだが・・・。相変わらず、急激な発汗(ホットフラッシュ)の症状が続いていて、タオル地のハンカチを手放せない状態が続いている。
どうも、長年の身体が覚えている気候と今年の気候が異なるからなのか、それとも、2年前に受けた前立腺癌治療のためのホルモン療法の副作用が収まらないからなのだろうか。
医者からは、女性の更年期障害と同じ様な症状が出ますよとは言われていた。
もともと汗かき体質ではあったのだが、別段暑くもないのに、何の前触れもなく突然汗がドッと出てくるのである。特に額や背中から汗が噴き出るように発汗するのだ。汗が流れるのが分かるのである。
会社や自宅に居る時には、これまでは、汗を拭くために「駒澤大学」の文字が入ったマフラータオルを首に掛けて対処していたが、首を冷やさないのは健康にも良いらしいから、これからは、寒さ対策と汗対策の両方を兼ねて、ずっと首にこのマフラータオルをまいていようかしら・・・。このマフラータオルは10本ほども貰っているからね。
■2019-10-20-Sunday スポーツ観戦日
いやぁ〜、今日のスポーツはどれも凄かったなぁ〜!
実に様々な人間模様を見せてくれた一日であった。
まずは、男子ゴルフの日本オープンゴルフ。テレビを点けた時は、トップに立っていた塩見好輝が15番のティーショットを打ち終わった時であった。
13番でバーディを取り−4、2位に5打差をつけた直後の14番でダブルボギーを叩いたという。それでもまだ2位との差がかなりあるから、ここで落ち着いてプレーすれば・・・。
ところが、15番、17番、でトリプルボギー、18番でボギーを叩いたのである。レベルが異なる私でも、こんなスコアは滅多に叩かない。それほどの急激な崩れ方である。これまでに優勝経験が無いからなのだろうか・・・、ゴルフに「れば」「たら」は禁物であるが・・・
13番で−4、残り5ホールで全ホールボギーでも+1でプレーオフ。5ホール中の1ホールをパーであがっていたら優勝だった。プロならボギーで上がるのは簡単なことだ。それなのに・・・。冷静さを欠いて自分を見失ってしまったのだろう。残り5ホールで何と9打も落としてしまって10位タイにまで順位が下がってしまったのだった。
もう一人、最終組の一組前でプレーする日本人選手の堀川未来夢は、16番を終わった時点で±0、17番グリーンに上がる前にスコアボードに目をやって自分が首位に立ったことを知った途端に・・・。
彼も、パー、パーで上がれば優勝であったが・・・。何と17番、18番と連続ボギーで+2。結局、首位から5打差でスタートした韓国のC・キム選手が18番でバーディフィニッシュで+1になり、逆転優勝したのであった。結局、上位が勝手に崩れて漁夫の利の優勝であったが・・・。
ゴルフほど精神力がものを言うスポーツはないであろう。人間の心理状態が良く見えて、とても面白かった。
女子ゴルフの富士通レディースでは、アマチュア選手の古江彩佳(19)が優勝したのはテレビを見てはいなかったがニュースで知って面白いと感じた。
凄く興奮したのは、やはりラグビーである。ベスト4進出を掛けて南アフリカと対戦する。ラグビーのルールも理解していないから、俄かファンでもないのだが、最初から最後までテレビの前を離れられなかったのである。前半戦は善戦していた。これはヒョットすると・・・と思っていたが、後半戦は一方的にやられてしまった。ラインアウトの球をことごとく取られたのが痛かったね〜。
あの激しいブツカリ合いを見ていると、テレビを見ながら、思わず「痛い!」と口走ってしまう。南アフリカも日本チームを徹底的に研究したのであろうなぁ〜。優勝経験のある国としてのプライドを掛けた凄い試合で見応えがあった。日本チームは負けはしたが、ベスト8進出は素晴らしいことである。期間中は十分に楽しませてもらった。
ラグビー観戦の後、風呂に入り、風呂から出た後にテレビを点けたら、野球の日本シリーズ、巨人VSソフトバンクの第2戦の九回表、6−2で2アウト2塁で巨人の攻撃は阿部がバッターボックスに立っていたところであった。解説者が、本来なら1アウトで6−3だったのに・・・とか言っている。どうやら巨人の攻撃にミスがあったようだ。
ソフトバンクの抑えの切り札の森が阿部に打たれて6−3、次も打たれて1塁3塁、ホームランなら同点と云う場面になったが・・・、打ち取られて終了。ソフトバンクが2連勝したのであった。
最近は、まったく野球に興味がない。
特に、CS(クライマックスシリーズ)なんて訳の分からない制度を導入してから、一気に観戦する気が失せてしまった。今回の日本シリーズだってパリーグのペナントレースで優勝したのは西武であったのに、CSで逆転されてソフトバンクが出てきた。CSのことを、最後まで消化試合にならない良い制度だと言う人が居るが・・・、私はそうは思わない。むしろ、後半戦に、CSを見据えた選手起用などをしてペナントレース自体をつまらなくしてしまう危険性だってあるだろう。
短期決戦で決めるなら、長期間に渡って戦う意味なんてなくなる。
ラグビーは、一瞬で攻守が入れ替わるスピード感と、肉弾相打つ激しさがあって、見ていて興奮するが、それを見てしまうと、野球がかったるくて何だかチンタラしている様にしか見えないのである。
今回のラグビーと同時期に日本シリーズが開催されたというのも、何かの因縁なのだろうか?
今日のスポーツ観戦は色んな意味で面白かった。
■2019-10-22-Tuesday 今年最後の
今日は今年予定されている最後のゴルフコンペ
「飲んべ親父の会」(帯広国際カントリークラブ)であった。
スコアは東46・中43の89打HC11.0で6オーバーであった。
今年のゴルフを振り返ってみると・・・。
一昨年の9〜10月の2ヶ月間に渡って、前立腺癌の最先端治療の陽子線治療を受ける為に札幌の北大病院に入院した。この2ヶ月間の入院と合わせて行ったホルモン療法の副作用で筋力が極端に落ちた。
それまでは「飛ばし屋」を自負していたのに、何とドライバーが200ヤードしか飛ばなくなったのである。
ショックであった。50ヤード以上も飛ばなくなったのである。
ゴルフを35年ほど前に始めてから、初めて飛ばない人の悲哀を感じた。慣れたゴルフ場なのに、これまでとは打つ場所の景色が異なるのだ。
ドライバーが飛ばないと云うことは、4打で上がらなければならないミドルホールで、セカンドショットでグリーンに乗せることが難しくなると云うことなのである。
当然、バーディの機会は減る。寄せワンパットのおじさんゴルフで、パーを取るのがやっとの有様で、寄せをミスると簡単にボギーを叩いてしまう。
入院する前は公式ハンディキャップが8.3まで行ったのに・・・。
今は11.0でプレーしているが、今年28回のゴルフをラウンドしたのだが、遂に一度もアンダーパー(83打以下)で回ることが出来なくて最高のスコアは84打が1回あるだけ、90打を切るのがやっとと云う有様なのである。
今年は2度ほどコンペで優勝もしているが、それは全部ダブルペリア方式のハンディキャップ算定であった。
公式ハンディを下げてもらいたいと思い、スコアカードを14〜5枚は提出しているが、それなのに、ハンディが一向に下がらない。
適切なハンディにならないと、ゴルフコンペに参加しても下位にしかなれないからツマラナイ。
飛ばない、入賞出来ないでは、益々ゴルフ熱は下がる一方である。
毎年、2月頃にゴルフ仲間と行っていた温かい場所への遠征も気乗りがしない。
健康の為にゴルフくらいは続けたいなぁ〜とは思っているのだが、全くモチベーションが上がらないのである。
■2019-10-23-Wednesday ハザードマップ
市役所に行って「おびひろ防災ガイド2016保存版」をもらって来た。
その中の「浸水想定区域」の色分けされた図を見たら・・・、
我が社が建っている西2条南9丁目16・18番地は白色で浸水しないことになっているのだが、隣の20番地は黄色の0.5m未満の浸水予想範囲になっているのだ。
厳密に云うと、西2南9の東側街区の2〜18番地までは白色で、20番地のみが黄色に表示されている。
西2条通りを挟んだ西側の1〜19番地は全部黄色なのである。
道路を挟んで西側の土地が低くなっていると云うことなのだろうか?
ところが9丁目線を挟んだ10丁目東側街区は2〜16番地は白色で18・20番地は黄色。10丁目の西側街区は1番地と19番地が黄色で3〜17番地は白色の表示なのである。
こんな近くでも高低差があるのかなぁ〜。帯広は平らだと思っていたから普段は全然意識したことがなかったなぁ〜。
帯広市内で一番危ない箇所は、帯広神社の北側と水光園の辺りの「旧帯広川」にある「帯広下水処理場」近辺で、ここは5.0m以上の浸水予想の紫色になっていた。
帯広の地形の特徴は、西にある日高山脈から、十勝川・札内川・帯広川の3つの川が合流する帯広市北東部に向かって、ダラダラと低くなっていることだ。水光園辺りは、今でも綺麗な湧水が出ている。だからその一番低い場所に「下水処理場」を造ることは、水は低きに流れるのであるから理に適った場所ということになるのだが・・・。
先の台風19号で、下水処理場に浸水して大変な被害に遭っていると云うニュースを見た。
また、このハザードマップには、避難場所として、十勝川のすぐ傍に建つ総合体育館が載っているが、浸水被害時には使用不可になっている。そりゃぁ〜そうだろうなぁ〜2.0〜5.0m未満の浸水予想範囲に建つ建物なんだから・・・。
この他にも避難場所として東小学校・北栄小学校・市民活動プラザ(旧第六中学校)が載っているが、いずれも浸水被害時は2階若しくは3階が避難場所になってる。
おいおい、2〜5mの水の中を、そんな場所に避難することが出来るのかい?しかも避難しても1・2階が使えないなんて・・・。
我が家が建っている場所は、中心部よりも2m以上も高台にあるから、周辺も含めて真っ白の地図上である。心配は全然していなかったが、ハザードマップを見て再確認出来たので安心した。
帯広市役所では、近々に改訂版を作成するというが・・・。
そうだろうなぁ〜避難場所も含めて再考する必要があるだろうなぁ〜。
地球温暖化に依る気候変動で今後、益々大雨の心配が増えるのだからなぁ〜・・・。
■2019-10-24-Thursday 雪虫
雪虫を見た!
もう、そろそろ雪が降る!そんな季節なんである。
今年は雪の降雪量が少ない冬であって欲しいなぁ〜。
我が家の除雪をしなければならない面積たるや、凄く広いのである。自分の家の前、通路・庭に加えて、除雪が出来ない母に代わって、母の家の前も除雪をしなければならないのだ。
10㎝程度の積雪であれば、そう大した事もないのだが、20㎝以上ともなると体力的にはかなりきつくなる。
10㎝程度の積雪であっても、降る回数が増えると、雪を積み上げたり、遠くに放ったりするのは結構な体力を消耗するのである。
以前に除雪機を購入したことがあったが、道路が斜めになっているので上手く使用出来ずに、頭に来て機械を処分してしまった。
ロードヒーティングを入れようかとも考えたこともあったが、費用対効果の面ではイマイチ踏み切れない。
家の前の玄関先の通路に屋根を掛けようかとも考えたことがあったが、見栄えと陽当たりの面から、これも踏み切れない。
自宅を処分して、除雪作業の不要なマンションにでも住もうかとも考えたが、やはり地面に足を付けて生活がしたい。
どれもこれも、帯に短したすきに長しである。
残るは、大雪が降らないことを祈るだけである。
■2019-10-26-Saturday 東京1
6月下旬以来の上京である。
十数年前なら、毎月の様に上京していたのだが・・・、もう上京する用事もすっかり減ってしまった。
それに帯広での生活に慣れてしまうと、東京の喧騒が心身共に疲れるのである。あまり上京したいとも思わなくなった。もうすっかり田舎者である。
今回の上京の一番の目的は「世界一のマジシャン島田晴夫」師に面会する為である。
現在、ロサンゼルスに住んでおられる島田晴夫師邸を今年2月にNHK札幌放送局の古谷敏郎アナウンサーと2人で訪ねて3泊宿泊させていただき、マジック・キャッスルにも連れて行っていただいたのである。
その島田師が、香港で開催されるマジック・コンベンションのゲストマジシャンとして出演されることになったのだが、その前後に東京に滞在してマジックの個人レッスンをするのだという。
今回は北海道には来られないとのことなので、お世話になったお礼に東京で面会して一緒に食事でもしましょうと云うことになったのである。
香港は、ニュースで激しいデモの様子が報じられており、こんな状況でマジックコンベンションが開催出来るのだろうかと心配していたのだが・・・。
待ち合わせ場所は巣鴨駅傍の「ルノアール」と云う喫茶店を指定された。
巣鴨は「北の屋台」をやる前年の2000年に、「巣鴨地蔵通商店街」や「とげぬき地蔵」「洗い観音」などを視察に行ったことがあるだけで、土地勘がまったくない場所だ。待ち合わせ時間に遅れる様な失礼なことは出来ないから、早目に行ってルノアールを見つけておいた。あっさりと見つけることが出来たので、待ち合わせ時間にはまだ早過ぎるから、20年前に行った地蔵通商店街まで行ってみることにした。
20年前から「お年寄りの銀座」として高齢者の街として有名であったが、依然として人通りが多い。商店街としての生き残り方としてとても参考になる事例である。来て良かった。
ルノアールに戻り、しばらくして島田晴夫師が来店したが、総髪の長髪に、革の上下のスーツ姿はオーラ全開である。
香港での様子を詳しく話してくれたのだが、二人っきりで島田師と話しが出来ていることが嬉しいことである。
明日は「傘出し」の個人レッスンを板橋のケン正木さんのスタジオで行う予定だと云う。傘に始まり衣装も島田師が自分で作ったり、改造したりするのだと云う。その作業をこれから、スタジオに泊まり込んでやらなければならないと云う。板橋に近づくために夕食の場所を池袋に移すことにした。池袋東武デパートの上にある食堂街が、何でも揃っているからというので、そこに移動し「宮川」と云う鰻屋に入る。昔のテンヨー時代は良く鰻を食べに行ったとのだと云う。
そういう話を、一緒に食事をしながら一対一で聞かせてもらえるのは実に贅沢な時間である。ロサンゼルスで聞かせてもらった話を、私の地元の「十勝毎日新聞社」で「世界一のマジシャン島田晴夫物語」として14回の連載記事を書かせてもらったが、そこに書いていないエピソードを沢山、お話し頂いたのである。
その一つをここで紹介しておこう。『デビューしたての頃、四つ玉を指に挟んで撮った写真を見た映画監督かプロデューサーが、私(島田晴夫)を映画俳優としてデビューさせたいと天洋先生に言いに来た。当時の私はカワイイ顔をしていたから、石原裕次郎のイメージに重ねていたのかもしれない。でも、私にはその気はまったく無かった。私はマジシャンになりたかったから・・・、俳優と云うのは、監督やプロデューサーの言う通りに演じなければならないが、マジシャンは自分の思う通リに演じることが出来る・・・。マネージャーをしてくれたチャニング・ポロック(「ヨーロッパの夜」と云う映画の鳩出しで一世を風靡したハンサムなマジシャンで後に映画俳優にもなった)が俳優になったと云うのは、何か不思議なものを感じるが、私はマジシャンで良かったと思っている。云々』こんな素敵な話を聞けるのは光栄なことであった。
■2019-10-27-Sunday 東京2
滅多に上京もしなくなったから・・・、
一度上京したら、色んなことを詰め込みたくなる。
私のマジックの師匠であった故ジミー忍師の長男の駒田一さんがミュージカル俳優として活躍されている。
私は、ミュージカルや劇、寄席などを生で観ることが大好きだ。東京で時間があったら、いつも観劇することにしているが・・・。
今回は、帝国劇場で、松本幸四郎改め松本白鸚さんが主演するミュージカル「ラ・マンチャの男」に駒田一さんが準主役の従者・サンチョの役で出演している。
1969年に日本初演以来、今回が五十周年の記念公演にあたると云う。
つい先日、松本白鸚が1300回の主演を達成したとニュースで報じられていたが、今日27日は、その記念公演の千秋楽なのである。
二人分のチケットを購入して、東京に居るやはり観劇が大好きな次女を誘って観に行ったのである。
以前にラ・マンチャの男を帝国劇場で観た時には、駒田一さんはまだ「床屋」の役であったし、アルドンザ役は幸四郎の娘の松たか子さんであった。2009年からサンチョ役になったと云うから、10数年振りに観ることになる。
初めて「ラ・マンチャの男」を観た時には、哲学的でストーリー展開を理解するのが少し難しかったことを覚えている。
主役の松本幸四郎(当時)が、作者である「セルバンテス」、自らをキホーテと妄想する「アロンソ・キハーナ」、主人公である「ドン・キホーテ」の三役を演じ分ける難解な三重構成になっているからだ。
ボーッとして観ていると、この三者がゴッチャになってしまう。集中して観なければならないミュージカルなのである。
音楽がまた良い!特に「見果てぬ夢」は岩谷時子の訳詞も素晴らしい!ずっと耳に残る名曲である。
千秋楽と云うのは、一種独特の雰囲気がある。最後のカーテンコールはなかなか収まらない。松本白鸚も何度目かの登場で、英語で「見果てぬ夢」を歌った。これが聞けただけでも得をした気分である。
終演後に、以前6月に来た時にはまだ工事中であった「東京ミッドタウン日比谷」ビルを見学に行った。
貸しビル業のオーナーとしては、事業規模はまるで差があり過ぎて参考にもならないが、それでも東京の傾向を肌で感じてみたいと思ったのである。日比谷は映画や観劇の多いエンターテインメントの街である。帝国劇場、日生劇場、宝塚劇場などがあり、映画館も多い。ミッドタウンの中にもシネマコンプレックスがある。
しかし・・・、東京と云う大都会であっても、もはや物販の商売は難しいように感じた。モノを見る人はいても、買う人は見掛けなかった。
飲食や娯楽の場所にしか客がいない。
大都会の東京ですらこれであるから、これからの帯広のような地方都市はいったいどうしたら良いのであろうか?
私は、エンターテインメントに注目しているのだが、今回はそのヒントも掴めなかったのであった。
■2019-10-28-Monday 東京3
東京で時間を潰そうと思ったら・・・、
何か目的でもあれば別なのであるが、無目的だとこれがなかなか大変なのである。
今回泊まったホテルは東京駅八重洲口から徒歩3分にある新しく出来たホテルである。来年の東京オリンピックの客を充て込んでいるのだろうか、東京都内には、次々と新しいホテルが建っているので、3〜4年前のホテルの予約がなかなか取れなかった頃とは違って、便利な場所に安価で泊まれるようになったのは良いことだ。
しかし、ホテル業界も人手不足で大変らしい。急激にホテルが増えているところにもってきて、日本人の人口が減っているのだから、フロントに立つ人間はもとより、裏方のベッドメイクや掃除をする人は、ほとんどが外国人になっている。チェックインも機械で行い。機械操作を説明する係の人が居るだけ。部屋の鍵もカードですらなくなり、暗証番号で開け閉めする様になっている。ここでも省力化、省人化が進んでいる。
チェックアウトも必要がなく、時間が来たらチェックアウトをフロントに告げる必要もない。そのままホテルを出るだけである。確かに安価ではあるのだが・・・何だかなぁ〜。
東京のデパートや商店の開店時間は11時である。早い時間にホテルを出ても、せいぜいが喫茶店で時間を潰すしかない。ギリギリまで、タイガーウッズのゴルフを見て過ごした。しかし、街中にはその喫茶店が少ないのだ。ようやくスターバックスを見つけて入ったが・・・。チーズケーキと紅茶で900円ほども掛かる。これなら吉野家で朝定食でも食べた方がよっぽど良かった。
昨日行った日比谷に、散歩がてら徒歩で行ったのだが、この辺りの店もまだ開店前である。時間を潰すには9:30頃からやっている映画でも見るしかない。あちらこちらの映画館を見て廻って、帯広では見ることが出来ない映画を探して観たのであった。
映画を観終えたのですることがなくなったが、早割りで取得した航空チケットは変更が効かない。
当初は、東京をあちらこちら視察して歩こうかとも思ったのだが・・・。
東京の街を歩いていると疲れる。
新しく出来たビルを見学しても、どこも同じような感じがして、参考にもならないし、かといって買い物もする気にならない。美味しいモノでも食べようかと思っても、1人では入り難いし、列に並んでまで食べたいとも思わない。
ミュージカルや演劇や、コンサートなど、何か目的を持って来る以外は、時間を潰すことに苦労する様になってしまった。
結局、浜松町に行って、馴染みの蕎麦屋に入り、足が疲れたから足裏マッサージを受けてから、本屋に立ち寄り、早目に羽田空港に行って、空港の待合室で本を読んで過ごしたのである。読書するなら、いったい何の為に上京したのであろうか?
もはや東京は、私にとってはたいして楽しい場所ではなくなったようだ。
■2019-10-29-Tuesday 枯葉
今朝、徒歩で会社に向かう途中に
とかちプラザの前を通ったが・・・、作業員数名が枯葉の処理をしていたのを見て大変だなぁ〜とつくづく思ったのだった。
とかちプラザの庭は広い。調べた訳ではないが、ざっと見ても100m×100m=1万㎡(約3千坪)以上は優にあるだろうと思う。植えてある樹木は針葉樹もあるが、大半は広葉樹である。その広葉樹が紅葉して、そして枯葉となって落ちる。
その量たるや・・・、作業員数名が、ドライヤーの大きな機械みたいなもので枯葉を吹き飛ばしながら数ヵ所に集めている。その集めた枯葉を、建築現場で廃材を入れる巨大な袋に収納する作業をやっていたが、その袋もざっと見て30袋以上は置いてあった。
おそらく袋の数量は、それだけでは足りないであろう。未だ使用していない袋が何処かに畳んで置いてあるはずだ。
毎年、毎年ご苦労様なことである。
かつては、私も、枯葉は風情があると思っていた時期があった。
春に葉の無い樹に、葉が芽ばえ、緑豊かな樹になり、夏の陽光を遮って涼しくしてくれる。秋には緑の葉が紅葉し、辺りの雰囲気を変え、やがて、その紅葉した葉が落ちて、裸になった樹に雪が積もる。
四季の移り変わりが風情があって良いと思っていたのだが・・・。
こう云う風情を感じることは、年齢を重ねる毎に増していくものだと思っていた。
ところがだ・・・!
ここ最近は、自宅の周りの枯葉を処理することに疲れを感じる様になったのである。
体力的な問題が、風情を感じることを上回っているのだ。
風情を感じる前に、枯葉処理の面倒臭さを感じてしまうのである。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」ものだと改めて思う今日この頃なのであった。
■2019-10-30-Wednesday 来客
昨日は面白い来客があった日である。
まずは、民芸品部門の「さかもと」への来客である。若い男性2人の観光客で、店内に展示してあった非売品の、(故)鈴木玉堂作の熊の一木作りの一品作品で、熊が後ろ脚を跳ね上げているユニークなデザインの作品が所望であると云う。
かなり古い作品で、色も禿げているから非売品として展示だけしてあったのだが・・・。
熊彫り職人の鈴木玉堂は、「坂本商事㈱(民芸品のさかもと)」の前身である坂本勝玉堂出身の職人で、玉堂の名も勝玉堂から取った職人である。独立して自らの工房を立ち上げたが、独立後も「さかもと」に熊の木彫りを収めていた。
熊の木彫りは、鮭を口に咥えた「鮭喰熊」と、ただ吠えているだけの「吠熊」が定番なのであるが、職人とはいえ定番の作品だけを作っているのは性に合わなかったのであろう。
芸術的な作品や変わった作品も時々作っていたのだが、定番以外の変わり種の作品を買ってくれる店は少なかった様だ。
自然と我が社に、変わり種作品を買って欲しいと持って来るのを、仕方なく買って上げていたのである。
案の定、そういった変わり種の作品はめったに売れないから、変わり種ばかりが在庫として残ってしまったのである。
この観光客が所望した作品は、幅60㎝、高さ30㎝、奥行き30㎝ほどのかなり大きな作品で、一本の木を繰り抜いて彫ってある。当然ながら箱などは無い。
非売品だからと断ったのだが、「気に入ったからどうしても譲って欲しい」と粘って云うのだ。
「箱無し、包装無しで、このままの状態で持って行かれるなら・・・」との条件も飲むと云う。
残るは値段の交渉であるが、当方がかなり歩み寄って安価で譲ることになった。満足されて腕に抱えて持って帰ったのだが、気に入ってくれたのなら作品に取っても良いことであろう。
もう一組は、マジック・ミュージアムへの来客である。2人で来店されたが50歳代後半と思しき上司の方は、趣味がマジックで、学生時代にはディーラー(実演販売員)の経験もあるという。どうやら、東京方面で務めていたようだが、最近、札幌に転勤して来た様子である。
知っているマジシャンの名前も、私と重なるから、年齢は私よりも若干若いくらいか、同じくらいかなぁ〜と感じた。
詮索するのも失礼だから、相手が名乗るまでは聞かないようにしているが、最後に苗字を「S」とだけ教えてくれた。
これから自動車で札幌に戻るという。連れて来たもう一人は部下で、運転手役のようだ。
「スゴイ!、面白い、楽しい、圧倒された!」と驚いてくれる。東京方面のマジックの知人にも、ここを是非訪れるように勧めると言ってくれた。
何だか、この日の来客は私にとっても楽しくて面白い人たちであった。
■2019-10-31-Thursday 義父の祥月命日
今日は義父の亡くなってから4年目の祥月命日である。
時が経つのは早いものだなぁ〜、もう4年も経つのか・・・。
今年の3月中旬に義母が急逝し、妻の両親は共に鬼籍に入ってしまった。
自分も還暦を過ぎているから、もう年寄りの部類である。何だかそう考えると、秋だからなのかもしれないが、寂しく感じてしまうなぁ〜。
読経してくれたお坊さんと話していて「最近は、何でもカンでも電子マネーの時代になって来ましたね〜。先日、東京に行った時も、電車や地下鉄に乗るのに切符を購入するのは私だけ・・・、同伴者はスイカだとか、スマホを改札口にカザシてすいすいと通って行くが、私はいちいち切符を買わなければならない。私の携帯はガラケーだし、帯広に居るとスイカなんて必要ないから、上京した時には切符を購入して電車に乗るしかない・・・。その内、お布施もピッとやる時代になるかもしれませんね・・・」と笑い話になったのだが、もうまんざら笑い話ではなくて現実に近い状態なのかもしれないなぁ〜。
国の方針なのか、現金を使わせない方向に進めているのであろう。税金の捕捉の為なのであろうが、何だか財布の中身を国に管理されているようで、私は好かんなぁ〜。
そそかっしいから、画面上の金額を見間違えたり、送金などをする時に桁を間違えて0を一つ多く押してしまうなんて失敗をしそうで怖いのである。
私だけでなく、相手が間違える場合だって考えられる。
現金なら枚数を間違えることはあっても、桁を間違えることはないから、どうしてもその方が安心出来るのだ。
便利は不便なモノなのだ。
買い物をする時でも、クレジットカードで払うと実感が湧かないから、ついつい高額なモノを買ってしまって後悔することがあるが、大きな金額になると、持って歩くのも落としてしまいそうで怖いしなぁ〜。
でも、現金払いの方が実感が伴って私は好きである。
時代について行けてないのは自覚しているが・・・。アナログ人間の私には暮らし難い世の中であるなぁ〜。