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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-09-23-Saturday 無意識

陽子線の治療も3週間目、

12回目を終了したが、段々と慣れて来て緊張感が薄れてきたようである。

最初はとても緊張していて、治療用ベッドに仰向けに寝ている時も、緊張感から身体が固くこわばって、目もずっと見開いていたのだが、前々回の10回目と前回の11回目の治療時には、慣れが出てきたのか治療中に眠ってしまったのだ。

もちろんグッスリと眠ったわけではなくて、ほんの一瞬だけだったがス〜ッと寝てしまったのである。一瞬であるからほんの0.数秒間だけのことなのだが、このわずかな居眠りが怖いなぁと思ったのである。

かなり強力な放射線である陽子線を癌細胞だけにピンポイントで照射して治療しているのだから、身体を動かしてしまったら正常な細胞にも陽子線が当ってしまう・・・。

治療用ベッドの台は私の身体に合わせて製作されたウレタン製ではあるがクッション性はまったくないので、たったの20〜30分間の治療時間だけ寝ているだけでも背中が痛くなるほどに固いのである。

仰向けに治療用ベッドに寝たら、照射治療開始前に、私の身体に描いた線とこの型とを合わせてから、更にベッドの高さや位置などを、毎回、毎回、治療前にかなり慎重に合わせる作業がある。

だから一旦、治療用ベッドに寝たら患者は動いてはいけないのである。

緊張して意識がハッキリしているときは、動いてはいけないと云う意識もシッカリしているから動かないのだが、一瞬の居眠りの間は無意識の状態になっているから、もしも、脳が無意識の状態の内に背中が痛いからとか、鼻の頭が痒いとかを感じて、身体が寝返りをしてしまったり、動いたりでもしようものなら、マズイことになるであろう。

治療中は目をつぶらないようにしておかなければいけないなぁと緊張したら、今度は呼吸が変になってしまった。これまでの治療中は、なるべくお腹を動かさない様にと考えて肺で呼吸をしていたのだが、変に緊張したら腹式呼吸をしてしまいそうになるのである。あぁ、これはイケナイと頭で思うと、こんどは身体と脳の動きが一致しなくなってぎこちなくなる。

なんだか、10回目を境にして、これまでとは別の緊張感が生じてしまったようである。

12回目が終了した後で放射線医師の検診があったが、身体に描いた線の近辺が、うっすらと赤くなっている。陽子線照射の影響が少し出始めたようであるが、腫れているわけでもなく、痒いわけでもない。まだまだ軽微な状況なので、このまま来週も陽子線照射を継続するとのこと。

まだ、倍以上の照射回数が残っているが、早く何事もなく終わって欲しいものである。