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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-04-13-Sunday 道新、朝の食卓21 

北海道新聞2005年2月2日掲載「百年」

今年は祖父が帯広で開業してから百年目、現在地に移ってからは八十年目にあたる。

二十三年前、父が「ルーツを一緒にたどっておきたい」と言い出して、祖父の生家を二人で訪ねたことがあった。

山梨県北巨摩の出身であることは分かっていたが、本家とは手紙のやりとりすら無かったようなので、戸籍謄本を頼りに、甲府の取引先に事前に場所を調べてもらって訪ねたのだ。周りは坂本姓ばかり。本家と分家で、家紋が左と右の「三つ巴」に分かれているのが面白かった。

なぜ実家と没交渉だったのか、話を聞いて納得した。祖父は一人息子にもかかわらず、両親を残して北海道に渡り、しかも移住費用に充てるために、勝手に土地の一部を売り払ってしまったトンデモナイ奴だったというのだ。後年、両親を呼び寄せようとしたが「蝦夷地なんぞに行けるか」と拒否されたらしい。

残った両親は分家から養子を取り、坂本家は現在まで続いている。

私が生まれる前に亡くなったから実像は知らないが、広大な十勝平野に魅了され、無限の可能性を感じて甲斐甲斐しく働いたのだろうなぁ・・・。

私は十勝に生まれて本当に良かったと思う。それもこれも、祖父が帯広に移住してくれたおかげだ。立場が変われば評価も変わる。

おじいちゃんありがとう!