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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-08-06-Wednesday 水の事故

夏といえば水の事故がつきものだが・・・

何だか今年の水の事故のニュースは例年と大きく違っている。海や大きな河川での事故ではなく、神戸で起きた街中の小さな川での事故や、昨日の東京都豊島区の下水管での事故などはそれを象徴している。都市整備で本来は蛇行している川を人間の都合によって直線化したり、街中の道路を全て舗装してしまうから、地面の土の保湿効果が無くなり、すべての水が道路の表面を流れて下水や川に一気に雨水が集中してしまうのだ。

それに加えて、最近の日本の天気のおかしさである。ゲリラ豪雨という集中豪雨がやたらと頻発している。東京は連日30℃を越える猛暑と激しい雷雨がこのところ毎日続いている。まさに異常気象である。

更に、昨日は足立区の商店街で道路がいきなり陥没してバイクに乗っていた人が怪我をしたというニュースも流れた。

以前にも指摘したことだが、地下をやたらと掘ったら、雨などの影響で地中の土が流されてしまう。地中には水脈という地下の水の流れがある。やたらと地下を掘って地下水の流れを変えてしまうと上の土地に影響が及ぶ可能性も高いと思う。

東京は江戸時代はもっと海が大きかったし、山や谷も多かったのだ。渋谷や赤坂など地名にその名残りがあるが、家康以来、土木工事を行い続けて、山を削っては谷を埋め、海を埋めてて今の東京が出来ている。江戸城は大田道灌が造った時は海に面していた城であったのに、周りを埋め立ててしまったから、現在の皇居は海からかなり遠いところにある。

埋立地の地盤は軟弱であろうから、昔は海だった港区あたりに建っている建物は地震にもかなり弱いだろうと思う。

東京という街は人工的な脆弱な地盤の上に建っている街である。そこに超高層ビルを建て、超深度地下を掘るのは狂気の沙汰であると思う。

今回の事故は東京は人間の住む場所ではないぞという警告かもしれない。