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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-09-11-Thursday 疑問?

日本は人口減少社会になっている。

少子化で生まれてくる子供の数が減り、人数の多い団塊の世代が大量に老人になる。この団塊の世代の人たちは昔の老人に比べれば心身共に若いが、それでもやがては年を取っていく。地球上の生物はいずれ死ぬというのは逃れられない事実なのである。

少ない若年層が、数の多い老年層を支えなければならない構図は今後数十年間は変わりようがないだろう。今の日本の政策(社会保障や年金など)は右肩上がりに人口が増え続けていた時代に作ったモデルであるから人口が減少する社会には対応できないことは誰が考えても分かることだ。この辺で根本から発想を切り替える必要があるのに小手先の対応でその場を凌ごうとするから、未来にドンドン問題を先送りしているに過ぎない。

先日のニュースで、老人の犯罪が増え、刑務所が満杯になっているという報道をしていた。老人ホームに入居するお金が無いから、生きる為に仕方なく犯罪を犯して刑務所に入れば、とりあえずの生活は出来るという老人が増えているというのだ。

なんということだろう。これまで日本を支えてくれてきた人たちの老後を、国が面倒見切れないというのだ。国家に金が無いというが、これまでの政治家や役人のデタラメな無駄遣いや、自分たちの保身の為の天下りをそのままに温存しておいて、税金を上げるなんていうことに同意できるはずがない。国民は政治家にも役人にも完全になめられている。

日本は今後、人口が減っていくのだから、皆で仕事を分け合い、皆が贅沢させしなければ、慎ましく暮らせるのではないだろうかと思うのだが、一旦覚えた贅沢から、清貧な暮らしに戻る事は難しいのだろうなぁ。

しかし、日本はこのままいけば、極少数の大金持ちと大多数の貧乏人の国になってしまうだろう。そうなると治安も悪化する。金持ちは犯罪に会わないように多額の費用を掛けて自己防衛しなければならなくなるだろう。そんなことにお金を使うくらいなら、国民が尊厳を持って慎ましく暮らせる方法を取った方がよっぽど快適で安心して暮らせるのではないか。

尊厳の源は「働く」ことだと思う。生活保護では尊厳は保てないからだ。企業のリストラという人件費の削減策は誤った政策であると思う。この風潮を変えることが早急の課題である。今度の選挙でそういう認識を持った人が総理大臣になってくれることを願いたい。