ポッカリと時間が空いたので、駅に隣接しているシネマコンプレックスに行って映画「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」を見た。
米アカデミー賞を取った作品なのに、何故だか帯広のシネコンでは上映予定がないのである。
以前にも書いたが、帯広のシネコンの上映作品を決定している人物と、私の嗜好とはかなり異なるのかもしれないなぁ〜。しかし、アカデミー賞作品なら上映しても良いと思うのだがなぁ〜・・・。
SEXの描写があるからなのか、R15指定の映画であるのが影響しているのかしらん。帯広では人口が少ないから、子供が見られない映画は流行らないということなのだろうか?
不思議な映画である。描写を深読みすればするほど面白い。
タネ明かしになってしまうから、いつもなら詳細を書かないのだが、この映画の解釈は見る人に依ってかなり異なるであろうから、少しだけ私の感想を書いてみる。それほど突っ込みどころ満載なのである。
半魚人(?)と人間の女性の恋(?)を描いていると思うのだが・・・。
主人公の女性は声が出せない。耳は聞こえるのに、声だけが出せないのだ。アンデルセンの童話の人魚姫は、人間に姿を変える代償に声を失ったが・・・。
治癒能力を、神の如くに持っている半魚人(?)なのに、体力を失い、死にそうになる。主人公の女性は、かなりSEXに飢えていて、自慰もするから・・・。半魚人(?)は何故に体力を失ったのであろうか?
半魚人(?)の下半身の構造をジェスチャーで表現してみせる場面は、思わず吹き出してしまった。
軍の関係者役の男が、トイレに入って、小便をし、出る時のセリフがまた面白かった。「手を、先に洗うか、後に洗うか、両方洗う奴は・・・」なるほどねぇ〜。
画家が全部を食べられないほど不味いパイを、何故に買いに行くのか?
差別、偏見、見栄、マイノリティなど、細部に亘って、監督のこだわりがちりばめられているから、分かる人にはハハァ〜ンなるほどなぁ〜と楽しめるし、分からない人が見ても、分からないことがさほど気にもならない作りになっている。
久し振りに、監督の映画に対するオマージュを感じた作品であった。
面白い!必見である。