開催している「北の大地de大道芸フェスティバル」のプロデュースをお願いしている「そら」の金丸社長とファニーボーンズ(クリス&けーぼー)の3人が帯広に来た。
今回の帯広入りの第一の目的は、私のマジック道具を物色することである。
私はマジックの師匠である故ジミー忍(聖忍)師の遺言で「マジック博物館」を作ろうと考えていて、その準備を着々と進めている最中なのだが・・・。
私が小学6年生の時から集めていた道具、師匠の奥さまから送られてきた師匠の道具類など、一昨年亡くなられた音更のアマチュアマジシャン植田さんの道具等などをビルの3階の使用していない部屋に広げて、暇をみつけては分類分けの作業を少しずつやっているところなのである。
その作業は、先の2月2日の大地震で中断したままになっていて、1ヶ月以上も放りぱなしの状態だ。
ファニーボーンズとの付き合いはかれこれ13年になる。13年前の2002年のお盆(8月14〜16日)の前日の13日に、突如、知り合いの北見のマジシャンが、当時は「クリスピー・クリス&キャプテン・けーぼー」と名乗っていた二人組とマネージャー役をやっていた金丸さんの3人をいきなり帯広に連れて来て、明日からの帯広の平原まつりで大道芸を出来るようにして欲しいと言って来たのである。
すぐにまつりの事務局に掛け合って坂本ビルの前のスペースを使う了承を取り付けたのであった。
13日の晩に、北見のマジシャンと私と彼等の5人で酒を飲みながら、芸能談義を交わし、かつてはプロのマジシャンを目指したこともある私と彼等は意気投合したのであった。
以来、毎年彼等は仲間を引き連れて帯広に来てくれて、それがやがて「北の大地de大道芸フェスティバル」へと発展していくのである。
大道芸とマジックは密接な繋がりがある。そもそもマジックは大道芸として発展してきたものでもあるからだ。
ファニーボーンズの芸風はもともとはコメディが中心であるが、客の関心を一瞬にしてつかむにはマジックはかなり有効なツールである。これまでにも帯広に来る度に、私が使わなくなった道具や本を彼等にプレゼントしてきたのだが、去年、彼等は12年目にして初めて帯広入りが出来なかったのであった。それは海外に遠征に行っていたからである。
ちょうどその去年のまつりの一寸前に、師匠からの道具が帯広に届いたりしていたものだから、とりあえず4階の倉庫に箱積みしておいたのを帯広に来ていた大道芸人さん達に見せたところ、あれも欲しい、これも欲しいと言うので気前良くポンポンとプレゼントしてあげたのであった。
その話を聞いたクリス&けーぼーが自分達もその道具を見てみたい、年末までには絶対に行きたいと言っていたのが、仕事の関係で今月9日にまで伸びたという次第なのであった。