温泉に行きたいと言う。
ここ最近は夫婦2人きりだから、たった2人で、給油ボイラーの灯油を点けてお湯を沸かしてお風呂にお湯を張るよりも、銭湯に行った方が回数券を買ったら一人380円と安上がりだし、帯広の銭湯はほとんどが天然温泉でサウナなども完備しているから、お風呂好きの私達夫婦としては、その方が落ち着くので十勝中の温泉巡りを楽しんでいる。
その影響か、子ども達も皆、温泉が大好きなのである。
しかし、家族5人で温泉に行ったら、11枚つづりの回数券が2回で無くなってしまうのだ。5人×380円=1900円である。これなら自宅でお風呂を沸かした方が安上がりだろう。
しかし、せっかく温泉に恵まれた十勝で生まれて、しかも温泉が大好きだと言うのだから、帯広に帰って来た時くらいは温泉を堪能させてやりたいと思うのが親心ってもんだろう。お風呂代をケチっても仕方がない。逆に380円で喜んでくれるなら安いもんである。
市内の銭湯がほとんど温泉なんていう場所は、温泉観光地以外はそうそうは無いだろう。しかも、泉質は日本唯一の肌にやさしい植物性のモール温泉なのだからもっと良い。
しかも、最近は過当競争なのか、各銭湯がサービスを競い合っているのだ。銭湯の一般の入湯料は420円であるが、11枚綴りの回数券だと4200円になる。更にポイントサービスとして一回の入浴に判を一個押して、10個貯まると一回分の入浴がタダになる。しかも最近はポイント2倍の日などと称して2倍のポイントを押してくれるサービスもある。うまくすると2割引き料金並みの340円程度で入れる計算になる。
食べ物が美味しくて、温泉が豊富でといったらこれに勝る癒しはないだろう。今回の帰郷で故郷の良さを実感してもらえたらありがたい。