私と同い年の神戸の横山さん、プロマジシャンの龍生さん、同志社大学の1年生の石井さんの3人である。
わざわざ、遠方から、私の「マジック資料館」の見学に来てくれたのである。
横山さんとはこれまでメールで何度かやり取りをしてきたのだが会うのは初めてなのだ。もちろん他の二人も初見である。
いろいろとマジックの本の話をしている内に、上には上がいるものだと感心してしまった。横山さんの本のコレクションは私よりもすごいのだ。更には本以上にマジックの映像も昭和20年代くらいからの8ミリの映像までもDVDにしてコレクションしているのだ。その量と質がともに素晴らしい!
ビックリするとともにとても嬉しくなってきた。
誰かがこういったマジックの資料を残さなければ散逸してしまうからだ。昔の鉄筆で原稿を手書きで書いて、謄写版でわら半紙に刷った本などは、マジックに興味がない人が見たらタダのゴミにしか見えないだろう。
事実、マジックを趣味にしていた旦那さんが死んで、マジックに興味が無いというより嫌っていた(旦那がマジックに夢中で奥さんを構わなかったから)奥さんが、貴重なマジックの文献を全部燃やしてしまったということもあったそうだ。せめて、古本屋にでも処分してくれたら私のような収集家が買うこともできるのだが、燃やしてしまったらそれまでなのである。
久し振りに一日中マジック漬けでとても楽しい一時を過ごせた。やはり同好の士というのは良いものである。