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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-06-12-Tuesday 小林英嗣先生

本日の午後6時から

坂本ビル5階で、小林英嗣北海道大学名誉教授のよる「街は必要か?〜メインストリート・プログラムに学ぶ〜」と題した講演をしていただいた。

今年の2月14日に札幌で開催されたシンポジュームで小林先生と一緒にパネリストを務めたのであるが、その際に、帯広での講演の依頼をしていたのが今日実現したのだった。

小林先生とのお付き合いは、忘れもしない2001年9月11日に始まった。あのNYのツインタワーに飛行機が突っ込んだテロのあった日であり、帯広には珍しく猛烈な台風が襲来していた日である。

帯広市の総合計画の会議で小林先生が委員長を務められていたが、私は商工会議所の議員(2006年に辞めた)の代表として出席していたのであった。

商工会議所内の意見と私の持論とでは、180度懸け離れているから、私に会議所の代表をさせたら議員間で問題になる可能性があるから、無理ですよと断ったのだが、時の商工会議所専務から口説かれて引き受けたのであった。

小林先生とはその会議が初対面であった。商工会議所の代表と云えば「まちづくり」とは懸け離れた利益誘導型の意見が多い中で、私が小林先生の持論に近い話をするものだから、「あれは何者だ!」と云うことになり「北の屋台を作った坂本です」と答えたら、先生から「会議終了後にじっくりお話がしたい」と言われたのであった。

北の屋台はこの年の7月29日にオープンしたばかりで、まだ1ヶ月ちょっとが経過したばかりの状態であったのだ。

当日は猛烈な風と雨の台風であったから、「北の屋台で話をするのは無理ですね」と私が言ったら、先生が「イヤ、こう云う日の屋台で話したい」と言われたので北の屋台で話をしたのだが・・・。

こんな日は客が一人も居ないかと思っていたのに、大勢の客で溢れていたので私も先生も驚きながら色々と話込んだのであった。

やがて、NYのツインタワービルに飛行機が衝突した事故のニュースが流れてきたので、ニュースを見なければと解散するまでかなり長時間の話ができたことで、その後お付き合いをさせていただくことになり、先生の退官パーティの発起人代表を私がするような関係になったのであった。

小林先生の持論には、とても共感を覚える。私が考えていることとほとんど一緒だからだ。自分の考えを、学術的な分析でクールに解説してもらっているかのような錯覚を覚えるほどなのである。

この小林先生の話を、十勝のまちづくりに情熱を持てるような若者に聞かせたいと常々考えていたから、2月のシンポジュームで同席したのは絶好の機会であった訳だ。

今日の講演会は少人数でやることを決めていたので、定員30名としたのだが、一番勉強してもらいたかった商店街からの参加者が少なかったは非常に残念なことであった。逆に帯広市以外の商業以外の業種の若者が多かったのは意外であった。

皆、情熱を内に秘めているような元気な若者達だった。やはりまちづくりにはワカ者・バカ者・ヨソ者の3種類の人間が必要だ。だが、残念なことに私のようなタイプの地元の人間を活用はしない傾向にあるようである。

私も自分が50歳を過ぎてから、気力がみなぎってこなくなったことに自分自身も驚いているが、情熱を傾けられるような事業ってなかなかないものなのだなぁ。