勢いが出てきた。
しばらく女子ゴルフに人気の面では負けていた男子プロがこのところ盛り返して来た。なんといっても石川遼くんの活躍が人気を引っ張っている。
昨日も、北海道の小樽カントリークラブで開催された、サンクロレラクラシック杯で石川遼が4日間ともトップを護り続ける完全優勝を遂げた。
石川遼くんよりもドライバーが飛ぶ、B・ジョーンズとの一騎打ちは実に見ごたえがあった。共に16アンダーで迎えた最終18番、2人共ティショットをグリーンまで190ヤードのバンカーの中に入れてしまった。
先に打った石川が2mほどに2オン、後から打ったB・ジョーンズも4mほどに2オン。共にパットの勝負になり、ジョーンズは外してパー、石川がバーディを決めて優勝した。
残念なのは、心無い観客で、B・ジョーンズがバーディパットを外した時に拍手する馬鹿がいることだ。ジョーンズもムッとした表情をして動きを止めて抗議しているかのようにも見えた。
応援している選手が勝つのは嬉しいだろうが、相手の失敗を喜んではいけない。日本人の観戦マナーの悪さは先の全英オープンでもタイガーをイラつかせた。観客にもスタート前に観戦マナーをレクチャーした方が良いだろう。心無い観客のせいで良い試合が台無しになってしまう。
女子のメジャー大会である全英女子オープンも日本人選手たちの大活躍で、こちらは寝不足気味になってしまったが、とても面白かった。
特に宮里藍ちゃんは素晴らしかった。先週のフランスの大会で優勝しているから、2週連続優勝かと思わせるほどだった。
最終日にも一時は単独トップにもなったのだから・・・。
惜しむらくは14番だ。このホールは彼女にとって鬼門になってしまったようだ。「れば」「たら」は禁物なのは百も承知だが、4日間でこのホールだけで6つもスコアを落としている。
世界の一流選手がプレーしてアンダーで回ったのは優勝したC・マシューただ1人なのだから、その難しさが判ろうというものだ。私もこんなコースで一度はプレーしてみたいものだが、大方、途中で「もうヤ〜メた〜」とギブアップするのがオチだろうなぁ〜。
藍ちゃんは実に粘り強いプレーをした。2日目の14番で空振りを含めてのトリプルボギーを叩いた直後の15番でバーディを奪ったところにそれが顕れている。精神面で成長したのだろう、これからの宮里藍に注目したい。