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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2009-03-13-Friday Zen

映画「禅Zen」は今日が帯広での最終上映日である。

以前にもこのブログに書いたが、現駒澤大学総長の大谷哲夫先生が原作を書いた映画なので駒澤大学同窓会十勝支部の創立10周年記念事業として、帯広では上映館が無かったところをプリンス劇場に頼み込んで上映してもらったのである。

上映を決めた12月末の時点では、同窓生の誰一人として原作を読んでもいないし、映画も観たことが無い状態での決定であった為に、どのような映画なのかよく判らなかったのである。

だから2週間の期間でほぼ毎日一回限りの上映でも十分だと理事全員が思ったのだ。

私もそれで十分だと思っていた。この種の娯楽作品ではない映画が観客で混み合うとはとても考えられなかったのだ。

蓋を開けてみると連日満員御礼の満席状態。

プリンス劇場は我が社の真裏に位置しているので、昼食時に劇場の前を通りかかる時に入り口に何人かが並んでいる光景は見ていたので結構人気があるのだなぁくらいに思っていたら、楽日前の昨日は13:20からの上映に対して定員一杯の80名を越えてしまったという。そこで、映画館に頼んで急遽15:50からもう一回上映してもらったというのである。

同窓会の事務局員が3名も会場整理に出て、てんやわんやの対応で大変だったという話である。最終日には急遽3回の臨時追加上映を頼んで新聞にもその旨告知掲載してもらうように間に合わせたとのこと。

13日はもっと混むから坂本も会場整理を手伝えとの会長からの要請で、今日は私も手伝ったのである。

映画館の向かいにある我が社の6階の事務所で1000円の特別前売券を販売しているのだが、私が映画館前に出張るのだからわざわざ我が社まで買いに来てもらわなくても良いようにと気を利かせて前売券を持参して、まだ券を持っていない人に親切心で入り口で売って上げていた。もちろん映画館の人の了解を得て(NPOが運営する映画館なので良心的に窓口の担当者が当日券を買って見ようとする客に対してわざわざ向かいの坂本ビルの六階に行ったら1000円の入場券を売っていますよと告知してくれていたのである。)である。

今日の第一回目の13:20の上映が最後の上映だと思っている人たちが大勢並んでいる中、小走りで駆けて来たおばちゃん2人組みに「券はお持ちですか?一枚1000円ですよ。」と声を掛けたら怪訝そうな顔をして「私達は持っていないけど中の窓口で買うわ!」と言って階段を上って行ってしまった。当日券は1700円なのにである。すると、慌てて階段を降りて来て私に「やっぱり2枚頂戴!」と言って買って行ったのである。

たぶん最初、私のことを「ダフ屋」だと思ったのだろう。そりゃぁ、そうだろうな!映画館の入り口前で券を売っていたらそう思われるかもなぁとも思ったが・・・、でも失礼な!こんなに品の良いダフ屋なんているもんか!

結局一回目の上映は定員の80名が入って満席になった。後から10名が来て、今日の後の上映回のは都合が悪くて見ることができないからなんとか今入れて欲しいと懇請されたのである。しかし席は80席しかないのである。

待合室のベンチやパイプ椅子を入れて「これでも構いませんか?」と聞いたら「それでも良いから見たい!」と言うのでその席で我慢して見てもらった。

明日14日に最終精算をするのだが、結局12日間18回の上映で1000人以上の人が入場したようである。プリンス劇場始まって以来の入場者だそうだ。

イヤ〜映画って何がヒットするのか分からないものだなぁ〜。正直驚いてしまった!嬉しい誤算であった。