今月3日に東京国際フォーラムで開催された「地域再生実践フォーラム」での私の話を聞いた、市原市五位のTMO(タウン・マネジメント・オーガナイゼーション)の方から講演の依頼を受けたのだ。急な依頼であったが、日本都市計画家協会の会議でご一緒した大和田さんからの依頼でもあったし、3日の夜に大和田さんや市原市の方々と一緒に食事をした時に、話を聞いて「まちづくり」に情熱的な方々だと心を動かされたから引き受けることにしたのである。とにかく「イベント」がすごいのである。
まちづくりに「これをやったら必ず成功するというような法則は存在しない」その代わりに「これをやったら失敗する可能性が高いという法則は存在する」と思う。つまり明確な目的(コンセプト)とその目的を達成する為の戦略を持たない活動は、やがて衰退するということである。
これまで全国各地の商店街を見せてもらった。それもただ単に視察だけをしたのではなく、運営している人たちの話を直に聞いてきたのである。
失敗するまちづくりの特徴は、「手段と目的がゴチャゴチャになっている」ことだ。イベントは決して目的ではなく、目的を達成する為の手段にしかすぎない。イベントをすることが目的になってしまった組織は、一生懸命に活動している人間から先にイベント疲れをしてくるのがパターンになってしまっているのだ。
リーダーがコンセプトをしっかりさせなければ活動が迷走するのである。
懇親会の二次会の席でふと市原市五位に大学のマジッククラブの一年後輩が居る事を思い出した。その場で電話番号を調べて電話したら「出てくる」というので合流した、すると市原のTMOの方々と顔見知りであった。世間は狭いものである。この後輩というのが、他ならぬ私のプロマジシャンへの道を断念させた伊藤くん(詳しくは私のブログ1月18日マジック学生時代編3をご覧あれ)であった。久しぶりに会って楽しいひと時を過ごす事ができた。よんでくれた市原市の方々に感謝致します。