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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-09-15-Saturday 天地明察

映画「天地明察」を見てきた。

江戸時代初期の水戸光圀(水戸黄門)の時代の話である。

当時800年前に中国で作られた宣明暦を使っていた日本は暦のズレが大きくなっていた。そんな暦を改める役目を碁打ちの安井算哲(後の渋川晴海)が大抜擢される。

その安井算哲役をジャニーズV6の岡田准一が演じるのだが、岡田君のことが好きな妻が是非見たいと云うので付き合ったのである。

私は歴史物が好きであるが、改暦のことは高校の日本史の教科書で渋川晴海の名前がチラッと出てくるだけであまり良く知らなかった。渋川晴海と安井算哲が同一人物だと云うことすらも知らなかったから、興味深い内容であったので喜んで付き合ったが、興味がない息子は仕方なく付き合ったのだろう、途中で居眠りしていた。

映画の中のエピソードはなかなか面白かった。普段何気なくカレンダーや日めくりを何の有難味も感ぜずに使っているが、ここまで正確な暦を作る為には何百年もの天体観測と高度な数学が必要なのだということが描かれていたからだ。

中国で作られた暦が何百年間も公家の陰陽師らの専権事項で、たとえズレてこようが日本に合わなくなっていようが権威を保つ為に新しいことを受け入れようとしない姿勢は現代にも存在するのだなぁ、既得権益との戦いと云うのはいつの時代にも出て来るものである。

今回の話はまさに日本が得意とする換骨奪胎譚で、中国と日本の場所の差に気付くのがミソである。

しかし、約20年間と云う時間の流れが、あまり感じられない作りであったように思う。役者が画面上では全然年を取らないから5〜6年の話に思えてしまう。特に、本因坊道策役の横山裕は若き頃の道策はピッタリだと思ったが、20年後の道策には貫禄が無さ過ぎる。

このところ邦画は健闘しているなぁと感じる。結構面白い映画が多く、夫婦50歳割引きで一人1000円と云う安さもあって良く映画館に足を運んでいるのだ。

何度も書いているが、2時間で1000円は実に安価な娯楽である。しかも帯広の映画館は空いているから封切り初日でも楽々良い席で見る事が出来る。でも心配なのは、こんな少人数の観客で映画館の営業が成立するのかということだ。先日などは映画が始まる5分前には私達家族3人だけで「今日は貸し切りだね」なんて話していたのだ。始まる前にもう2組来たが観客はたったの7人だけであった。営業成績が悪いから映画館を閉鎖するなんてことになったら私の大切な娯楽が減ってしまう。

もっと皆映画を見ましょう!