高一から飲み始めた。
一番最初は、父親が晩酌で飲んでいた日本酒を夜中にクスねて飲んでいたのだが、父は毎晩きっちり2合しか飲まないから、私が盗み飲みすると母親が「何だか最近お酒の減るのが早くなった・・・」と云うので、このままではバレると思って、次は祖母が作っていた梅酒をクスねて飲んだのだが・・・、梅酒の元は焼酎(甲種)であるからアルコール度数は20度あるのだが、砂糖も入れて作るので甘ったるくて気持ちが悪くなったから数回飲んだだけで止めたのであった。
次はビールを自動販売機で買って飲んだのだが、アルコール度数が低くて酔えない割に高額なので、高校生のこずかいでは無理であった。
仕方がないので、ウィスキーにしたのである。
ウィスキーも最初は、サントリー角サン、やホワイトであったが、飲む量が増えてくると、高いウィスキーが買えなくなって、レッドになり、ダブルレッドになり、最後はトリスになった。
水で割ったりすると、グラスが必要になるから、キャップに入れてストレートで飲むのである。
大学生になって、家を離れたから、ようやくロックや水割りで飲めるようになった。
以来、ほとんど毎日欠かさずに飲んでいたのだが、一昨年に2ヶ月の入院をした後から、どうもお酒が美味しく感じなくなったのである。
以前は飲み始めたら、酔っ払うまでず〜っと飲み続けたものだったし、私のお酒は酔っ払ってもからんだり、乱れたりするということがない、酔うと多少おしゃべりになる程度の楽しいお酒であった。
それが、最近は、せいぜい飲んでも3杯くらいまでで、以前の様にトコトン酔っ払うまで飲むということがなくなったのである。
だから夜の街に飲みに出るということが全くなくなったのである。
せいぜいが、食事しに行った際に、ビールやワインなどをたしなむ程度に2〜3杯飲むだけなのである。
こうなると、お金を使わないこと・・・。それこそ若い頃は毎日のように飲み歩いていたし、それも1軒だけではなく何軒もハシゴするのだから・・・。
今思えば、払った酒代で、家が一軒くらいは建ったんじゃぁないだろうか?
お酒を飲まない代わりに、アイスクリームやチョコレートなどの甘いものを食べるようになったから太るんだろうなぁ〜。