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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-09-13-Thursday 人の縁とは

人の縁と云うものは

実に不思議なものである。

3年程前に奈良県在住の友人から「沖縄に居る私の友人のお父さんが昔、札幌でマジックをやっていた勇崎天暁さんと云う人なんだけど坂本さん知っていますか?」と云うメールが79年前(当時)の昭和5年の新聞の切り抜きと一緒に入ったのだった。

この時には「あぁ、こんな昔に札幌の三越デパートでマジックの道具を販売していた人が居たんだなぁ〜」くらいに軽くしか見ていなかった。

このメールが送られてきたすぐ後に東京堂出版と云うマジック関係の書籍を数十種類も出している出版社から「マジックグッズ・コレクション(土屋里義著)2009.12.05出版」と云う本が出て、その中の1ページに「北都の奇術師ー勇崎天暁の魔奇術研究」と云う項目があった。

その文中に「十勝毎日新聞」だとか「帯広(藤丸)」と云う文字を見つけて「あぁ、天暁さんという人は帯広にも関係があったんだなぁ」と気にはなっていたのであった。

今年になって、横浜在住のマジック研究家の植木將一さんと云う方と情報交換をするようになったのだが「貴方と同じ北海道のマジシャンで勇崎天暁さんと云う方を知らないか?」とのお尋ねがあった。「あれっ、何処かで聞いた名前だなぁ」と思い出したのである。

早速、奈良の友人にメールを送り、沖縄の友人に紹介してもらったところ「自分よりも札幌在住の兄の方が父にマジックの手ほどきも受けたし、資料も全部、兄が持っているから、兄を紹介するのでそちらに連絡を入れたら良い」とのお返事を頂いた。

すぐに、札幌のお兄様に連絡を入れてみたら、札幌に来たら訪ねて来なさいとの有り難いお返事であった。

「マジックグッズ・コレクション」の著者とは札幌の高校で同級生だったと云う。

植木さんにも紹介したいがと聞くと快諾してくれた。植木さんは天暁さんの弟子である天地創一さんが作った天地奇術で育ったのだと書かれている。

私も大学生時代に東京新宿の京王デパートだったか小田急デパートだったかまでは覚えていないが、天地創一さん自らディーラーをやってマジック道具を販売していたところに足繁く通ったものである。その時に私が北海道出身だと言ったらとても親切に指導してくれたのを思い出した。

これでまたマジック界の貴重な話が埋もれずに世に出る事になるだろう。

人の縁とはなんとも不思議なものである。