享年90歳、死因は急性心筋梗塞であった。
前日まで普通に生活していたから、あまりに突然で、心の準備もできないままであった、16日に通夜、17日に告別式を、喪主として葬儀を執り行ったが、自分でも何をやっているのか、ミスばかり繰り返してしまう。
義母は年齢の割には、若々しくて、とても90歳には見えなかった。若かりし頃には「原節子」と言われていたという美人であるし、明るい性格で、誰とでも気軽に話の出来る人であったから、近所の人気者で、マドンナと言われてもいたという。
いわゆる「ピンピンコロリ」と云う表現に近い感じの亡くなり方であったので、何一つ用意をしていない状態であるから、やれ経歴書だ、遺影だ、親戚への連絡だと、妙にあたふたとしてしまい、変なことばかりやっている。
「ピンピンコロリ」と云う亡くなり方は、痛い思いや長患いをしないから亡くなる本人的には、良い亡くなり方なんだと言う人もいるが、残された方にしてみれば、心の準備やら、最後をしっかりと看取れたという自己満足感も欲しいと思うものである。
難しいもんだなぁ〜。
葬儀か結婚式でもなければ親戚が一堂に集まる機会もないのだが、義母の兄弟姉妹も義父の兄弟姉妹も、皆が高齢になってきているから、段々と集まるのもしんどくなっているようだ。
孫やひ孫が集まって、死に行く者がいれば、新たに誕生する者がいる。
私にも去年11月に孫が誕生したが、誕生した時以来抱いていなかったから、今回、初めて抱くことができたが・・・。
義母にも温かくなったら見せに来るからと言っていたのに、楽しみにしていた義母には、生きてる内に見せることは叶わなかった。
もう後数ヶ月もすれば、ひ孫も抱けたし、新しい年号になって、昭和、平成と3つの年号に渡っての人生をすごせたのにと悔やまれるが、こればっかりはどうしようもない。
3年半前に亡くなった義父が、寂しいからそろそろおいでと誘ったのかもしれないなぁ〜。
あの世で夫婦水入らずの会話を楽しんで欲しい。ご冥福を祈る。合掌