ディレクターから、番組のアウトラインがメールで送られてきた。
A4の用紙5枚分である。
番組の内容が、マジックマニア向けと、一般人向けとでは、関心を向ける方向性が異なるために、私が思い描いていた進行の感じとは若干違っていたが・・・。
「開運!なんでも鑑定団極上お宝サロン」の主眼はコレクション及びコレクターの紹介である。
だが、骨董品などのコレクションのように、ただ単にコレクションの品物を見せれば良いというわけにはいかない。マジックだけに不思議さも見せたいのだと云う。
かといって、マジックの特別番組ではないから、マジックの演技に時間を掛けるわけにはいかない。そうなると、前段の説明が長いマジックはお呼びではなくなる。数秒間でパッと現象が見られるモノでなければならないし、それが複数個なければならない。
更に、マジックの「タネ明かし」はご法度でもあるから、テレビの視聴者にマジックのタネがバレてしまう様な見せ方も出来ない。
石坂浩二さんや女性アシスタントにタネがバレてしまってもマズイのである。
尚且つ、女性アシスタントには、スタジオで簡単なマジックを教えて、その場で石坂さん相手にマジックを演じることをさせて欲しいと云う注文である。
これはなかなか難しい注文である。
生放送ではないから、沢山マジックを演じて、沢山しゃべって、不要な箇所はカットしてもらうしかあるまい。
13日の帯広での撮影も、沢山テープを回して、10倍分くらいの量を撮影してもらうことにしよう。
石坂浩二もエンターティナーだから、きっと、マジックの話題には詳しいのではないかと期待している。
ここは、ディレクターのセンスに頼るしかない。