前立腺癌の治療法には選択肢が多い。
それぞれ、メリットとデメリットがあるから、何を選択するのかを迷うことになる。
7月4日に、帯広厚生病院の泌尿器科の担当医は、ロボット支援手術(ダヴィンチ)での前立腺全摘出手術を勧めるが・・・。
メリットは病巣そのものを全部取り除くから、転移させしなければ根治に繋がるのだが、デメリットとしては小便のコントロールが難しくなるということである。わたしとしては、小便垂れ流しなんて絶対に嫌だ。例え、癌が完治するとしても、デメリットの方が大きいと判断をした。
11日に、同じく帯広厚生病院の放射線科の医者の意見を聞きに行った。放射線を当てて治療する放射線療法のことを聞きに行ったのだ。この放射線療法には小線源療法・強度変調放射線療法・重粒子線治療・陽子線治療などの選択肢がある。
私の気持ちは、重粒子線か陽子線に傾いているのだが、一応、帯広で出来る治療法を聞いておこうと考えたのである。
帯広で出来る放射線治療法には、重粒子線も陽子線もない。
私が思ったのは、放射線をカメラのピントみたいに絞って、放射線を癌そのものだけにピンポイントで当てるのか、ボヤ〜ッとその周りの臓器にも当たるのかの差であるようだ。身体になるべく影響をしないようにするとは言っても、放射線だから当然ながら被曝をすることになる。前立腺の近くの直腸などに影響が出る可能性がある・・・と言われたら、帯広での放射線治療は選択肢から外れた。
残りは、重粒子線と陽子線の違いである。この2つを比較したら重粒子線の方が良さそうな気がするが、重粒子線の治療が可能なのは、日本では5ヵ所だけで北海道には存在しないのだ。
1ヶ月間の治療期間が掛かるから、遠方では不安が残る。陽子線ならば札幌にも数ヵ所があるが治療は2ヶ月掛かる。
問題は、治療費である。2つともに先進医療として認められているが、健康保険が効かないから、治療費が高額なのである。
重粒子線治療は320万円程、陽子線は280万円程が技術料として最低でも掛かるのだ。私は、幸いにも生命保険会社のがん保険の先進医療特約に加入していたので1000万円までは出ると言う。
色々と考えたが、2番目の選択肢として札幌で出来る陽子線治療+内分泌療法(ホルモン療法)の併用を選ぶことにした。
来週、北大病院の泌尿器科と放射線科を受診して、北大病院での治療が受けられるかを聞いてくることになった。
29日にガン宣告を受けてから約2週間、この間は治療法が決まっていないから、何一つ治療を行っていないので、転移しないか、進行しないか不安でしょうがない。
患者としては、ガンと決まったなら、サッサと治療してもらいたいものなのだが・・・。