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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2020-07-12-Sunday 淘汰の時代

新型コロナウィルスは時の進むスピードをアップさせた。

20世紀の問題点は、20年前の世紀末の頃から既に指摘されていたのだが・・・。

ここにきて、「リモート」がクローズアップされてきた。

企業の「仕事」の面での「リモートワーク」が注目されているが、それ以上に、これから注目されるのは「勉強」であろう。

特に「大学」!

90年代から「大学淘汰」の時代が到来すると云われて来た。その要因の第一は「少子化」であったのだが・・・。

コロナ禍によって、今後は、キャンパスが本当に必要なのか?と云うことにもなってくるだろう。

コンピュータがあったならば、何も教室に一堂に集まって授業を受ける必要があるのだろうか?と云うことだ。

そう考えると・・・。

コロナ禍の不況で、大学生のバイト先が激減していると云う。

学費の一部をバイト代で賄っている学生も多いらしいが、親元を離れて暮らせば、別途に家賃や生活費も掛かる。

バイトの収入が無くなり、学費が払えなくなって、止む無く退学する学生が増えるだろうと予想されている。

つまりは、少子化による大学淘汰の前に、コロナ禍による学費未納での大学淘汰の時代が来るのではないだろうか?

「大学」と同時に「高校」にも、淘汰の時代が訪れるだろう。

高校には大学受験の為の「進学校」なるモノがあるが、この差は「授業」のやり方であろう。

私が卒業した「北海道立帯広柏葉高等学校」は、一応、十勝では一番の進学校であったが、全国的にみたら授業のレベルはかなり低かった。もっと高いレベルの教師が揃っていたら、もっと・・・。

当時の帯広には「大学受験用の塾」や「予備校」は存在していなかったし、リモートの授業なんてSFの世界でしかなかった。

しかし、現代は、帯広に居ながら、一流の教師の授業をリモートで受けることも可能な時代である。

優秀な授業を受けたい(有名大学に入学したい)が為に、親の生活圏以外の優秀な進学校に入学するには、学費以外にも生活費や交通費が掛かる。生活費を月5万円としても、年間で60万円、3年間で180万円は掛かることになるが、コンピュータなら20万円も出せば性能が良いモノが購入出来るのだから、生活費から考えたら安いものであろう。

リモートで授業が受けられるならば、何も、学校に通学する必要もなくなる。

そうなったら、地方に暮らす優秀な学生の発掘にも繋がるであろう。

自分の学力レベルに合わせて、それぞれ授業を選べば良いし、リアルタイムでなくても良ければ、好きな時間に授業を受けられるし・・・。

そうなると、程度の低い教師たちが廃業の憂き目に合うし、学校の建物や敷地も不要になるかもしれないけど・・・。

そうなるとキャンパスライフなんてものは無くなってしまうなぁ〜。クラブ活動なんてのも無くなるのかなぁ〜。

大学がお勉強をするだけのものなら、いらないかもね。でも、お勉強だけではなく、親元を離れての社会的な経験とか、全国のいろんな地域から集まってくる同年代の人間との仲間意識とか友情とかも、人生においては重要なんだよね。

急激には変わらないだろうけれども、こう云った方向性に進んでいくのではなかろうかと危惧している。