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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-11-03-Friday 猟奇的殺人事件

神奈川県座間市のアパートで・・・

9人もの死体が発見され27歳の白石隆浩容疑者が逮捕された事件。

入院中に観ていたDVDの「Xファイル」だとか「メンタリスト」などのアメリカのテレビドラマのFBIモノに登場する連続殺人犯よりも猟奇的な殺人事件である。

8月末にこのアパートに引っ越してからの2ヶ月間で9人を殺していると云うのだから異常なハイスピードでの殺人だ。

ドラマや小説の連続殺人犯人だって、こんなにハイスピードで9人も連続で殺さないぞ。

FBIモノのドラマに登場する連続殺人犯は、いわゆる「サイコパス」と云う奴で「恐怖や不安を感じにくく、他者への共感性が低い、自分の損得に関係ないことには無関心」などの特質があるとされている。

バラバラに切断した死体と一緒に生活するという異常性はあるから、恐怖や不安は感じていないのだろうが・・・、

だが、どうもテレビの報道を見ている限りは、この白石容疑者にサイコパスの特質があまりみられないように感じるのだ(ピッタリハマるところもたくさんあるけれど・・・)。

なんだか、究極の優しさを感じるのである。

サイコパスには元々「優しさ」というものが無いから、「優しさ」を演じる傾向があるというのだが、どうもそれとも違う様な気もするんだなぁ〜。

あまりにも優し過ぎて、相手の死にたいという自殺願望に同調して、殺してしまったように感じるのだ。

だが、これだけ短期間に連続で殺人を犯し、9体もの死体と一緒に暮らすということは、完全に精神は壊れているだろうしなぁ〜。

少しでもまともな精神状態が残っているなら、この種の犯人は「早く自分を捕まえて欲しい。でないと、もっともっと殺人を犯してしまうから、誰か私を止めてくれ〜」と深層心理で叫んでいると言うが・・・。

私ごときの心理学の知識では、とても分析不能な複雑な心理状態である。

しかし、ニュースで、日本では年に8万5千人もの失踪者が居るというから驚いた。そんなに大勢が毎年失踪しているなんて・・・。

失踪すると云う行為は「自分の存在をこの世界から消したい」と云う心理状態であろう。自分の存在に意味を見出せない人がこんなに大勢いる社会は病んでいるとしか言いようがない。病んでいるのは人間ではなくて、日本と云う国である。

この事件は、現代の日本社会が作りだした殺人のように感じてしまう。

これから動機や犯行内容などの詳細が明らかになっていくだろうが、日本の警察では、これまでのパターンとは異なり過ぎていて、本当のところが解き明かせないような気がするのである。

彼の供述がはたして本当のことを云うのかは疑問である。

これは新しいタイプの犯罪の始まりではないだろうか。そんな気がする。