2014年の映画「マジック・イン・ムーンライト」を見た。
マジシャンが主人公の映画なので、ずっと見てみたいと思っていたのだが、ウッディ・アレンの監督作品は、北海道の片田舎ではまず上映はされない。
この程ようやくDVD化されたというので、早速購入して見てみた。
映画の舞台は、20世紀初頭のスピリチャルブーム真っ盛りの頃で、マジシャンVS霊媒師の対決という設定は実際にあった話である。
この映画の主人公のマジシャンのスタンリーは、イギリス人であるが中国人マジシャン「ウェイ・リン・スー」に扮して活躍している。
これは、実際に20世紀初頭に活躍した中国人風マジシャン「チャン・リン・スー」がモデルであろう。チャン・リン・スーは本名をウィリアム・エルワース・ロビンソンという英国人であった。
1918年3月に「弾丸受け止め術」の失敗により死んだ伝説のマジシャンでもある。
アメリカのマジシャンで脱出王の異名を持つハリー・フーディニも霊媒師のインチキを暴いていたから、この二人をモデルにしたのかも・・・。
若くてチャーミングなアメリカ人の女霊媒師と、このマジシャンとの駆け引きや恋を描いた作品だが、まぁウッディ・アレン流のほのぼのとした作品で、特に可もなく不可もなくといった極々平凡な作品である。
マジック・ミュージアムの映像コレクションとして購入したが、まぁ、こんなもんであろう。