物語の前半の舞台が、我が故郷の帯広であるから余計に気になるのかもしれない。
毎朝、BS放送で7:15から「おしん」を見て、そのまま7:30から「なつぞら」を見るのが習慣になっている。
ここ2〜3日の物語の展開が、我が人生に重なっている様で特に気に懸っているのだ。
それは、帯広の菓子屋「雪月」の1人息子である雪次郎が、実家の菓子屋を継ぐ為に、東京の「川村屋」(中村屋がモデルと思われる)に修行に出ているのだが、演劇に魅了されてしまい役者になりたいと言い出したことである。
東京で、「駒沢大学手品奇術研究会」の同窓会に出席したタイミングで、この話が始まったのも奇妙な一致で面白さに拍車を掛けることになった。
私も、大学生4年生の秋に帰郷した際に、実家を継がずに「プロマジシャンになりたい!」と言い出したことがあった。
その時は、父から「バカ野郎!」の一言で、東京には戻してもらえなかったのであった。
当時は、大学3年時の大学のマジッククラブの発表会での大失敗もあって自信喪失していたこともあったし、私に根性が無かったこともあって、プロマジシャンになる夢は諦めて家業を継ぎ、現在に至っているのである。
旧知のプロマジシャンらからも「あなたはプロにならなくて正解だった」と言われる。
職業にするよりは、趣味で続けていたことが正解だったのかもしれない。
マジック・ミュージアムを作れたのも、趣味で続けていたからであるのだから・・・。
「なつぞら」の雪次郎の今後の行方がどうなるのかとても楽しみである。