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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-03-23-Thursday WBC優勝!

さぁ、いよいよ決勝戦だ!

WBCでは初めてのアメリカとの決戦である。

昨日と違って、今日は平日の水曜日。しかも私は9:00から歯医者の予約を入れている。歯医者に向かうギリギリまで自宅のテレビで観戦していた。

2回に先発の今永が、アメリカの恐怖の9番(この日は6番バッター)と呼ばれていたターナーにWBC第5号のホームランを打たれて1点を失った。「これはまずい奴を調子に乗せてしまったぞ!」と思いながら家を出た。

歯医者に着いて、慣れないスマホを操作してワンセグで野球中継を見られるようにした途端に、ちょうど村上が同点ホームランを打ったところであった。音を消していたのだが、思わず「オッ」と大きな声を出してしまった。「昨日のサヨナラヒットで村上の調子も戻ったようだなぁ~」。

スマホを点けたまま診察室に入ったら映像が映らなくなった。診察室には電波が届かないらしい。仕方ないから治療の間中ソワソワしながら治療を受けたのであった。

治療が終わって再度、スマホのワンセグを点けたら、2対1と日本が1点追加して逆転していた。どうやってもう1点取ったのかは分からないまま、会社に出社した。

すぐに会社のテレビを点けて観戦していた。

4回に岡本和真のホームランで3対1と日本がリード。日本の投手陣も大リーガー相手に一歩も引かない好投を続けている。

アメリカはどの選手も一発があるから気を抜けないが、日本の投手は全然ビビッていない。皆なスゴイ度胸であるなぁ~。最近の若者は外人コンプレックスなど微塵もないのかもしれない。我々の世代とはまるで種が異なる生物の様だなぁ~。

解説者らが栗山監督は、7回は大勢、8回にダルビッシュ、締めは大谷に投げさせるプランなのじゃないかと言う。

こんな凄い投手リレーをやるなら栗山監督もなかなかファンサービスが行き届いているなぁ~と感心した。

そうしたら・・・。なんとこのタイミングで来社してきた会社員がいた。

エッ~こんな場面で来客だって?「お前は野球ファンじゃないのか?」

申し訳ないが要件を早々に超短時間で終わらせて、再度テレビの前に戻ったのであった。ごめんね!でもこんな時に来社するなよな!

ちょうど予定通りにダルビッシュが8回に登板をした。今回のWBCでのダルビッシュは周りを盛り上げることに腐心して気を遣い過ぎて、どうやら自身の調整があまり上手く行かなかったのであろうし、本来先発の投手を中継ぎとして使うのは、更に調整が難しくなる。

それでも、ダルビッシュは8回のマウンドに立った。先頭打者を2球で中飛に打ち取り、2人目は大リーグのホームラン王であるシュワバーである。このシュワバーがファウルで粘る粘る、徐々にとタイミングが合ってきているなぁと思ったら・・・、10球目のスプリットが甘く入って右中間スタンドにホームランを打たれて日本のリードはわずか1点になってしまった。さすがに大リーガーの本塁打王である。

次の打者にも安打を許してしまった。

しかし、ダルビッシュは慌てなかった。WBCは三人投げ終わるまでは投手交代は出来ないルールになっている。野球を見ていて、こんなにハラハラドキドキしたことは久し振りだ。

なんとか後続の2人の打者を打ち取って9回に繋げたのでホッとした。

後は9回を守り抜けば日本の優勝である。

栗山監督は最後は大谷に任せた。

中国戦の先発に始まり、決勝戦のクローザーとして投げる。打っては特大のホームランを打ち、日本チームを鼓舞した。ムードメーカーでもあった。まさに大谷劇場に溢れたWBCであった。

大谷はMVPも獲得したが、最後の最後の対戦バッターが同僚のトラウト選手と言うのも出来過ぎだし、三振に取ったのも出来過ぎ。

「まるでマンガみたい」と言った岡本和真の感想はまさにその通りである。

現実がマンガを超えた!

二刀流といい、この展開といい、大谷は生まれついてのスーパースターである。今回のWBCは大谷のために全てのお膳立てが揃っていた。そしてまたそのお膳立てを完璧にやり遂げる大谷もスゴイ!

本当にすごい日本人が現れたものである。しばらくはWBCの話題で盛り上がるであろうが、選手たちも「燃え尽き症候群」みたいになって、ペナントレースで不振にならないことを願う。

日本の若手投手陣もアメリカ大リーグのスカウトの目に留まったであろう。皆がスカウトされると日本の野球がつまらなくなってしまうかもね。

表のMVPは大谷翔平であるが、影のMVPはダルビッシュ有であろう。彼が日本チームをひとつに纏めたからの優勝であったのだと思う。栗山監督も「ダルビッシュ・ジャパン」だと言っていたが、監督が評価していることが嬉しく思う。

今回の栗山監督の「企画・構成・演出・脚本・監督・作品」は最高であった。野球界のアカデミー賞があるのならば文句なく主要部門総受賞である。主演男優賞は大谷で、助演男優賞は村上かな? 成績ならば文句なく吉田なのであるが、最初はブレーキで、最後に大活躍をしてそのギャップの大きさが印象に残ったからなぁ~。

久し振りに野球を観て、ハラハラドキドキ興奮した。野球にはドラマがあるなぁ~。

昨日のTBSの真似をして、今日の中継をしたテレビ朝日も夜の番組を変更してまた全部再放送したが、今回は途中見られなかった部分のみ見て、いつも見ている「ポアロ」が始まったら2台目のテレビを点けてポアロを観ながら観戦した。最後の大谷対トラウトの場面は放送し過ぎで、やや食傷気味になったほどだった。