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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-03-02-Thursday 降雪

昨日の最高気温は+8.9℃

一昨日が+11.4℃であったから、2日続きで4月並みの高温であった。昨日も氷割りをやったから、玄関先の道幅も格段に拡がったのであるが、今朝起きたら6㎝ほどの積雪である。

温かいから、重たい雪である。昨日の内に氷割りを済ませておいて良かった。

ハンドラッセルで押していくと絨毯を巻くようにクルクルと丸まっていくのだが、重たくて雪を積み上げた山の上まで持ち上げることが出来ない。

昨日拡げた場所に積んで置くしかないのが悔しい。

とりあえず、自宅と母の家の玄関先と車庫の前と歩道の除雪を行ったが背中が痛い。

この後は会社の駐車場の除雪をしなければならない。

今日は管理課長が休みの日であるから、妻と二人だけでやるしかない。

重たくて大変な作業であった。

全身汗だくになってしまったので、昼食のお弁当を食べてからすぐに自宅に戻ってシャワーを浴びた。

年取ってくると汗も年寄りの臭いがしてくる。いわゆる加齢臭と云うやつであろう。

嫌だなぁ~。オーデコロンで誤魔化そうかと思うのだが、香水の匂いというのもつけ過ぎると逆に臭い。困ったものである。

それにしても、この背中の痛みは、どうやら筋肉痛ではなさそうな気がしてきた。どこか内臓が悪いのかも・・・。


■2023-03-03-Friday 雛まつり

我が家には、義父が、娘たち(孫)の誕生を喜んで

プレゼントしてくれた七段飾りの大きな雛人形があるのだが、現在の我が家には娘たちは暮らしていない。

しかし、物置に仕舞ったままではお雛様が可哀そうだ、1年に一度は出してあげないとと妻が毎年飾っている。

女っ気が無くて男の息子だけだから「ひなまつり」をやっても喜ぶ人間は居ないのだが、年中行事というのはやらないと季節感が無くなってしまうから、せめて夕食に久し振りに「チラシ寿し」が食べたいなぁと妻にリクエストをしたのである。

息子に聞いたら「俺はチラシ寿しは嫌いだ!」と言う。チラシ寿しを二人前だけ作るのは逆に面倒であるから、出来合いを買ってくることにした。妻の買い物に付き合って、一緒にスーパーマーケットに出掛けた。

惣菜の場所にはチラシ寿しがいつくか売っていたが、どうにも昔、我が家で作っていたチラシ寿しとは様相が違て見える。それにあまり美味しそうにも見えないのだ。

スーパーマーケットだから、チラシ寿しを作る材料は別に売っているから、材料を買って帰って二人前分だけ作ろうかという結論になった。

錦糸卵は自分で作れるし、桜デンブは甘いから要らない。私はレンコンは嫌いだし、紅ショウガは妻が嫌いだと言う。

そこで、寿しの素、味付けカンピョウ、味付けシイタケだけを買って帰って自宅で作ってみたものの・・・。

やっぱり、入れる材料の種類が足りない分だけ味はイマイチであった。チラシ寿しのような料理は大人数分作るから美味しいのである。来年はひなまつりのやり方自体を考え直してみよう。

さて、雛人形は、ひな祭りが終了したらすぐに片付けなければいけないという言い伝えがあるし、明日は土曜日で会社が休みだから、明日すぐに片付けるよと言う。

この片付けが結構大変な作業なのである。飾る方なら気分的にもそれほどの苦ではないのだが、なにより困るのは仕舞う時なのである。

人形達を別々の小さ目の箱に入れてから、最後に大きな段ボール箱にこの小さ目の箱を入れていくのであるが、この段ボールへの箱詰め作業がまるでパズルを解くみたいに苦労しているのだ。

毎年のことなのだから、箱の仕舞い方を憶えておけば良いのに、飾ってある1ヶ月の間にすっかり忘れてしまう様である。仕舞う段になって毎年、「アレッ、上手く入らない!」と私に救援を求めてくるのだ。

今年は、腰と背中が痛いから中腰の姿勢は辛いから手伝わないよと予防線を張って宣言した。

さて、上手く仕舞えるのだろうか?


■2023-03-05-Sunday 映画

映画「エブリシング エブリウェア オール アット ワンス」を観て来た。

前宣伝では「第80回ゴールデングラブ賞の主演女優賞と助演男優賞受賞作品」で「本年度アカデミー賞の10部門に11ノミネートされている作品」だと云うが・・・。

主演はミシェル・ヨー(ポリスストーリー、007/トゥモロー・ネバ—・ダイに出演)。夫役は キー・ホイ・クァン(インディジョーンズ魔宮の伝説・グーニーズの子役)。

そしてエンディングロールの出演者名を見てビックリしたのが税務署監査官役として出演していた ジェイミー・リー・カーティスの名前であった。

彼女は、マジシャンのハリー・フーディーニを描いた映画の「魔術師の恋」で共演したトニー・カーティスとジャネット・リー(ヒッチコックのサイコでバスタブで殺される女優)の娘である。アーノルド・シュワルツネッガーと共演した「トゥルー・ライズ」や、エディ・マーフィーとダン・エイクロイドと共演した「大逆転」などの作品に出演していた。コメディ的な演技がとても好きだったし、スタイル抜群の女優であったのだが・・・、あまりの変わり様に、エンドロールを見るまでジェイミー・リー・カーティスだとはまるで気が付かなかった。

アメリカの女優さんの中には、スタイル維持なんて考えていない人が居るんだよなぁ~。

以前に犬の映画の「マーリー」を観た時に、犬の調教師役で出ていたキャスリン・ターナー(ロマンシング・ストーン秘宝の谷」や「私がウォシャウスキー」に出演)の変わり様に驚いたことがあったが・・・

映画の内容は、マルチバースの世界を描いていると云うのだが、ハッキリ言って私にはまるでチンプンカンプンである。

これだけの賞を受賞したりノミネートされている作品なんだから、きっと私には理解不能だけれどもスゴイ作品なんだろうなぁ~と思って、なんとか理解しようと集中を切らさない様に努めて見たのであったが・・・

結局理解不能であった。

結構グロイ表現もあったしね。昔で言う「エロ・グロ・ナンセンス」の極みってことなのかなぁ~。

今後の映画が、こういう作風になっていくのだとしたら、もはや私にはついていけないなぁ~。

最近の外国映画にやたらと登場する「マルチバース」って云うのがまるで理解出来ないんだよなぁ~。


■2023-03-06-Monday 腰椎の

背中の痛みが治らない。

除雪や氷割りの筋肉痛にしては長過ぎるなぁ~。もしや癌がどこか内臓にでも転移していて、そのせいで背中が痛いのかもしれないと勘ぐったのである。

今月は半年に一度の、札幌の北大病院での検診がある月であるから、その時に診察してもらおうと考えて、北大病院に電話して背中の診察の依頼をしたのであるが、「背中の痛みは前立腺癌の転移の兆候とは考えられない。まずは帯広の整形外科にでも行って診察を受けてから、その結果を持って北大病院に・・・」という返事であった。

心配だから、すぐに帯広市内の整形外科を受診した。

背中のレントゲン撮影をしてから医者の診断を受けた。

医者は「背中のレントゲン写真を見ても、背骨に異常はないし、癌転移の兆候も見られないなぁ。坂本さんの背骨は・・・」と言いながらレントゲン写真の背骨のところを指さしながら「腰椎のこの部分・・・1,2,3,4,5,6,アレッ、1,2,3,4,5,6,アレッ、坂本さん背骨が1個多いわ!」と言う。「坂本さん、貴方は腰仙部移行椎ですね。腰椎の骨は普通は5個なんだけど、貴方は1個多い6個有りますよ。これは日本人には8%くらいの確立で居るんだけれども・・・」と言うのである。

エッ、私の背骨が1個多いだって?

「8%ほど居るこの症状の人も普段の生活にはそう支障がないし、今回の背中の痛みは筋肉膜が炎症を起こしているからシップ薬と痛み止めなどの薬を処方しておきますから・・・」と言う。まずは癌転移の心配は消えたのであるが・・・。

私は幼い頃から、腰が悪かった。前傾姿勢をしていると腰が辛くなるし、胡坐や正座も苦手であるから畳に座布団と云う姿勢が辛くて出来ない。

腰の痛みが常態化していて、激しい運動をするとすぐに腰が痛くなるのである。だが、確かに医者の言う通りに普段の生活にはそれほど支障があるわけではなかったのだが・・・

そうか! 私の胴長短足の体型は背骨が1個多かったせいだったのかも・・・。

悲しむべきなのか、それとも喜んで良いのやら・・・。何だか複雑な心境であるなぁ~。


■2023-03-08-Wednesday 異常な春の陽気

3月初旬だと云うのに・・・

4月下旬頃の様な陽気である。

自宅の敷地内に積み上がっている積雪の山がみるみる小さく低くなっていく。しかし、積雪の下部は厚さが20㎝位の氷の塊になっている。

氷の塊のままだと、この陽気でもなかなか溶けないが、この氷の塊を細かく割ってやると見る間に溶けていく様を見るのがたまらなく楽しい。

積雪の上部もザラメ状になっているから、まずはスコップで積雪上部の雪山を崩して氷の面を太陽に当てる様にしておく。

この陽気だと一日この状態で放置しておくと、地面のアスファルトと氷の板との間に隙間が出来る。この隙間にスコップの先を入れて持ち上げると氷の板がパカッと音をたてて剥がれるのである。またはノミ状の道具で氷の上から衝撃を与えると氷が細かく割れていく。

崩した氷の破片を集めて日向に置いておくと一日で氷の塊が消えていく。

ここ数日間で、我が家の通路幅は格段に広がった。

しかし、我が家の前の道路にはまだ大きな雪山がデンとしてあるのだ。今年の帯広市役所の除雪、排雪はまったくなっていない。人手も機械も少ないのだと言うが・・・。

例年、帯広では彼岸過ぎに大雪が降る。

気温が高くなっているから、湿った重たい雪である。しかも50㎝くらいも一時に積もるからやっかいなのであるが、この温かい気温が続けば雪ではなくて雨になるのではないかと期待している。

雨が降ったら、それこそ雪が溶けて、一気に春になる。まさか市は温暖化に期待して除排雪を少なくしているのじゃぁないだろうなぁ。

雪解けのシーズンが好きである。

地面は雪解け水や泥で汚くなるが、春になって福寿草やフキノトウなどが出てくると長~い冬が終わったなぁと明るい気分になれる。

昔の道路の舗装が少なかった当時は、道路の土があちらこちら盛上がってブヨブヨになっていた。その上に乗っかって遊んだものであったが、今はそんな風景にもお目に掛かれなくなってきた。

昔は自動車のタイヤもスパイクタイヤであったから、アスファルト道路も穴だらけで粉塵被害が酷かったものだったが、現在はスタッドレスタイヤになったので粉塵被害は無くなったが、それでも道路の舗装は痛んでいる。それだけ車の数が増えたということなのかもしれない。

これから、道路の補修工事が始まるのであろうが、帯広市もこんなに街を拡げてしまっては、除雪作業も補修工事も大変な金額になるのであろうなぁ。

藤丸デパートの閉店に象徴されるが、中心街を捨てて郊外に街を拡げたことのしっぺ返しがこれから徐々に市民にも分かってくるであろう。

結局は自分達が支払った税金を無駄に捨てていることになるのであるがなぁ~・・・。


■2023-03-09-Thursday 映画

映画「帯広ガストロノミー」を見て来た。

帯広市の開拓140周年を記念して制作された映画で、当初の予定では帯広の映画館のみでしか上映されないというし、来週16日でその上映も終了するとのことなので見に行くことにした。

観客は20名ほど居たが、その中には数名の見知った人たちが居た。スローフードフレンズのメンバーである。

十勝が舞台で「食」がメインテーマの映画であるからには見ておかなければならないと感じたのであろう。

主演は鈴木浩介と長谷川京子と瀧本美織。監督・脚本は杉山嘉一で、制作は帯広ガストロノミー制作実行委員会、企画・原案・プロデュース・制作総指揮は原田俊英(㈱WOWWOWプラス)である。

「ガストロノミー」? 聞きなれない言葉である。題名を憶えるのにひと苦労した。

十勝・帯広の観光映画みたいなものを目指したのであろうが・・・、

正直言って、すべてが中途半端であった。

まぁ関係者らや撮影参加者らの家族などは見に行くのであろうが・・・。

十勝在住者でもなければ、この映画を見ても出て来た場所がどこにあるのかも分からないであろう。これでは十勝の紹介にもなっていないし、「食」も料理の方に重点が置かれているから、十勝の農畜水産品の素材の特色がまるで表現不足であった。

正直かなりガッカリした。


■2023-03-12-Sunday WBC

最近の野球はほとんど見ないが・・・。

幼少の頃は、北海道では巨人戦しかテレビ放送されていなかったし、北海道にはプロ野球チームが無かったから、北海道人の大半は巨人ファンになったものであった。

私は昭和33年の生まれで長嶋茂雄がジャイアンツに入団した年に生まれたから、長嶋と王のONの全盛期であったので、自然と巨人ファンになった。

「巨人 大鵬 玉子焼き」の時代である。

小学生時代の草野球のユニフォームでは「1」と「3」を誰が着けるかを争ったものであった。ちなみに私の背番号は両方取って「13」であった。

長嶋が現役引退して巨人軍の監督に就任したが、変わらずに巨人を応援していた。その長嶋巨人がなかなか勝てなかった。そりゃぁ~そうだろうONの片方が抜けたのであるから。他のV9ナインも皆ロートルになっていたしなぁ~。

和泉宗章とかいうイカサマ占い師が「天中殺」だとかなんとかフザケタことを言い出した。巨人の上層部の連中もアホだらけだから、それを信じたのか、長嶋茂雄の監督を解任した。

長嶋ファンであった私は、この瞬間にアンチ巨人に変身したのである。

それからしばらくの間は巨人が負けるのを楽しみにナイター中継も見ていたのであるが、それも段々とツマラナクなってきてテレビの野球はほとんど観なくなった。

大学生時代は、母校の駒澤大学(石毛がいた)が強かったので神宮球場には大学野球を観戦に行ったし、卒業してからは球場には観に行ってもテレビ観戦はしなくなったのである。

贔屓の選手が居なくなると野球自体を見なくなってしまった。

日本ハムが北海道に移転してダルビッシュが入団してからは、たま~に観るようになったが、日ハムはせっかくドラフトでのくじ運が強くて良い選手を獲得するのに、年棒が高くなるとすぐに放出してしまうから、段々つまらなくなってきた。

だから最近のルール変更にかんしても良く分からないことがある。

だが・・・、

今回のWBCは別物である。

メジャーからダルビッシュと大谷という共に日ハムの選手だった選手が参加する。

ダルビッシュは東北高校で娘と同級生だったから余計に関心が高い。今回の日本チームはとても強い。

危なげなく4戦全勝した。特に投手陣がすごい!

16日の準々決勝はダークホースのイタリアがプールAから勝ち上がってきた。予想外だからデータ不足であろうが、投手陣を総動員すれば、そうそう打てるもんじゃないだろう。

頑張れ!


■2023-03-14-Tuesday 検診

半年毎の検診を受けに

札幌の北大病院に日帰りで行って来た。

2017年9~10月の2ヵ月間北大病院に入院して、前立腺癌の内分泌療法(泌尿器科)と陽子線治療(放射線科)の二種類の治療を受けた。

その経過を観察するために最初は3ヵ月毎、しばらくして半年毎の検診を受けている。

今回は前回9月に受けた検診の半年後の検診である。

昨日13日から、コロナ禍のマスク着用が緩和された。

私は、マスクは大嫌いである。すぐに耳の後ろ側がゴムで痛くなるし、息苦しいからだ。しかし、元々感染症には注意をしていて、インフルエンザが流行っている頃に混み合う公共交通機関や飛行機に乗る際には、独自の判断でマスクをして乗っていた。昔から自分の身は自分で守らなければならないと考えているのだ。

マスクにどれだけの防御効果があるのかは分からないが、インフルエンザが流行っている時に、自分の近くの席の人が咳やくしゃみなどをしたら、あんまり気分の良いものではない。そんな時に嫌な顔をするくらいなら、最初からマスクを着用していれば良いと考えての行動である。

だから、今回もマスクを着けて列車に乗ろうかと思ったのであるが・・・

列車が空いていたから、前後左右に乗客が居なかったので、マスクをしないで乗っていたのであった。

同じ車両内の乗客もマスク着用は半々といったところであった。

札幌駅に到着したら街歩く人の9割ほどの人がマスクを着けている。

札幌の人達は、よっぽどコロナを恐れているのであろうか?

さすがに私も病院内ではマスクを着用していたが、検診が終わって外に出た途端にマスクを外して歩いた。せっかくの春の空気を吸いながら北大前の通りを歩きたかったからである。

検診の結果は良好であった。背中の痛みは前立腺癌とは無関係らしいし、前立腺の異常を知るPSA値は治療後のず~っと低い数値のままである。医者が「半年に一度の検診を1年に一度に変えましょうか?」と言う。

他に用事が無いのに、検診だけのために一日掛けて日帰りで帯広ー札幌を往復するのは面倒臭いし、けっこう疲れるからありがたい。

私が「いっそ、検診を止めても良いですか?」と言ったら「それは・・・」とお茶を濁すような返事が返ってきたので、しかたなく来年3月の検診予約を入れて病院を後にした。

まぁ、1年に一度くらいは仕方がないか。

札幌の中心街で歯医者をやってる従兄弟に電話して、検診が早めに終わったから寄っても良いかと尋ねたら「近況を聞きたいから一緒に蕎麦でも喰おうや」と言うので街中に向かった。

私は小学1年生の時に姉と二人きりで列車に乗って札幌の伯父の家に遊びに行ったのを皮切りに、その後は一人で毎休み(春・夏・冬休み)に札幌に親戚の家を泊まり歩いては小遣いを集金していたのである。

今考えるとかなり図々しい子どもであったが、親もよく小学校の低学年の子どもだけをたった一人で行かせたものである。

一番最初こそ8歳上の従兄弟が札幌駅まで出迎えてくれたのだが、それ以後は自分一人で札幌駅から伯父の家まで歩いて行ったのである。もっとも、伯父の店舗兼住宅は南2条西3丁目の札幌市のど真ん中にあったから、札幌駅からまっすぐの駅前通の1本道を三越デパートを目標に南に向かって歩けば良いのであるから間違えようがなかったのであるが・・・

札幌の街中も札幌オリンピックの数年前頃から大きく変化し出した。

伯父の店の道路を挟んだ斜め前に四丁目プラザが建った前後のことは憶えている。当時から古本屋が大好きであったが、四丁目プラザが出来る前の古本屋に行った記憶がある。

今回、その四丁目プラザビルが解体されてビルが無くなっていた。

札幌の街中も新しいビルが次々に建っている。伯父の店舗があったビルもすでに無い。街の景色がどんどんと変わっていく。

しかしなぁ~・・・

北海道の中心都市札幌と云えども、数年後からは人口が減っていくと予想されているのに、こんなに高層のマンションやらオフィスビルやらが新たに建っても、はたして需要がすべて満たされるのであろうか?他人事ながら心配になるなぁ~。

18歳年上の歯医者の従兄弟と蕎麦を一緒に食べて近況報告をしてから、札幌駅に戻った。

数年前だったら帰りの列車に乗車するまでの時間が3時間もあったら、街を散策したり、デパートの中を見て歩いたり、なじみのマジックショップに寄ったり、映画を観たりなんてしたものだったのだが、なんだかそんな気力も湧いてこない。

時間潰しをするのも面倒臭くなって、みどりの窓口で2本早めの列車に変更して帰宅したのであった。


■2023-03-15-Wednesday アカデミー賞

米映画の「第95回アカデミー賞」で

3月5日のこのブログで論評した「エブリシング エブリウェア オール アット ワンス」(以下エブエブと略)が主要8部門の内の6部門(作品・監督・主演女優・助演男優・助演女優・脚本)を獲得した。獲得出来なかったのは脚色賞(ウーマン トーキング)と主演男優賞では「ザ・ホエール」のブレンダン・フレイザー(ハムナムトラに出ていた男優)(帯広では上映されていないがテレビで見たら体重200㎏超の肥満男性を特殊メイクで演じたらしい)(表彰式を見たらブレンダンはかなり太っていたが・・・)。

その私のブログでは「エブエブ」には「私にはついていけない」と書いたが、アカデミー賞をこれだけ獲得したと聞いても、その感想は少しも変わっていない。

ここ最近のアメリカの映画界は、人種差別、男女差別、LGBTQなどに過剰に反応し過ぎていやしないか?

映画の中に、黒人やアジア系の俳優を何%か使わなくてはならないとか、登場人物の設定にLGBTQの人を入れるとかの配慮をすることで、ストーリーにかなり無理が出ているように感じる。何だか批判を避ける為に無理矢理に詰め込んだ感がするのだ。

まぁ、どのみち映画は虚構の世界であるのだから荒唐無稽でも一向に構わないのであろうとは思うが、ノンフィクション系の映画にまで、それを求めてしまったら映画が成り立たなくなってしまう懸念があるのではないだろうか?

その傾向は何も新しい映画だけではないようである。

ディズニーの「南部の唄」という作品は、奴隷制があった頃を描いた作品でルイ・アームストロング(サッチモ)が奴隷の老人役を演じ、アニメーションと実写を融合させた作品であるが、これにもクレームがついたのか、つかなかったのかは知らないが、ディズニーランドのアトラクション「スプラッシュ マウンテン」の設定変更をするらしいではないか。自主規制ってやつなのかなぁ~。

時代に合わないからと過去の作品にまで、オカシナ影響を与えるのだとしたら、タリバン(だったかな?)が貴重な仏像を破壊した行為を責めることなど出来ないだろう。五十歩百歩の行為であろう。

他人を慮るあまりに、作品に規制を掛けてしまうのは芸術を破壊する行為である。芸術作品を見て不快感を感じる人が一人でも居たら、その作品の公開はダメなのか?

芸術の幅を自ら狭める愚行であると思う。

私は「エブエブ」は理解出来ないが、それを評価する人たちを否定しはしない。そういう考え方、見方もあるのだなぁと思うだけである。

私も差別反対であるが、区別はあって然りであろう。

世界中で寛容性が失われている。


■2023-03-16-Thursday WBCイタリア戦

WBCの準々決勝イタリア戦が東京ドームで開催された。

長女夫婦は東北高校でダルビッシュと同級生で仲が良く、未だにメル友なのだという。ダルビッシュから「招待するから東京ドームに観戦に来て」とメールが入ったと喜んでいた。

ダルビッシュの先発予想は10日の韓国戦であったから、10日の日は朝からソワソワして、いつでも東京に行ける準備をしてダルビッシュからの連絡を待っていたと言うのだが、この日は連絡が来なくて落胆していたらしい・・・。

すると、「準々決勝戦に招待するから」との連絡が入ったと言う。ホテルと入場券も4人分手配するから子供を連れて家族4人で来てと言う。

まさか超忙しいダルビッシュ本人が手配するわけではなかろうが、気配りが嬉しいと大喜びしていた。

「前日の15日から入ってくれれば、ひょっとしたら会えるかもしれない」とのことで、ホテルも東京ドームの目の前にある東京ドームホテルをとってくれるなど前日からの手配をしてくれたのだと言う。

15日に東京ドームホテルにチェックインしたところから、私や妻のスマホに動画や写真が送られて来たが、東京ドームが真下に見えるとてもゴージャスな部屋である。

「すごいなぁ~。何でお前ら夫婦にこんなに親切にしてくれるのだ?」とメールを入れた。子供らを膝に抱っこして観戦するから、私たち夫婦も今から飛行機に乗って東京ドームに行きたい!と真面目に思った。

娘夫婦はいつダルビッシュから連絡が入っても良いようにホテルで待機していたらしいが、ダルビッシュから「練習終了後のマッサージ、アメリカ行きの準備などがあって残念ながら会えそうにない。せっかく来てもらったのに申し訳ない」とのメールが入ったと言う。そりゃぁ~そうだろうなぁ~。忙しい中を、ここまで手配してメールまでくれることに感謝しなけりゃ。

夜には「子どもがまだ小さくて外に食べに行くのは大変だろうから、何でも部屋付けでルームサービスを取って食べて」とのメールが入ったと言うが・・・。あのダルビッシュがそんな心配りまでしてくれるんだ!驚きである。そう言ったらば、娘から「ダルビッシュは人間的にも素晴らしい人なんだよ。子どもを産んだ時には私に食事は何を食べたら良いのかというアドバイスまでしてくれる細かい心遣いをしてくれる人なんだよ」とのこと。友達想いの人なんだなぁ~。

16日の昼間は後楽園で子供らをタップリ遊ばせて、18時頃には球場入りしたという。東京ドームの受付で「ダルビッシュ → 〇〇(苗字) 4枚」と書いたチケットホルダーを渡されたと写真に撮って送ってきた。

1塁側の良い席である。ちょうどピッチャーとバッターを横から眺める場所であるから、ピッチャーの球のスピードが体感出来る席である。きっと意識してこの席を用意してくれたのであろうなぁ。

東京ドームでは観客が一斉にスマホを使用するからであろう。電波が届かずに娘との連絡が不能になった。臨場感を味わいたかったのに・・・

私たち家族も帯広の自宅でテレビ観戦をした。

大谷の先発で始まり、4点先取したから安心して観られた。4人目投手としてダルビッシュが登板した。大谷とダルビッシュの継投なんて最初で最後の事であろう。ダルビッシュも1点を取られたが点差が開いていたし安定したピッチングだったから安心して観ることができた。無事に2イニングを投げ終えてくれてホッとしたが、これを現場で観られる娘家族が羨ましく思えたのであった。

試合終了後すぐに羽田空港に向かって移動し、17日早朝にはアメリカに向けて飛び立つらしいとの報道もあった。やっぱり今回は会うことは出来なかったようだが、ダルビッシュからは「俺も会いたかった—」ってメールが入ったと言う。

試合が終わっても相変わらずスマホが繋がらない。諦めて寝ていたら0時頃にスマホにメールがドンドンと入って来た。娘からの動画と写真の送付である。

目の前のホテルに帰って、テレビ電話で興奮している娘家族と話したら、私ら夫婦もその興奮が伝染してなかなか寝付けなかった。

娘の家族はダルビッシュのおかげで得難い経験をさせてもらったなぁ~。持つべきものは友人であるなぁ~。


■2023-03-18-Saturday イニシェリン島の精霊

映画「イニシェリン島の精霊」を観てきた。

暇である。朝から何もすることがない。

今日も温かい日であるから、自宅前の道路に積み上がっている雪山の氷を割って日向に雪や氷を移動させる作業をした。

相変わらず背中の筋肉痛は治っていないから痛いのだが、暇には勝てない。

道路も庭も粗方氷を割ってしまったのでもう他にすることがなくなった。

仕方ないから暇つぶしに夕方から映画を観ることにしたが、帯広のたった一ヶ所しかないシネマコンプレックスで上映中の映画は、子ども向けアニメ以外はもうほとんど観てしまった。

もう、この映画くらいしか残っていないのだ。

あまり気乗りしなかったが・・・、ヴェネチア国際映画祭で脚本賞とヴォルピ杯男優賞の2冠を獲得していると言う前評判に惹かれてしまった。

映画を見終わってからはウ~ンと唸ってしまった。

5日に観た「エブリシング エブリウェア オール アット ワンス」のドタバタ劇とは、まったく趣が異なって、実に落ち着いた映画である。しかし、観終わった後にはモヤモヤ感が溢れてしまって拭えなくなってしまった。

あまりにも奥が深過ぎて・・・、ヴェネチア国際映画祭で脚本賞とヴォルピ杯男優賞の2冠を獲得していると言うのだが、まさにヴェネチア映画祭好みの映画であったなぁ~。

恐らくは、人間の心の不条理を表現している映画なのだろう。

人と人(国と国)の争い事はある日突然に、さしたる理由もなく起こり、一旦争いが起きてしまうと冷静な判断など出来なくなってしまい、不条理が、次の不条理を生み出していき、周りを巻き込んでいきながら、どんどんエスカレートしていき。そして争いを一旦始めてしまえば、今度は終わらせることは始めるよりももっと困難になっていく。周りからの冷静な助言もまったく効果はない。

どうでも良い情報をやたらと集めたがる人、自分の気に入らない情報には権力・暴力で抑えようとする人などはSNSを揶揄しているのかなぁ~、閉鎖された狭い空間は人間の精神を冒していく様をこれでもかと描いていく。

舞台設定は1923年のアイルランドであるのだが、この映画は、コロナ禍での都市封鎖やロシアのウクライナ侵攻などを比喩しているのか?それと現代社会を批判しているのではなかろうか?と感じたのだが・・・。

少し深読みし過ぎなのかも・・・。

私は、やっぱり映画というのは観終わった後にはスッキリ、スカッとしたいと思うがなぁ~。

観終わった後のこのモヤモヤ感は好きではない。

アッ、そう云えば、映画が始まる前に予告編と一緒に映していた髭面の医者によるマスク着用奨励の映像が無くなったなぁ~。もちろん私はマスク無しで観ていた。

元々、映画館は無言で観るモノなのだから、マスクなんて最初から必要なかったのであるがなぁ~。


■2023-03-21-Tuesday WBCメキシコ戦

WBCの準決勝メキシコ戦にシビレタぁ~!

凄い試合であった。

日本時間では21日の08:00プレーボールだった準決勝の対メキシコ戦である。

今日は彼岸の中日の春分の日で休みであるし、暇で他にやることもないから朝からテレビの前にずっと釘付け状態であった。

日本はメキシコの先発、左腕のサンドバルを打ちあぐんでいた。サンドバルは大谷の同僚のエンゼルスの投手である。

左対左はピッチャーに有利とされているのに日本チームは1~5番打者まで左が続く。サンドバルも良かったが、レフトのアロサレナの攻守にも阻まれて点が取れない嫌~な展開である。

そんな中で先発の佐々木朗希が四回表に3ランを打たれて3点先取された。

その後も日本はなかなか点が取れなくて、好打球も攻守レフトのアロサレナのところにばかり飛んでいく、段々と雰囲気が悪くなっていったが、WBCのピッチャーの球数制限のお陰で好投のサンドバルが交代、さぁ、ここからだ。

7回裏に吉田正尚が起死回生の同点3ランを打ってくれた。

やっぱり、吉田は頼りになる!

この1発で日本チームの士気は甦ったが、頼みの後投山本由伸が8回に2点取られて3−5になり、残すは最終回の9回のみの攻撃になってしまって万事休す。「9回裏の1回の攻撃で2点取るのは厳しいなぁ~」と半分諦めて見ていた。

ところが・・・

9回裏先頭打者の3番大谷が初球を叩いて二塁打を打ち、塁上で吠えて日本ベンチを鼓舞した。

初球を打つとは流れからして最高である。大谷の野球センスはスゴイの一言。雰囲気は一気に日本に傾いた。

次は前の打席で3ランを打った4番の吉田である。「もう1本逆転サヨナラホームランを打ってくれ!」と期待したのだがここは四球を選んだ。

その1塁ランナー吉田に日本ベンチは足のスペシャリスト周東佑京を代走に送った。

「エ~ッ、栗山英樹監督は同点じゃなくていきなり逆転サヨナラを狙っているの?」と驚いた。「もしもこの最終回に運良く同点に追いついたならば、吉田はまだ必要な選手だろうに、ここで吉田を下げるのかよ。俺は日ハムの監督時代から栗山采配は好きではなかった・・・やけにイケイケだなぁ~」とテレビに向かって文句をタラタラと言っていた。

ノーアウト2塁、1塁ではあるのだが・・・。

ここまでは大ブレーキになっている5番村上宗隆の打順である。

「頼むからゲッツーなんぞ打ったりして日本チームの士気を下げる様なことだけはしないでくれ・・・」と願った。

その不振の村上が、外野フェンス直撃の大きな逆転サヨナラ打を放ったのであるから面白い。

「村神様」が降臨した!

なんと劇的な逆転勝利であろうか!

しばらく興奮が治まらなかった。

こうなったら明日のアメリカとの決勝戦も勝って、世界一になって欲しい。

試合を生中継したTBSが急遽、夜に再放送をするという。暇であるからもう一度この再放送を見た。

結果が分からないからハラハラドキドキしながら見る生中継と、勝つと分かって見ている再放送を、同じ日に続けて見たのは、なんだか変な気分であったが、休日であったから、日本中きっとスゴイ視聴率であっただろうなぁ~。


■2023-03-23-Thursday WBC優勝!

さぁ、いよいよ決勝戦だ!

WBCでは初めてのアメリカとの決戦である。

昨日と違って、今日は平日の水曜日。しかも私は9:00から歯医者の予約を入れている。歯医者に向かうギリギリまで自宅のテレビで観戦していた。

2回に先発の今永が、アメリカの恐怖の9番(この日は6番バッター)と呼ばれていたターナーにWBC第5号のホームランを打たれて1点を失った。「これはまずい奴を調子に乗せてしまったぞ!」と思いながら家を出た。

歯医者に着いて、慣れないスマホを操作してワンセグで野球中継を見られるようにした途端に、ちょうど村上が同点ホームランを打ったところであった。音を消していたのだが、思わず「オッ」と大きな声を出してしまった。「昨日のサヨナラヒットで村上の調子も戻ったようだなぁ~」。

スマホを点けたまま診察室に入ったら映像が映らなくなった。診察室には電波が届かないらしい。仕方ないから治療の間中ソワソワしながら治療を受けたのであった。

治療が終わって再度、スマホのワンセグを点けたら、2対1と日本が1点追加して逆転していた。どうやってもう1点取ったのかは分からないまま、会社に出社した。

すぐに会社のテレビを点けて観戦していた。

4回に岡本和真のホームランで3対1と日本がリード。日本の投手陣も大リーガー相手に一歩も引かない好投を続けている。

アメリカはどの選手も一発があるから気を抜けないが、日本の投手は全然ビビッていない。皆なスゴイ度胸であるなぁ~。最近の若者は外人コンプレックスなど微塵もないのかもしれない。我々の世代とはまるで種が異なる生物の様だなぁ~。

解説者らが栗山監督は、7回は大勢、8回にダルビッシュ、締めは大谷に投げさせるプランなのじゃないかと言う。

こんな凄い投手リレーをやるなら栗山監督もなかなかファンサービスが行き届いているなぁ~と感心した。

そうしたら・・・。なんとこのタイミングで来社してきた会社員がいた。

エッ~こんな場面で来客だって?「お前は野球ファンじゃないのか?」

申し訳ないが要件を早々に超短時間で終わらせて、再度テレビの前に戻ったのであった。ごめんね!でもこんな時に来社するなよな!

ちょうど予定通りにダルビッシュが8回に登板をした。今回のWBCでのダルビッシュは周りを盛り上げることに腐心して気を遣い過ぎて、どうやら自身の調整があまり上手く行かなかったのであろうし、本来先発の投手を中継ぎとして使うのは、更に調整が難しくなる。

それでも、ダルビッシュは8回のマウンドに立った。先頭打者を2球で中飛に打ち取り、2人目は大リーグのホームラン王であるシュワバーである。このシュワバーがファウルで粘る粘る、徐々にとタイミングが合ってきているなぁと思ったら・・・、10球目のスプリットが甘く入って右中間スタンドにホームランを打たれて日本のリードはわずか1点になってしまった。さすがに大リーガーの本塁打王である。

次の打者にも安打を許してしまった。

しかし、ダルビッシュは慌てなかった。WBCは三人投げ終わるまでは投手交代は出来ないルールになっている。野球を見ていて、こんなにハラハラドキドキしたことは久し振りだ。

なんとか後続の2人の打者を打ち取って9回に繋げたのでホッとした。

後は9回を守り抜けば日本の優勝である。

栗山監督は最後は大谷に任せた。

中国戦の先発に始まり、決勝戦のクローザーとして投げる。打っては特大のホームランを打ち、日本チームを鼓舞した。ムードメーカーでもあった。まさに大谷劇場に溢れたWBCであった。

大谷はMVPも獲得したが、最後の最後の対戦バッターが同僚のトラウト選手と言うのも出来過ぎだし、三振に取ったのも出来過ぎ。

「まるでマンガみたい」と言った岡本和真の感想はまさにその通りである。

現実がマンガを超えた!

二刀流といい、この展開といい、大谷は生まれついてのスーパースターである。今回のWBCは大谷のために全てのお膳立てが揃っていた。そしてまたそのお膳立てを完璧にやり遂げる大谷もスゴイ!

本当にすごい日本人が現れたものである。しばらくはWBCの話題で盛り上がるであろうが、選手たちも「燃え尽き症候群」みたいになって、ペナントレースで不振にならないことを願う。

日本の若手投手陣もアメリカ大リーグのスカウトの目に留まったであろう。皆がスカウトされると日本の野球がつまらなくなってしまうかもね。

表のMVPは大谷翔平であるが、影のMVPはダルビッシュ有であろう。彼が日本チームをひとつに纏めたからの優勝であったのだと思う。栗山監督も「ダルビッシュ・ジャパン」だと言っていたが、監督が評価していることが嬉しく思う。

今回の栗山監督の「企画・構成・演出・脚本・監督・作品」は最高であった。野球界のアカデミー賞があるのならば文句なく主要部門総受賞である。主演男優賞は大谷で、助演男優賞は村上かな? 成績ならば文句なく吉田なのであるが、最初はブレーキで、最後に大活躍をしてそのギャップの大きさが印象に残ったからなぁ~。

久し振りに野球を観て、ハラハラドキドキ興奮した。野球にはドラマがあるなぁ~。

昨日のTBSの真似をして、今日の中継をしたテレビ朝日も夜の番組を変更してまた全部再放送したが、今回は途中見られなかった部分のみ見て、いつも見ている「ポアロ」が始まったら2台目のテレビを点けてポアロを観ながら観戦した。最後の大谷対トラウトの場面は放送し過ぎで、やや食傷気味になったほどだった。


■2023-03-24-Friday キャラクター

WBCの選手たちのインタヴューを聞いて、

皆、良いキャラクターをしているなぁ~と感じた。

大谷とか岡本とか牧とかは完全に「天然キャラ」だし、野球少年がそのまま身体だけ大きくなった様な感じである。

私は特に岡本のキャラが好きになったなぁ~。とぼけているのか、真面目なのか判別できないところが実に面白いなぁ~。岡本ファンになったぞ!

栗山監督の評価がうなぎ昇りである。

正直言って、私は日ハムの監督時代の栗山采配は嫌いであった。これには日本ハムファイターズという球団の姿勢にも影響されていたのであろう。日ハムは選手の年棒が高くなると、主力選手でもすぐに放出してしまう。ドラフトのくじ運は12球団随一だったから良い選手を獲得出来ていたのに・・・。

せっかく育った選手を簡単に放出してしまうから、チーム自体は強くならない。ダルビッシュや大谷をメジャーに出して、球団はそれで金を稼ぎ、その稼いだ金で新球場を建設したのではないかと思っている。日ハムは今回のWBCで大活躍した近藤も放出してしまった。伊藤大海は簡単に出すなよな!

今回のWBCの選手層は日本球界の最高レベルの選手たちであるから駒が揃っている。その最高の駒を使えるのだから監督冥利に尽きるのであろうが、もしもこのメンバーで負けたとしたら・・・。監督という職業はやりたくもあり、やりたくもなしと言ったところなのかなぁ~。「責任は取るものじゃなくて、果たすもの」と言うセリフには感動した。今回のWBCで栗山監督を見直した。

キャラクターの話に戻るが、選手は考え込まない人の方が大成するような気がするなぁ~。もちろん例外もいるけどね・・・

かつて私が巨人ファンであった頃は、長嶋茂雄の大ファンであった。長嶋の天然キャラはビートたけしによって世間に広まった感があるが、その天然キャラのエピソードには事欠かない。それに対して巨人の主軸バッターON砲として同僚でありライバルでもあった王貞治は真面目過ぎて「求道者」みたいなキャラであった。

人格的にも他人を慮る配慮の人であった。かつて九州の福岡のホテルの1階でエレベータを待っている時のことであった。上階から降りて来たエレベータのドアが開いたら、中から巨人軍の選手ら数人が降りて来たのである。

急に目の前に見知った顔が現れたら、とりあえず会釈をしてしまう癖があったものだから、その瞬間には王貞治だとは分からずに会釈をしたのであった。

そうしたら、王さんだけが会釈を返してくれた。他の選手らは皆無視していたのに・・・、さすが世界の王貞治だなぁ~と感じ入ったのを憶えている。

この王貞治と同じ様な「求道者」的な雰囲気を持っているのではないかと感じるのがイチローである。

なんだか「とっつきにくい」感じがするし、親しくなってもイジレない雰囲気を醸し出しているような気がするなぁ~。

大谷翔平も、恐らく人の目に見えない場所では努力を重ねているのであろうが、明るいキャラクターが親しみを感じさせる。

ダルビッシュはかつてはそんな近寄りがたい雰囲気を醸し出していたが、今回のWBCでは、他人への配慮が凄い人なんだなと感じさせた。

でも、ダルビッシュのキャラクターは、大谷の明るさとはまた異なるキャラで、落ち着いた雰囲気を醸し出している。

いろいろなキャラクターの面白さを感じさせてくれたWBCであった。


■2023-03-25-Saturday 天麩羅

妻が今晩のおかず何が食べたい?と聞く。

最近の晩御飯のメニューはパターン化されていて、レパートリーのローテーションが決まっているかのようである。

それと言うのも、私は食べ物の好き嫌いが激しいし、息子は甲殻類アレルギーで食べられない食材があるからだ。その息子が今晩は不在である。

妻へ出したリクエストは「エビの天麩羅が食べたい」であった。

一緒にスーパーマーケットに食材の買い出しに行き、天麩羅の材料を購入してきた。

とは言え夫婦二人きりであるし、夫婦共に小食なのである。

茄子、ゴボウ、サツマイモ、大葉などの材料は揃った。

しかし、肝心のエビは8尾入りのパックしか売っていない。「二人だけでこんなにたくさんのエビを食べられるの?」と聞くが「大丈夫!俺が食べるよ」と答えたのであった。

天麩羅を肴に夫婦だけの晩酌を楽しんだ。揚げたての天麩羅がとても美味しかったので焼酎のお湯割りも2杯目を飲んだ。最近は酒量が減っていていつも1杯だけで止めてるのに・・・。

夕食の後で熱~い風呂に入った。私は42~3度くらいのやけど寸前の熱いお風呂に入るのが好きである。

熱すぎるお風呂は身体には良くないと言われているのだが、ぬるいお湯の風呂は入った気がしないから好きではないのだ。

風呂から上がったら、なんだか気持ちが悪くなってきた。

胸がムカムカする。

天麩羅と2杯目の焼酎と熱いお風呂が相乗効果を発揮したのであろう。

段々と胸が苦しくなってきたので早々にベッドに入って横になった。

妻が「大丈夫?救急車を呼ぶ?」と心配するが、寝ていりゃ治るさとカツゲン(雪印の北海道限定の乳酸菌飲料)を飲んで寝た。風呂上りにはやっぱりナント言ってもカツゲンなのである。

ところが、どうやらこの甘いカツゲンが良くなかったようだ。

夜中の1時に胃酸が逆流する感じがして胸がムカムカしてきて目が覚めた。水を飲もうとベッドから降りる時に足がつった。痛さを堪えて居間にある薬箱から消炎剤の塗り薬を取り出し足に塗り、胃腸薬も飲んで再度寝たのであった。

天麩羅は好物である。

しかし、最近は食べられなくなっている。

胸がムカムカする「胸やけ」状態になるのである。

小食の老夫婦ふたり暮らしの家庭っていったい何を食べたら良いのであろうか?

少量だけ作る料理は美味しく感じないし、かと言って多めに作ると食べきれずに無駄にしてしまう。スーパーの総菜売り場で少量の出来合いを買ってきて食べるしかなくなるのだろうか?

好きなモノを自分で作って食べられなくなるのは困りものだ。人生の楽しさが半減してしまう。

いままで感じていなかったことだが、美味しいモノを食べることは人生を豊かにするものである。

暇になったら料理をやろうと思っていたのになぁ~。

我が家は昔から大人数だったから、少量だけ作るのは苦手だしなぁ~・・・。

年は取りたくないねぇ~。


■2023-03-26-Sunday WBCロス

WBCが終了して、

再び何もすることがなくなった。

久し振りに野球に興奮しただけに、終了してしまうと気が抜けたようになってしまった。

出場した選手達の精神状態ってどうなっているのであろうか?

「燃え尽き症候群」みたいにならなけりゃ良いのだが・・・。

あまりに暇であるから映画を観に行った。「ロスト・ケア」である。

早とちりで「相模原施設45人殺傷事件」を題材にした映画だと思い込んでいた。

だから見る前まではあまり乗り気ではなかったのだが、まるで違った。観に行って良かった。

現代日本が抱える福祉と介護の問題をあぶり出した作品である。

例によって、まだ観ていない人のために詳しくは書かないが、出演者の熱演には感動した。

主役の松山ケンイチ、長澤まさみも良かったが、柄本明の演技は素晴らしかった。

この映画が描いていることは、現在でも大きな問題であるのだが、少子高齢化が進めばもっともっと顕在化してくる大問題であろう。

人間の尊厳とは何か?

親子、夫婦のきずなとは何か?

社会福祉の在り方とは?

介護の在り方とは?

生活保護の問題点や刑務所と老人養護施設との待遇の逆転などなど、

これらが含む現代日本の問題点をあぶり出している。松山ケンイチが吐く「きずなは呪縛でもある」という言葉にはドキッとした。

自分自身もついこの間、高齢者の仲間入りをしたばかりであるが、自分の身体能力や認知能力の欠如を意識するようになった。まさに身につまされる問題である。

政治家連中に心して見てもらいたい映画であると思った。


■2023-03-27-Monday 降雪

帯広はお彼岸頃に大雪が降るジンクスは今年も存在した。

4日前頃に積雪0になって、今年は春が早いなぁ~。温暖化で温かいから、今年はもう雪は降らないだろうなと思っていたのであるが、やっぱり「3月に大雪」というのは避けられないことになっている様である。

帯広の降雪量は14㎝ということであるが、ニュースでは、帯広空港近辺は45㎝ほども積もったらしい。

暇だから、夏タイヤへの交換を日曜日にやろうかと思っていたのだが、ここ数日間、夜に気温が下がっていたから、ひょっとするとと思って、やらずにいたのであるが正解であった。

今朝は早起きして除雪作業をやったのだが、すでに雨に変わっていて、重たいこと、重たいこと。

昼間の気温は+8℃の予報であるから、人ひとり分、歩ける幅のアスファルト路面を表出しておけば、すぐに雪は溶けてしまうのだが、雪をそのままにしてある場所は、雪が日光を反射してしまうのでなかなか雪が溶けない。

雪が水分を含んでビチャビチャになっているから、重たくて、重たくて、全身の筋肉が痛いと悲鳴を上げている。すぐに汗だくになるし、息が上がってしまう。

ハンドラッセルで押して行っても、クルクルと絨毯を丸めるように丸まってしまうし、重たくて持ち上がらない。一押し1メートルも進まないのだ。

「どうせすぐに溶けるだろう」と自分に言い聞かせて、途中で除雪作業を断念してしまった。体力の限界である。両腕の筋肉もパンパンに固まっている。歯磨きしていた右手の指がつってしまった。

会社に出社するために通る帯広市内の道路はまったく除雪がなされていない。帯広市役所も「どうせすぐに溶ける」と考えて、除雪経費を使わない方針なのであろう。

道路はグチャグチャ、ビチャビチャで、とても歩いては行けない。車で出社したが、道路の水分を跳ね上げないように慎重に運転した。

昨日の日曜日にタイヤ交換してしまった車もたぶん多いであろうから、スリップ事故の貰い事故には気を付けなきゃならないなぁ~。

春の雪は厄介である。


■2023-03-28-Tuesday 母の誕生日

今日は母の満92歳の誕生日

四人の兄弟姉妹とその家族らが集まって祝った。

私ら子どもの顔を見て「みんな年を取ったねぇ~」「みんな似ているねぇ~」と冗談が言えるし、食べる方もお祝いのショートケーキを一人前ペロリと食べたのであるから、まだまだしっかりしている。

集まった皆でゲームをやって楽しいひと時を過ごした。

両親は仲が良い夫婦であったと思う。

旅行好きであった父はいつも母を家と会社に残して一人であちらこちらに旅行に行っていた。母は家庭では母親として、会社では常務として父の留守を守っていた。

私が父の会社に入社した1980年からは、今度は私に留守を預からせて夫婦二人でしょっちゅう旅行に出掛けるようになった。

ヨーロッパやアメリカなどの海外旅行にも行ったから、良い思い出にはなっていることと思う。

1992年に父が64歳で肝臓癌で早逝した。母は60歳で未亡人となり以来32間も独り身であった。

父が亡くなってからは寂しい思いをしていたのかもしれない。

数年前に自宅で転倒し骨折して入院してからは、足が不自由になってしまった。現在は自宅近くの施設に入居している。

この3年間はコロナ禍で面会にも規制が掛かって満足に会うことも出来なかったが、ちょうどこの3月の誕生月になって少し規制が緩やかになったので、兄弟姉妹数名でも面会出来るようになったので今日の誕生パーティをすることができた。

このコロナ禍での日本の対応は、家族の絆も遠ざける過剰な対応で、私は政治家や専門家と言われる医者などによる人災であると思っている。

ようやく以前の様になりそうではあるが、この間に失ったモノは多いであろう。

これからはコロナ禍で出来なかった分の親孝行を取り戻さなければならないなぁ。


■2023-03-29-Wednesday 理解不能

今日のニュースで

社員の給料を「電子マネー」だか「デジタルマネー」だか「ぺいぺい」だかで払う企業が増えているとのこと。

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サッパリ判らん!

これって、国が発行する銀行券とは違うものだそうだ。

だが、額面は日本円と同額なのだと言う。

コンビニなどの、この「マネー会社」と契約している店舗で使用が可能で、スマホで決済出来るから現金を持ち歩く必要が無いとのこと。

何のこっちゃ?

国が保証しない金が流通する理由が判らない。

少し前に、ビットコインみたいな会社が倒産したばかりである。たしか大谷翔平が広告塔に起用されていた会社だったように記憶しているが・・・

日本では銀行が倒産した場合に、確か預けてあるお金の内、普通預金は1000万円までだったか、保証されるような制度があるはずであるが、こういう「電子マネー」みたいな会社はどうなっているのだろうか?

いくら会社が全額保証するからと宣伝文句で謳っていたところで、払う資産も無い、信用も無い会社が全額保証など出来るはずはないと思うのだがなぁ~・・・。

金は天下の回りもので回っている内は何とかなるものであるが、一旦、何らかの要因で止まってしまったら、たちまち破綻するものなのだと教わってきたのだがなぁ~。

最近の若者は「財布(現金)を持ち歩く必要がないから便利である」と言って財布を持ち歩かない人がいるらしいが、全ての企業がこの手の「電子マネー会社」と契約しているわけではなかろう。

現金しか受け付けない店や場所には、若者は行かないということなのだろうか?

例えば現金を持ち歩かない若者数名で電子マネー決済負荷の居酒屋に入った場合の支払い方法や、割り勘で飲食する際に、個人と個人でスマホで電子マネーのやり取りって可能なのだろうか? この場合などは現金を持ち歩いた方が清算は楽なように思うのだが・・・。

このニュースの一方で、個人のコンピュータなどから、個人情報が抜き取られる危険性を回避する為に、PCの設定をしょっちゅう点検したり、パスワードをしょっちゅう変更した方が良いとの報道もあった。

要は、電子マネーは便利だけど、抜き取られる危険性もあるということなのだろうか?

財布を抜き取る「スリ」に対抗するのならば、財布を抜き取られないように気を付けたり、持ち運びに工夫をしたり、多額の現金を持ち歩かないなどの対応が出来るが、PSや(新しいこと)に疎い当方としては、訳が分からないモノに手を出すことは逆に恐ろしくてとても出来ない。

買い物の決済の際にスマホをかざすのと、財布から現金を取り出すのと、そんなに手間暇に差があるとは思えないのだがなぁ~。

でも、そんな私でも、年に数度、東京に出張をする際には「Suica」を持って行く。いちいち自動発券機にお金を入れて、行先の駅名を見つけて金額を確かめて財布から現金を入れて、お釣りをまた財布にしまって・・・をやるよりも、自動改札機にSuicaをかずだけで通り抜けられる。これはものすごく便利で楽である。

しかも発券機は最近は改札口から遠い場所に設置されているし、発券機を発見するのも一苦労するから、Suicaの便利さを私も活用するようになったのだ。

Suicaはチャージする方式であるから、羽田空港でいつも2000円程度をチャージして使用している。これなら万が一落としてもダメージは小さくて済むからである。

もしも、今後、電子マネーしか使用できない場所(ファイターズの新球場のエスコンフィールド内の店舗は現金不可とのことらしい)に行く際にはチャージ型のカードを作るしかないのであろうなぁ~。そもそも、そんなカードってあるのかなぁ~。でもこれって、使う時には便利だけど、チャージするのが面倒だしなぁ~。

段々と、私の様なアナログ人間には棲みにくい世の中になっていくなぁ~。


■2023-03-30-Thursday 日本ハム新球場

北海道日本ハムファイターズの新球場が完成し、

北広島市の「エスコンフィールド」で今日プロ野球の開幕戦日本ハムファイターズVS楽天イーグルス戦が開催される。朝からテレビも新聞も、このニュースばかりである。

日本ハムは北海道に移転する際に「札幌ドーム」を本拠地として移転してきた。サッカーのコンサドーレ札幌も、ここを本拠地としている。

札幌ドームは北海道で唯一のドーム球場であった。サッカーと野球が開催出来るドーム球場として画期的な建物であったが、逆に異なる球技の野球とサッカーがどちらも同じ場所で開催出来るということは、どちらにとっても完全に満足できる施設ではなかったということである。

どちらをやるにしても、どちらかが使い勝手が悪い場面が生じてしまう。「誰にとっても良い様にと設計されたモノは、誰にとっても不十分な施設である」ということである。

特に、近年は、特化させた特徴を持たせる方が支持されている。

私は帯広市が屋内スピードスケート場を造る際にも指摘したことだが、スケートリンクの真ん中がテニスコートなんてアホな対応をした。多くの種類のことを一ヵ所でやって、住民からの不公平感やクレームを排除しようという行政マンの考え方は、逆に大勢の不満を作り出すのだと云うことをまるで理解していない。

札幌ドームを運営していた札幌市は、それに加えて「武士の商法」で、偉そうな対応をしていた。「使わせてやってる」感がにじみ出ていたのだ。

日本ハム側がそんな「札幌ドーム(札幌市)」に対して不満を募らせていった結果が、この北広島市への移転劇のキッカケであったのであろう。

日本ハムが去った札幌ドームは、今後は赤字運営になるだろう。

行政単位としても、札幌市は大きな痛手であろう。移転時期のタイミングが札幌市長選挙と重なっているのも奇縁である。

札幌ドームひとつすら、満足に運営出来ない札幌市が、その何倍もの施設を新たに造る冬季オリンピックを開催しようと云うのだから・・・。

選挙での秋元札幌市長の優位は現職だから変わらないであろうが、札幌オリンピック開催の是非に関しては、かなりのダメージになるのではないだろうか?

テレビでは新球場の内部を紹介していたが、私ら夫婦も行ってみたくなった。

先のWBCで活躍した選手とスタッフには、日本ハム関係者が13名だか居るという。ダルビッシュ有も大谷も近藤も伊藤も、栗山監督も白井コーチも日ハムだ。そう考えると日本ハムは日本一になってもおかしくないメンバーが揃っている。それなのに、成績が低迷しているのは、以前にも書いたが、ダルビッシュや大谷をメジャー球団に売ったからである。

その高額な移籍金で、この新球場を建てたのであろう。近藤も活躍して年棒が上がるとあっさり放出してしまった。

成績を犠牲にして新球場を建てたと言われても反論できまい。

しかし、こうして新しく自前の球場が建った以上は、成績も上げて欲しいものだ。弱いままだとファンが離れてしまうゾ。


■2023-03-31-Friday 留萌線廃止

今日で留萌線の留萌ー石狩沼田間が廃線となる。

留萌は母の実家がある市だ。

母の実家は「大丸洋装店」と「フードセンター」を営業していた。

私が幼い頃には、父が運転する自動車で、家族で夏休みに母の実家に遊びに行っていた。夏休みと言えば留萌での海水浴が我が家の定番行事だったのである。

父方の祖父は、私が生まれる前に亡くなっていたから、おじいちゃんと言えば留萌の母方の祖父のことであった。

母の家は三人娘の女家族であったから、長女である母に初の男の孫である私が生まれた時にはとても喜んだと言う。

随分と可愛がってもらった。スポーツマンだった祖父は野球も大好きで、留萌でグローブを買ってもらって、一緒にキャッチボールをしたことが忘れられない。球技が苦手であった父とはキャッチボールをしたことがなかったから、よけいに嬉しく覚えている。

私は小学1年生の頃から、札幌には国鉄の列車に一人で乗って伯父の家に小遣い稼ぎに行っていた。帯広ー札幌間は根室線に乗れば富良野経由で乗り換え無しで行けたのであるが、留萌に列車で行くには、滝川と深川で2回乗り換えなければ行けなかったのである。

その為にさすがの両親も私が小学5年生になるまでは一人で行かせてくれることはなかった。

チャレンジ精神が旺盛であった私は、列車の乗り換えくらい簡単だと、両親を説き伏せて一人で留萌まで行ったのであった。

しかし・・・、一人で留萌に行ったのはそれ一度切りであった。理由は祖父がすでに亡くなっていたことと、留萌に行っても小学生が一人で遊べるような場所がなくてつまらなかったからである。

そんな昔の思い出がこの廃線のニュースで蘇ってきた。

今回廃線になるのは、深川ー留萌間の約3分の2ほどの深川寄りにある石狩沼田ー留萌間であるという。深川ー石狩沼田の間が残った理由は私には分からない。

ニュースによれば、全国各地から鉄道ファンが留萌に押し寄せているという。普段からこれだけ大勢が乗っていれば廃線にする必要もなかろうになぁ~・・・。

根室線の新得ー富良野間も来年の3月末で廃線になるとのニュースである。

この区間も社会人になってから旭川の土産品の見本市に行く時に利用したことがある。新得で普通列車に乗り換えて富良野、富良野から旭川へと乗ったのだが、線路が曲がっているのか、列車がやたらと横揺れして、つり革が天井にぶつかるのである。列車酔いになって気持ちが悪くなり、以来この区間は乗るのはやめてしまった。後にも先にも、あんなに揺れた列車は初めてであった。

私は鉄道ファンという訳ではないが、なるべく公共交通機関を使うことを心掛けているのだが・・・。

廃線の時以外にも、地元客が普段から利用していれば廃線にはならないのだろうに、いざ廃線となると大勢が駆け付ける。この光景には矛盾と虚しさを感じてしまうなぁ~。