これまでのパターンとはまるで違う展開である。
熱はまったく上がらなかった。
鼻水もそれほどでもなかったから、鼻づまりもしなかったし、鼻の先がティッシュペーパーで擦れて赤くなるようなこともなかった。
酷いのは、食欲不振と咳である。
13日の昼食から、固形物がまったく食べたくないのだ。夕食だけは何とか少しだけ米を食べるようにしているが、身体が液体しか受け付けない。
栄養ドリンクとヤクルトとキレートレモンでお腹を満たしているような感じなのである。
大好きな蕎麦も、妙に塩味が効いている気がして美味しく感じない。食べるもののほとんどが塩辛い。何だか味覚障害になったような感じなのである。
咳が、まったく取れなくて、咳のし過ぎで横隔膜や腹筋が痙攣を起こして、いわゆる攣った状態になった。
この筋肉痛がひどくて、咳をする度に「痛てて・・・」とお腹を抑え込む。痰が絡むわけではないから、空咳なのだが、頻繁に咳き込むから苦しい。
この咳というやつは、意外と体力を消耗するようだ。何だか、咳だけで疲労感がドッと出る。
他人にうつしては悪いと思うし、妻からは「私は貴方と違って忙しいんだから1m以内に近づかないでね。ずっとマスクをしていてちょうだい」と厳しく言われたから、1日中マスクを着けっ放しである。
このマスクというやつも厄介である。
着けっ放しでいると感覚がマヒして、つい着けているのか外しているのかが分からなくなる。
会社で仕事していて、CM同様にマスクの上からフリスクを食べようとしてみたりする。
外しても、顔に何かが張り付いている感覚が残って何だか気持ちが悪い。
早く治してしまいたいが、医者には行きたくない。
まぁ、後は、この厄介な咳だけであるから・・・。