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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-09-01-Friday 治療開始

今日、日帰りで札幌に行って来た。

北大病院泌尿器科の受診のためである。

8月16日に放射線科で私の下半身の型をウレタン状のモノで作成した際に、へその上や横腹に赤いマジックで線を描き、消えない様にその上に透明なテープを貼って養生したのだが、3日目位にはテープを貼っていないへその上の線が消えてしまい、10日目位には横腹のテープが剥がれてしまい、その下に描かれた線も消えかかって来たので、心配になって北大病院に電話して、1日に泌尿器科の受診があると伝えたら、では、その受診前に陽子線治療棟で線を描き直しましょうということになった。

帯広と札幌の間はJRの特急で3時間程の時間が掛る。午後に札幌に到着したら妻から、入院日が決まったと北大病院から電話が入ったとのメールである。今から北大に行くのに・・・?

陽子線治療棟は新しく出来た建物であるが、入口は病院内で繋がっており、外から直接は入れない、病院内の通路は迷路の様になっているからと泌尿器科受付で待ち合わせて連れて行ってもらったのであった。陽子線治療棟は真新しい建物でとても綺麗である。

治療室に案内され、16日に作成した私の型を取り出して、その上に寝かされて、再度赤いマジックで線を描く、その作業は5分ほどで終了した。

泌尿器科の受診時間まではまだ45分ほども時間があるので、病院内の喫茶店でコーヒーを飲んで時間をつぶした。8月8〜10日まで金マーカー埋め込み手術をした際に入院した時の経験で勝手が分かっている。

15:30からの受診なので少し早目に受付に行き検尿を済ませておく、この時間の患者は少なく、2階の待合所に居たのは私一人だけであった。

突如、目の前のエスカレーターの上階から、ドタドタと大きな音がして紺色の服を着た若い男が駆け下りて行く、その後を追って数人の看護師らが駆け下りて行った。「待て〜」でもなく「捕まえて〜」でもない。ただ黙って追いかけて行く。私もすぐに目の前の吹き抜けままで行って1階の様子を見たら外に出て行った様だ。あれは一体何だったのだろう?

注射が嫌いで逃げ出すような年齢でもないし・・・。

空いていたから良かったものの、老人がエスカレーターにでも乗っていたら巻き込まれて大怪我をしていたかもしれないではないか。ビックリした。

泌尿器科の受診では、今日も担当の医師が異なる。大学病院ってところは同じ医者が診ないものなのかなぁ〜。「今日から、内分泌療法(ホルモン療法)を開始しましょう。LH-RHエゴニストの3ヶ月製剤の注射を打ちましょう」と言う。治療法の説明は、8日の手術前に聞いたものとは若干違っていたので、その際に受けた説明を言ったら、そんなはずはないと言う。どうも、連絡が行き届いていないようで不安になるが・・・。

結局、今日担当の医者の言う治療を受けることになった。

医者の説明では、今日、打つ注射は「内科的去勢術」と言われるもので、睾丸を切除するのと同等の効果があるもので、しかも3ヶ月間も効果が続く。前立腺癌は男性ホルモンを餌にして増殖する。その男性ホルモンの95%程を睾丸で生成しているから、昔は睾丸の切除を行ったが、この薬が開発されてからは、睾丸切除よりも薬を使う人が増えているとのこと・・・。でも一本10万円ほどもする高価な薬だという。副作用としては男性機能の低下や更年期障害に似たホットフラッシュなどの症状や、乳首が張ったりすることがあるという。

癌が進行するよりはよっぽど良いので了承して注射を打った。

病院を出たら、門の周りで警察官が大勢居る。先ほどの逃走した若い男に関係しているようだ。

JRに乗って帯広に戻ったが、何だか列車に酔ったようで胸がムカムカする。もう注射の効果が出始めたのだろうか・・・。