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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2015-09-19-Saturday 政治

国会で安保関連法案が可決された。

テレビのニュースでは、コメンテーターが若者がデモに参加するのは良いことだと言っていたが・・・。

国会前でデモをしている若者たち(若者以外も居るが・・・)に対しては、ちょっと遅過ぎるんじゃないの? という感じが否めない。

今頃、デモを繰り返したところで、おじいちゃんの岸信介を信奉して、超越したいと願っている安倍晋三首相にとっては、かつての安保反対デモの再現でしかなく、同じ様なシチュエーションになって絶好の舞台装置が整ったくらいにしか思っていないのではないだろうか。

今回の安倍の暴走を許したのは、直接的には、先の選挙で自民党に投票した人達であるが、間接的には、選挙に行かなかった人達であろう。

現在の、小選挙区制度では、選挙に行かなければ、今回の様に少ない投票数でも圧倒的な過半数を獲得できる可能性があるのだ。

選挙に行かなかった結果として、安倍自民党に圧倒的過半数以上の議席を与えてしまったことになるのだ。

日本人は何か事が起こらない限り、動こうとしない悪い癖があるようだ。今回の安倍首相の暴走によってそれが喚起されたようだが、でも遅過ぎる。

それは想像力の欠如ということでしかない。

自分一人が・・・と云うことの積み重ねが、こう云う重大な事態を招いたのである。

今回の安倍首相の暴走に関しては、皆が皆、同じ意見で反対している訳ではないだろう。

集団的自衛権が必要だと言う意見に対して、即、戦争反対、憲法違反と云う反応を示すことに対して違和感がある。

何故、不必要なのか、それに代わって日本を守る方法には、どんなやり方があるのかと云うことを国会で議論してもらいたかった。

野党の、憲法違反一点張りの反対では、国は守れない。

それが、少なくても安倍首相を支持している人達の「憲法9条を守ってさえいれば、平和、平和と唱えていれば平和を維持できるのか?」と云う意見につながるのであろう。

私は、憲法9条を守っているだけでは決して安全だとは思っていない。日本人特有の「言霊(ことだま)」にしか過ぎないと考えている。

現実的に、あらゆる可能性を考えて対処法をあらかじめ想定しておくべきだろう。重大事態が起きてから、すぐには対応が不可能だからだ。日本人は実際に事が起きない限り動こうとしない。今回のデモがその例だろう。重大な事態が起きてから慌てて対応する方が、よっぽど恐ろしいと言うことに気がついていない。

だが、法治国家として、一内閣の憲法解釈によって戦争に参加する、しないの国の未来を大きく左右する重大なことを決めることには大反対である。

政治家の質が著しく低下している今日、一内閣の判断で行動することは危険極まりない。政治家を信頼できない。

まずは、しっかりと憲法を変えるべきか否かを国民に問うて、国民投票によって賛成多数になってから変えるべきである。

だが、今回の安倍首相の暴走によって、この道は閉ざされたであろう。今回の件で、日本国民は憲法改正には、是非ではなく、アレルギー的な拒絶反応をするであろうから。

安倍首相が唱えていた戦後レジュームからの脱却は逆に遠のいた結果に終わるのではなかろうか。