ポジティヴシンキングとネガティヴシンキングがある。
楽観的思考と悲観的思考とでも訳せるかな。
どちらかに行き過ぎると問題があるが、大概の人はある程度の幅を持って、この間を行ったり来たりする。
極端になってしまって、何でもかんでも楽観的に考えたり、悲観的に考えたりすると、これは病的な部類になってくるであろう。
私が座右の銘にしている「人間万事塞翁が馬」を楽観的思考の最たるものだと考えている人が多い様だが、私が使っている意味は異なる。
私の性格は趣味であるマジックの影響から「マジック的思考法」と云うものが身に付いているので「モノ事に対して深く考え、色々な角度からシミュレーションを行ない、最善の方策を採る」ようにしているのであるが・・・。
しかし、いくら考えてシミュレーションをしてみても、不測の事態と云うものは起こりうる。その時にどう考え行動するかが重要だと考えている。
しかも想定外のことは、ほとんどのケースで起きる。シミュレーション不足と言ってしまえば身も蓋もないが・・・。
しかし、自分なりに最善策を採っていると思えば、後は「成る様に成る」と考えて後悔は(少)ないのだ。
この「成る様に成る」も誤解している人が多いが、私の場合は、自分なりのベストを尽くした後は運を天に委ねるしかないと考えているのである。
そこが私なりの「ポジティヴシンキング」であって、最初から努力もしないで楽観的にしている訳ではない。
だが・・・、この時期に母が転倒に依り骨折することは、まったくの想定外であった。
兄弟姉妹などの家庭も皆、親達が似た様な状態にあるから、そういう年齢に達したということであろう。
自分なりには、7月中旬のマジック・ミュージアムのグランドオープンはかなり余裕を持っての時間割であったのだが、ここへきて時間が足りなくなってきたのである。
なにせ、展示作業が出来るのは私一人しか居ない。
私の身体は一つしかない。朝ドラのテーマ曲ではないけれど「私がもう一人居てやりたいこと・・・」の気分である。
こうなったら、とりあえずの展示を優先して、説明文のキャプションは後回しにすることにする。
一段落してからゆっくりとやることにしないと身体がもたない。