長い間、十勝に暮らしていたら、寒さなんて慣れっこになっていると思っていたが・・・。
私が小学生3年生くらいの時には、−33℃と云うトンデモナイ寒さになって市内中心部にあった帯広小学校が臨時休校になったことがあったが・・・。
その時の寒さは、今でも記憶に残っているが、外に出たら、すぐに頭が痛くなって、耳が千切れそうになった。涙が凍るから目が開閉め出来なくなる。
手袋をしていても指先は痛いし、足の指先は痛すぎて感覚が無くなる。
5分も外に出ていたら、きっと凍傷になったであろう。
当時の我が家は、祖父が大正14年に建てた家で、本州仕様の家であったから、縁側はあるし、床下が高いから冷気が床下を走るのである。
しかも、その床と畳の間は薄い板一枚と新聞紙だけであるから、敷布団も床からの冷気で冷たくなるほどだった。
布団に入っていても寒いのだから、直接に火の前にでも居なければ身体が凍りそうな感じであった。
配達される牛乳は凍って瓶が破裂するのだ。当時の冷蔵庫は冷やす為の道具ではなく、凍らせない為の道具であった。
さすがに、現在の帯広は−30℃を超えるような寒い日はないのだが、それでも数年に一度は−20℃超えにはなる。
−18℃位になると、空気中の水蒸気が凍るダイヤモンドダスト現象が起きる。キラキラして美しいが・・・。
昨日は−15℃程であるから、昔に較べればかなり温かいはずであるのだが、身体が温かい家に慣れてしまっているからなのか、相対的に寒さを余計に厳しく感じるのだろう。
現在の我が家の暖房は、セントラルヒーティングで家中にお湯の配管が通っていて、家全体が温かくなっている。
しかし、−15℃にもなると、部屋の中がうすら寒いと云う状態にしかならない。石油ストーブが無いから、電気ストーブを引っ張り出したが、直接に火に当たることが出来ないのは寒く感じる。
やはり、直火の暖かさは、暖房の温かさとは異なる。炎の揺らめきも心が和む感じがする。
災害に備えて石油ストーブを用意しておいた方が良いかもなぁ〜。