2時間おきに母から電話が入って「トイレに行きたい」と云う。まるで仕事にならない。
付き添いの家政婦さんを入れてはいるのだが、24時間ビッチリと付いている訳ではない。交代などで、どうしても空白の時間が出来てしまうのだが、何故だか、その時間に合わせてトイレに行きたくなるらしい。
先週の月曜日に泌尿器科の病院に連れて行って、この頻尿を調べてもらったら膀胱炎であることが分かった。
1週間分の抗生物質薬をもらってあるが、今日でそれが切れるから、再診してもらうのである。
私一人だけではとても母を病院には連れて行けないので妹に助っ人を頼んだ。
ベッドから起き上がるのも二人掛かりであるし、歩けないないから車椅子での移動をするが、母の家の出入口は階段ばかりなので、私が背負ってその階段を降りなければならない。
私も妹も腰痛持ちであるから、50㎏程度とは言え母を背負うのは結構大変だ。
苦労しながら何とか病院に運び、診察をしてもらう。検尿の為に病院のトイレに母と妹が入る。女性用トイレに男の私が入る訳にはいかない。この病院のトイレには手すりが付いていないから、便器に座らせたり立たせたりするのが一仕事である。
検査の結果は膀胱炎は、一週間の投薬で完治していた。
次は膀胱過敏症を治療すると云う。
医者から「トイレに行きたくなっても2回に1回は我慢して、しっかり貯めてからしましょうね」と云われて母も納得した様子であるが、相変わらずオムツにするのは抵抗があるようである。
自宅に連れ帰り、今度はリハビリである。
寝たままの状態が続くと筋力が落ちて寝た切りになってしまうから、痛くない所を動かして筋力を衰えさせない様にするためだ。
リハビリ師が「痛がり方がヒドイからセカンドオピニオンを受けた方が良い」とアドバイスをくれた。
少しでも早い方が良いと云うので、早速、明日大きな病院に連れていくことにした。