十勝で「砂嵐」が吹いたとの放送があった。
春先に黄砂や砂嵐が舞うことはあるが、今は真冬である。
普段なら、粉雪が舞って地吹雪になるはずなのに、粉雪の代わりに土が舞っているのである。
この時期の積雪の平均が27㎝であるのに、今日現在の積雪が6㎝と異常に少ないことが原因である。
畑に雪がまったく積もっていないので、冬特有の強風に煽られて、畑の土が舞っている状況なのだ。
これも地球温暖化の影響なのであろう。
雪が少ないのは、除雪作業をしなくて良いから、街中に暮らす人間にとっては楽でありがたいのだが、郊外の農家は、畑に雪が積もらないと、雪は「断熱材」の役割もしているから、地中深く迄、土が凍結してしまい、融けるまで春の耕作が遅れてしまう。
また、去年の秋に蒔いた「秋蒔き小麦」の根が凍ってしまい、枯れてしまうとも云う。秋蒔き小麦は、雪の下で3〜4ヶ月間は眠むらなくてはいけないのだ。土も飛んで行ってしまうから、農家に取っては二重三重に困りものなのである。
真冬に雪がないと景色に風情がないし、雪まつりなどの雪像も造れない。
やはり、降るべき時には降って、降らない時には降らない。こうでなくては・・・。
でも、ドカ雪が降ってもらっては、除雪が困るから、軽い雪が少しずつ降ってくれることを願う。そう都合良くいくかしら?