毎朝、妻と朝食を食べながら見ているのだが、松坂桃李が演じる藤吉の商売センスの無さが、あまりにもひど過ぎる。
芸事が大好きな大阪の米問屋の若旦那の藤吉が、芸人になりたくて家を飛び出し、芸の世界に入るも芸のセンスはまったく無い。
母親に引き戻されて問屋を継ぐ決心をするが、昔の芸人仲間の口車に乗せられて、当時の、まだ流行る前のパーマ器を、見本も実物も見もせずに、店を担保にして金を借りて1000台も購入して米問屋を倒産させる。
まぁ、テレビドラマであるから・・・。
先週は、寂れた場所にある寄席を、妻の実家から借金して購入した。
まぁ、テレビドラマであるから・・・。
寄席に出演してもらう芸人も満足に集めぬまま開業してしまった。
まぁ、テレビドラマであるから・・・。
案の定、客足が減り始めて・・・。
妻はこの番組を見ながら、どこかで私と藤吉を重ね合わせているようなのである。
芸事が好きな道楽息子が、店の商売をダメにして、自分の趣味を商売にしてしまう・・・。
妻は、この番組を見終わったら、毎朝すぐに「貴方のマジック・ミュージアムは・・・」と愚痴が始まるのだ。私は、少なくとも準備にだけは十分な時間を掛けているのだが・・・。
俺と藤吉とではは全く「違うだろう!」に・・・。
どうせ重ね合わせるなら高橋一生演じる伊能栞にして欲しいもんだ。
伊能栞のモデルになっているのは、阪急電鉄や宝塚歌劇団の創業者である小林一三だと云われているんだから・・・
藤吉と私に共通するのは女にモテることぐらいしかないのに・・・。
まったくもって迷惑な番組である。