これで3人の子ども達が全員帰ってしまい急激に寂しくなった。
妻と2人で空港まで送り、自宅に戻るとシ〜ンとしているので寂しさを感じる。
昼にスパゲッティを食べに行ってから映画「レ・ミゼラブル」を見に行った。帯広では今日から封切りである。
ミュージカルのレ・ミゼラブルは1991年にニューヨークで見たがセリフの英語が分からずにストーリーも良く分からなかった。中学生時代に原作は読んでいたのだが、良くストーリーを覚えていなかったのである。
その後、東京で、私のマジックの師匠の故・ジミー忍師の長男であるミュージカル俳優の駒田一さんがレ・ミゼラブルに宿屋の主人役で出演するので、マコママと私の次女と3人で帝国劇場に見に行ったのが確か2〜3年前である。だが、その時もストーリーは良く分からなかった。
だが、今回の映画で初めて良く理解することが出来た。やはり舞台の場面転換と映画の場面展開とでは描写が格段に異なるからだ。当然ながら映画の方が詳しく深く表現出来るから理解し易かったのである。
でも、舞台のミュージカルはミュージカルを見に行っていると言う自覚があるから、突然、俳優が歌い始めてもそんなに違和感無く見る事が出来るのだが、映画でのミュージカルは、大画面の為なのか、映画ばかりを見ているからか、場面設定上、隠れて静かにしなければいけないような場面なのに大きな声で歌う場面などを見ると、どうしても違和感が残ってしまうのである。
久しく映画でミュージカルを見ていないから、脳味噌が慣れていないせいなのだろう。
ストーリーが理解出来ると、感動して涙が出てきた。ジャン・バルジャンもジャベール警部も「Who am I?」と歌うところを見ると「人は何故この世に生を受け、何の為に生きるのか?」というのが主題であろう。キリスト教社会と仏教社会の価値観の違いというものが良く分かってとても面白かった。
一見の価値がある映画である。