とかちプラザレインボーホールで開催された「芸人おしどりマコ・ケン」の講演会に行って来た。
夫婦漫才のコンビでよしもと興行の所属芸人である。
公演会ではなく講演会である。
いったい何の講演会かと云うと「3・11後の福島第一原発事故」の講演なのである。
経歴をみたら、マコは神戸生まれで、1995年の阪神淡路大震災の時に、地元の神戸の被害を見て、被災者を助けるのは医学じゃなくお笑いだと確信し、鳥取大学医学部生命科学科を中退、お笑いの世界に入ったと云う異色の経歴の持ち主である。
夫のケンの方は、パントマイムや針金などの芸人で、あって1週間で意気投合して結婚したという。
私の娘の夫の実家が福島県であることから、原発事故には関心を持っているので妻と二人で聞きに行ったのである。
事故当時の民主党政権の対応もひどかったが、その後の、オリンピック招致の際の安倍首相のアンダーコントロール発言にはもっと呆れ果てた。
世界中に大ウソをついてオリンピックを招致するなんて、メチャクチャな国だと思ったのである。
オリンピックなんぞよりも、原発事故処理の方が重要で緊急な問題であるはずなのに・・・。
今回の講演を聞いて、改めて、日本の政府も東電も、原子力委員会などのお専門家などもひどい連中の集まりでしかないと云うことが再認識された。
以前のこのブログにも書いたことだが、素人目にみても、日々増え続ける汚染された冷却水、それを貯蔵するタンクの増加、地下水の問題。汚染土処理の問題など等、問題山積で、しかもまだ何一つも解決の目途すらたっていない。
おとなしくモノ言わない日本人には、こう云った義憤にかられて活動する人が必要なのかもしれない。
こう云うことには、右も左もない。自分たちの生命がかかわっているのだから・・・。