と言っても、喧嘩をして家から出て行った訳ではない。もし万が一、夫婦喧嘩をして妻が「実家に帰らせてもらいます」と言ったとしても、妻の実家はわが家と50メートルも離れていないご近所さんだから、全然脅威には感じないのであるが・・・。
今回の妻の上京は東京女子体育大学でフィギュア・スケートをしている長女が「ドーリーム・オン・アイス2008」というエキジビション大会に出場するというので見学のために出掛けただけである。
私はまだ、娘の生の演技を見たことがないのに、妻は何度も見に行っている(海外にまで)。
不公平だと思うのだが、娘にしてみれば夫婦一緒に見に来てくれるなら良いが、男親だけに見に来てもらっても仕方ないという。どの家庭でも男親というのはこんなものなのだろうか?
妻がいないので、ゆっくり寛ごうとおもったのだが、意外と落ち着かないものである。
昼間に仲間とゴルフをやって、帰宅してから犬の散歩、夕食はお酒を飲もうと思ったので近所の店に歩いて行ったのだが、休みだったり、混んでいたりで、さんざん歩き回り、結局最後はコンビニで弁当、ビール、焼酎、週刊誌やらを買って済ませてしまった。帰宅してソファーで週刊誌を読んでいる内に、歩き回ったから疲れてしまったのかうっかり眠ってしまい、気が付いたら夜中の2時だった。
風呂にも入らず、服を着たままソファーで眠ってしまったのである。今度は中途半端な時間に目が覚めてしまい眠れなくなってしまったので、再びお酒を飲んで酔っ払って眠るしかなかった。男寡(おとこやもめ)に蛆(うじ)が湧くというが、男一人だとだらしないものである。
私はこれまで何でも自分一人で出来ると思って生きてきたが、結婚23年も過ぎると、面倒くさくなってやる気が起きないのである。
こうやって、世の男性族は女房の手中で転がされ、調教されて行くのであろう。