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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-08-26-Monday 北の屋台

14日に発売された月刊誌「クオリティ」に

掲載された「北の屋台」の醜聞に関して、私のところにいろいろなことを聞いてくる人がいる。

が、しかし、そのほとんどが本質を外れた話であることが多い。

私が考える一番重要な問題は、理事者たちも店主たちも「北の屋台」が起業を志す場所だということを忘れていることである。

北の屋台を運営する「北の起業広場協同組合」の一番重要な仕事は、屋台を3〜6年で卒業して街中に独立店舗を構えようとする店主たちをサポートすることであろう。

サポートの仕方にもいくつかある。北の屋台で開業している内に、①商売のノウハウを学んでもらう。②顧客をつかんでもらう。③開業資金を貯めてもらう。④独立店舗を紹介する。などである。

今回の醜聞の問題は、この内の③に関しての「開業資金を貯めてもらう」ことの正反対の店主からの搾取であることだ。

組合の運営方法が、北の屋台設立の理念に反した行動で、しかも犯罪的であることは設立者として嘆かわしく、また腹立たしい。

屋台店主は独立開業に向けて少しでも多く自己資金を貯めておきたいはずである。

組合は「販売促進費」という使用目的を限定した徴収をしておきながら、その内の9割以上を別の目的(K専務理事の役員報酬など)に使用していたらしいのだから呆れてものが言えない。

手数料的に販促費の数%程度をもらっていたというなら、まだ解らないでもないが、逆に数%しか販促費に使用せずに、90%以上を懐に入れるなんて大問題だろう。それなら誰だって怒る。

北の屋台はK専務の生活を支えるために作った場所ではない。起業する人をサポートし、帯広の街を活性化するために作った場所である。

腐ったミカンがひとつあると、周りのミカンも腐るのが早くなる。腐ったミカンはすぐに取り除かねばならないのだが、仲間内の論理でかばったら別の問題に発展する可能性もあるだろう。

「販促費」として使用していない総額は、私が辞めた後の6年間で3000万円ほどにもなると推測できる。

1期に20軒の屋台だから2期分なら倍の40軒。そうすると、3000万円÷40軒=75万円になる。

3期と4期の6年間営業していた屋台は150万円、どちらか1期だけの営業なら75万円を、組合は店主に返還しなければならない可能性があるのではなかろうか。

以前にこのブログに書いた時よりも返還金額が増えているのは、最初に想像した以上に流用額が大きそうな気配だからである。

3期で辞めた店主の中には家賃が払えずに退去したケースもあると聞く。店主のなけなしのお金を、しかもこれだけの高額を6年間に渡って搾取していた罪は大きい。即刻3期、4期の店主らに全額の返還をして謝罪するべきだろう。