最近よく質問を受けるが・・・。
私は以前にこのブログに書いた様に、TPPは日本を滅ぼすと思っている。
批准には反対なのだが、その理由は世間で言っている反対理由とは異なると思っている。
そもそも、現在の世界を動かしている経済システムは既に破綻していると考えているからだ。
その最後のアメリカのあがきのようなTPPに参加したところで意味が無いし、日本と云う国の滅亡を助長するだけだと考えている。
ギリシャ問題に端を発するEUの問題も、先のリーマンショックも根っこは同じだ。
強欲経済システムというか、お金がお金を生み出す現在のシステムは、毎日、毎日、世界中のお金に狂っている人間が、巨額の博打をしているようなものだ。実体経済とはかけ離れたところで、一部の金持ちに集まったお金を更に増やそうとして投機を繰り返しているが、その影響で国家が多大な被害を被る事態にまでなっているが、このシステムはこれを制御できなくなっている。
もはや、経済学の理論だとか、倫理感を超えたところで、機械的にお金がコンピュータの画面で右から左に動くだけで、数兆円という金額が動く。これを異常と言わずして何を異常と言うのか?
ドイツの作家ミヒャエル・エンデが「モモ」の世界で表現したことが現実になっている。世の中に「灰色の男たち」が大勢ばっこしているのだろう。
世界は価格競争と言って、物の値段を下げる方向で動いている。例えばテレビ。テレビはもはや日本で製造しても赤字になるだけだという。
価格を下げる為に、人員を削減しても赤字になる。
削減された人間は、給料が出ないから、「物価が安い方が助かる」と言っているが、本当にそれが正しいのか?
物価を安くする為に、アンタのクビが切られたんだとしたら・・・。
結局、今のグローバル経済は世界中に不幸をバラ撒いているだけだ。
効率化と称して機械を導入して人員削減をするが、効率化の目的とは人類を重労働から解放して幸せにするというものではなかったのか?
その本来の目的を忘れ、効率化の為だけにまい進している。結果、人はドンドンと不幸になっていく。
こんな経済システムが続くはずがない。
かつてなら、当の昔に世界戦争だったろう。
現代は世界戦争が出来ない時代だから、問題の解決策を政治家は見いだせていない。
経済は、経国済民だ。ただちに人を幸せにする経済システムを構築しなければ世界が滅ぶ。
世の中のゴウツクバリ共を何とかしなければ、あの世に持って行けない程の巨額のお金で毎日、毎日博打をしている博打中毒患者達に世界が翻弄されて、あげくに世界を滅ぼすようなことはなんとしても止めてもらいたいものだ。