7月25日から東京の帝国劇場で開演する。
先日の21日に東京でマジックの師匠であった故ジミー忍夫人であるマコママと会ってお酒を飲んだ時に、ママから「今度、ハジメがミュージカルで主役を張るんやでぇ〜、市村正親とダブルキャストなんやでぇ〜、見てやってや〜」と言われた。
「ハジメ」とはジミー忍師とマコママの長男で、ミュージカルの集団であった「いずみたくフォーリーズ」で活躍していた駒田一(こまだ はじめ)さんである。
師は子供たちを地元の実家に預けていたが、ハジメちゃんは私が大学生の時に一人で上京してきてミュージカル俳優を目指したアグレッシブな人なのである。
師がいずみたくさんと一緒に創ったミュージカル「ザ・マジック」にも出演していた。
いずみたくさんも早世されてしまったが、ハジメさんは森繁久彌さんらにも可愛がられて「屋根の上のバイオリン弾き」「レ・ミゼラブル」などにも出演するようになり、その役柄も段々格が上がっていった。
最近は準主役級の役柄を演じるまでになっている。
私も演劇やミュージカルが大好きなので、これまでにも上京するスケジュールとハジメさんが出演するミュージカルの日程が合致する時には、学生だった娘を誘ってよく観に行ったものである。
楽屋に差し入れを持って行ったり、観に行けない時には送ったりもしていたのだ。
今回はダブルキャストであるから交互に演じることになる。「観に行くならハジメさんが演じている時に観に行きたい」とママに伝えたら、今日、ハジメさんの出演スケジュールを教えてくれた。
チケットも取ってくれると言う。
ミス・サイゴンは以前にも帝国劇場で観ているが、その時にはハジメさんは出演していなかった。
ミス・サイゴンはベトナム人の少女のキムとアメリカ大使の運転手のクリスの悲恋物語であったと記憶している。
キム役を早世した本田美奈子が演じたことで有名になったミュージカルである。
今回、駒田一さんが演じるのは主役級の「エンジニア」と云う役名である。確か売春宿の経営者でいつかアメリカに行きたいと云う夢を持っているベトナムとフランスの混血児で、狂言回しの役柄だ。
上京スケジュールを調整して観に行こうと思っている。その時には楽屋に差し入れを持っていこう、今からとても楽しみだ。