総会&懇親会&落語会の日である。
駒澤大学同窓会の本部は、全国58の支部で総会が開催される際には、同窓生の有名野球選手や芸能人などを派遣講師として旅費と謝礼を負担してくれる制度がある。
十勝支部では、これを活用してここ10年連続で落語家を呼んで「駒大寄席」として一般の方々にも解放している。
今回のゲストは三遊亭王楽師匠であるが、彼がまだ二つ目であった2009年から8年連続で招聘している。
顔の長い5代目円楽の最後の弟子で、笑点のレギュラーでピンク色の着物を着て出演している三遊亭好楽の息子でもある。好楽も5代目円楽の弟子であるから、親子で兄弟弟子と云う変わった関係でもある。
王楽師匠もこれだけ連続して招聘すると、十勝にもファンが増えたし、同窓会のメンバーとも親しくなったので、毎年十勝に来るのを楽しみにしてくれている。
今年の落語会の会場は収容人数350名の「とかちプラザ レインボーホール」である。一昨年までは「北海道ホテル」でやっていたが、会場が平場なので、後方席は演技者の顔が見えずらくなるので、どうしても収容人数が200名程度になってしまう。
会場の大きさが限度になってきたので、去年から段差のあるホールに変更したのだ。
今年は、入場整理券を希望して事前に取りに来る観客がかなり多かった。入場人数は260名と去年よりも30名ほどが増加している。
毎年楽しみにしているという固定ファンも増えてきたようだ。
落語会の冒頭の主催者挨拶で、私が駒澤大学の宣伝をするのが恒例になっているが、同窓会本部が派遣講師費用を負担してくれているので、これくらいの恩返しは必要だろう。
長い挨拶は嫌われると思って手短にしたのだが、一番重要な「携帯電話の電源を切ってください」と云うのを忘れてしまった。
席に戻ってから「失敗した!」と思ったが、まさか、こういう会場で携帯で話す人はもう居ないだろうと思ったのだが・・・。
でもやっぱり居た。
王楽師匠が軽い落語を2席演じてから10分間の休憩をして、後半に入り「芝浜」と云う有名な人情話を熱演している最中に、携帯の音が会場に響いたのであった。すぐに電話を切るかと思ったら、何と話始めるではないか。何と云うことだ。常識外れの観客がまだまだ居るのだなぁ〜。せっかくの落語が台無しになるところであった。
やっぱり、最初に電源を切ることをしっかり言っておくべきであった。
「芝浜」は立川談志の十八番として有名な演目であるが、私は古今亭志ん朝の方が好きであった。この話は歳を重ねた方が味が出てくる演目であろう。若い王楽師匠も今から演じ続ければ数年後には十八番に出来るかもしれない。なかなか良い出来であったと思う。
総会は場所をホテルノースランドに移して開催した。本部からは若月副会長も駆け付けてくれた。今年のテーマは女性会員の増加である。
その第一段として20日にプロ野球の日本ハムが帯広球場で試合をした後に駒大同窓の日ハムの白井コーチの激励会を行なうことにしている。
ここに女性会員に大勢参加してもらいたいのだが・・・。
総会終了後に懇親会、その後に私の「マジック・ミュージアム」を見学してから解散した。
明日はゴルフコンペである。