«前の日記(■2015-10-26-Monday) 最新 次の日記(■2015-10-28-Wednesday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2015-10-27-Tuesday テレビの

テレビの凄さをいろんな意味で実感した。

NHK総合テレビのニュースで、22日(木)は7:45からの北海道全道版、24日(土)は5時と6時の全国版で2回も4〜5分間ほどの特集を放送してくれた。

NHKの朝のニュースって云うのは、よっぽど視聴率が高いのだろうなぁ〜。道ですれ違う知人はもとより、見知らぬ人からまで「テレビ見ましたよ!」と声を掛けられる。

NHKの記者から「局に問い合わせがの電話が多数来ているので、坂本さんの会社の電話番号を教えても良いでしょうか?」との電話が入った。

個人の携帯電話よりは、まだ対応が出来るかなぁ〜と思ってOKしたのだが・・・。

すぐに、福島県の70歳代の男性から電話が入った。要は「マジックの道具が欲しい・・・マジックを教えて欲しい・・・」と云うことなのだが、身の上話から始まって現在の状況まで説明してくる。

そもそも、福島県と北海道では距離が遠過ぎて、個人レッスンなど不可能なことである。

「ネットで検索すれば身近にも、マジックを教えてくれる人が居ると思いますよ」と丁寧に事情を説明をしてお断りしたが、似たような電話が数本も来たのである。

帯広在住の80歳代のアマチュアマジシャンの方からは自宅に電話を頂いた。

35年前頃のことである。私が大学を卒業して家業に就いた時に、サニーデパート内に3年間ほど「マジックショップ」のコーナーを設けてマジック道具の実演販売をしていたことがあったが、その時に私から道具を購入したのだと云う。私は覚えていなかったが・・・。

「明日、お宅の会社に訪ねて行く」と言うので「どのようなご用件でしょうか?」と尋ねたら「マジックの件だ」としか言わない。

お年寄りだし、かつてのお客様だと云うからには、邪険にするわけにもいかないから「どうぞ」と答えておいたが・・・。

午前中に会社に荷物を一抱え持って現われた。顔を見たら、確かに数度会ったことがある人であった。

座ると、すぐに荷物を開き始めて、何やらマジック道具らしきモノを並べだした。

「これは昔、貴方から買った道具だ」と鳥の毛で出来た花を出してステッキに変えるマジックを演じた。次にCD盤とハンカチを出して貫通のマジックを演じる。

エ〜ッ、延々とマジックを見せるつもりなんだろうか?と思い。「まずは、ご用件を言ってくれませんか?」と聞いたら、ようやく本題に入ったのであった。

風呂敷からパネル状のモノを取り出して「これは、私が考案して作ったマジックです。これを博物館に寄贈して上げるから展示して欲しい・・・」と云うのである。

今度は、この道具の使い方の説明を始めたのだが「思い入れのある作品だから別れ難いので、昨日、この道具で最後の実演をしてきた」と言う。

私はこの人に寄贈して欲しいと言ったことはないのになぁ〜。

アマチュアが自分で考案したという道具だからなのか、現象が不思議には見えないし、自分で造ったと云うから作りもイマイチである。

寄贈すると言われても飾る場所も無いしなぁ〜、どうやってお断りしようかなぁと思っていたら、また別のモノを出そうとするから「貴重な道具をご寄贈下さり、ありがとうございます。まだ展示作業の途中の段階で、館内もゴチャゴチャしていますので、今、寄贈されても壊れてしまったり、無くしてしまったりするかもしれないので・・・」と言ったら、「せっかく持って来たから、これは置いて行く、この作品名は・・・」と説明が始まった。

タイミング良く、銀行さんが来たので「申し訳ないが忙しいので・・・」と云ったのだが帰ろうとはしない。1時間は居たであろうか、過去に自分が出たマジックショーの自慢話を続ける。

結局、この自家製の道具を一点寄贈して上げると置いて帰ったのであった。

きっと、自分の考案製作したマジック道具が、この博物館の展示物の目玉になるとでも思ったのかもしれないなぁ〜。

イヤァ〜、でもまいったなぁ〜。

寄贈してくれるのはとても嬉しいことなのだが・・・。