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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2020-09-01-Tuesday パスポート

新しいパスポートを取得した。

8月26日で10年間の期限が切れたのだ。コロナ禍でしばらくは海外旅行など出来ない状況ではあるのだが、いつ何時急に必要になるかは分からない。こういう場合もすぐには取得出来ないであろうから、有効期限を切らさない様に申請しておくことにした。

何処で申請出来るのかをネットで探したら、現在は帯広市役所の市民課の窓口で出来るとなっていたので18日に申請しに行って来た。

9月1日が受け取り日となっていたので、今朝、受け取りに行って来たのである。

私が一番最初に、パスポートを取得したのは1976(昭和51)年、18歳の時であった。高校3年生の時にライオンズクラブの交換留学生の試験を受けて合格し、大学1年生の夏休み中に33日間、ニュージーランドのライオンズクラブ会員の3か所の住宅に10日間ずつホームステイしたのである(コロナ禍のステイホームではない・・・)。

パスポートは有楽町の駅前にある交通会館に出向いて申請、取得したのであった。

以来、ず〜っと期限を欠かさずにパスポートは取得し続けている。

大学生活と言うと、駒澤大学のキャンパス内に「パオ」という喫茶店があった。

パオはキャンパスのほぼ中央部にあった八角形の建物で、食事のメニューにはスパゲッティのミートスパ・ホワイトスパ・カレースパや各種サンドウィッチがあった。

1971年の開業以来44年間も営業を続けたので、パオのミートスパは「駒大生のソウルフード」とも呼ばれていたらしい。

過去形で書いたのは、パオは2014年2月16日に新校舎「種月館」建設の為に閉店をしたからだ。

種月館は体育館・パオ・サークル出店のエリアを壊して建設され2018年に完成した。

先月、駒澤大学同窓会本部から、資料と共にこのパオの「復刻!パオのスパゲッティ・ミートソース」のレトルトが1個送られて来たのである。

昨年のホームカミングデイで来場者に配布した景品用に作ったと書いてある。懐かしくなってLINEで映像を駒大同窓生に送ったら「懐かしい〜、私も食べたいなぁ〜!」と言う声があがったのである。

注文しようかと思ったら、箱には「非売品」と書いてある。せめて皆には動画でパスタを作っている場面でもみせようと調理場面を撮影して送ったら・・・。

「是非とも食べたい〜!」と言う声が多数届いたのである。

よくよく思い出してみたら、当時の私はスパゲティが嫌いであった。小学生の時の給食で、冷たいナポリタンを食べ残して怒られてからは、ほとんどスパゲティは食べたことがなかったのであったが・・・(ちなみに現在はパスタ類は大好物である)。

そういえば駒大マジッククラブの同輩のS君は、パオのミートスパが大好きで良く食べていたっけなぁ〜。

そこで「では、同窓会事務局に問い合わせをしてみようか?」となったのだが・・・。

事務局は夏休み中であった。

返事は9月にならないとつかないかなぁと思ったのだが、先週、事務局から何とかしましょうと言う返事をいただいたのであった。

報告したら皆の喜ぶこと、喜ぶこと・・・。

懐かしい青春の味であるから、昔にかえって味わってもらいたい。


■2020-09-06-Sunday 神田日勝

札幌から知人が訪ねて来た。

NHK札幌放送局のアナウンサー古谷敏郎氏がプライベートで一人で帯広にやってきた。

目的は鹿追町にある「神田日勝記念美術館」の見学であると云う。

7月11日〜9月6日まで『神田日勝没後50年・鹿追町開町100周年記念「神田日勝 大地への筆致」』という回顧展の最終日の見学をしたいと云うことで、5日朝の番組の生放送終了後に都市間バスに乗って一人でやってきたのである。

古谷氏とは、趣味が同じ「マジック」ということもあって、5年前に札幌放送局に転勤になって以来親しくお付き合いをさせてもらっている。

昨年の2月には、一緒にアメリカのロサンゼルスに行って、世界一のマジシャン島田晴夫氏の自宅に泊めて頂いてこともある。

コロナ禍で、なかなか会えない日々が続いていたが、今回は急に思い立ったようで4日に連絡が入り、5日の夕食を一緒に会食したのである。

古谷氏は古典芸能や美術にも造詣が深くて、昨年のNHKの朝ドラ「なつぞら」の登場人物「山田天陽」のモデルになった神田日勝の作品展を地元の鹿追町にある神田日勝記念美術館で見たかったというのである。

東京での日勝の展覧会も見学しているし、これから移動する札幌でも見ると言っていたが、展示会の場所毎にまた違った見方が出来るのだと言う。

私なんぞは、どこで見ても同じだと思ってしまうのだが・・・

飲みながら話をしていたら、6日は早朝に駅前から路線バスに乗って鹿追町に行くと言う。

十勝の人間は公共交通機関はほとんど使わないから、帯広ー鹿追間の路線バスは1時間に1本もない。自家用車が無ければ移動が大変なのである。「レンタカーでも借りて行ったら?」と言ったら、運転免許証を取得していないのだと言う。

可哀想になって「では、私が連れて行ってあげましょう」と申し出たのであった。

私も神田日勝の絵を2枚所有しているから、神田日勝記念美術館の小林潤館長や川岸真由子学芸員とは顔見知りである。日勝の代表作の「室内風景」を鹿追町の美術館で見ておくのも良いなぁ〜と思ったのであった。

その話をしたら、私の所有する日勝の絵を見たいと言うので、朝、ホテルに迎えに行った後に、我が社に寄って絵を見せてから、私が運転する車で鹿追町に向かった。

「十勝の観光をほとんどしたことがない」と言うので、十勝を紹介するつもりで、お菓子の柳月の工場、音更町の種畜牧場に寄ってから美術館に入った。

川岸学芸員の出勤時間が昼の12時というので、11:00に一旦外に出て「しかめん」という鹿追蕎麦の有名店に行って名物のごぼう天蕎麦を食べてから再度、美術館に行き、学芸員さんから詳しい話を聞きながらもう一度見学をした。川岸学芸員からの説明は、これまで農民画家としての評価しかなく、画風の変遷などの研究も少なかった日勝を深く研究しているからとても勉強になった。これまで日勝の絵はオリジナリティ溢れる作風だと思っていたのであるが、オマージュした画家の存在を見つけ出したのは素晴らしい功績である。やはり学芸員から直接の説明を聞けるのはありがたいことである。

すぐ隣にある「福原記念美術館」にも入館して見学した後、扇ヶ原展望台ー然別湖に向かう。

冬は閉鎖される狭い道を通って、上士幌町の糠平湖を抜けて、帯広に戻り、「ばんえい競馬」を見学、奥さんへのおみやげに「白いトウモロコシ」を2本買って、帯広駅前のバスセンターまで送って行ったのであった。自動車の総走行距離は180㎞にもなったのであった。

今度、来るときは奥さんを連れて夫婦で遊びに来てもらいたい。


■2020-09-12-Saturday マジックショー

コロナ禍で・・・

ズ〜ッと中止や延期になっていたエンターテインメントのイベント関係であるが、この12日(土)に実に久し振りに開催されたので、家族3人で見に行った。

帯広市の隣町の幕別町百年記念ホールの大ホールで、旧知のマジシャンのスペンサー・トリックスさんが『「ほぼ魔法」を体験するスペンサートリックスの「観客参加型」マジックショー』と銘打って18:00開演で行ったのである。

イベント関係の入場制限は依然として「50%以内」のままであるから観客数は400名以下に抑えられている。

コロナ禍の自粛、自粛でストレスが溜り、イベントを見て発散したい客は多いはずなのだが、やはりコロナウィルス感染を恐れている人の数の方が圧倒的に多いのであろうなぁ〜。

イベントを開催したい施設側としても「指定感染症2類相当」のままでは、感染予防を徹底しても感染を完全に防ぐことは難しいから二の足を踏む状況が続いているのだろう。

万が一感染者が出てでもしまったら、観客全員に通知したり、施設の消毒をしたり等など、とても厄介なことが多過ぎるからだ。

サッサと5類のインフルエンザと同等にして欲しいものである。

幕別百年記念ホールは、昨年の8月に私の紹介でDr.レオンさんなど著名なマジシャン5名を招いて「マジック・サーキット」なるマジックイベントを開催した。好評に気を良くした館長さんやスタッフさんから、マジシャンをもっと紹介して欲しいとの依頼を受け、旧知のスペンサーさんを紹介したのであったが、今回、その甲斐あってマジックショーが実現したのである。

施設側も、当初は開催を危ぶんでいたが、コロナ禍に挑戦する気持ちで、感染対策を厳重に行いながらイベントを開催していく方針にしたのだと言う。

会場を半分しか埋められないのであるから赤字は必至であろうに、何もやらずに町民に寂しい思いを続けさせたくないとの思いから、出来ることからやっていくと言う。素晴らしい!

本番前日の11日(金)に館長さんから、夕食をご一緒に!とのお誘いを受けたので、幕別町の焼肉屋さんに出掛けて、百年記念ホール関係者らとスペンサーさんと一緒に楽しい夕食を食べたのであった。

マジックショーは、大ホールでスペンサーさん一人で2時間演じると言う。いったいどうやって演じるのか興味深々であった。

本番では、会場から舞台に観客を上げながら、次々とマジックを演じていく。

普通のマジックショーとはまた異なる演出でとても面白かった。

今後もコロナ禍に負けずにエンターテインメントのイベントをどんどんと開催してもらいたい。


■2020-09-15-Tuesday 念願の

念願であった、

テレビ東京の大人気番組「開運!なんでも鑑定団」から出演オファーがあった。

3年前の2017年3月23日にBSジャパン(テレビ東京のBS放送局)で放送された石坂浩二が司会する兄弟番組の「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン」には『マジック道具の蒐集家』として紹介されたことがあったのだが、地上波放送の本家の方には、未だ出演が叶っていなかったのである。

極上お宝サロンに出演した際に、本家にも出演したいとプロデューサーにお願いしていたのだが、お呼びが掛からなかったのである。

テレビに出演した後の5月に受診した人間ドックで前立腺癌が発見され、9月1日から札幌の北海道大学病院に2カ月間もの入院をして治療を受けた。

私が受けた治療は「陽子線治療」というもので、身体への負担はほとんどないし、治療時間は1回20分間ほどの、極短い時間でしかない。

他にはやることがなくて、とにかく暇で暇で仕方がなく、病室に持ち込んだPCでヤフーオークションの掘り出し物がないかを毎日念入りに調べていたところ、「オートマタの巨匠ミッシェル・ベルトラン作 美人手品師」という品物が出品されているのを発見したのである。

「オートマタ」と云うのは「自動人形(からくり人形)」のことで、ゼンマイ機械で動く人形である。

ヨーロッパのスイスやフランスの時計職人が、己が技術を見せる為に制作した精巧な芸術品である。

しかも、女性マジシャンが「カップ&ボール」という世界最古と言われているマジックを演じる人形でオルゴールも付いている。解説には「某博物館の収蔵品云々」と書いてあるではないか。これは素晴らしい掘り出しモノだと直感したのである。

画像を見ただけでスッカリ魅了されてしまった。

これは何としても落札したいと思ったのである。

入院するにあたって、私に掛けてある生命保険の特約で入院給付金がかなりの金額出ると分かっていた。その入院給付金を使って購入しようと考えたのである。

1,000円から始まった入札が、みるみる上がって行く。私と同様に、この自動人形に魅了された人が居るのであろう。遂に1対1の入札合戦になったのであった。

最終的に私が1,201,000円で落札したのであったが・・・。

問題は、私が札幌で入院中ということであった。当然ながら手元にはそんな現金など持ってきていない。テレビ番組の「なんでも鑑定団」には有り勝ちな「妻には内緒で購入」というパターンであるから妻に払わせるわけにはいかない。

さて、どうやって落札金額を出品者に支払らおうかしら・・・。

入院給付金は退院した後に保険会社に請求してからしか支払われないのである。

どうやって払ったのか、それは秘密です!

入院給付金には後日談があって、私の保険金は会社が支払っていたので、入院給付金は全額会社に入金されて、私には入院見舞金と云う名目で微々たる金額しか入ってこなかったのである。結局は「取らぬ狸の皮算用」であった。

それでも、この人形を発見し入手出来たことはとても嬉しかった。

退院後に、このエピソードと共に、テレビ番組への出演応募をしたのであったが、採用されずにいた。もう3年も経過したのでスッカリ諦めていたのだが、昨日になって、ディレクターから電話が入り、出演のオファーがあったのである。

当然ながら、即OKの返事をしたのであった。

妻に一緒に東京のスタジオに行って出演しないか?と誘ったのだが・・・、これまたテレビの「なんでも鑑定団」に有り勝ちなのは収集家の妻は、夫に冷淡なものなのである。「一人で行ったら?」と冷たい対応なのであった。


■2020-09-18-Friday 久し振りの講演

久し振りに講演を行った!

コロナ禍で、今年はこれまでの講演予定が全てキャンセルになってしまい今日までは0であった。

高齢者が聴衆の講演の場合は怖い気もするが、主催者側の新型コロナウィルスへの恐怖心は少々異常でもある。

コロナウィルスの正体が判明し始めた最近では、高齢者や持病持ち以外の人は、たとえ新型コロナウィルスに感染しても風邪程度の症状ですむことが分かってきたから、感染するのが怖いのではなく、感染することで会社や家族などに迷惑を掛けることへの恐怖心の方が勝ってしまっているのではなかろうか?

指定感染症2類のままなら、ひとたび感染してしまったら、会社の同僚には濃厚接触者としての検査や、会社の消毒やら休業やらの迷惑を掛け、家族に子供がいて感染させたら、学校を休ませなければならずに、学校は臨時休校になり校名も公表される。子供は学校で「お前のせいで休校になった」と差別を受けることになる。

相変わらず、メディアはどこそこの都道府県で何人の感染者が出ましたと感染者数の増減を発表し続けている。まったくバカなことだ。

イベントなどでの観客数の制限を緩めると発表されたが、指定感染症2類相当をそのままにして、観客数を増やしたとしても、「迷惑を掛けることへの恐怖心」は薄まることはないだろうに・・・。

人間心理をまったく理解していない政策だ。

菅新首相は一刻も早く指定感染症の5類にして欲しいものだ。

今日の講演は、帯広青年会議所(JC)の新入会員のオリエンテーションである。

私がJCの会員だった時に関わった「国際環境大学構想」「十勝環境ラボラトリー(TKL)」「北の屋台」などの話をして欲しいとの依頼で、講演時間は90分間、その後30分間の質疑応答をとのことであった。

最近依頼される講演は「マジック・ミュージアム」の講演が多かったので、昔の講演内容を憶えているか少々心配したのであるが、これまでに500回以上も講演をしてきたからか、脳味噌にシッカリと染み込んでいたようだ。講演を始めたらスラスラと出てきたので我ながら驚いたのであった。

講演終了後に居酒屋に行って懇親会。そこでも講演では話足りなかったことを2時間ほども質問されて、ずっと話続けていたら喉がカラカラに乾いたのであった。

JCの現役会員は40歳以下であるから私の子供たちとほぼ同年齢の青年女子等である。若い世代との交流はこちらも若返った気分になれる。

楽しいひとときであった。


■2020-09-22-Tuesday TENET

映画「TENET」を観て来た。

渡辺健も出演した夢の中に潜入する「インセプション(2010)」や五次元宇宙を描いた「インターステラ(2014)」などのクリストファー・ノーラン監督作品である。どちらも不思議な感覚を体験させてくれる難解な映像であった。

このほかにもバットマンのジョーカーを描いた「ダークナイト(2008)」「ダークナイト・ライジング(2012)」、戦争を描いた「ダンケルク(2017)」などこれまでの映画とは一味違った作品を生み出している監督で、これらの5つの作品は全て観た好きな監督である。

テレビでの宣伝を見て、TENETもぜひ観たいと思った。

映像は素晴らしい!

時間を遡るタイムリープ物はタイムパラドックスがあるし、ストーリーが行ったり来たりするから難解になるのだが・・・。やっぱり難しい!

一度見ただけでは理解出来ない!

頭を整理してからもう1回観てみたい。


■2020-09-23-Wednesday なんでも鑑定団

開運!なんでも鑑定団に

出演が決まったことは先日書いたが・・・。

今日、東京からテレビ局のスタッフが、我が社を訪ねて来た!

女性ディレクターと品物を梱包をして運搬する係の人である。

当初はてっきり「日通」などの運送会社の美術品担当の人が運ぶのかと思ったのであったが・・・。

ディレクターさんから電話で「オートマタ(西洋からくり人形)」の寸法を正確に教えて欲しいとの依頼があり、ミリ単位まで正確に報告をしておいたのであった。

その報告した寸法にピッタリ合わせて、段ボールを張り合わせて箱を制作して持って来たのである。テレビ局ってすごいなぁ〜。小道具・大道具の職人が大勢居るから、こんな箱を作るのは朝飯前なのであろうなぁ〜。

人形がキッチリと収まったのであった。

これを自分たちで飛行機に乗せて東京のスタジオまで運ぶと言う。

私が出演する番組の放送日は10月27日(火)20:55からテレビ東京系列局で放送する予定だと言う。十勝は「テレビ北海道(TVh)7ch」で放送される。

たとえ見逃したとしても、再放送が地上波では日曜日の昼0時からと、BS放送では木曜日の19:55からやっているので大丈夫!

放送前に詳しいことを公表してはイケナイと言うので、まずはこの程度にしておこう。


■2020-09-25-Friday 理容店

テレビ出演(開運!なんでも鑑定団)するので

多少なりとも見栄えを良くしておきたいと馴染みの理容店に行って来た。

マスターも「開運!なんでも鑑定団」のファンで、自身も出演を切望している一人なのである。

マスターからは「どうしたら出演出来るの?」「方法を教えてよ!」と聞かれたのだが・・・。

今回の私への出演オファーに関しては、私は3年前に番組宛てに応募をしたのであるが、不採用になったので出演はとっくに諦めていたのである。

どうやらそれがこのコロナ禍で、東京のスタジオに行って撮影することに憶病になったご老人が思いの外多かったのではと云うことと、番組の中程でやっている「出張鑑定団」と言う地方都市に出掛けて市民ホールなどで収録するコーナーがソーシャル・ディスタンスで観客を入れられないことなどから実施出来なくなった事情によるらしい。

新型コロナウィルスへの恐怖心がこんなところにも影響を与えているのであろうなぁ〜。


■2020-09-30-Wednesday 長男入社

長男が10月から我が社に入社する。

大学卒業後に東海地方で工業系の仕事に就いていたが、正月休みやお盆休みに帰郷する度にず〜っと口説き続けてきたことで、ようやく地元に帰って家業を継いでくれることになったのである。

いよいよ坂本家4代目の始動である。

私は、大学生時代はプロマジシャン志望であったが、父親の大反対で家業を継がされたので、いわゆる「他人の飯」を喰って給料を貰ったことがない。

息子は、9年間ほどは企業に勤めていたので、その辺は私が継いだ時よりは社会経験が豊富であろうと思う。

これまでにやっていた仕事とは、我が社の仕事はまったくの畑違いではあるのだが、幸いなことに、我が社は医師や会計士や弁護士などと違って国家試験突破の資格を必要としない職業であるからその点は楽ではあろう。

コロナ禍の社会情勢の中での転職ではあるが、逆に考えれば、これから経済がドン底の状況になるであろうから、やり甲斐もあるであろうと思う。

31歳で独身であるから、早く良いお嫁さんをもらって坂本家5代目の顔を見せて欲しいものだ。