NHKBSプレミアム放送で、朝ドラを見終わってから8時頃に自宅を出るのが毎朝のルーティンになっている。
去年の春頃であった。
散歩の途中で、平日に毎日すれ違う通勤途中の20歳代と思しき綺麗なお嬢さんから「犬が好きなんです!お名前は?」と聞かれたのであった。
『毎朝素敵な男性とすれ違うから、お名前でも聞こうかしら?』・・・ではなかった。残念ながら聞かれたのは私の名前ではなくて、犬の名前の方であったのだが・・・。
「ナナです」と教えてあげたら「撫でても良いですか?」と言うので許可をしたら、それからは毎朝、すれ違う度に駆け寄って来ては、犬を撫でて出勤して行く。それが1年ほども続いていたのだが・・・。
先週「来月、転勤することになりました」と言う。
今朝、「ナナちゃんに会えるのは今日が最後です。週末に引っ越します。寂しいなぁ〜」と言うので「そうですか。貴女もお元気でね」と言ったらば「お爺いさんもね!」と返されたのであった。
ガァ〜ン・・・エ〜ッ「お爺さん?」私は、お爺さんと言われる様な老けた見た目なのだろうか?ショックであった。
自宅に戻って妻に言ったら「この時間帯に犬を散歩させてる白い髭を生やした男性ならリタイヤした老人に見えるんじゃないの?若い女性にしたら貴方はお爺さんでしょう」と言うのである。
そうなのか!私の見た目はもうお爺さんなのか!自分では見た目は若いと思っていたのになぁ〜・・・。
確かに孫がいるのであるから「爺さん」には違いはないのだが・・・。
散歩から戻って、背広に着替えて出勤をした。
会社のトイレで男子小便器の前に立って、ズボンのチャックを下げてパンツの穴を探したら・・・。穴の手応えが無い。アッレ〜、オカシイナ?と思って、ベルトを外してズボンを降ろしてみたら、何と散歩の時に着ていたジャージのパンツを着たままなのであった。ショックである。
パンツの穴が見つからないわけである。これなら「お爺さん」と言われても仕方がないか!
ベルトを外したまま事務所に戻って、経理をしている妻に言ったら「もう、何て恥ずかしい恰好をしているの!」「最近、モノ忘れが激しいんだから、もう完全にお爺ちゃんだね!」とケラケラ笑って言うのである。
朝からダブルでショックであった!!!!